SalesforceとHubspotを徹底比較！主要SFA・MAサービスどちらを採用すべき？

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SFAは、IT業界、スタートアップ・ベンチャー企業に限らず、幅広い業種で導入が進んでいます。なかでも大きなシェアを占めるのが、SalesforceとHubspotです。

本記事ではSalesforceとHubspotの機能を徹底比較し、どちらのツールを採用すべきなのか解説します。

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SalesforceとHubspotの比較

SalesforceとHubspotの比較を紹介します。

項目	Salesforce	HubSpot
対象市場	大企業向け	中小企業向け
主力製品	Sales Cloud、Service Cloud、Marketing Cloud	Marketing Hub、Sales Hub、Service Hub
特徴	- 豊富な製品ラインナップ - 高い拡張性とエコシステム - 多数の大企業導入実績	- オールインワンのマーケティング支援ツール - インバウンドマーケティング特化 - 直感的でわかりやすい
価格体系	最小月額3,000円（ユーザー）	最小月額106,800円/（月額固定）
無料プラン	なし	機能限定の無料プランあり
長所	- スケーラビリティが高い - 高度なカスタマイズ可能 - 幅広い業界ソリューション	- 費用対効果が高い - 導入が容易 - マーケティングオートメーション特化
短所	- 複雑な操作性	- 大企業にはスケールアップが難しい - 機能の幅が狭い

SalesforceとHubSpotは、CRM市場においてそれぞれ独自のアプローチを持っています。Salesforceは大規模な企業や複雑な業務プロセスを持つ組織に適しています。また、カスタマイズの自由度が非常に高いことが特徴です。

一方、HubSpotは使いやすさと顧客体験を重視し、特に中小企業やスタートアップに人気があります。
また、HubSpotはマーケティングツールとしての機能が特に強化されており、ユーザーが直感的に操作できる点が特徴です。

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Salesforceとは

Salesforceの企業概要と製品群について紹介します。

Salesforceの企業概要

Salesforceは1999年に設立された米国の企業で、クラウドコンピューティングのパイオニア企業として知られています。

米Forbes誌が選ぶ「World’s Most Innovative Company」 (世界で最も革新的な企業) に4年連続で第1位^※に輝いた有力企業です。

主要製品は「Sales Cloud」「Service Cloud」「Marketing Cloud」などのクラウドサービスで、世界中の企業に利用されています。

※出典：Salesforce「セールスフォース・ドットコム、4年連続で米Forbes誌が選ぶ「World’s Most Innovative Company」 (世界で最も革新的な企業) の第1位に」（2025年9月25日閲覧）

Salesforceの製品群

Salesforceは、営業やマーケティング、カスタマーサポートなど、企業活動のさまざまな領域を支援するクラウド型の製品群を提供しています。
これらを総合的に活用することで、部門ごとに分散しがちな顧客データを一元管理し、組織全体で共有・活用できるのが大きな特徴です。

Salesforceのなかでも中心となるのが「Customer 360」と呼ばれる仕組みです。Customer 360では、顧客に関する情報が常に最新の状態に保たれています。

ここからは、Customer 360を構成する代表的な製品群について紹介します。

製品名	特徴・できること
Marketing Cloud	Eメール配信、SNS運用、モバイルメッセージ、広告キャンペーン管理に加え、Journey Builderで顧客ごとの行動に沿ったマーケティング施策を展開
Commerce Cloud	ECサイト構築、パーソナライズ、注文・在庫管理、モバイル最適化などにより、顧客にシームレスなショッピング環境を届けられる
Sales Cloud	リード管理や商談（オポチュニティ）管理、予測機能、レポートやダッシュボードによる進捗の可視化を備えており、営業チーム全体の生産性を高められる
Service Cloud	ケース管理、ナレッジベース、顧客ポータル、チャット・電話・SNS連携、フィールドサービス管理などにより、顧客サポートを最適化する
Analytics Cloud	ダッシュボード作成や予測分析に加えて、AIによるインサイト提供にも対応し、データドリブンな意思決定を後押しする

Hubspotとは

Hubspotの企業概要と製品群について紹介します。

Hubspotの企業概要

Hubspotは2006年に設立されたマーケティングオートメーションのベンダーですが、近年はCRMを中心としたプラットフォームへと進化を遂げています。

世界135か国以上26万8,000社^※で利用されており、マーケティングからセールス、サービスまでを一元的に提供できる点が強みです。

※出典：Hubspot「Hubspot」（2025年9月25日閲覧）

Hubspotの製品群

HubSpotは、企業の成長を支えるために幅広い機能を備えた製品群を提供しています。

各製品はCRMを基盤に、集客、営業、顧客対応、取引管理、コンテンツ制作、業務運用など、ビジネスの各フェーズをカバーします。

次の表はHubSpotの主要製品群と、それぞれの特徴です。

製品名	特徴・できること
HubSpot CRM	顧客情報や取引の履歴、タスク整理、メールの送信履歴や開封状況の追跡、チャット機能、見積書作成など、営業活動に必要な基本機能を備えている無料ツール
Marketing Hub	キャンペーンの自動化や顧客ごとのパーソナライズ、SNSアカウントの統合管理、SEO施策の支援、効果測定など、インバウンドマーケティングを幅広くサポートする
Sales Hub	リードや取引の管理、Eメールの自動送信と追跡、パイプライン管理が可能。営業チーム向けのSFAツール
Service Hub	チケット管理やFAQ、レポート作成、チャットやメールを通じたコミュニケーションを一元化。サポート業務を効率化しつつ、顧客満足度やリピート率の向上を後押しする顧客サポートツール
Content Hub	Webサイトの構築や更新、AIを活用したコンテンツ生成、レポートと分析機能があり、マーケティングやブランディングに役立つ
Data Hub	異なるアプリ間のデータを同期し、データ品質を自動で保つオペレーション向けの製品。重複や誤りを削減し、部門をまたぐデータ活用をスムーズにする
Commerce Hub	請求書や見積書の作成、サブスクリプション管理、BtoB注文の管理に対応し、売上の回収プロセスをサポートする

SalesforceとHubspotの基本機能を比較

SalesforceとHubspotの基本的な機能について紹介します。

※法人向けクラウドサービス比較サイト「BOXIL」（ボクシル）に掲載されている機能や口コミで比較しています

機能一覧

SalesforceとHubSpotは、次のような多くの共通機能を提供していますが、それぞれの特徴があります。

機能	Salesforce	HubSpot
顧客管理	広範囲のカスタマイズと詳細な顧客情報の管理が可能	簡単な操作で一元管理された顧客データベースを提供
営業支援	高度な予測分析と広範な統合機能	シンプルで効果的な営業プロセスの自動化
マーケティングオートメーション	全体的に複雑なキャンペーン設計が可能	強力なインバウンドマーケティングに特化
サービスとサポート	複数チャネルを通じた広範なサポート	ユーザーフレンドリーなカスタマーサポート
分析とレポート	高度なカスタマイズ可能なレポート	シンプルで直感的なダッシュボードとレポート機能

機能の比較表

機能の価格表は次のとおりです。

機能	Salesforce	Hubspot
営業支援	○	○
マーケティングオートメーション	○	○
カスタマーサービス	○	○
EC支援	○	×
システム連携	○	○
データ分析	○	○
コンテンツ管理	○	○
業務自動化	△	○

SalesforceとHubspotの価格を比較

SalesforceとHubSpotの価格体系は、提供するサービスの範囲と企業のニーズによって異なります。Salesforceは通常、より高度な機能とカスタマイズ性を提供するため、価格が高めです。

一方、HubSpotは比較的低コストで始めやすいプランを提供しており、小規模企業やスタートアップに適しています。

Salesforceの各製品の価格

Salesforceの各製品の価格は次のとおりです。

製品名	月額料金
Marketing Cloud	Salesforce Starter：3,000円 Marketing Cloud Next Growthエディション：180,000円 Marketing Cloud Next Advancedエディション：390,000円
Commerce Cloud	Starter Suite：3,000円 Pro Suite：12,000円
Sales Cloud	Starter Suite：3,000円 Pro Suite：12,000円 Enterprise：21,000円 Unlimited：42,000円 Agentforce 1 Sales：66,000円
Service Cloud	Starter Suite：3,000円 Pro Suite：12,000円 Enterprise：21,000円 Unlimited：42,000円 Agentforce 1 Sales：66,000円
Analytics Cloud	Tableau：9,000円～ CRM Analytics：16,800円～ Revenue Intelligence：30,000円 Data Cloud for Tableau Starter Pack：要問い合わせ Service Intelligence：30,000円

Hubspotの各製品の価格

Hubspotの各製品の価格は次のとおりです。

製品名	Starter	Professional	Enterprise
Marketing Hub	1,800円/月	106,800円/月	432,000円/月
Sales Hub	1,800円/月	12,000円/月	18,000円/月
Service Hub	1,800円/月	12,000円/月	18,000円/月
Content Hub	1,800円/月	60,000円/月	180,000円/月
Data Hub	1,800円/月	96,000円/月	240,000円/月

SalesforceとHubspotの特徴を比較

SalesforceとHubspotは、ともにCRMを中心とするクラウドサービスですが、提供元の企業や対象ユーザー層、機能の方向性が異なります。

Salesforceは米国の大手クラウドベンダーが提供しており、グローバル企業に向けた機能とサポート体制が特徴です。

一方、Hubspotはマーケティングオートメーションのベンダーとして始まった比較的新しい企業です。
近年はCRMプラットフォームへと進化を遂げ、中小企業に適した費用対効果の高いソリューションを提供しています。

共通する基本機能としては次のようなものがあります。

• マーケティング、セールス、カスタマーサービスの統合的な管理
• リード獲得からクロージングまでの一連の業務フロー
• データ分析とレポーティング機能
• API連携によるシステムとの柔軟な連携

しかし、各機能の詳細な仕様やアドオン機能、対応業界などに違いがあり、Salesforceは大企業向けのスケーラブルなプラットフォームです。

一方でHubspotは、中小企業に適した利便性とコストパフォーマンスを重視したソリューションです。

規模やニーズに合わせてそれぞれの長所を的確に捉え、マッチした製品を選ぶ必要があります。

Salesforceの特徴は次のとおりです。

特徴1：豊富な製品ラインナップ

Salesforceは営業、マーケティング、サービスなど幅広い製品ラインナップを持つことが大きな特徴です。

高度なカスタマイズが可能で、企業の特定のニーズに合わせてシステムを設計できます。これにより、大規模な企業や特定の業界に特化した要求に柔軟に対応できます。大企業向けのスケーラビリティに優れているところも魅力です。

特徴2：高い拡張性とエコシステム

Salesforceはオープンな開発プラットフォームを提供しているため、有償・無償問わず多くの連携アプリが提供されています。

数多くの第三者アプリケーションとの統合が可能で、企業の既存のITインフラストラクチャとシームレスに連携します。これにより、ビジネスプロセスを効率化し、全体的な運用効率を向上させるでしょう。

特徴3：強力なデータ分析とレポート機能

Salesforceは高度なデータ分析ツールとカスタマイズ可能なレポート機能を提供し、企業がデータ駆動型の意思決定を支援します。これにより、市場動向の洞察や顧客行動の深い理解が可能です。

Hubspotの特徴は次のとおりです。

特徴1：中小企業向けのオールインワンパッケージ

HubspotはCRMを中心に、マーケティングからセールス、サービスまで一気通貫で扱えるツールを提供しています。導入コストが手頃で、中小企業が複数の機能を組み合わせて使えるのが大きな利点です。

特徴2：インバウンドマーケティングに適した設計

サイト訪問者を振り分けるフライホイールモデルを採用しており、リードの育成からクローズまでの一連の流れを最適化できます。インバウンドマーケティングの手法に適した設計が特徴です。

Hubspotを利用することで、コンテンツマーケティングやSEO、ソーシャルメディア戦略が統合され、効率的なマーケティング活動ができます。

特徴3：直感的で初心者にも優しい操作画面

Hubspotの操作画面は直感的でわかりやすいのが特徴です。初心者でも使いこなしやすく、細かな設定なしで機能が利用できるため、手間なくマーケティングオートメーションなどが実践できます。

SalesforceとHubspotの評判・口コミを比較

SalesforceとHubspotの評判・口コミをそれぞれ紹介します。

サービス	良い評判	改善点
Salesforce	・カスタマイズの自由度が高い ・直感的な操作性 ・一元管理が容易で、営業進捗の可視化が可能	・カスタマイズには専門知識が必要 ・カスタマイズが複雑になると使いにくくなる可能性がある
Hubspot	・顧客情報の一元管理が容易 ・レポート機能が優れている ・無料で利用できる機能が多く、コストパフォーマンスが高い	・サービスの複雑さやわかりづらい部分がある ・日本では主流なツールではないため、業務委託できるベンダーが限られる ・特定のサービスポリシーやスタイルに合わない場合がある

Salesforceは、案件管理におけるダッシュボード機能の視覚化と、カスタマイズ性の高さが高く評価されています。一方で、高度なカスタマイズに関する専門知識の必要性が改善点として指摘されています。

Hubspotは、顧客ごとの進捗管理がわかりやすいこと、タスク自動化による営業活動の効率化、顧客対応履歴の一元管理などが良い評判です。
一方で、サービスの複雑さや業務委託できるベンダーが限られるなどの改善点が指摘されています。

※BOXILに掲載されている口コミを参照しています。2023年1月から2025年9月までのデータを集計しているため、現在では解決されている改善点もあります。改善点が気になる方は、資料を確認していただくか、ベンダーにお問い合わせください。

Salesforceの評判・口コミ

Salesforce Sales Cloudの良い評判・口コミ	Salesforce Sales Cloudの改善点
・カスタマイズの自由度が高い ・直感的な操作性 ・一元管理が容易で、営業進捗の可視化が可能 ・スマホでの操作が可能で、外出先でも情報確認が容易	・カスタマイズには専門知識が必要 ・他のソフトウェアとの連携時の読み込みが遅い ・無料サポートの質の向上が必要 ・カスタマイズが複雑になると使いにくくなる可能性がある

Salesforceのポジティブな口コミ

Salesforceのネガティブな口コミ

HubSpotの評判・口コミ

HubSpotの良い評判・口コミ	HubSpotの改善点
・顧客情報の一元管理が容易 ・レポート機能が優れている ・無料で利用できる機能が多く、コストパフォーマンスが高い ・ユーザーインターフェースが直感的で使いやすい	・サービスの複雑さやわかりづらい部分がある ・日本では主流なツールではないため、業務委託できるベンダーが限られる ・特定のサービスポリシーやスタイルに合わない場合がある

HubSpotのポジティブな口コミ

HubSpotのネガティブな口コミ

その他の主要SFAとの比較

その他の主要SFAとの比較を紹介します。

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SalesforceとHubspotは結局どちらを採用するべき？

SalesforceとHubspotはそれぞれ長所と短所があり、企業の規模やニーズによって適したツールが異なります。

大企業でスケーラブルなCRMが必要な場合は、豊富な機能と高い拡張性を持つSalesforceがおすすめです。

一方、中小企業で費用対効果の高いマーケティングオートメーションツールが必要なら、Hubspotがコストパフォーマンスに優れています。

導入前に、企業の現状把握と要件定義を実施し、ユーザビリティ、価格、サポート体制なども加味しましょう。

大企業または複雑なビジネスプロセスを持つ企業は「Salesforce」がおすすめ

Salesforceの高度なカスタマイズ機能と広範な統合オプションは、大規模な企業や複雑なニーズを持つ企業に適しています。これにより、特定の業務要件に合わせた詳細なカスタマイゼーションが可能です。

中小企業またはスタートアップは「HubSpot」がおすすめ

HubSpotの使いやすさとコストパフォーマンスは、中小企業やスタートアップに最適です。

簡単なセットアップと直感的な操作で、リソースが限られている企業でも迅速にCRM戦略を展開します。効果的なマーケティング活動を実施できるでしょう。

最終的には、目的とニーズを考慮したうえで、どちらのプラットフォームが適しているかを判断することが重要です。

各プラットフォームの無料トライアルを活用して、実際に体験してみることも選択肢の一つとして考慮すると良いでしょう。

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