オープンソースの動画配信システム5選 | OSSのメリット・デメリット
動画配信システムの各サービス資料を厳選。無料でダウンロード可能です。デジタルサイネージやeラーニングなどさまざまな目的で導入される動画配信システムの比較にお役立てください。
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オープンソース(OSS)の動画配信システムとは
オープンソースの動画配信システムは、ソフトウェアのソースコードが公開されているため、ユーザーが無料で利用し、必要に応じてカスタマイズや改変できるプラットフォームのことです。
オープンソースのシステムは、動画専門サイトや自社オリジナルの動画配信サイトの構築など多様なニーズに応えるために設計されています。
エラーチェックやカスタマイズ、外部ツールとの連携機能など、ビジネスにおける動画配信を効率的かつ効果的に行うための多様な機能が提供されています。
オープンソースの動画配信システムのメリット
オープンソースの動画配信システムを活用するメリットは、主に次のとおりです。
無料で利用できる
オープンソースの動画配信システムにおける大きなメリットは、無料で利用できることです。そのため、クラウド型やパッケージ型のサービスは利用料が発生することがほとんどであるため、開発リソースがある場合は安価にシステムを構築できる可能性があります。
柔軟にカスタマイズできる
ソースコードが公開されているため、ユーザーは自由にカスタマイズができます。これにより、ニーズに合わせて機能の追加や改修が行え、ユニークな動画配信プラットフォームを構築可能です。たとえば、特定の動画フォーマットのサポートや、独自のユーザーインターフェースの開発ができます。
ぜい弱性や不正プログラムに気づきやすい
オープンソースは、世界中の利用者やコミュニティによって開発や改良ができるため、バグの修正やセキュリティの整備が随時行われています。そのため、ぜい弱性や不正プログラムに気づきやすく、さらに問題が発生した場合も利用者やコミュニティによって迅速に特定・修正されることが多いです。これにより、システムの安全性を維持しやすく、信頼性のある動画配信サービスを提供できます。
オープンソースの動画配信システムのデメリット
一方、オープンソースの動画配信システムには次のようなデメリットもあります。
開発のリソースがかかる
オープンソースの動画配信システムをニーズに合わせてカスタマイズするには、専門的な知識と技術が必要です。カスタマイズや追加機能の開発には、開発者の時間と労力がかかり、場合によっては外部の専門業者に発注する必要が生じることもあるでしょう。
基本的にサポートがない
クラウド型やパッケージ型と異なり、オープンソースの動画配信システムは基本的に公式のサポートが提供されていません。問題が発生した場合、解決策を見つけるためにはオンラインコミュニティやフォーラムをみずから調査する必要があります。
攻撃を受けやすい
ぜい弱性や不正プログラムに気づきやすいものの、オープンソースのソフトウェアはソースコードが公開されているため、潜在的なセキュリティリスクは存在します。攻撃者はソースコードを分析し、ぜい弱性を見つけて悪用できます。
定期的なセキュリティアップデートやぜい弱性への対応が必要となりますが、これらの管理も自組織で行う必要があり、セキュリティ対策には継続的な注意とリソースが要求されます。
オープンソースのメリットに対して、デメリットのほうが強いと感じた際には、クラウド型やパッケージ型の動画配信システムを検討すると良いでしょう。
オープンソースの動画配信システム5選
オープンソースで利用できるおすすめの動画配信システムを紹介します。
Kaltura
- 動画の配信、録画、編集、管理、視聴分析まで一括対応
- 教育向けに特化し、さまざまな学習管理システムと連携可能
- 高度なアクセス管理とセキュリティで外部へも安全に配信
Kalturaは、動画の配信から管理、視聴分析までを一元的に行える統合動画プラットフォームです。教育機関や企業の人材育成に特化し、学習管理システム「Blackboard Learn™」や「Open LMS」とのシームレスな連携を実現します。高度なアクセス管理機能により、内部のみならず外部への安全な配信も可能です。
AVideo
- オンデマンドでストリーミング配信が可能
- オンプレミス環境での動画管理と配信が実現
- 社外への配信も対応
AVideoは、オンデマンドでのストリーミング配信が可能なオープンソースの動画配信サーバーです。オンプレミス環境で動画を管理・配信し、視聴状況の確認機能を備えています。社外への安全な配信もサポートし、コストを抑えた運用が可能です。教育やビジネスの現場での利用に適しており、リモートワークの支援にも役立つシステムです。
PeerTube
- Webサーバーにインストールするソフトウェア
- 分散型ネットワークによる負荷分散と高い可用性
- P2P技術による帯域幅の削減と効率的な動画配信
PeerTubeは、高い可用性を実現したオープンソースの動画配信プラットフォームです。分散型ネットワークを採用し、P2P技術を活用して動画の配信を行うことで、サーバーへの負荷を軽減します。独自の動画プラットフォームを構築でき、広告や追跡なしで動画共有が可能です。
Streama
- 簡単なセットアップとメディア管理
- リアルタイム同期視聴が可能
- マルチユーザー対応
Streamaは、自身だけのストリーミングアプリケーションをホストできるオープンソースのメディアサーバーです。簡単なセットアップ、ドラッグアンドドロップによるメディア管理、リアルタイムでの同期視聴機能を提供しています。
OBS studio
- 高度なビデオ録画とストリーミング機能
- 複数の音声ソースとのミックスが可能
- カスタムトランジションでの映像切り替えサポート
OBS studioは、オープンソースで高機能なビデオ録画・配信ソフトウェアです。複数のソースからの映像と音声をミックスし、カスタムトランジションでシームレスに切り替えられます。高品質なストリーミングと録画が可能で、使いやすさと柔軟性を兼ね備えています。
【番外編】おすすめ動画配信システム5選
番外編として、オープンソース型の他におすすめのクラウド型動画配信システムを紹介します。
- 疑似ライブによる失敗の少ない配信
- CRMとの連携でユーザー管理・データ連携機能
- プログラミング不要で動画配信用のオウンドメディアを構築
ネクプロは、疑似ライブ配信でトラブルを回避できるウェビナー・動画配信プラットフォームです。プログラミング知識不要でオリジナルのメディアサイトを構築でき、高いセキュリティ基準にも対応しています。動画の目的に合わせて配信形式を選べ、視聴データに応じたレコメンドやクレジットカード決済、研修動画視聴後のテスト実施と修了証発行などの機能を搭載しています。また、CRMとの連携による効率的なユーザー管理やデータ活用も可能です。
- 動画アップロードだけですぐにサイトが完成
- コードやデザインなど特別なスキルは不要
- 動画配信、マネタイズ、マーケティング機能など複数の機能をオールインワン
OneStreamは、動画をアップロードをするだけで簡単に動画サイトを立ち上げられるノーコードの動画配信サービスです。グループ配信や会員メール招待、自動送信メール、視聴分析といったマーケティング機能も充実しています。また、ユーザー数や転送数も無制限であるため、容量の負荷を気にする必要がありません。
UIshare(ユーアイシェア) - 株式会社ユイコモンズ
- ノーコードで直感的な操作性
- すべてのプランで初期費用が無料
- 企画から撮影、編集まで動画コンテンツ作成もゼロからサポート
UIshareは、初期費用やデータ転送量が無制限のクラウド型動画配信システムです。オンデマンド配信、ライブ配信など多彩な動画コンテンツ配信機能を提供し、ユーザー管理や動画コンテンツ販売機能などの便利な付加機能も充実。17万人※のユーザーが利用する「GoGetterz」のテクノロジーを進化させた直感的な操作性で、誰でも簡単に動画配信が可能です。
※出典:株式会社ユイコモンズ「動画配信プラットフォーム UIshare| 株式会社ユイコモンズ」(2024年2月26日閲覧)
J-Stream Equipmedia(EQ) - 株式会社Jストリーム
- 誰でも簡単に動画共有ポータルを作成可能
- 企業で運用しやすい権限設定とグループ別コンテンツ出し分け
- 個人別の詳細な視聴ログで効果検証が容易
法人向け動画共有・配信 プラットフォーム「J-Stream Equipmedia」(EQ)は、企業専用の動画共有ポータルを簡単に作成できる動画配信サービスです。特別な知識やITリテラシーを必要とせず、視聴ログを個人単位で詳細に取得でき、動画の活用度合いを効率的に検証できます。導入実績は3,500アカウント以上※におよび、ウェビナーやライブ配信、動画マニュアル配信など幅広い場面で活用されています。
※出典:Jストリーム「法人向け動画共有・配信プラットフォーム 「J-Stream Equipmedia」 - Jストリーム」(2024年2月26日閲覧)
VideoStep(ビデオステップ) - 株式会社VideoStep
- AI音声読み上げ機能でPowerPointを動画化
- 多言語音声AIと機械翻訳で外国語にも対応
- 「いつ」「誰が」「何秒間」「どの箇所を」見たのか詳細に分析可能
VideoStep(ビデオステップ)は、マニュアルを簡単に動画化し、配信、視聴分析から教育管理まで行える動画マニュアル配信システムです。翻訳は24か国語に対応しており、グローバルなシーンでも役立ちます。視聴履歴の記録・分析を詳細に行える機能が搭載されているため、マニュアルの改善やつまづきやすいポイントの把握など教育管理・改善につながります。
動画配信システムは比較して導入しよう
動画配信プラットフォームが大きく成長するなか、企業での動画利用も浸透しています。オープンソースの動画配信システムは無料で導入できる反面、相応のデメリットも存在します。デメリットが気になる場合は、クラウド型の動画配信システムも検討してみましょう。
クラウド型の動画配信システムは次の記事でも詳しく紹介しています。
動画配信システムの各サービス資料を厳選。無料でダウンロード可能です。デジタルサイネージやeラーニングなどさまざまな目的で導入される動画配信システムの比較にお役立てください。