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コーピングとは?種類と概要 | ストレスマネジメントの一環として取り組もう

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コーピングとはストレスマネジメント手法の一つで、自分のストレスの感じ方を認知・内省して対処する方法です。コーピングとは何か、コーピングを使ったストレスへの対処法、企業が実践する際に注意したいポイントについて説明します。

コーピングとは

コーピングとは英語の「cope」を語源としており、「問題に対応する、切り抜ける」という意味を持つ英単語です。元々はラザルスという心理学者が提唱したストレス対応に関するメンタルヘルス用語を意味します。

ストレスとの向き合い方を考える手法

コーピングは単なる憂さ晴らしや気分転換の方法ではなく、ストレスとの上手な付き合い方を追求するストレスマネジメント手法です。

各自のストレス源や受け止め方によって、自由度が高い柔軟な対処方法を考えられることが特徴です。

一概に「こうすれば良い」というノウハウではなく、ストレスを自覚し、どうすればストレスと向き合えるのかを自分自身で考えるのがストレスコーピングです。

ストレスコーピングとは

近年では、企業が社員のメンタルヘルスケアの一貫として認知心理療法的な観点から行うストレスコーピングが特に盛んになってきました。そのため、コーピングと言えばストレスコーピングを指すことも多いようです。

注意点
ただし、あくまでもコーピングはストレス対応に関する学術用語です。本記事では、個人が自分のストレスを自覚して対処する方法や、ストレスのニュアンスが強いときにストレスコーピングと表記して説明します。

ストレスコーピングはストレスマネジメントの手法の一種です。

ストレスコーピングの手法は1980年代に世界中に広まり、アメリカでは早くから企業や学校でこの手法が採用されていました。ストレスコーピングが持つストレスマネジメントの効果はすでに実証されているのです。

コーピング3つの種類

コーピングの手法はどの段階で対策を行うかによって、以下の3つの手法に分類できます。

  • 問題焦点型コーピング
  • 情動焦点型コーピング
  • ストレス解消(発散)型コーピング

問題焦点型コーピング

第一の手法が問題焦点型コーピングです。この手法はストレッサーそのものに働きかけ、無効化することによってストレスを解決しようというコーピング方法です。

ストレッサーが無くなるという点で、根本的なストレスの解決になります。しかし、ストレッサーを無くそうとする過程でストレスを感じる可能性もあるので注意しましょう。

情動焦点型コーピング

情動焦点型コーピングとは、ストレッサーに対する認知の仕方を変えることによって、ストレッサーをストレスとして認知しないようにする手法のことを指します。

たとえば、上司に怒られたのは期待の裏返しだと考えたり、取引先から理不尽なことを言われても給料や査定に関係ないので「怒られるのも仕事のうちだ」と思って聞き流したりといった手法が考えられます。

ストレッサーは残り続けるので、認知の仕方を変えるまでが大変ですが、認知の仕方を変えるだけなので自分だけでも比較的対処が簡単なストレス対策手法です。

ストレス解消(発散)型コーピング

ストレス解消型コーピングは、ストレッサーを排除したり、認知の仕方を変えたりすることなくストレスはストレスのまま受け入れて、解消してしまおうという手法です。

失恋をしたので飲みに行こう、職場の人間関係で疲れたので連休は旅行にでも行って解消しようというのがストレス解消型コーピングの解決手法です。

一度ストレスを受けることになるものの、何か自分に合った良いストレス解消手法がある人によっては有効な手段です。

ストレスの正体と仕組み

そもそもストレスを感じるのはなぜなのでしょうか。ストレスの正体と発生メカニズム、ストレスを感じると起こる影響について解説していきます。

ストレスの正体

私たちがストレスと呼んでいるものは、ストレッサーに対する防衛反応のことを指します。ストレッサーとは私たちがストレスに感じる源のことを指します。

具体的には、病気や疲労のような肉体的なストレッサーから職場の人間関係や恋愛から発生する社会的なストレッサーまでさまざまな種類のストレッサーがあります。

こうしたストレッサーに耐えられなかった場合に、私たちはストレスを感じるのです。

ストレス発生のメカニズム

ストレッサーが発生すると私たちは二段階の方法で認知しており、二段階の認知で対応できなくなったものがストレスとして認定されます。

認知の第一段階は自分によって有害であるか否かです。自分にとって有害ではないものに人はストレスを感じることはありません。

第二段階はストレッサーに対して対応できるか否かです。ストレッサーに対応できるのならばストレスが和らぎますし、対応不可能だと判断されるとストレスが高まります。

ストレスによる影響

生活の中でストレッサーが発生して、ストレスとして認知した場合、人は不快感に思います。それだけではなく、ストレスのレベルが高くなると精神的・身体的病気を引き起こす可能性もあります。

ストレスは身近に溢れています。たとえば、満員電車に乗らなければならない、急な納期で仕事を頼まれた、企画書の修正を求められたなど、小さなストレスはたくさんあります。

さらに、職場の人間関係やノルマへのプレッシャーなど、対応の難しいストレッサーによってストレスが発生した場合、うつ病になったり、手足がしびれたりする可能性もあります。

ストレスマネジメントが必須に?

仕事の中や生活の中で小さいものも含めれば、私たちは常にストレッサーにさらされています。ストレスによって精神的・身体的病気を引き起こさず、日々の生活を充実させるためにも、現代人にはストレスマネジメントを行うことが求められています。

ストレスが職場にもたらす弊害

ストレスマネジメントは従業員個人だけではなく、会社をあげて取り組むべき課題です。ストレスの多い職場だとメンタル不調による休職・退職によってチームの士気が下がるうえ、人員不足によって運営も困難になります。

さらに、ストレスの多い企業だと社会的に認知されれば優秀な人材が入社しなくなる、ブランドが棄損されるなどの二次的な被害も発生します。ストレスマネジメントができていないということは、最終的には企業の売上減少、利益低下にもつながりうるのです。

ストレスマネジメントの重要度が増している

ストレスマネジメントは企業経営上の課題の一つですが、昨今は特に重要性が認識されつつあります。

たとえば、セクハラ、パワハラなどストレスの原因となりうるハラスメントに対する世間の目はいっそう厳しくなっています。また、働き方改革によって長時間労働の是正、産業医の権限強化などストレスになるような職場環境を改善しようという動きがあります。

こうした潮流からも、従業員に心の病気を煩わせないように、ストレスを感じている社員に対して、原因の早期発見と対策を行うことが企業に求められており、年に一度のストレスチェックが義務化されました。

コーピングとストレスマネジメントの違い

コーピングとストレスマネジメントは混同されがちですが、少し意味が違います。

まずコーピングとは、ストレス対応に関する学術用語です。ストレスコーピングはストレスマネジメントの手法の一種で、自分自身でストレスを自覚して対処法を考える手法のことを指します。ストレスマネジメントにはストレスコーピング以外にもさまざまな手法があります。

企業でコーピングに取り組む4つのポイント

企業がコーピングの手法を取り入れて、社員のストレスを軽減させるためには4つのポイントがあります。それぞれのポイントについて説明します。

コーピング手順を具体化して共有する

まずはコーピング手順を具体化して共有する必要があります。会社におけるコーピングは、ストレッサーとして考えられることを社員一人ひとりが具体化し、以下の流れで検討していきます。

  • リストアップ
  • 優先順位付け
  • 効果・実現可否を元にコーピング方法の検討
  • 実行

そして、社員が自分だけでコーピングしきれない場合は、司以外のメンターや人事部のストレスマネジメントについて知見を持つ社員がサポートする必要があります。

どのように社員がコーピングし、どのような手続きをとるか、ガイドラインを整備しておいた方が良いでしょう。

ボトルネックに注意する

社員のストレスになりやすい原因は、コーピングによって分析しなくてもある程度予想できます。

たとえば仕事の難易度が高いわりに給料が低かったり、現場で多くの仕事をこなさなければならないのに裁量権が無かったりするポジションの人が、仕事にストレスを感じがちだと考えられます。

このようなボトルネックになりやすい原因は、コーピングとは別に会社の制度として解決策を考えるという方法もあります。また、社員のコーピングの際もきちんとストレスを軽減できているか確認した方が良いでしょう。

価値観の違いに配慮する

価値観の違いについても配慮する必要があります。

効率・効果を希求する若手と、“根性論”を出しがちな40〜50代とでは、ストレスに対する理解やストレッサーになりうる要因が異なります。違う価値観の人間がコーピングのサポートをすると、かえってストレスを大きくする可能性も。

社員のコーピングをサポートする立場になりやすい管理職層にはコーピングに対して正しい知識を習得させ、理解を促したうえで、価値観の違いを配慮したコーピングのサポートを促すべきです。

完璧を求めない

完璧を求めないことも大切です。コーピングはストレスの軽減に有効ですが、ストレスをゼロにはできません。ゼロにすることにこだわり過ぎず、100%を95%、95%を90%へと、できる範囲で少しずつストレス軽減に取り組む方が良いでしょう。

コーピングをストレスマネジメントの一環に

コーピングについて説明してきました。ストレスの多い現代社会、特にビジネスにおいてコーピングストレスマネジメントの手法として重要です。

ストレスへの対処の仕方は一つではありません。ストレッサーあるいはストレスに対する認知の段階で対策を行っても良いですし、ストレスを受けた段階で解消しても良いでしょう。さらに各段階でも、個人によってさまざまな対応方法が存在します。

「こうしなければならない」という絶対的な答えは存在しないので、内省しながら自分や自社に合ったストレスコーピングの仕方を考えると良いでしょう。

また、こちらの記事では従業員のストレスチェックの集団分析について解説しているので、ストレスコーピングとともにうまく活用してみてください。

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