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コロケーションとは?ハウジングやホスティングとの違い - 通信に欠かせないIT用語

最終更新日:(記事の情報は現在から116日前のものです)
コロケーションとは、自社が利用するサーバーをセキュリティの高いデータセンターの共同スペースに設置することです。これにより、災害やサイバー攻撃などのリスクを低減でき、安全にサービスの運用を行えます。似た用語であるハウジングやホスティングといったサービスとの違いについても解説します。

コロケーションとは

コロケーションとは、自社が利用するコンピュータや周辺機器を、運用面やセキュリティ面で安全な設備が整ったデータセンターの共同スペースに設置することです。大事なサーバーを社内ではなく、セキュリティの高い社外に設置することで安全性を高められます。

コロケーションとハウジングの違い

コロケーションとハウジングの違い

ハウジングとは、データセンターをもつ事業者が、顧客の所有するサーバーを設置して運用するスペースを貸すサービスのことです。ハウジングとコロケーションは同義であり、違いは借りるスペースの大きさやレイアウトの自由度にあります。

ハウジングは小規模、コロケーションは大規模なスペースを借りる場合が多いです。そのため、ハウジングはさまざまな事業者が利用し、コロケーションは通信業者が利用しています。

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コロケーションとホスティングの違い

コロケーションとホスティングの違い

ホスティングとは、簡単にいうとサーバーを借りることで、レンタルサーバーとも呼ばれます。インターネットサービスプロバイダが顧客にサーバーを貸し出し、そこにメールサービスやウェブサービスを預けるサービスです。

ホスティングとコロケーションはどちらもサーバーを利用する点では同じですが、コロケーションはサーバーの設置場所を提供する点で明確な違いがあります。

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コロケーションとクラウドコンピューティングの違い

クラウドコンピューティングとは、パソコンにダウンロードやインストールしたうえで利用していたデータやソフトを、ネットワークを通じて利用することです。

自社での保守管理が不要で、物理的な手間を発生させずにリソースの追加が可能なものの、機能やセキュリティなどは決められたものを利用するため自由度は高くありません。

一方で、コロケーションとは、サーバーをデータセンターにて共同管理することなので、クラウドコンピューティングとは意味が大きく異なります。

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コロケーションのメリット

コロケーションのメリットは次のとおりです。

  • さまざまなリスクの軽減
  • コスト削減
  • BCPの強化
  • 運用効率の向上・稼働の安定性

コロケーションを利用することで、安全性を高めながらサーバーの管理が可能です。メリットをそれぞれ詳しく解説します。

さまざまなリスクの軽減

コロケーションでは、物理的に強固なセキュリティ設計が施されたデータセンターを活用するため、サーバーの運用にかかるさまざまなリスクを回避できます。

社内にサーバーを設置するリスクとして、災害やサイバー攻撃があります。これらのリスクを自社セキュリティのみで回避するのは困難です。

コロケーションは、データセンターを活用した運用であるため安全な運用が可能になります。データセンターはサイバーセキュリティ対策が行われているほか、監視カメラが24時間稼働しており、厳しい入退室管理が行われているため、安心して運用を任せられます。

コスト削減

自社でサーバーの管理を行う場合は、サーバーの設置スペースの確保や空調の管理が必要です。空調の管理は、サーバー機器の冷却のために行います。そのため、空調管理の設備にかかる電気代も必要で、サーバーの数が多いほど、場所や管理にコストがかかります。

コロケーションを利用することで、サーバーの数が増えてもスペース分の費用しかかからないため、コスト削減につながるのが大きなメリットです。経済的に運用でき、とくに大規模なシステムの利用に適しています。

BCPの強化

コロケーションの利用は、BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)の強化につながります。BCPとは自然災害や人的災害など不測の事態が発生しても、業務が止まることなく円滑に事業を継続または迅速に復旧させるための対策です。

データセンターは一般的な企業より強固な建物を利用しており、また災害に強く安全性の高い立地に建設されているため、災害に耐えやすいのが特徴です。耐震・免震・液状化などの対策がされ、物理的に安全な環境が整備されています。オフィスが災害時に対処できる作りであるかを確認し、不安がある場合はコロケーションを利用しましょう。

運用効率の向上・稼働の安定性

コロケーションはサーバーの設置スペースを共有しますが、サーバーの所有権は自社にあります。そのため、自社のルールで保守管理が可能で、運用効率を向上できます。

専有スペースのなかで、サーバーや周辺機器を自由にレイアウトできるため、独自機器を使用してシステム構成を柔軟に行えるのも特徴です。

また、コロケーションは、安定的にサーバーの稼働できるメリットもあります。セキュリティ対策や24時間体制の入退室管理などが行われているデータセンターを利用するため、安全性を高められ、継続的に安定したサーバーの運用が可能になります。

コロケーションを利用するためのおすすめサービス

コロケーションを利用するには、提供しているサービス会社に申し込む必要があります。どのようなサービスがあるのか、おすすめ4選を紹介します。

KDDIコロケーションサービス

KDDIコロケーションサービスでは、データセンターに設置した設備の監視やレポート、運用サポートなどの各種サービスがあります。スペース貸しの「オープンコロケーション」、ラック貸しの「ラックコロケーション」、ケージ貸しの「ケージコロケーション」から選択可能です。

電源・空調のほか、入退室管理、お客さま設備のランプ確認などのサービスを無償で利用できます。

費用 所在地 対象規模 形式
要問い合わせ 東京 全規模対応 コロケーション

オージス総研データセンター

オージス総研データセンターは、大阪ガスが100%出資するオージス総研のデータセンターです。30年以上にわたる、100社以上のシステム運用と管理支援の実績があります。

ハウジングやコロケーションをはじめ、仮想ホスティング、運用・監視サービス、ネットワークサービスなどを提供しているのが特徴です。他にも、インテグレーションサービス、災害対策サービス、クラウドプラットフォームサービスといった関連サービスが提供されます。

費用 所在地 対象規模 形式
要問い合わせ 東京・大阪 全規模対応 コロケーション・ホスティング

WebARENA

WebARENA(ウェブアリーナ)は、NTTPCコミュニケーションズ社のデータセンターで、ハウジングサービスでは20年の運用実績にもとづくサービスを提供しています。ハウジングラック・ホスティング・クラウドがハイブリッドにつながり、首都圏の大容量バックボーン都市型データセンターのほか、提携データセンターを全国に展開しています。

また世界で140か所以上のデータセンターをもつNTTグループとの提携により、アジアを中心とする世界中のデータセンターも提供してグローバル化を支援しているのも特徴です。

費用 所在地 対象規模 形式
110,000円~ 首都圏・全国 全規模対応 コロケーション・ホスティング

SIMPLE IS VALUE

SIMPLE IS VALUEは、キヤノンマーケティングジャパングループのクオリサイトテクノロジーズ社のデータセンターです。拠点は自然災害が少なく、アジアへのハブの役割を担う沖縄に2か所あります。沖縄の行政支援による優遇措置を利用し、ファシリティサービスに特化したコストパフォーマンスの高いサービスを提供しているのが特徴です。

キヤノングループのほか、大手小売や金融機関などの大規模ユーザーシステムを稼動し、10年の金融機関における本番システム稼動の実績があります。

費用 所在地 対象規模 形式
月額50,000円~ 沖縄 全規模対応 コロケーション


データセンターのおすすめサービスについて詳しく知りたい方は、次の記事を参照ください。

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コロケーション利用におけるデータセンターの選び方

データセンターを比較する際に重要なポイントは次の7つです。

  1. セキュリティ
  2. 立地
  3. 料金
  4. サービス内容とサポート体制
  5. 独立電源の有無
  6. 施設の構造や設備
  7. 空きラック、空きスペースの有無

詳細についてはこちらの記事で紹介しているので、あわせて確認しておきましょう。

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コロケーションのサービス形態を確認しよう

コロケーション ハウジング ホスティング
内容 サーバー設置スペースを確保するサービス データセンターに自社サーバーを預けること 事業者のサーバーを借りること
運用 自社 自社 データセンター
サーバーの所有権 自社 自社 データセンター

コロケーションは、自社のサーバーをデータセンターの共同スペースに設置することであり、似た意味のあるハウジングやホスティングとの区別をつけておきましょう。とくに、コロケーションとハウジングは同義ですが、利用形態や利用者で異なる点に注意しましょう。

コロケーションを利用することで安心してサーバーを利用でき、万が一の障害にも対処できます。日々の仕事を安全に進めるためにも、ぜひコロケーションサービスを利用しましょう。

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