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2017-06-23

コロケーションとは?ハウジングやホスティングとの意味の違いなどを徹底解説!

サーバーを安全に運用するために必要なハウジングを、コロケーションやホスティングなどといった関連と比較しながら解説していきます。通信事業者以外の方にも今後のサーバー管理に役立てていただきたいと思います。※2017/6/14 更新
サーバー・ストレージ
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データセンターの使用方法のうち、サーバ運用を第三者に委託する形のサービスは「コロケーション」と「ホスティング」という大きく2つの形態があります。今回はそのうち「コロケーションとは何か?」に焦点を当てますが、同じ意味で使われることの多い「ハウジング」との違いも説明します。

1.コロケーションって何?

コロケーションの定義

ハウジングとは、企業などのネットワーク環境の構築において、必要なサーバやその他の接続装置などをまとめて共同の施設に設置することをいいます。特に、狭義では通信事業者の収容局を利用して通信会社が自分達のサービス提供に必要なサーバーなどの機器を設置することを意味します。(このあたりは「2.コロケーションとハウジングの違いとは?」で詳しく解説します)

また、自社が情報発信で利用するコンピュータやその周辺機器などを運用面やセキュリティの点でより安全な設備が整った施設に設置するサービスのことを「コロケーションサービス」「ハウジング(サービス)」と言ったりします。

つまり通信事業者であるユーザーが自ら構築したサーバ群を、通信環境安定のために専門の大手通信会社などの管轄で管理してもらうサービスのことなのです。そういった通信会社では大規模なデータセンターや発電設備などの環境が整っているために、事業者自らがサーバ群を管理することによって負う様々なリスクを軽減し、顧客に安定したサービスを提供することができるというわけです。

一般企業にとってのコロケーション

ただし、単純にサーバの運用を第三者へと委託するサービスのことを指して「コロケーション」と言うケースも多いようです。詳しくは後述しますが、特に通信事業などの専門業種でもない限りは「コロケーションサービス」も「ハウジング」もほぼ同義に使われているというのが実情でしょう。大抵の企業にとってハウジングといえば、自社のサーバを専門の会社に委託して保守管理してもらうサービスと考えていて、いわゆる「ホスティングサービス」などのように専門業者からサーバを借りるのではなく、あくまでもサーバの所有権は自社にあります。

そして安全で快適な運用環境を得るために専門の通信事業者の管轄にサーバを預けるという認識となっているのです。

コロケーションのメリット

こういった手法を採用するメリットとしては、既に述べたようにサーバの運用にかかる様々なリスク(火災、地震などの事故や停電や盗難などのイレギュラー)を回避できるメリットがあります。また設置環境も電源まわりや空調、セキュリティなどがしっかりと確保されている施設で厳重に管理されることになるために、特にそういった通信機器の自社運用にコストをかけられない企業にとって心強いサービスといえるでしょう。

サービスによってサーバルームそのものをレンタルする場合や、サーバラックなどを借りて他の企業のサーバと同じ場所にまとめて設置されるケースなど様々なありますが、いずれにしても、設置場所が他のデータセンターやレンタルスペースにあるというだけなので、運用自体はその企業が何の支障もなく行うことができます。

基本的に自社内から遠隔でサーバの制御・管理が可能となっていますから、外部から見ればその企業が自社サーバを全面的に運用しているように見えるのです。たとえば、自社で回線以外の設備のほとんどを整えているように見える都内の大手企業であっても、サーバ自体の設置場所は実は沖縄県というケースもよくあります。サーバ群だけが海外にあるという場合もあるのです。

ただし、あくまでもホスティングサービスなどと同様に、サービス料金に加えて回線利用料金などは支払わなければなりません。それでも自社内にサーバ群を設置して常に運用し続けるのに比べれば、コスト面もセキュリティ面においても安定した運用が可能になるのです。

2.コロケーションとハウジングの違いとは?

ほとんどのサービスはハウジング?

前項では、専門業種以外の一般企業では「コロケーション」も「ハウジング」もほぼ同じような意味で使われていると説明しましたが、厳密にはこの2つの違いはどこにあるのでしょうか?こういったIT系の用語では、専門職の人々が技術的な意味で使っているものと、一般的な意味として便宜的に使われている用語とでは、その厳密な意味において違いが出てきてしまうことがあります。「コロケーション」や「ハウジング」もその傾向があり、サービスの利用者側が勝手に呼んでいるものと、専門家達の間で技術的な背景から使われる用語との間に微妙な乖離が発生しているといえます。

実はこれまで説明してきたような、自社サーバやネットワーク周辺機器を他社がサービスとして提供している大型データセンターや専用の保管場所に持ち込んで、そこで保守管理してもらう形態こそが「ハウジング」と呼ばれるものです。

事実、同じような事業を営んでいる企業の多くが「ハウジングサービス」という名称でサービスの提供をしており、自社でマシンルームの運用が難しいという企業やセキュリティの面で不安を抱える企業に変わって、そういったデータセンターをもつ事業者がサーバの設置スペースを提供したり専用ラックをレンタルしたりしています。

ただし、これも少々ややこしい話なのですが、そういった事業者のなかでも便宜上「(サーバを設置するための)ラックを貸し出すことをハウジングと呼び、賃貸マンションのようにサーバ自体を置くスペースを貸し出すことをコロケーションと呼んで区別している企業もあるようです。したがって、実際にサービスを利用する際には相手がどういった位置づけで用語を使っているかを確認した方がよいでしょう。

本来のコロケーションの意味は?

それでは「コロケーション」の本来の意味は何でしょうか?これは冒頭でも簡単に説明したように、NTTなどの通信事業者の局内に、他の通信関係の事業者の機器を設置することを意味します。先ほどは「狭義」の意味と述べましたが、本来コロケーションの主体となるのは提供者側もサービスの提供を受ける側も通信事業者を前提としています。少なくともこの用語が登場した当初はそうだったのです。

つまり、通信事業者同士が回線を安定的に運用するために同じ場所で機器を運用することを指して「コロケーション」と呼んだわけであり、特に我が国における通信事業の実質的支配企業はNTTですから、そのNTTの有する安定した通信設備を利用して、他の通信事業者のサービスを拡充させようとする狙いがあったのです。

通信大手のインフラを利用してサービスを提供

たとえば、今となっては懐かしいADSLなどのネット回線は、一から独自に回線インフラを整えようとすると、国の協力のもと莫大な資金が必要とされたわけです。実質的に一般企業には不可能でしょう。

しかしNTTが既にもっている回線を利用してサービスを提供するならば、それが可能になります。事実、ADSLはNTTの回線を専用の通信機器に接続することで、それを利用しながら一般家庭にインターネットサービスを提供することができるようになりました。つまり、NTT以外の通信業者が自らの機器をNTTの局内に設置してサービスを提供していたわけです。そういった事業がどれほど発展したのかは、私たちがよく知る通りです。

このシステムこそが我が国における「コロケーション」のはじまりと言われているのです。今でこそ通信事業者以外の企業が、そのサーバ群を通信関係事業者のサーバルームに同居させることもコロケーションと呼ばれることもあるわけですが、用語そのものの背景を追えばこういった経緯(いきさつ)があることは知っておくべきでしょう。

3.クラウドコンピューティングやホスティングとの違い

クラウドコンピューティングとの違い

ここで、いわゆる「クラウド」とコロケーション・ハウジングとの違いを簡単に説明しておきたいと思います。IT用語に興味のない人のなかには、これらの明確な違いをあまりよく理解していない人もいるようですので注意が必要です。

「クラウドコンピューティング」という概念自体は、今から10年以上前にグーグルのCEOがその考え方の基礎を提唱したことが有名ですが、その辺りの細かい説明は必要ないでしょう。なぜならば、ここで重要なのはサーバや通信機器自体の設置場所や管理方法が問題となるコロケーションやハウジングとは違い、クラウドとはそういったサーバ群から提供されるネットワークの利用形態を指したものだからです。これらは根本的に全く違った概念なのです。

サーバ群の場所などは一切問題とされない概念がクラウドコンピューティングであり、どちらかといえば、通信サービスを提供する事業者よりもその提供を受けるユーザー側の利便性という視点に立った用語といえます。情報の基点は文字通り雲(クラウド)に覆われているというわけであり、そういう形態でそれぞれのユーザーに提供されるサービスがクラウドサービスなのです。

ホスティングとの違い

最後にホスティングとの違いを簡単に説明します。ハウジングと類似したサービスに「ホスティング」がありますが、これはサービスを利用する側の事業者が自らサーバを用意するのではなく、あくまでも提供者側が自社の設備内に専用のコンピュータを用意し、その機能を顧客に使ってもらうサービスのことをいいます。

ハウジングもホスティングも顧客である事業者が外部から遠隔で機能を利用することができる点では同じですが、前者のサーバの所有権は顧客にあり、後者はあくまでも提供者側にあるという点が違います。これはわかりやすい違いでしょう。

4.使い方は適宜調整

いかがでしたでしょうか?

「コロケーション」とは、本来は主に通信事業者同士の関係において、一方がもう一方の管理内に自社のサーバや通信機器を設置することで通信環境の安定をはかったり、自社のサービスを提供しやすくすることを指します。そして「ハウジング」とは主に一般企業を中心に、自社サーバを通信事業者の管轄に置いてもらうことによって顧客に安定したサーバ運用を狙ったもので、一般的にコロケーションと呼ばれているものも、厳密にはハウジングに分類されるものが多いのです。

本文中でも述べたように、一般的にあまり認知されていないIT用語はそれが様々な人に使われるうちに、それが誕生したときの使われ方とは違った定義で広がってしまうことが往々にしてあります。特に日頃こういった用語に馴染みのない人にとっては、いざ仕事などで勉強する必要に迫られたときに混乱してしまう原因となってしまうことが多いのではないでしょうか?

ですが丁寧にその背景を調べてみることによって、多くは正しい定義や使い方を知ることができます。興味のある人は自分の知らないIT用語についてその歴史も含めて調べてみるとよいでしょう。

5.さらに詳しく知りたい方へ

実際のサービスを知りたい方へ

今回挙げたハウジング、コロケーション、ホスティングといったサービスの実例を下の記事で紹介しています。上の記事であまりイメージが沸かなかった人にもおすすめです。

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