無料トライアルがあるAI-OCR5選!トライアル時のチェックポイント解説
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目次を閉じる
- AI-OCRのトライアル時にチェックすべきポイント
- 認識の精度
- 使用している帳票が読み取れるか
- 操作性
- 費用対効果の検証
- 無料トライアルがあるAI-OCR5選
- invoiceAgent
- DynaEye
- SmartRead
- スマートOCR
- LINE WORKS OCR
- デモ体験ができるAI-OCR
- AI よみと~る
- FlexiCapture
- AI-OCRの導入ステップ
- STEP1. 紙を使っている業務の洗い出しや必要工数など現状把握をする
- STEP2. 導入すべき業務の選定をする
- STEP3. 導入するAI-OCRシステムの選定をする
- STEP4. スキャナーの選定をする
- STEP5. 導入したAI-OCRシステムとスキャナーの設定をする
- STEP6. 実運用に向けたマニュアルを作成する
- STEP7. 全社的に展開しながら効果検証・改善を繰り返していく
- AI-OCRを導入する際の注意点
- すべての文字を完璧に読み取れるわけではない
- クラウド型のサービスが多く、セキュリティ対策を求められる
- サービスによっては縦書きに対応していない
- 文書や帳票の文字サイズが小さすぎると認識できないこともある
- 無料トライアルで自社に合うAI-OCRを見極めよう
AI-OCRのトライアル時にチェックすべきポイント
最適なAI-OCRを選定するために、無料トライアル時に注目すべき主なポイントは次のとおりです。
認識の精度
AI-OCRシステムの大きな特徴は、高度な認識精度にあります。無料トライアルでは、さまざまな文書を通じてこの精度を実際に検証できます。
たとえば、認識が難しいとされる手書きのノートや書類、異なるフォントで印刷された複雑なレイアウトをもつ文書、特定の業界用語や専門用語が多用される文書など、さまざまなタイプのデータを試し、システムがどれだけの範囲をカバーできるかを確認しましょう。
具体的なテストとして、手書きのメモからの情報抽出、細かい文字が密集している請求書の処理、技術仕様書内にある専門用語の認識率などを評価することがおすすめです。
また、日本語以外を取り扱う場合、読み取り可能な言語もチェックしておきましょう。
使用している帳票が読み取れるか
企業が取り扱う帳票や文書は、形式が多岐にわたります。無料トライアル期間中には、自社で扱う文書がどの程度正確に読み取れるかを確認することが重要です。
たとえば、経理部門で使用される請求書や領収書、営業部門での契約書や見積書など、各部門で頻繁に使用される帳票をピックアップし、読み取り精度をテストしましょう。
これにより、AI-OCRシステムが実際の業務プロセスにおいてどの程度効果的に機能するか、また特定の文書形式における改善が必要かどうか判断しやすくなります。
操作性
利用者にとって操作性が問題ないかも重要です。無料トライアルを活用することで、システムのセットアップから日々の使用、結果の確認に至るまでの一連の流れを体験できます。
たとえば、システムを使用する際の設定プロセスの簡便さ、日常的な文書のスキャンやデータ抽出作業の手軽さ、認識結果のレビューと修正の容易さなどを評価します。
また、不明点や問題が生じた際に利用できるサポート体制も大切です。たとえば、オンラインヘルプやFAQ、カスタマーサポートへの連絡手段などもチェックしておきましょう。
操作性とサポート体制の両方がユーザーフレンドリーであることも、長期的な導入成功につながるでしょう。
費用対効果の検証
無料トライアル期間を活用して、具体的な業務プロセスにおける効率化やコスト削減の可能性を検証することが欠かせません。
例として、トライアル期間中に処理した文書の量と種類、それにかかった時間、従来の手作業による処理との比較などを記録し、分析します。また、システム導入による時間削減やエラー減少による間接的なコスト削減も評価に含めるべきです。
これらのデータをもとに、システムが提供する価値と対するコストを比較し、投資の正当性を検証しましょう。費用対効果の分析は、経営層への提案や将来の予算計画において、重要な根拠となり得ます。
無料トライアルがあるAI-OCR5選
invoiceAgent - ウイングアーク1st株式会社
- 企業間でやり取りする帳票の集約管理、配信を一括管理
- 請求書や領収書の主要項目を自動解析しデータ化
- AI-OCRエンジンを読み取るフィールド単位で切り替え可能
invoiceAgentは、文書管理や電子契約などにも対応できる電子帳票プラットフォームです。商取引でやり取りされる請求書といった帳票を管理でき、受信からデータ化、配信まで一元管理できます。
活字や手書き文字を読み取れ、位置指定型と項目指定型の2通り読み取り設定が可能です。複数のOCRを1つの項目に対し設定すれば、OCR結果の比較が可能でき、確認や修正作業にも役立ちます。
DynaEye - 株式会社PFU
- 文字認識精度99.2%※
- 2つのOCRエンジンを使用して確認作業を効率化
- オンプレミス環境での利用により、安全なセキュリティを実現
DynaEyeは、高度なAI-OCR技術を活用して、手書き文字や活字など幅広い文字認識を実現したサービス。オンプレミス環境で動作するため、個人情報を含むデータの安全性も高いです。2つの異なるOCRエンジンを用いることで、データ入力の確認作業を大幅に効率化します。
また、定額制で利用枚数の制限がないため、予算管理がしやすく、業務の繁忙期でも安心して使用できます。直感的な操作性により誰でも簡単に帳票定義を作成できる点も、DynaEyeの特徴の一つです。
※出典:PFU「DynaEye 11 | オンプレミス環境で高精度な文字認識を実現するAI-OCR」(2024年2月15日閲覧)
SmartRead - 株式会社Cogent Labs
- 99.2%※の高精度で文書の自動認識・読み取りを実現
- 複数文書の自動仕分けや後続システムとの連携をサポート
- 直感的な操作画面で、導入・運用・全社展開がスムーズ
SmartReadは、次世代AI-OCRを駆使して文書データ化をより速く、より簡単にするサービスです。99.2%※の高い精度で文書を自動認識をします。
複数文書の自動仕分けや、PRAやデータ連携ツールとのスムーズなAPI連携機能を備えており、文書処理業務の効率化につながります。さらに、誰でも使いやすい操作画面を構築しており、導入から運用、全社展開までをスムーズに行えるように設計されているのも特徴です。
※出典:Cogent Labs(コージェントラボ)「SmartRead|次世代AI OCRで文書のデータ化をもっと簡単に。」(2024年2月15日閲覧)
- 高精度な文字認識と全自動変換
- 非定型帳票に対応した高度なデータ抽出方法
- 管理、連携、セキュリティ機能も充実
スマートOCRは、スキャンまたは撮影された紙の文書や帳票の画像データからテキストを抽出する、クラウド型の業務効率化支援ソリューションです。AIによるディープラーニングを活用し、手書き文字や非定型帳票の読み取りにも対応した高精度の認識を実現します。
また、ユーザーの声をもとに改良を続ける操作画面や、スマートフォンアプリでの利用が可能など操作性も充実しています。
LINE WORKS OCR - LINE WORKS株式会社
- 多言語対応で高度なテキスト検出と文字認識を提供
- 手書き文字や縦書きの読み取りが可能
- 高い認識率で汚れた帳票や傾いた文字も正確に認識
LINE WORKS OCRは、多言語に対応しており、手書き文字や縦書きの読み取りにも対応可能なテキスト検出・文字認識サービスです。高い認識率により、汚れた帳票や傾いた文字も正確に認識し、手入力業務の時間とコストを大幅に削減します。
用途に合わせて複数の導入タイプが用意されており、クラウドアプリやAPI連携も可能。ランニングコストを想定しやすい枚数単位での課金体系が採用されています。
デモ体験ができるAI-OCR
AI よみと~る
- 96.71%※の読み取り精度
- 直感的で使いやすいブラウザベースの利用者画面
- RPAツールとの連携で入力や読み取り結果の活用を自動化
AI よみと~るは、手書き書類や帳票の文字読み取りを行い、データ化するAI技術を用いたAI-OCRです。手書き文字や異なるフォーマットの書類でも、高い精度で読み取りできます。
業務プロセスの自動化を支援するRPAツールとの組み合わせにより、入力作業の自動化からデータの活用までをスムーズに行うことも可能。直感的な操作で使いやすく、ITに詳しくない人でも容易に導入・利用できる点も特徴です。
無料デモでは、オペレーターがサンプル帳票でデモを行う「オペレーターデモ」と、使用している帳票でみずからOCRデモを行う「セルフデモ」を体験できます。
また、本利用する際には12か月の最低利用期間がありますが、有料の30日間トライアルプランも用意されており、33,000円・読み取り金額が19,800円まででお試しできます。
※出典:NTT東日本「(手書き文字認識・読取・データ化)|AI-OCR・帳票処理サービス|法人のお客さま|NTT東日本」(2024年2月15日閲覧)
FlexiCapture
- 高度なAI技術によるデータ抽出と処理
- 定型から非定型文書まで処理できる幅広い対応能力
- 柔軟な導入オプションでオンプレミス・クラウドどちらでも利用可能
FlexiCaptureは、AIと自然言語処理(NLP)、機械学習、そして高度な文書処理機能を組み合わせた文書キャプチャプラットフォームです。定型文書だけでなく、複雑な非定型文書からもデータを正確に抽出・分類し、処理できます。
また、導入オプションが複数用意されており、導入しやすいクラウド型、セキュリティリスクが低いオンプレミス型のどちらでも導入可能です。
AI-OCRの導入ステップ
AI-OCRシステムの導入プロセスを具体的なステップに分けて説明します。
STEP1. 紙を使っている業務の洗い出しや必要工数など現状把握をする
導入前の最初のステップは、紙ベースで行われている業務の洗い出しと、それにかかる工数やコストの現状把握です。
たとえば、経理部門での請求書処理、人事部門での従業員情報の管理、営業部門での契約書の管理など、紙文書が多用されている業務を特定します。
これらの業務状況を分析し、現在のプロセスで発生している時間ロスやヒューマンエラーの頻度を把握することが、AI-OCR導入の正当性を評価する基盤となります。
STEP2. 導入すべき業務の選定をする
現状把握が完了したら、AI-OCRを導入することで効果が見込める業務を選定します。とくに紙文書の量が多く、手作業によるデータ入力や管理に多くの時間が費やされている業務を優先的に選びましょう。
導入効果を最大化するためには、プロセスの改善ポテンシャルが高い業務や、デジタル化によって他の業務プロセスにもポジティブな影響を与える業務を選ぶことがポイントです。
STEP3. 導入するAI-OCRシステムの選定をする
前述のステップで特定した業務に適した認識精度、処理速度、学習機能があるシステムを選定します。また、システムの選定時には、無料トライアルを利用して実際の文書でテストし、結果を評価基準に含めることが重要です。
STEP4. スキャナーの選定をする
AI-OCRを最大限に活用するためには、適切なスキャナーの選定も重要です。文書の種類や量、処理速度などを考慮して、高解像度で迅速に文書のデジタル化ができるスキャナーを選びましょう。
また、文書のサイズや形状に応じて、フラットベッドスキャナーやADF(自動給紙装置)付きスキャナーなど、使用目的に合ったスキャナーを選定することが望ましいです。
STEP5. 導入したAI-OCRシステムとスキャナーの設定をする
システムとスキャナーの導入後は、OCRシステムとスキャナーの設定を進めます。
スキャナーの解像度やスキャン速度の設定、特定の文書形式に対するテンプレートの作成といった、導入する業務の特性に合わせて細かな設定調整を行い、システムの精度と効率を最適化します。
STEP6. 実運用に向けたマニュアルを作成する
AI-OCRシステムとスキャナーの設定が完了したら、実運用に向けてのマニュアル作成に着手しましょう。
このマニュアルには、文書のスキャン方法やデータの確認・編集手順、エラー発生時の対処法など、日常的な操作からトラブルシューティングまでの情報を網羅します。
STEP7. 全社的に展開しながら効果検証・改善を繰り返していく
最終ステップでは、AI-OCRシステムの全社的な展開と効果の検証、必要に応じた改善を繰り返しましょう。
実運用を通じて得られるフィードバックやデータをもとに、プロセスのさらなる最適化やAI-OCRシステムの精度向上に努めます。
また、新たな業務への適用拡大やシステムアップデートなど、継続的な改善を行いながら、DX化を推進していきましょう。
AI-OCRを導入する際の注意点
AI-OCRを導入するにあたり、いくつかの注意点があります。次のポイントに留意しながら、導入を検討しましょう。
すべての文字を完璧に読み取れるわけではない
AI-OCRの技術は非常に進歩していますが、すべての文字を100%正確に認識できるわけではありません。とくに、手書き文字や特殊なフォント、文書によっては認識精度が落ちることもあります。
たとえば、古い手書きの書類や、筆圧が弱い文字、または重なって書かれた文字は認識が難しくなることもあるでしょう。
クラウド型のサービスが多く、セキュリティ対策を求められる
多くのAI-OCRサービスはクラウドベースで提供されており、文書データをインターネット経由で送受信します。これにより、セキュリティの問題が生じる可能性もあります。
たとえば、機密情報が含まれる文書を処理する場合、データの暗号化やサービスプロバイダのセキュリティポリシー、コンプライアンス基準を十分に確認することが重要です。また、企業内部でのアクセス権管理や、データ管理ポリシーの整備も、セキュリティ対策の重要な部分となります。
クラウド型のAI-OCRに不安がある場合は、オンプレミス型のAI-OCRを検討するのもよいでしょう。
サービスによっては縦書きに対応していない
日本語を含むアジア言語の文書では、縦書きのテキストが使用されていることもあります。しかし、すべてのAI-OCRサービスが縦書きテキストに対応しているわけではありません。
縦書き文書の認識が必要な場合は、サービスがこの要件を満たしているかを事前に確認する必要があります。
文書や帳票の文字サイズが小さすぎると認識できないこともある
AI-OCRシステムは、適度な大きさの文字サイズの場合に効果的に機能します。文字サイズが非常に小さい文書や帳票では、認識精度が低下する可能性もあるでしょう。
たとえば、細かいプリントの請求書や、注釈が小さな文字で記載されている技術文書などが該当します。このような文書を処理する場合、事前にAI-OCRの最小認識文字サイズを確認し、必要に応じて文書のフォーマットを調整するか、より高性能なOCRソリューションの選定が必要になります。
無料トライアルで自社に合うAI-OCRを見極めよう
無料トライアルを利用することで、実際の業務におけるAI-OCRシステムのパフォーマンスを事前に評価できます。
自社のニーズに最適なシステムを見極め、AI-OCRの導入を進めていきましょう。
AI-OCRは次の記事でも詳しく紹介しています。
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