買い切り型のAI-OCRは少ない | 類似のオンプレミス型定額制サービスを紹介

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BOXIL Magazine編集部

AI-OCRのサービス一覧

AI-OCRに買い切り型は少ないです。そのため、買い切り型に近い感覚で利用できるオンプレミス型の定額制AI-OCRも紹介します。また費用を左右する料金形態や導入形態についても解説。この記事を読めば費用対効果の高いAI-OCRを選べます。

AI-OCRには多くの種類があり「どれを選べばいいか」迷いますよね。後から知ったサービスの方が適していることもよくあります。導入の失敗を避けるためにも、まずは各サービスの資料をBOXILでまとめて用意しましょう。
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買い切り型のAI-OCRは少ない

買い切り型のAI-OCRは少ないのが実情です。買い切り型としては Wondershare PDFelement 読取革命 などが候補としてはあるものの、そのほかのサービスはインストール型であっても定期的にライセンス費用が発生するケースや、クラウド型で読み取る回数に応じたプランが大半です。

そのため、AI-OCRの導入を検討しているのであれば、低価格であったとしても継続的にコストが発生するものとして認識しておいたほうがよいでしょう。クラウド型であれば、定期的なアップデートによる精度が向上していくので、かならずしもコストパフォーマンスが悪いとも限りません。

AI-OCRの主な料金形態

AI-OCRサービスの料金形態は、大きく分けて定額制と従量課金制の2つがあります。それぞれのメリットとデメリットを理解し、ニーズに合った料金形態を選びましょう。

定額制従量課金制
メリット予算管理しやすい。データ量を気にせずに済む必要なときに必要なだけ使える
デメリット件数が少ない月は支払いが相対的に高い費用をコントロールしにくく、思わぬ出費が発生する

定額制

定額制は、毎月一定の料金にてAI-OCRを利用できる料金形態です。処理できるデータ量や機能に応じた複数のプランが用意されています。毎月の費用が固定されているため、予算管理のしやすさがメリットです。

また、データ量を気にせず利用できるため、大量のデータ処理に適しています。しかし、処理データ量が少ない場合は割高になりかねません。

従量課金制

従量課金制は処理したデータ量に応じて料金が発生する仕組みです。従量課金制のメリットは、処理データ量が少ない場合にコストを抑えられることです。

また、必要なときに必要な分だけ利用できる柔軟性もあります。しかし、処理データ量が多い場合はコストも高くなります。毎月の費用も変動するため、予算管理が比較的難しいです。

AI-OCRの導入形態

AI-OCRを導入する際には、クラウド型とオンプレミス型の2つから提供形態を選びましょう。それぞれに特性があり一長一短なためニーズに合った選択が重要です。

クラウド型オンプレミス型
メリット初期費用が安く、メンテナンスにかかる工数も少ない要件に合うようカスタマイズしやすい
デメリット処理がインターネット環境に依存する専任の担当者が必要

クラウド型

クラウド型は、インターネット経由でAI-OCRを利用する形態です。サービス提供事業者のサーバーにアクセスして利用するため、自社でサーバーを用意する必要はありません。

メリット

  • 導入コストが比較的低く、初期費用を抑えられる
  • インターネットに接続できる環境があれば利用可能
  • サービス提供事業者側でシステムの運用・管理を行うため、メンテナンスの手間が少ない

デメリット

  • インターネット回線の状況によって、処理速度が低下する可能性あり
  • セキュリティ面で不安を感じる場合がある
  • カスタマイズ性が低い

オンプレミス型

オンプレミス型は、自社のサーバーにAI-OCRを導入する形態です。サーバーを管理できるため、セキュリティや内部統制の要件が厳しい企業であっても、自社で要件に合致するようにコントロールできます。

メリット

  • セキュリティレベルが高く、機密性の求められる情報を扱う場合に適している
  • 環境に合わせてシステムをカスタマイズできる
  • インターネット回線に依存しないため、安定した処理速度を確保できる

デメリット

  • 導入コストが高い
  • サーバーの運用・管理を自社で行う必要がある
  • システムのアップデートやメンテナンスを自社で行う必要がある

クラウド型とオンプレミス型は、それぞれにメリット・デメリットがあります。導入コスト、セキュリティレベル、運用・管理の手間などを考慮し、自社にとって最適な形態を選択しましょう。

買い切り型に近いのはオンプレミス型の定額制

ランニングコストを抑えるために買い切り型のAI-OCRを探している企業にとっては、最も近い選択肢がオンプレミス型かつ定額制のAI-OCRです。

オンプレミス型は、クラウド型に比べて初期費用が高いです。しかし、自社でサーバーを管理するため、毎月の利用料や従量課金が発生せず、ランニングコストを抑えられます。

定額制でも更新料や保守費用はかかるものの、利用量が一定です。月々の支払額が固定されるため、予算計画を立てやすくコスト管理しやすいでしょう。


以下では、定額制を中心にオンプレミス型に対応したAI-OCRを紹介します。

オンプレミス型・定額制のAI-OCR3選

オンプレミス型の定額制AI-OCRを紹介します。

DynaEye

株式会社PFU
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DynaEye 11 は、累計8,500社以上の導入実績があるAI-OCRサービスです。AI-OCRエンジンを強化し、癖の強い手書き文字や活字、バーコードなど幅広く対応可能になったほか、不一致の項目を強調表示したり、大量処理時もOCR処理が完了した1ページ目からすぐに確認したりできます。

料金プランは定額で枚数制限なく利用できるので、処理量増加時期や業務拡張時にもおすすめなサービスです。

※出典:PFU「 DynaEye 11 公式サイト 」2025年9月25日閲覧

DynaEye 11の料金プラン・価格

Liteプランは1年間で6,000枚まで処理できるプランです。

プラン初期費用年額料金(初年度)年額料金(2年目以降)
DynaEye 11 Entry Lite要問い合わせ504,000円84,000円
DynaEye 11 Entry Lite AI-OCR要問い合わせ1,008,000円168,000円

使い放題プランは処理数の上限がないプランです。

プラン初期費用年額料金(初年度)年額料金(2年目以降)
DynaEye 11 Entry要問い合わせ1,008,000円168,000円
DynaEye 11 Entry AI-OCR要問い合わせ2,016,000円336,000円

※料金はいずれも税抜です

AIRead

AIReadのオンプレミス サーバ型は、LAN、WANなど構内ネットワーク内で利用できるAI-OCRサービスです。

仕分け、追加学習機能を標準機能として搭載。読み取り枚数はクラウド版で月100枚から、オンプレミス版で月1,000枚から利用でき、英語や中国語、タイ語、ベトナム語、ロシア語にも対応しています。

料金プランはサブスクリプション型と買い切り型があり、利用機能や読み取り枚数に応じてコースを選択できます。

AIReadの料金プラン・価格

プラン初期費用年額料金
オンプレミス サーバ版(サブスクリプション型)0円12万円〜 × 12か月
オンプレミス サーバ版(買切型)240万円/サーバー48万円〜
オンプレミス スタンドアロン型120万円/PC24万円〜
クラウドSaaS版20万円/式12,000円〜 × 12か月

※料金はいずれも税抜です

SmartRead は、文書内の文字を高精度に読み取るほか、自動仕分けや業務システムとの連携といった一連のプロセスを効率化するAI-OCRサービスです。企業規模を問わず利用できるクラウド版と機密情報や個人情報を含む文書の大量処理に適したオンプレミス版があります。

利用予定量に応じて料金プランを選べるうえ、月々の利用量の変動による超過料金はないので、コストの無駄を抑えたい企業におすすめなサービスです。

SmartReadの料金プラン・価格

クラウド版
プラン初期費用年額料金
スモールプラン0円36万円
スタンダードプラン0円96万円
エンタープライズプラン0円240万円

※料金はいずれも税抜です

オンプレミス版
プラン初期費用月額料金
オンプレミスプラン要問い合わせ要問い合わせ

オンプレミス型のAI-OCR3選

オンプレミス型のAI-OCRのおすすめを紹介します。

スマートOCR

スマートOCR は、非定型の紙帳票や手書き文字の読み取り・データ化ができるAI-OCRサービスです。用意したサーバーにシステムをインストールして使用すれば、要望に応じたカスタマイズ・個別初期学習ができます。

5日間の無料トライアルで100枚まで帳票をOCR変換できるため、導入前に具体的な検討が可能なサービスです。

スマートOCRの料金プラン・価格

プラン初期費用月額料金
オンプレミス(ライセンス)100万円〜5ユーザ 34万円〜
プライベートクラウド(ライセンス)60万円〜5ユーザ 34万円〜
専用クラウドサービス60万円〜5ユーザ 72万円〜
SDクラウドサービス10万円〜3ユーザ 3万円

DX Suite は、手書きやPDF、画像を高精度でデジタルデータ化するAI-OCRサービスです。定型・非定型にかかわらずさまざまなフォーマットを読み取れるほか、帳票を自動で仕分けしたり、指定したExcelの項目に自動でファイル転記したりできます。

サポート内容や月々の使用量から選べる従量課金型の3つの料金プランがあり、1か月のトライアルプランもあるので導入検討をしている企業にもおすすめです。なお、トライアルプランは3万円から利用できます。

DX Suiteの料金プラン・価格

プラン初期費用月額料金
DX Suite Lite0円3万円〜
DX Suite Standard20万円10万円〜
DX Suite Pro20万円20万円〜

トライアルプラン(1か月利用)

プラン初期費用月額料金
Trial for DX Suite3万円
Success Program for DX Suite20万円

GenOCR

ジンベイ株式会社
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GenOCR は、クラウド、オンプレミス両方に対応したAI-OCRサービスです。手書き文字や数式、図面などの読み取りに対応し、非定型な帳票やフォーマット崩れなど複雑なレイアウトにも対応可能です。読み取り枠に応じた料金プランで、ユーザー数に制限がありません。

GenOCRの料金プラン・価格

プラン初期費用月額料金
Starter200,000円30,000円
Standard200,000円100,000円
Enterprise要問い合わせ要問い合わせ

AI-OCRの費用対効果を高めるには、処理枚数に合うプランを選ぼう

AI-OCRの導入を成功させる鍵は、費用対効果の最大化です。そのためには、処理するデータ量に適したプランを選びましょう。処理枚数が少ない場合は、従量課金制や少枚数向けのプランがおすすめです。大量に処理する場合は、定額制プランがコスト効率の面で優れています。

最適なプランを選ぶことで、AI-OCRの導入効果を最大限に引き出し、業務効率化とコスト削減を実現しましょう。 ほかのAI-OCRサービスも比較したい方にはこちらの記事 がおすすめです。

AI-OCR選び方ガイド

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