無料で使えるおすすめのタレントマネジメントシステム7選！ツールの特徴と選び方のポイント

タレントマネジメントシステムを無料で使う方法

タレントマネジメントシステムは、基本的に有料ですが、一部無料で利用できるツールや、無料トライアルが利用できるシステムなどが存在します。タレントマネジメントシステムを無料で使う方法について、それぞれの特徴や注意点を紹介します。

オープンソース（OSS）の無料システムを利用

オープンソース（OSS）とは、ソフトウェアを構築するプログラム「ソースコード」が無料で公開されていることを指します。ソースコードが公開されているため、自由に利用やカスタマイズができます。

オープンソースソフトのなかにも、人事管理機能やタレントマネジメント機能をもつシステムがあり、これを使えば料金はかかりません。ただし、基本的に海外製のものであり、英語が理解できなければ十分に使えないでしょう。

またシステムやプログラムに関する専門的な知識やノウハウがなければ、導入や運用はできません。英語が理解できるメンバーやプログラミングに詳しいメンバーがいれば、利用を検討しましょう。

有料システムの無料プランを利用

タレントマネジメントシステムは基本的に有料ですが、一部のシステムでは無期限で利用できる無料プランを提供しています。ただし、無料プランは利用できる人数や機能に制限がかけられています。

そのため無料プランの利用を希望する場合は、まずこの制限内で利用が可能か、どの範囲まで利用できるかを確認しましょう。ごくシンプルな機能だけで問題なく、利用人数が少ない中小企業や個人事業主におすすめの方法です。

有料システムの無料トライアルを利用

タレントマネジメントシステムの多くは無料トライアルを提供しており、コストをかけずに機能や使い勝手を確認できます。ただし、1か月や1週間といった期間制限が設けられており、それをすぎると料金の支払いが必要です。

そのため有料システムの利用を前提として、導入に失敗し損失を出さないよう、事前にお試し感覚で利用するのがいいでしょう。また無料トライアルも、利用できる機能に制限がかけられているケースは多くあります。これはタレントマネジメントシステムが従業員データを登録して利用するツールであり、トライアルではデータがないために、機能制限せざるを得ないことが原因です。

制限の幅はサービスごとに異なり、「一部機能に制限がある」「特別なデモ環境を提供する」「使える期間が短い」など、公式サイトにも詳しいことはあまり記載されていません。資料請求や問い合わせで詳細を確認し、自社に合った候補を絞り込みましょう。

初期費用無料の有料システムを利用

オープンソースシステムや、無料プランでの利用が難しい場合は、クラウド型システム（SaaS）のなかで初期費用無料の製品を選べば、ある程度はコストを抑えられます。クラウド型システムは、月々の利用料金がかかる代わりに初期費用が無料の製品も多数存在するため、選択肢が多いことも魅力です。

ただし、いくら初期費用が無料でも月額費用が高ければトータルコストは高くなります。また、初期費用とは別に設定費用やオプションが必要なサービスもあります。複数のシステムで見積もりを依頼し、実際にはどのサービスが安いのかを確認しましょう。

無料タレントマネジメントシステムを利用するメリット

無料から利用できるタレントマネジメントシステムを利用するメリットとしては、コスト削減や導入効果の確認、カスタマイズ性などが挙げられます。それぞれ詳しく紹介しましょう。

大幅なコスト削減が可能

前述したように無料プランやオープンソースのシステムは期間の制限がないため、これらが活用できれば、コストをかけずに業務効率向上や適切な人材育成、人材配置が期待できます。本来かかる費用をカットしたうえで、これらの効果が出せれば大幅なコスト削減ができるでしょう。

また無料トライアルに関しても、コストをかけずに使用感が確認でき、自社に合わない場合は導入せずにトライアルを終了すれば、大きな損失を出さずにすみます。

必要な機能やシステムの導入効果を確認できる

どういったシステムを導入すればいいかわからない場合は、無料プランや無料トライアルを利用すれば必要な機能や導入効果が確認できます。コストをかけず、実際にどのような流れでタレントマネジメントをサポートしてくるか確認できるため、おのずと本格導入した場合にどの程度の効果が出るかイメージしやすくなります。

またシステムを利用すれば「こういった機能がほしい、この機能は不要」といったように、自社が求める機能も明確化するでしょう。これにより、より自社に最適なタレントマネジメントシステムが探しやすくなります。

カスタマイズできる可能性がある

オープンソースのシステムを利用する場合、自由にソースコードの改変ができるため、システムを柔軟にカスタマイズできるのが魅力です。たとえば自社の要件に合わせたり、ほしい機能を追加したり、外部システムと連携させたりでき、自社に最適なタレントマネジメントシステムがつくれます。

ただし、前述したように英語やプログラミングの知識は必要になるでしょう。またオープンソースは改変や再配布をする場合、OSSライセンスへの許諾が必要です。ライセンスはソフトウェアごとに設定されており、たとえば再配布時のソースコード公開や、ソースコードを改変したと記載するといった条件が入ることもあるため注意してください。

無料タレントマネジメントシステムの選び方

無料のタレントマネジメントシステムを選定する際は、いくつかの基準が存在します。代表的な基準について解説します。

機能や利用期間を確認する

前述したように無料プランや無料トライアルでは利用できる機能や人数、期間に制限を設けられていることがほとんどです。そのため気になるタレントマネジメントシステムではどの機能が何人まで使えるか、また利用できる期間はいつまでかを確認しましょう。

タレントマネジメントシステムには、主に次のような機能があります。こちらの機能一覧を参考に、システムの機能を確認してください。

機能	詳細
人材データベース機能	プロフィール検索 スキル管理 データ分析・レポートなど
評価機能	評価・ワークフロー機能 テンプレート機能 対応の評価項目 （OKR・MBO・360度評価など） コンピテンシー管理 目標管理機能
その他の機能	採用管理機能 離職防止機能 後継者管理機能 適性検査 eラーニング・研修管理機能など

有料プランの費用もあわせて確認する

無料トライアルや無料プランを利用したい場合は、有料プランの費用もあわせて確認するのが重要です。無料プランを利用する場合、今は制限内でシステムが使えていたとしても、事業の拡大や従業員数の増加によって、機能不足や利用人数のオーバーを起こす可能性があります。

このとき、同じサービス内で有料プランに切り替えれば、スムーズにシステムの拡張や本格導入を行えるでしょう。そのため事前に有料プランの費用や利用できる機能などについても、しっかり検討を行ってください。

次の一覧にタレントマネジメントツールの初期費用や、利用料金の目安をまとめました。サービス検討の参考にしてください。

	料金目安
初期費用	30万円以上（無料のサービスもあり）
月額料金	1ユーザーあたり300円程度

サポート体制がどの程度必要か

タレントマネジメントシステムに限らず、基本的に無料プランや無料トライアル、オープンソースでは、十分なサポートは受けられません。もし操作方法や活用方法で疑問が発生しても、自社だけで調査・解決をする必要があります。

そのためシステムに詳しい人材がいない場合や、導入に不安があり手厚いサポートを受けたい場合は、有料システムも検討した方がいいでしょう。有料システムの場合は、電話・メール・チャットに対応しているか、サポートページやFAQを設けているかなどを確認します。プランによって電話対応までしてくれる場合もあります。

システム導入時の初期設定や運用サポートなどは、オプション料金になることも多いので、どこまでのサポートが必要なのかをよく検討してください。

セキュリティを確認する

タレントマネジメントシステムは従業員情報を扱うため、求めているセキュリティレベルに達しているか、権限を柔軟に設定できるかを確認しましょう。とくにオープンソースのシステムは、セキュリティに不安が残るため、独自にセキュリティ対策を行うことも検討してください。

また他システムと連携させる場合は、連携先システムのセキュリティも要チェックです。

有料システムのセキュリティで確認するべきこと

確認するべきこと	確認すべき理由
閲覧権限の設定方法	従業員の個人情報を取り扱うため、限られた従業員が適切に確認できるよう柔軟な権限設定を行える必要がある
データのバックアップ	災害や障害が起こった際に、データを紛失しないようにするための対策をされている必要がある
セキュリティへの取り組み	提供会社のセキュリティへの意識や方針を確認することで、有事の際にも対応できるサービスか判断できる
外部からのセキュリティ認証や診断	個人情報を取り扱うため、「ぜい弱性がないか」「不正アクセスからデータが守られるか」を確認する必要がある
セキュリティに関するその他の機能	ログイン時の2段階認証・2要素認証やIP制限、端末ロックなどの機能があることで、万が一のときにも対応できる

利用中のサービスと連携できるか確認する

有料のタレントマネジメントシステムも視野に入れている場合は、既存で利用しているシステムと連携できるサービスか確認しましょう。ビジネスチャットや給与計算ソフト、勤怠管理システムなどと連携できればさらなる業務効率化につながります。

また、API連携に対応しているサービスもあります。有料タレントマネジメントシステムの導入を検討する際は、API連携でどのような連携ができるのかも確認してください。

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タレントマネジメントシステムを選ぶ際には、上記の他にも機能や業界ごとの導入実績で比較することが重要です。タレントマネジメントシステムの失敗しない選び方は、タレントマネジメントシステムおすすめ比較記事で詳しく紹介しています。

おすすめタレントマネジメントシステムの比較表

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おすすめの無料タレントマネジメントシステム比較7選

無料プランを提供しているか、初期費用が無料、もしくは無料トライアルを実施しているタレントマネジメントシステムのなかで、とくにおすすめのツールを紹介します。システムの特徴はもちろん、口コミ・評判も含めて比較しているため、ぜひ参考にしてください。

無料で利用できる機能と制限

カオナビは、顔写真の一覧をベースに従業員のスキルや情報を見える化し、育成や離職防止などに役立てられるタレントマネジメントシステムです。スキル管理やモチベーション・離職分析、人材配置シミュレーションといった機能が利用できます。

無料デモと無料トライアルが利用可能です。無料デモは、カオナビで使われている実際の画面が見られて、機能や使い方を担当者が説明してくれます。無料トライアルは利用期間や試せる機能について公式サイトで言及されていないため、希望する場合は問い合わせが必要です。

無料で利用できる機能と制限

HRBrainはタレントマネジメントのほかにも、人事評価や労務管理などのシステムがあり、これらを組み合わせて利用できるパッケージシステムです。タレントマネジメントシステムでは、360度評価や1on1ミーティングなどをサポートする、多様な機能をもっています。また初期設定から運用支援まで充実したサポートが受けられます。

無料トライアルは7日間あり、画面で実際の操作感が体験可能です。また有料プランの機能がすべて利用できるため、無料トライアル終了後安心して本格導入に進めるでしょう。

無料で利用できる機能と制限

One人事は人事評価・人材戦略もできるタレントマネジメントシステムです。目標管理機能と人事評価機能を連動させられるため、従業員に対し納得感のある評価を出せるでしょう。

無料トライアルは実施していますが、利用期間や人数・機能制限については公式サイトで言及されていないため、希望する場合は問い合わせが必要です。

無料で利用できる機能と制限

タレントパレットは採用管理や人評評価、人材データ分析など、人事に必要な採用から育成までの機能をひとつにまとめたタレントマネジメントシステムです。

実際の画面を確認できる体験版や、活用方法の提案と活用事例の紹介まで受けられるデモンストレーションがあるため、導入の検討に役立ちます。ただし、利用期間や機能・人数制限に関しては公式サイトで言及されていません。

またタレントパレットに標準搭載されている、適性検査「TPI」は無料で受講可能です。採用時のミスマッチ防止、相性をふまえたキャリア開発に活用できますが、全社でのデータ集約には有料プランの契約が必要です。

無料で利用できる機能と制限

SmartHRタレントマネジメントは、人材データ活用による組織改善が図れるタレントマネジメントシステムです。人材情報を集約し、蓄積したデータで納得感のあるタレントマネジメントが行えます。

利用人数30人まで使える無料プランが提供されています。ただし、利用できる機能は労務手続きや年末調整、Web給与明細など労務管理に関する機能だけです。タレントマネジメントの機能は利用できません。

また無料トライアルは15日間で、無料プランと同様に労務管理に関する全機能が利用できます。くわえてアカウントの作成後に問い合わせをすると、労務管理以外の機能でも無料トライアルが行えます。

無料で利用できる機能と制限

Talent Viewerは、タレントパレットのOEM商品と、エン・ジャパンの人事コンサルによる専任サポートからなるタレントマネジメントシステムです。一元化した人材データをもとに、組織の状態や人材の成長をモニタリングできます。

システムの特徴や主な機能や、活用シーンが確認できる無料デモを1～2週間程度利用できます。

無料で利用できる機能と制限

COCOREPOは初期費用無料、利用期間の制限なしで導入できる、シンプルなクラウド型タレントマネジメントシステムです。タレントマネジメントとモチベーションマネジメントの機能が利用可能です。従業員規模に合わせて変化するプランが3種類あり、無料デモも体験できます。

また利用者数が30人以下の場合は、機能制限のある旧バージョンのシステムが、無料で利用できます。

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自社に合うタレントマネジメントシステムを選ぶには、各サービスの内容を比較することが重要です。気になるサービスの資料をダウンロードし、どれが最適なシステムか検討しましょう。

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