クラウド生産管理システム比較10選!導入メリット・選び方・おすすめサービス
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- クラウド生産管理システムとは
- クラウド生産管理システムのメリット
- コストを抑えて導入・運用できる
- 運用・保守の負担が小さい
- データ共有がスムーズになる
- クラウド生産管理システムのデメリット
- カスタマイズ性が低い
- 通信障害や不具合に弱い
- 長期的に見るとコストが割高になることも
- クラウド生産管理システムの選び方
- 生産方式に合うか
- 対応可能な業務範囲はどうか
- セキュリティがしっかりしているか
- クラウド型のおすすめ生産管理システム
- スマートF
- A's Style
- 鉄人くん
- 生産革新 Raijin - 株式会社大塚商会
- 生産革新 Fu-jin - 株式会社大塚商会
- UM SaaS Cloud - 株式会社シナプスイノベーション
- TECHS-S NOA - 株式会社テクノア
- atWill - SCSK株式会社
- SPENCER
- STRAMMIC - 株式会社アミック
- クラウド生産管理システムは費用対効果で選ぼう
クラウド生産管理システムとは
クラウド生産管理システムとは、インターネット経由で生産管理システムを利用できるサービスです。生産管理システムは、企業の製造工程における、生産計画の立案から進捗管理、在庫管理、品質管理など、あらゆる情報を一元管理するシステムです。
近年では、場所を選ばずに低コストで利用できるクラウド型のシステムが主流になりつつあります。
クラウド生産管理システムのメリット
クラウド生産管理システムには、従来のオンプレミス型にはないさまざまなメリットがあります。クラウド生産管理システムの主なメリットは次の3つが挙げられます。
- コストを抑えて導入・運用でき
- 運用・保守の負担が小さい
- データ共有がスムーズになる
コストを抑えて導入・運用できる
クラウド生産管理システムは、サーバーやソフトウェアなどの初期投資が不要なため、導入コストを大幅に抑えられます。また、月額料金制で利用できるため、ランニングコストも抑えられます。
従来のオンプレミス型のように、高額なサーバーやソフトウェアを購入する必要はありません。システムの運用や保守もサービス提供会社が行うため、運用コストも削減できます。
運用・保守の負担が小さい
クラウド生産管理システムは、サービス提供会社がシステムの運用や保守を行うため、企業側の負担が軽減されます。システムのアップデートやセキュリティ対策もサービス提供会社が行うため、常に最新の状態でシステムを利用できます。
データ共有がスムーズになる
クラウド生産管理システムでは、インターネットに接続できる環境であれば、いつでもデータにアクセスできます。そのため、部門間や拠点間でのデータ共有がスムーズになり、情報共有の遅延やミスを減らせます。
複数の拠点で同じデータを共有することで、業務の効率化や連携強化にもつながるでしょう。
クラウド生産管理システムのデメリット
クラウド生産管理システムは多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。クラウド生産管理システムの主なデメリットを3つ紹介します。
- カスタマイズ性が低い
- 通信障害や不具合に弱い
- 長期的に見るとコストが割高になることも
カスタマイズ性が低い
クラウド生産管理システムは、多くの企業で共通して利用できるよう標準化されているため、カスタマイズ性が低いです。自社の業務フローに完全に合致しない場合や、独自の機能を追加したい場合は、対応できない可能性があります。
ただし、近年ではAPI連携によって外部システムと連携できるような、柔軟性の高いサービスも増えています。
通信障害や不具合に弱い
クラウド生産管理システムは、インターネット経由でサービスを利用するため、通信環境に依存します。通信障害が発生した場合、システムにアクセスできなくなり、業務が停止してしまうかもしれません。
サービス提供会社側のシステムに不具合が発生した場合も、同様にシステムが利用できなくなる可能性があります。
安定した通信環境を確保することや、サービス提供会社の信頼性を確認することが大切です。
長期的に見るとコストが割高になることも
クラウド生産管理システムは、初期費用を抑えて導入できます。しかし、月額料金を払い続ける必要があるため、長期的に見るとコストが割高になるかもしれません。特に、利用期間が長くなるほど、オンプレミス型や買い切り型のシステムよりもコストが高くなる可能性があります。
導入前に長期的なコストシミュレーションを行い、他の導入形態と比較検討しましょう。契約期間や解約条件なども確認しておく必要があります。
クラウド生産管理システムの選び方
クラウド生産管理システムは、数多くのサービス提供会社からさまざまな種類のシステムが提供されています。ここでは、多くのシステムの中から自社に適したものを選ぶ際の重要なポイントを3つ紹介します。
生産方式に合うか
生産管理システムは、生産方式によって必要な機能や管理方法が異なります。そのため、自社の生産方式に合ったシステムを選びましょう。
たとえば、受注生産方式の場合は、個別受注に対応したシステムを選ぶ必要があります。見込生産方式の場合は、需要予測機能が充実したシステムを選ぶと良いでしょう。
まずは、自社の生産方式を明確化し、それに対応した機能を備えていることを確認しましょう。主な生産方式には、個別受注生産、見込生産、受託生産などがあります。
対応可能な業務範囲はどうか
クラウド生産管理システムは、さまざまな業務に対応できるよう、多くの機能が搭載されています。しかし、システムによって対応可能な業務範囲は異なります。そのため、自社で必要な機能がすべて揃っていることを確認しましょう。
在庫管理、原価管理、工程管理、品質管理など、自社で必要とする機能をリストアップし、それらが搭載されているシステムを導入候補に加えていきます。将来的に必要な機能も考慮して選ぶと良いでしょう。
セキュリティがしっかりしているか
クラウド生産管理システムは、重要な企業情報を扱うため、セキュリティ対策が非常に重要です。セキュリティ対策がしっかりしているシステムを選ばなければなりません。
具体的には、データの暗号化やアクセス制限、セキュリティ認証などの対策がされているかを確認しましょう。また、サービス提供会社のセキュリティ体制や実績なども確認しておくと安心です。
ISO27001やプライバシーマークなどのセキュリティに関する認証を取得しているかどうかも参考にしましょう。
クラウド型のおすすめ生産管理システム
クラウド型のおすすめ生産管理システムを紹介します。これから導入を検討している方はぜひ参考にしてください。
- トライアル可能、導入コンサル付きで、初めてのシステム運用でも安心
- ハンディ端末やタブレットでバーコードを読み込み、業務の手間とミスを軽減
- 外注先や海外工場と連携し活用することで、サプライチェーン全体をリアルタイム管理
スマートFは、スモールスタートで導入できる生産管理システムです。必要最小限の機能を低価格で利用でき、徐々に機能やライセンスを増やしていけるため、コストの無駄が出づらいです。
A's Style - 株式会社ケーエムケーワールド
- 生産計画から原価までフルカバーし、業務を効率化
- セミオーダー方式で高い拡張性を低コストで実現
- 外部システムとの連携性が高く、AI-OCRとの連携でペーパーレス化も推進
A's Styleは、オールインワンクラウド型ERPパッケージです。生産管理や在庫管理、購買管理、原価管理などの機能が搭載されており、幅広い業務と生産方式に対応できます。
鉄人くん
- ガントチャート機能で機械の稼働スケジュールを正確に管理
- 簡単な操作と検索で、納期や遅れを新人でもすぐに把握できる
- CSVファイルへのエクスポートができれば、ベンダーがデータ取込をしてくれる
鉄人くんは、現場のDX推進に役立つ生産管理システムです。納期管理や工程管理、外注管理、自社管理などの機能が搭載されており、幅広い業務を一元管理できます。
生産革新 Raijin - 株式会社大塚商会
生産革新 Raijinは、繰返・個別生産にハイブリット対応した生産管理システムです。進捗状況のリアルタイムの見える化やタブレットからの実績入力などの機能が搭載されており、場所を選ばず最新の状況を確認できます。生産革新 Raijinには次のような特徴があります。
- 設計部門との双方向連携により、一気通貫の生産管理を実現
- 標準品の繰返受注・見込生産、特注品の個別受注生産の両方に対応
- 倉庫別・ロケーション別の在庫管理で在庫精度を向上
生産革新 Fu-jin - 株式会社大塚商会
- 在庫の適正管理を実現し、コスト削減やキャッシュフロー改善に貢献
- 適切な手配管理を実現し、納期短縮と納期遅延の防止をサポート
- 生産・販売一体型で、仕入商品の販売やファブレス企業にもおすすめ
生産革新 Fu-jinは、中小~中堅の組立製造業におすすめの生産管理システムです。発注業務や在庫管理業務を効率化する機能が搭載されており、タブレットからの実績入力もできます。
UM SaaS Cloud - 株式会社シナプスイノベーション
- 見積もりから受発注、生産管理までをオールクラウドで実現
- 販売や購買、工程進捗など、幅広い領域に対応する製品群
- 段階的な導入が可能でコストの無駄が出づらく、課題を着実に解決できる
UM SaaS Cloudは、中小製造業のDX実現におすすめの生産管理システムです。多様な入力方式、さまざまな生産形態・生産方式に対応しており、導入しやすいです。
TECHS-S NOA - 株式会社テクノア
- 個別受注型製造業に特化した生産システム
- CADやExcelから部品表データを取り込み、転記作業の工数を削減
- マスタ登録やマニュアル作成の代行に対応しているため、導入負担が小さい
TECHS-S NOAは、1アカウントから利用できる生産管理システムです。帳票レイアウトの変更や項目追加、フィルタなどの機能が搭載されており、情報を適切に管理・把握できます。
atWill - SCSK株式会社
- 多機能で多様な業務にフィットする、オールインワンのシステム
- ローコード開発基盤を利用し、自社固有の業務にフィットさせられる
- 豊富な知識とノウハウを惜しみなく提供し、製造業のDXと成長を支援
atWillは、さまざまな業種のDX推進を支援する生産管理システムです。生産管理はもちろん、フィールドサービスや倉庫管理などの機能も搭載されており、幅広い業種にマッチします。
SPENCER
- 在庫管理を起点に、サプライチェーン全体を可視化する生産管理パッケージ
- 調達から生産、物流まで、一連の計画や実行を一元管理
- 計画・実績・原価の3要素で作業指示に基づいた確実な生産作業を支援
SPENCERは、運送業や倉庫業など、物流プロセスを効率化したい企業におすすめの生産管理システムです。在庫管理や配送計画はもちろん、輸送トラッキングやドライバー管理の機能も搭載されており、物流プロセスを改善できます。
STRAMMIC - 株式会社アミック
- 在庫バランスを加味した生産計画機能で、作りすぎない基準生産計画を実現
- 各種オーダーを自動生成するMRP計算機能を搭載
- 品質と連動したロット管理機能でトレーサビリティを実現
STRAMMICは、販売物流管理や生産管理、調達管理、原価管理などに対応したシリーズ製品です。生産管理においては生産計画の立案やMRP計算、拠点間の搬送など、工場の生産業務を支える機能が充実しています。
クラウド生産管理システムは費用対効果で選ぼう
クラウド生産管理システムは、初期費用を抑えて導入できるだけでなく、運用コストの削減や業務効率化など、さまざまなメリットをもたらします。
しかし、システムによって機能や料金、サポート体制などが異なるため、自社のニーズに合ったシステムを選ばなければなりません。
クラウド生産管理システムを選ぶ際は、導入コストだけでなく、ランニングコストやサポート費用などを含めた総費用と、得られる効果を比較検討し、費用対効果で判断しましょう。
無料トライアルやデモなどを活用して、実際にシステムを体験してみることも有用です。