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VPS(仮想専用サーバー)とは?用途・共用サーバーとの違い メリットやデメリットも

最終更新日:(記事の情報は現在から1567日前のものです)
VPS(仮想専用サーバー)とは利用者ごとに仮想サーバーを構築し、専用サーバーと同等の機能をもったサーバーのことです。用途や共用サーバー、専用サーバーとの違いもわかりやすく解説します。メリットやデメリットについても説明しているので、VPSの長所、短所を知るための参考にしてください。

VPS(仮想専用サーバー)とは

VPS(Virtual Private Server)とは、バーチャル・プライベート・サーバーの略で、物理サーバー上に利用者ごとに仮想サーバーを構築し、専用サーバーと同等の機能をもった仮想専用サーバーのことです。

VPSの用途

VPSは、メールサーバーの作成やオンラインストレージの作成、Minecraft(マイクラ)に代表されるゲームサーバーの作成などに利用されます。VPSの用途の一覧は次のとおりです。

  • Webサーバーの作成
  • VPNサーバーの作成
  • メールサーバーの作成
  • プロキシサーバーの作成
  • バックアップサーバーの作成
  • チャットサーバーの作成
  • オンラインストレージの作成
  • プログラム言語の実行環境の作成
  • ゲームサーバーの作成
  • ミュージックストリーミングサーバーの作成
  • ハニーポットの運用

VPSはレンタルサーバーの一つ

VPSはレンタルサーバーの中のひとつです。レンタルサーバーには、他に「共用サーバー」「専用サーバー」といったものがあります。

3つのレンタルサーバー比較表

共用サーバー VPS 専用サーバー
価格
自由度
スペック
他ユーザーからの影響の受けやすさ
専門知識の必要性

レンタルサーバーサービスの比較を見たい方は次の記事を確認してください。

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共用サーバーとの違い

VPSはサーバー内に自らの専門領域がありますが、共用サーバーにはないという違いがあります。共用サーバーよりも専門領域を確保できるVPSのほうが、他ユーザーからの影響を受けにくく、自由度が高いです。

専用サーバーとの違い

VPSは物理サーバーの専有はできませんが、専用サーバーは可能であるという違いがあります。物理サーバーを専有しているほうが、VPSよりもさらに他ユーザーからの影響を受けにくく、自由度も高いといえます。

クラウドサーバーとの違い

VPSとクラウドサーバーは、価格やオプションに主な違いがあります。

クラウドサーバーはドライブやメモリーの拡張機能に対応している分、VPSよりも価格が高くなる傾向にあります。そして、クラウドサーバーはオプションが豊富ですが、その分専門知識も必要です。

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VPNとの違い

VPSと似た言葉でVPNがありますが、意味はまったく違います。VPNとは「バーチャル・プライベート・ネットワーク(Virtual Private Network)」の略で、インターネット上の仮想の専用線のことを指します。セキュリティ上安全な経路を使うことにより、盗み見や改ざんといったリスクを回避できます。

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VPSのメリット

次にVPSのメリットを解説していきます。他のサーバーと比べ、2つメリットがあるので確認してください。

低価格でサーバーがレンタルできる

「VPSは共有サーバーだとリソースが足りないが、専用サーバーはレンタル料が高い」という悩みを解消します。仮想サーバーであることから専用サーバーよりも安価でレンタルできる点がメリットです。

独自に構築でき、比較的自由度が高い

共有サーバーではベンダーが構築した環境をレンタルするので、インストールされているOSは固定です。VPSは、独自に環境を構築できるため、比較的自由度が高いことがメリットです。

VPSのデメリット

次にVPSのデメリットを解説していきます。他サーバーと比べると2つデメリットが考えられるので確認してください。

他ユーザーの干渉を受ける

仮想サーバーを専用でレンタルすると言っても、物理サーバーを共有しているという事実は変わりません。したがって他ユーザーが高負荷な処理をしていると干渉を受けるというデメリットがあります。

サーバー運用の知識が必要

VPSは自由度が高い分、サーバー運用に関する知識が必要となるため、自社に詳しい人材がいるか独自で知識を身に付けることが条件です。

VPSでは専用でレンタルできるため、共有サーバーよりはセキュリティ性が高いですが、やはり専用サーバーには性能で劣ります。良くも悪くも「共有サーバーと物理専用サーバーの中間」と考えておくと良いでしょう。

VPSとオンプレミス仮想サーバーの違い

VPSもオンプレミス仮想サーバーも、仮想サーバーである点は同じですが、オンプレミス(on-premise)は「自社運用」という意味をもち、名前の違いにもあるようにサーバーを自社運用するかレンタルするかという点で異なります。

オンプレミスでは自社サーバーに対しVMWare(ヴイエムウェア)やHyper-V(ハイパー・ブイ)などの専用ソフトを使用し、仮想環境を構築するのが一般的です。

オンプレミス仮想サーバーのメリット

オンプレミス仮想サーバーのメリットとしては次の3つが挙げられます。

  • サーバー台数が減る
  • リソースを一元管理
  • 古い環境の延命

サーバー台数が減る

一つの物理サーバーに対し複数の仮想サーバーを構築するので、単純にサーバー台数を減らせます。

これによりサーバー費用の削減、運用業務の軽減などのメリットが得られます。

リソースを一元管理

一つの物理サーバー上で稼働している仮想サーバーはリソースを一元的に管理できるため、ここでもまた運用業務の軽減やリソースの自由な増減といったメリットがあります。

リソースを柔軟に割り当てられるメリットは、各システムのピーク時に合わせて増減が可能なのでシステムダウンを防げます。

古い環境の延命

仮想サーバーでは、最新のハードウェアには対応していないような古いシステムやアプリケーションを稼働できます。このためシステムを延命でき、リプレースの必要がありません。

次にデメリットを見ていきましょう。

オンプレミス仮想サーバーのデメリット

  • 耐障害性の強化が必要
  • 運用技術の問題
  • 物理サーバーに性能が劣る

耐障害性の強化が必要

一つの物理サーバー上で複数の仮想サーバーを一元管理しているということは、障害発生時の影響がすべてのシステムに出るということ。したがって仮想サーバ環境では従来より耐障害性を強化しなくてはなりません。

運用技術の問題

仮想サーバーでは通常の運用技術とは異なる技術が必要なので、そのスキルを持っている社員または仮想化技術の教育が必要となります。

物理サーバーに性能が劣る

それぞれが独立した一つのサーバーとして稼働していても、物理サーバーのリソースを分割して稼働していることには変わりありません。そのため物理サーバーの性能に劣ります。

オンプレミスの注意点としては「コスト削減を追求し過ぎないこと」です。

サーバー台数が削減することで大きなコストメリットを感じる方が多いようですが、実際は冗長化のためのサーバーを用意する必要があります。

サーバー台数を削減できるのは間違いありませんが、仮想サーバー以外の一切のコストを削減できるわけではありません。

VPSのおすすめ比較3選

VPSの代表的なサービスであるGMOクラウドVPS、ConoHa VPS、さくらのVPSの3つの特徴を紹介し、比較します。

GMOクラウドVPS



  • レスポンススピードが早く、高品質
  • フロントサーバー&バックエンドサーバーによる2層階層
  • ECショップの障害リスクを軽減

GMOクラウドVPSは人気OSの「CentOS」「Ubuntu」「Debian」などを用意しており、すぐに運用を開始できます。予算を抑えたスモールスタートが可能で、契約中にプランのアップデートが可能です。24時間対応のお問い合わせ窓口、各種サーバー設定・運用などを任せられる設定代行、マネージドサービスなどを幅広くそろえています。

ConoHa VPS

  • 定額制でしかもデータ転送量が無料
  • 急なトラフィックにも迅速に対応
  • Webからのお申し込みですぐに使える

ConoHa VPSは1か月682円から利用できるVPSです。最新CPUの採用、超高速SSDを標準で搭載しており、アプリケーションの処理やVPS構築にかかる時間を大幅に短縮します。感的に操作可能なコントロールパネルにより、円滑な操作が可能です。

さくらのVPS

  • パッケージインストールを無料で実行
  • 複数台構成を実現
  • 豊富なプランを用意

さくらのVPSはシステム規模に応じて、スケールアウトが可能です。プランのラインナップが豊富なため、用途に合わせた使い方ができます。

VPSはお試し期間なら無料で利用可能

VPSは、レンタルサーバーのひとつで、Webサーバーの作成やVPNサーバーの作成といった用途があり、共用サーバーと専用サーバーの中間の機能をもっているといえます。

VPSサービスの中には、お試し期間中無料で利用できるものもあるため、ご活用ください。

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