タレントマネジメントシステムには多くの種類があり「どれを選べばいいか」迷いますよね。後から知ったサービスの方が適していることもよくあります。導入の失敗を避けるためにも、まずは各サービスの資料をBOXILでまとめて用意しましょう。
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タレントマネジメントシステムを無料で使う3つの方法
タレントマネジメントシステムのほとんどは有料サービスとして提供されています。しかし、タレントマネジメントシステムを無料で使用できる方法もいくつかあります。
無料でタレントマネジメントシステムを利用する方法は次の3つです。
- オープンソース（OSS）を利用する
- 無料プランがあるシステムを利用する
- 無料トライアルがあるシステムを利用する
オープンソース（OSS）を利用する
オープンソース（OSS）※を利用すれば、無料でタレントマネジメントシステムを利用できます。
※オープンソースとは、ソフトウェアを構築するプログラム「ソースコード」が無料で公開されていることを指します。
ソースコードが公開されているため、システムを自由にカスタマイズできる点がメリットです。
要件に合わせてほしい機能を追加したり、外部システムと連携させたりできます。そのため、最適なタレントマネジメントシステムがつくれます。
ただし、現状は海外製のオープンソースが多いため、日本での利用情報が少ない状況です。
十分な英語の理解はもちろん、プログラミングに関する専門的な知識やノウハウがなければ導入や運用は難しいといえます。
| メリット | デメリット | おすすめ企業 |
|---|---|---|
| ・システム利用料が無料 ・柔軟にカスタマイズできる | ・開発コストが発生する ・日本製のオープンソースはほぼない ・日本での利用情報がほとんどない | ・システム開発の知見が豊富な企業 |
無料（フリー）プランがあるシステムを利用する
一部のタレントマネジメントシステムでは、無期限で利用できる無料（フリー）プランを提供しています。ただし、無料プランは利用できる人数や機能に制限がかけられています。
無料プランがあるタレントマネジメントシステムは限られているので、各サービスでどのような制限があるかを確認することが重要です。
| メリット | デメリット | おすすめ企業 |
|---|---|---|
| ・システム利用料が無料 ・システム開発が不要 | ・機能や利用人数に制限がある ・選択肢が少ない | ・タレントマネジメントシステムをはじめて導入する企業 ・利用人数が少ない小規模企業 |
無料トライアルがあるシステムを利用する
有料のタレントマネジメントシステムの多くは、無料トライアルを提供しています。無料トライアルでも利用できる人数や機能に制限がかけられているケースがあるものの、多くのサービスでは幅広い機能を利用できます。
ただし、1か月や1週間といった期間制限が設けられており、期間を超過して利用する場合は有料プランの契約が必要です。
そのため、有料システムの利用を前提として、導入に失敗し損失を出さないよう、事前にお試し感覚で利用するのがいいでしょう。目的に合わない場合は導入せずにトライアルを終了すれば、大きな損失を出さずに済みます。
また、トライアルを利用すれば「こういった機能がほしい、この機能は不要」のように、求める機能も明確になるでしょう。
これにより、最適なタレントマネジメントシステムが探しやすくなります。
| メリット | デメリット | おすすめ企業 |
|---|---|---|
| ・一定期間のシステム利用料が無料 ・多くの機能を利用できる ・システム開発不要 ・導入効果を試算できる | ・一定期間後の利用は有料契約が必要 ・機能や利用人数に制限があるサービスも | ・タレントマネジメントシステムの使用感を試したい企業 ・製品が良ければ有料でも導入したい企業 |
ただし、無料サービスを前向きに検討する前に、ぜひご理解いただきたい点が2つあります。
・なぜそのサービスは無料なのか？
・いつ、どのようなタイミングで有料に切り替わるのか？
個人向けのサービスであれば、広告収入などで無料で提供され続けるケースもあります。しかし、企業内で機密性の高い人材情報を扱うタレントマネジメントシステムが、永続的に無料提供されるものなのかを考えておく必要があります。最終的には有料での利用を前提に設計されていると理解しておくことが賢明です。
無料の機会を活かし、自社の業務との相性や機能性を十分に検証することは大切です。その上で、有料化された場合の費用や機能、そして長期的な利用を前提としたコストパフォーマンスをしっかりと比較検討し、未来の費用と機能のバランスを見極めましょう。
タレントマネジメントシステムは無料サービスが少ないため、無料サービスだけで検討すると選択肢が限られてしまいます。
有料サービスを含めまとめて比較したい場合は、 タレントマネジメントシステムおすすめ比較記事 をご覧ください。
オープンソース（OSS）のタレントマネジメントシステム2選
オープンソース（OSS）のタレントマネジメントシステムについて紹介します。
OrangeHRM Starter
OrangeHRM Starterは、アメリカに本社を置くソフトウェア会社が開発したオープンソースのタレントマネジメントシステムです。
人事管理や従業員管理、休暇管理、レポート・分析、採用管理などの機能が活用できます。クラウドでの使用や、ダウンロードしてオンプレミス環境での利用も可能です。
Ice Hrm Open Source
Ice Hrm Open Sourceは、オープンソースのタレントマネジメントシステムです。
カスタムモジュールを使用した拡張が可能で、GitHub上に開発者向けのドキュメントも公開されています。クラウド型のシステムも提供されており、5名までであれば無料で利用可能です。
無料（フリー）プランがあるタレントマネジメントシステム3選
無料（フリー）プランがあるタレントマネジメントシステムについて紹介します。
SmartBoarding 人材管理
SmartBoarding人材管理は、無料で利用できるタレントマネジメントシステムです。
有料サービスである「SmartBoarding人材育成」の一部である「人材管理」が無料で解放されているのが特徴です。顔写真付きの人材データベースや、組織図作成、配置シミュレーションなどの基本機能が搭載されています。
業務内容の管理や評価データのレポート作成にも対応しているため、効率的な人材管理に役立ちます。
Proflly
Profllyは、社員一人ひとりの強みや人となりを可視化するプロフィール可視化ツールです。
各々のスキルや資格、興味関心を登録して社員データベースを構築できます。タグ検索や一覧表示を通じて、適任者の迅速な発見が可能になります。
社員が自身のプロフィールを自由に書き込めるため、社員間のコミュニケーションツールとしても役立つでしょう。ユーザー20名以下であれば、無料で利用できます。
パルスアイ タレントマネジメント
パルスアイ タレントマネジメントは、中小企業の人材活用における「活躍」「採用」「評価」の課題解決とパフォーマンス向上を支援するシステムです。
AIによる高精度な離職リスク判定やAIメンターによるマネージャー支援で、効率的な人材マネジメントを実現します。
豊富なカスタマイズ性により、業務に合わせ社員情報の一元管理や最適な人材配置が可能です。
機能は制限されますが、無料の「パルスサーベイプラン」があります。
無料トライアルがあるタレントマネジメントシステム10選
無料トライアルのあるタレントマネジメントシステムの機能や性能を一覧にまとめました。資料請求特典として比較表を確認できるので、システムを選ぶ際にぜひ活用してください。
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※資料数は、BOXILでの掲載状況によって増減する場合があります。
HRBrain
HRBrainは、タレントマネジメントのほかにも、人事評価や労務管理などのシステムがあり、これらを組み合わせて利用できるパッケージシステムです。
タレントマネジメントシステムでは、360度評価や1on1ミーティングをサポートする、多様な機能をもっています。初期設定から運用支援まで、充実したサポートを受けられます。
無料で利用できる期間と機能
HRBrainでは、7日間の無料トライアルが利用可能で、期間中は有料プランの機能がすべて利用できます。
HRMOSタレントマネジメント
HRMOSタレントマネジメントは、人事データを一元管理し、社員のスキルやコンディションを「見える化」できるタレントマネジメントシステムです。
評価管理やスキルデータの分析機能を備え、データドリブンな経営判断に役立ちます。組織診断や1on1レポート機能によりエンゲージメント向上施策にも活用できます。
無料で利用できる期間と機能
HRMOSタレントマネジメントでは、14日間の無料トライアルが利用可能です。従業員データベースやサーベイ、異動シミュレーションなどすべての機能を利用できます。
One人事
One人事は、人事労務からタレントマネジメントまでをワンストップで支援する人事労務システムです。
労務管理・人事評価管理・スキル管理・エンゲージメント分析などの機能が豊富に揃い、利用したい機能を選んで導入できます。また、API不要のOneデータベースにより、データをリアルタイムで管理可能です。
無料で利用できる期間と機能
One人事では、30日間の無料トライアルが利用可能です。利用できる機能は公開されていないため、気になる場合は問い合わせてみましょう。
JobSuite TALENTS
JobSuite TALENTSは、シンプルな操作性と見やすい画面で人材情報を一元管理し、戦略的な人材活用を支援するタレントマネジメントシステムです。
社員データの集約やスキル開発、組織シミュレーション機能を搭載しています。
さらに1on1や評価フロー設定などの多彩な機能で人事業務を標準化し、組織全体のパフォーマンス向上に役立ちます。
無料で利用できる期間と機能
JobSuite TALENTSでは、一定期間の無料で使用感の確認が可能です。ただし、具体的な期間や利用できる機能は公開されていないため、気になる場合は問い合わせてみましょう。
SmartHRタレントマネジメント
SmartHRタレントマネジメントは、人材データ活用による組織改善が図れるタレントマネジメントシステムです。人材情報を集約し、蓄積したデータで納得感のあるタレントマネジメントが実施できます。
スキル管理や従業員サーベイ、人材配置、採用管理など幅広い機能を搭載しています。
無料で利用できる期間と機能
SmartHRでは、利用人数30人まで使える無料プランが提供されています。ただし、利用できる機能は従業員データベースや労務手続き、年末調整、Web給与明細など労務管理に関する機能のみです。
そのため、タレントマネジメントの機能は利用できません。
また、15日間の無料トライアルが利用可能です。無料プランと同様に労務管理に関する全機能が利用できます。
ただし、アカウントの作成後に問い合わせると、労務管理以外の機能でも無料トライアルを利用できる場合があります。
カオナビ
カオナビは、顔写真の一覧をベースにスキルや情報を見える化し、育成や離職防止などに役立てられるタレントマネジメントシステムです。
スキル管理やモチベーション・離職分析、人材配置シミュレーションといった機能が利用できます。
無料で利用できる期間と機能
カオナビでは、無料デモと無料トライアルが利用可能です。無料デモは、カオナビで使われている実際の画面をオンライン画面越しに見られて、機能や使い方を担当者が説明してくれます。
無料トライアルは、カオナビのテスト環境にログインし実際の画面操作が体験できます。
ミイダス
ミイダスは、従業員サーベイやスカウト機能で、企業の効率的な人材管理と組織改善を支援するサービスです。
健康経営優良法人認定の取得支援サービスも提供し、コストを削減しつつ、必要な手続きを代行してくれる特徴があります。
加えて、200以上の研修講座が受講でき、一人ひとりのスキル向上を促進します。
無料で利用できる期間と機能
ミイダスでは、一定期間の無料トライアルが利用可能です。ただし、具体的な期間は公開されていないため、気になる場合は問い合わせてみましょう。
人事管理ナビゲーター
人事管理ナビゲーターは、企業の人事情報を安全に一元管理するシステムです。ITリテラシーに問わず、使いやすいシンプル設計で、直感的な操作が特徴です。標準的な人事情報に加え、独自の項目設定が可能です。
資格情報や研修履歴も管理でき、登録は手入力またはCSVファイルでの一括登録に対応しています。また、閲覧権限も自由に設定可能です。
無料で利用できる期間と機能
人事管理ナビゲーターには無料のデモとトライアルがあり、お試し期間中はオプションを含むすべての機能が利用できます。ただ、トライアル期間については公開されていないため、気になる方は問い合わせてみましょう。
オフィスステーション タレントマネジメント
オフィスステーション タレントマネジメントは、従業員サーベイと人事評価を一元管理するクラウドサービスです。
人事評価では柔軟なシート作成や目標設定を支援し、サーベイ機能ではAIによるプリセットアンケートも活用できます。日本初のウェルビーイング診断で心の充実を可視化し、離職リスクを早期検知が可能です。
また、管理職向け研修を通じた運用支援も提供でき、既存システムとも柔軟に連携できます。最適な人材育成と組織成長を実現します。
無料で利用できる期間と機能
オフィスステーション タレントマネジメントでは、30日間の無料トライアルが利用可能です。利用できる機能は公開されていないため、気になる場合は問い合わせてみましょう。
ジンジャー人事データ分析
ジンジャー人事データ分析は、人事情報を統合したCore HRデータベースを基盤にした、クラウド型人事労務システムです。タレントマネジメントから人事の定型業務までを一元管理し、多様な人事データを可視化・分析します。
レポートのテンプレートが豊富に用意されているため、データ加工の属人化を防ぎ、必要な情報を迅速に取得できる点が特徴です。
無料で利用できる期間と機能
1か月間の無料トライアルが利用できます。トライアル期間中はすべての機能を利用でき、データは有料プランへ移行後も利用できます。
無料のタレントマネジメントシステムの選び方
無料のタレントマネジメントシステムを選定する際は、いくつかのポイントが存在します。代表的な基準について解説します。
機能や利用期間を確認する
無料プランや無料トライアルでは利用できる機能や人数、期間に制限を設けられていることがあります。
そのため、気になるタレントマネジメントシステムではどの機能が何人まで使えるか、また利用できる期間はいつまでか確認しましょう。
タレントマネジメントシステムには、主に次のような機能があります。
| 機能 | 詳細 |
|---|---|
| 人材データベース機能 | ・プロフィール検索 ・スキル管理 など |
| サーベイ・データ分析 | ・アンケート ・エンゲージメント分析 ・退職傾向分析 ・ダッシュボード ・退職リスクアラート など |
| 人材配置 | ・組織図作成 ・配置シミュレーション など |
| 評価管理 | ・目標、評価テンプレート ・評価ワークフロー ・甘辛調整 ・1on1支援 など |
| その他の機能 | ・採用管理 ・労務管理 など |
以下の3つのステップを踏むことで、トライアルの価値を最大限に引き出せます。
1．人材データの棚卸し
人事・給与システムなどに分散しているデータを集約し、トライアルで使えるように整理します。これにより、実際のデータに近いイメージで検証を行うことができます。
2．解決したい課題の選定
限られた期間で最も成果を出すために、解決したい課題を一つに絞り、必要な準備に集中してください。例えば、社員アンケートの項目を事前に用意しておくことで、効率的に検証を進められます。
3．将来的な展望の確認
現在の課題だけでなく、将来実現したいタレントマネジメントの姿をリストアップしておきます。トライアル中に、その機能が実現可能か、必要なステップは何かを確認しましょう。
これらの準備が、トライアルを単なる試用期間ではなく、貴社のタレントマネジメント戦略を具体化する貴重な機会に変えます。
有料プランの費用もあわせて確認する
無料トライアルや無料プランを利用したい場合は、有料プランの費用もあわせて確認するのが重要です。
無料プランを利用する場合、今は制限内でシステムが使えていたとしても、事業の拡大や従業員数の増加によって、機能不足や利用人数のオーバーを起こす可能性があります。
このとき、同じサービス内で有料プランに切り替えれば、スムーズにシステムの拡張や本格導入できます。そのため、事前に有料プランの費用や利用できる機能について検討しましょう。
サポート体制がどの程度必要か
タレントマネジメントシステムに限らず、基本的に無料プランやオープンソースでは、十分なサポートは受けられません。もし操作方法や活用方法で疑問が発生しても、自身で調査・解決する必要があります。
そのため、無料のタレントマネジメントシステムを導入する際には、クラウドシステムの操作や仕組みにくわしい人物がいるか確認しましょう。
クラウドシステムにくわしい人材がいない場合や、導入に不安があり手厚いサポートを受けたい場合は、有料システムも検討した方がいいでしょう。
有料システムの場合は、電話・メール・チャットに対応しているか、サポートページやFAQサイトが充実しているかを確認します。
セキュリティを確認する
タレントマネジメントシステムは機密情報を扱うため、求めているセキュリティレベルに達しているか、権限を柔軟に設定できるかを確認しましょう。
とくにオープンソースのシステムは、セキュリティに不安が残るため、独自のセキュリティ対策も検討してください。
| 確認するべきこと | 詳細 |
|---|---|
| 閲覧権限の設定方法 | 個人情報を取り扱うため、限られた従業員が適切に確認できるよう柔軟に権限設定できるか |
| データのバックアップ | 災害や障害が起こった際に、データを紛失しないようにするために対策されているか |
| 外部からのセキュリティ認証や診断 | 個人情報を取り扱うため、「ぜい弱性がないか」「不正アクセスからデータが守られるか」を確認する |
| セキュリティ機能 | ログイン時の2段階認証・2要素認証、IP制限、端末ロックなどの機能があるか |
データ移行やエクスポートの可否
無料プランの多くは利用範囲が制限されており、将来的に有料版や他システムへの移行を検討する可能性もゼロではありません。
データを自由にエクスポートできなければ、今まで蓄積した人材情報を活用できなくなるリスクがあります。導入前にデータ移行が可能かどうか必ず確認することが重要です。
ユーザー数や機能制限の範囲
無料プランでは、利用できる従業員数や機能に制限があるケースが一般的です。
活用目的に対して十分に使えるのかを見極めなければ、導入後に「人数が足りない」「肝心な機能が使えない」といった事態になりかねません。
ユーザー数や機能制限の範囲を整理したうえで、無料プランの制約を確認することが大切です。
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ニーズに合うタレントマネジメントシステムを選ぶには、料金だけでなく各サービスの機能やサポートを比較することが重要です。
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