ワークフローシステムには多くの種類があり「どれを選べばいいか」迷いますよね。後から知ったサービスの方が適していることもよくあります。導入の失敗を避けるためにも、まずは各サービスの資料をBOXILでまとめて用意しましょう。
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ワークフローシステムの導入にかかる費用とは
ワークフローシステムには、提供形態によって大きく「クラウド型」「パッケージ型」「オープンソース型」の3種類があり、それぞれ料金体系や発生する費用が異なります。
それぞれの提供形態でかかる費用を解説します。
クラウド型ワークフローシステムにかかる費用
クラウド型ワークフローシステムは、ベンダーが提供するサービスをインターネット経由で利用する形態です。自社でサーバーやソフトウェアを管理する必要がないため、管理コストがかかりません。
料金は初期費用・基本利用料・オプション費用の3つで決まります。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 初期費用 | システム利用開始時に発生する費用です。初期費用は無料のサービスが多くありますが、アカウント解説やデータ移行などに対して費用がかかる場合があります。 |
| 基本利用料 | ユーザー数、利用機能などに応じて金額やプランが変動する従量課金制が一般的です。月額料金が設定されている場合が多いですが、年額料金で設定されているサービスもあります。 |
| オプション費用 | 外部システム連携やストレージ容量の追加、導入サポート(初期設定代行、データ移行代行など)は有料オプションに設定されているサービスがあります。 |
パッケージ型ワークフローシステムにかかる費用
パッケージ型ワークフローシステム は、ソフトウェアを自社のサーバーやクラウドサーバーにインストールして利用する形態です。オンプレミス型とも呼ばれ、自社でシステムを構築・運用するため、高い自由度とセキュリティを確保できます。
料金はライセンス購入費とオプション費用で決まります。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| ライセンス購入費 | ソフトウェア自体を購入する費用です。利用ユーザー数や利用するモジュール(機能)によって費用が変動します。 |
| オプション費用 | 外部システム連携や導入サポート(初期設定代行、データ移行代行など)は有料オプションに設定されているサービスがあります。 |
上記に加えて、サーバーやネットワーク機器などの運用・維持コストが別途かかります。
オープンソース型ワークフローシステムにかかる費用
オープンソース型ワークフローシステム は、ソースコードが一般に公開されており、誰でも自由に利用・改変できるソフトウェアです。そのため、システムに関する月額利用料やライセンス購入費はかかりません。
ただし、自社でサーバーやネットワーク機器を用意して、環境設定やデータベース構築、セキュリティ対策などを行わなければならないため、専門的知識が必要で、維持管理費も大きくかかります。
ワークフローシステム30サービス費用調査一覧
30のワークフローシステムの費用を調査し、比較表にまとめました。調査項目は次のとおりです。
- クラウド版初期費用
- クラウド版基本料金
- オンプレミス版購入費用
| サービス名 | クラウド版初期費用 | クラウド版基本料金 | パッケージ版購入費用 |
|---|---|---|---|
| 楽々WorkflowII | 50,000円~ | 月額10,000円+500円/人~ | 2,500,000円~ |
| ワークフローEX | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| SmartDB | 要問い合わせ | 要問い合わせ | - |
| kickflow | 0円 | 要問い合わせ | - |
| グルージェントフロー | 0円 | 月額400円/人,月額500円/人,月額1,200円/人 | - |
| Garoon | 0円 | 900円/人~ | 600,000円(50人)~ |
| monday.com | 0円 | 月額1,560円/人,月額2,180円/人,月額4,250円/人 | - |
| rakumo ワークフロー | 0円 | 月額500円/人,月額680円/人,月額1,100円/人 | - |
| コラボフロー | 0円 | 月額500円/人,月額800円/人 | 要問い合わせ |
| バクラク申請 | 要問い合わせ | 月額10,000円~ | 要問い合わせ |
| Create!Webフロー | 要問い合わせ | 月額500円/人 | 600,000円(50人)~ |
| X-point Cloud | 0円 | 月額500円/人 | - |
| EXPLANNER/FLⅡ | 100,000円~ | 月額400円/人~ | 1,800,000円(300人未満)~ |
| eValue V Air ワークフロー | 要問い合わせ | 要問い合わせ | - |
| NI Collabo 360 | 0円 | 月額360円/人~ | 58,000円(10人)~ |
| サイボウズ Office | 0円 | 月額600円/人,月額1,000円/人 | - |
| ジョブカンワークフロー | 0円 | 月額300円/人,月額600円/人 | - |
| Styleflow | 0円 | 月額350円/人 | - |
| ジンジャーワークフロー | 要問い合わせ | 月額300円/人~ | - |
| 承認TIME | 0円 | 年額36,000円/10人~(月換算300円/人) | - |
| HUEワークフロー | 0円 | 月額300円/人 | - |
| ArielAirOne | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| ExchangeUSE ZERO | 0円 | 年額6,000円/人(月換算500円/人) | 700,000円(100人)~ |
| AppRemo | 0円 | 月額250円/人,月額450円/人,月額750円/人 | 500,000円(50人)~ |
| J’s X | 要問い合わせ | 要問い合わせ | - |
| 皆伝!ワークフロー | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| MAJOR FLOW | 50,000円 | 月額30,000円/50人(月換算600円/人) | 要問い合わせ |
| manage ワークフロー | 月額500円/人 | - | |
| HotBiz8 | 12,000円 | 月額12,000円/200人 | - |
| AgileWorks | 0円 | 月額300,000円 | 2,400,000円~ |
オプション費用やサポートプラン、最低利用人数、追加ユーザー数の最低単位などによって実際の費用は変動します。気になるサービスは問い合わせするようにしましょう。
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【調査結果】ワークフローシステムの料金相場
上記の費用調査からクラウド型ワークフローシステムとパッケージ型ワークフローシステムそれぞれの料金相場を分析しました。
その結果、クラウド型の料金相場は初期費用0円、月額料金300円~500円/人。パッケージ型の料金相場は600,000円/50人といえます。
| クラウド型 | パッケージ型 | |
|---|---|---|
| 初期費用相場 | 0円 | 600,000円/50人 |
| 基本利用料相場 | 月額300円~500円/人 | - |
クラウド型の相場は初期費用0円、基本料月額300円~500円/人
クラウド型ワークフローシステムの初期費用は16/30サービスが0円でした。有料の場合は10,000円~100,000円程度がかかります。
基本料金は、1人あたり換算で月100円を切るHotBiz8もあれば、1人あたり月4,250円かかるmonday.comの上位プランもあります。そのなかで、月300円~500円台/人の料金設定を設けているワークフローシステムが多い傾向でした。
ただし、これらの料金に加えて有償サポートやシステム連携費、ストレージ容量追加費などがオプション費としてかかるケースもあります。
次の図は各クラウド型ワークフローシステムの料金分布をまとめたものです。
| 基本利用料金帯 | 該当サービス数 | 該当サービス名 |
|---|---|---|
| 月額~99円/人 | 1 | HotBiz8 |
| 月額100~199円/人 | 0 | - |
| 月額200~299円/人 | 1 | AppRemo |
| 月額300~399円/人 | 7 | rakumo ワークフロー, NI Collabo 360, ジョブカンワークフロー, Styleflow, ジンジャーワークフロー, 承認TIME, HUEワークフロー |
| 月額400~499円/人 | 4 | グルージェントフロー, rakumo ワークフロー, EXPLANNER/FLⅡ, AppRemo |
| 月額500~599円/人 | 7 | 楽々WorkflowII, グルージェントフロー, コラボフロー, Create!Webフロー, X-point Cloud, ExchangeUSE ZERO, manage ワークフロー |
| 月額600~699円/人 | 3 | サイボウズ Office, ジョブカンワークフロー, MAJOR FLOW |
| 月額700~799円/人 | 1 | AppRemo |
| 月額800~899円/人 | 2 | rakumo ワークフロー, コラボフロー |
| 月額900~999円/人 | 1 | Garoon |
| 月額1000~1099円/人 | 1 | サイボウズ Office |
| 月額1200~1299円/人 | 1 | グルージェントフロー |
| 月額1500~1599円/人 | 1 | monday.com |
| 月額2100~2199円/人 | 1 | monday.com |
| 月額4200~4299円/人 | 1 | monday.com |
| 要問い合わせ | 7 | ワークフローEX, SmartDB, kickflow, eValue V Air ワークフロー, ArielAirOne, J’s X, 皆伝!ワークフロー |
| 人数換算不明 | 2 | バクラク申請, AgileWorks |
パッケージ型の相場はライセンス購入費600,000円/50人
パッケージ型のワークフローシステムは50ユーザー分で600,000円程度の料金設定がボリュームゾーンでした。必要なユーザーライセンスが多くなれば追加費用が発生します。
また、クラウド型と同様に有料サポートやシステム連携オプションなどを利用する場合はさらに料金がかかります。
相場よりも高いシステムと安いシステムの違い
料金が高いワークフローシステムと、料金が安いワークフローシステムの違いとして、例として次の2つが挙げられます。
- カスタマイズ性とスケーラビリティ
- サポート内容
料金が高いワークフローシステムは高いカスタマイズ性とスケーラビリティを備えていることが多いです。複雑な業務プロセスにも柔軟に対応でき、将来的なユーザー数増加や機能拡張にも対応しやすい傾向があります。また、ワークフローを搭載したグループウェアのような多機能システムも料金が比較的高くなります。
一方で、料金が安いワークフローシステムはシンプルで汎用的な機能を搭載しているため低コストで利用できます。
また、料金が高いワークフローシステムは導入コンサルティングやトラブル対応が充実している一方で、料金が安いワークフローシステムのサポート内容は最低限に留まる場合があります。
料金だけで選ぶとワークフローシステムに失敗してしまう恐れもあります。ワークフローシステムを選ぶ際の重要な比較ポイントは ワークフローシステムおすすめ比較記事 で詳しく紹介しています。
費用を抑えるためのワークフローシステムの選び方ポイント
「なるべく料金を抑えてワークフローシステムを導入したい」という方には、次の3つのポイントを押さえてサービスを選定することをおすすめします。
- 初期費用0円のクラウド型を選ぶ
- 最少人数・最低契約期間・追加ユーザー単位をチェック
- 必要な性能・機能が有料オプションになると割高なことも
初期費用0円のクラウド型を選ぶ
パッケージ型やオンプレミス型、初期費用有料のクラウド型はまとまった初期投資が必要になります。そのため、料金を抑えたいならクラウド型ワークフローシステム、その中でも初期費用0円のサービスであれば導入コストを抑えられます。
ただし、自社の申請・承認体制に対応できるシステムでなければ、たとえ安く導入できても使い続けることは難しいです。もし、初期費用0円のクラウド型ワークフローシステムでは自社の要件に合うサービスがなければ、有料版やオンプレミス版も選択肢に加えましょう。
最少ユーザー数・追加ユーザー単位・最低契約期間をチェック
費用を抑えたいならクラウド版ワークフローシステムがおすすめである一方で、サービスによっては条件が掲げられていることもあります。
代表例としては、最少ユーザー数・追加ユーザー単位・最低契約期間です。
| 詳細 | |
|---|---|
| 最少ユーザー数 | 「最低10ユーザーから」のように、最低契約のユーザー数が設けられていることも。この場合、社内の利用者が3人でも10人分の利用料金を支払う必要があります。 |
| 追加ユーザー単位 | 「最少ユーザー数以降のユーザー追加は10ユーザー単位」のように、追加ユーザー単位に条件があることも。この場合、5ユーザーだけを追加したくても10ユーザー分の追加料金がかかります。 |
| 最低契約期間 | 「契約期間1年間」のように最低契約期間が設けられていることも。この場合、継続時も1年単位だったり、年額一括支払いだったりする場合が多いです。 |
たとえばAppRemoは、初期費用0円・月額250円/人と相場よりも安く利用できるものの、最少ユーザー数30、追加ユーザー単位は10、年間契約といった条件があります。
30ユーザー以上いれば影響は少ないですが、10ユーザーで利用する場合も30ユーザー分契約しなければなりません。そうなると1ユーザーあたり750円換算と割高になります。
このように、料金が安いサービスを選ぶ際には「最少ユーザー数・追加ユーザー単位・最低契約期間」も考慮して比較するようにしましょう。
必要な性能・機能が有料オプションになると割高なことも
一見すると安価なプランやサービスでも、自社に本当に必要な機能が有料オプションになっていると、結果的に割高になることがあります。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 外部システム連携 | 現在利用しているグループウェアや会計システムと連携させたい場合、それが有料オプションだったり、上位プランでしか利用できなかったりすることもあります。 |
| ストレージ容量 | 大量の申請書や添付ファイルを扱う場合、基本プランのストレージ容量では足りず、追加容量が有料になるケースもあります。 |
| 承認ルートの複雑性 | 複雑な承認ルートを設定したい場合に、それが上位プランでしか対応できないこともあります。 |
| サポート体制 | 基本的なサポートは含まれていても、設定代行・データ移行代行や専任サポートなど、手厚いサポートを求める場合に別途費用がかかることがあります。 |
必ず自社の業務で必要となる機能のリストアップを行い、それがどの料金プランに含まれているのか、あるいは有料オプションなのかを確認
しましょう。そうすることで、単に料金が安いだけでなく、自社のニーズに合った最適なワークフローシステムを納得できる価格で導入できるようになります。
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料金相場よりも安いワークフローシステム6選 │料金比較表
| サービス名 | クラウド版初期費用 | クラウド版基本料金 | パッケージ版購入費用 |
|---|---|---|---|
| HotBiz8 | 12,000円 | 月額12,000円/200人 | - |
| ジョブカンワークフロー | 0円 | 月額300円/人,月額600円/人 | - |
| HUEワークフロー | 0円 | 月額300円/人 | - |
| rakumo ワークフロー | 0円 | 月額500円/人,月額680円/人,月額1,100円/人 | - |
| NI Collabo 360 | 0円 | 月額360円/人~ | 58,000円(10人)~ |
| AppRemo | 0円 | 月額250円/人,月額450円/人,月額750円/人 | 500,000円(50人)~ |
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※出典:NIコンサルティング「 多機能・低価格の経営改善型グループウェア「NI Collabo 360」 」(2025年9月25日閲覧)
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累計導入ユーザー数は20,000人※を突破し、さまざまな規模・業界の企業で導入実績があります。
※出典:システムエグゼ「 Excelそのままワークフロー化 AppRemo 」(2025年6月13日閲覧)
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