少人数の企業やチームでCRMツールを活用する場合、無料ツールを活用することでコストを抑えられます。機能やユーザー数制限、データ容量などの制限はありますが、基本的な顧客管理機能は網羅されているツールが多いです。
無料・有料の違いを整理し、比較表を用いておすすめツールを紹介します。
【30秒でわかる】無料CRMツール導入のポイント
・人数や機能を完全無制限で使用できる無料のCRMツールはほとんどない
・2〜3名での利用なら「Zoho CRM」や「HubSpot」、「Salesforce Sales Cloud」、「Freshsales Suite」がおすすめ
・社内でのサーバー構築・管理コストが確保できるならオープンソースのCRMがおすすめ
なお、下記記事では有料ツール含めたおすすめのCRMツールと、その選び方を紹介しています。より広く検討したい方は下記もご参考ください。
無料で使えるCRMの種類とツール一覧
無料で利用できるCRMには、大きく分けて「無料プランのあるクラウドCRM」「サーバーに設置するオープンソース(インストール型)」「無料トライアル」の3つがあります。
このうち、無料で使用し続けられるのは「無料プランのあるクラウドCRM」のみです。
| 種類 | 特徴 | 適している企業 |
|---|---|---|
| 無料プランのあるクラウドCRM | ユーザー数や容量に制限はあるが、メンテナンスやサーバー管理は不要で無料で使用し続けられる | スタートアップや少人数のチーム、まずは基本的な顧客管理から始めたい企業 |
| オープンソース(インストール型)のCRM | ライセンス料は無料で自社が管理するサーバーにインストールして使用できるが、サーバーの維持にはコストが必要 | 社内にエンジニアがいる企業や、データを自社サーバーで完結させたい企業 |
| 無料トライアルのあるCRM | 有料ツールの機能を一定期間(14日〜30日間など)だけお試しできる | 本格導入を前提とし、自社の要件を満たせるか確認したい企業 |
完全無料ですべての機能を使用できるCRMツールはほとんどなく、多くの場合はより多機能な有料プランへの移行が前提となります。
無料プランのあるクラウドCRMツール
無料プランのあるクラウドCRMツールは、運営会社が提供する環境をそのまま利用するSaaS形式で、一部機能を無料で使い続けることが可能です。アカウント作成後すぐに利用可能で、メンテナンスやサーバー管理といったコストは不要です。
- メリット: 導入が簡単で、最新のセキュリティが保たれる
- デメリット: ユーザー数やデータ保存容量、一部の高度な自動化機能に制限がある
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|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Zoho CRM | HubSpot | Salesforce Sales Cloud | Ambassador Relations Tool | Lark | Freshsales Suite | Bitrix24 | |
| ユーザー数制限 | 3ユーザーまで | 2ユーザーまで | 2ユーザーまで | ー | 20ユーザーまで | 3ユーザーまで | 無制限 |
| データ制限 | ー | コンタクト数1,000件、その他標準オブジェクト最大100万件 | ー | 顧客登録数10,000人、メール送信10,000通/回、MAの月間UU数10,000まで | 18か月のメッセージ履歴、100GBストレージ | ー | オンラインストレージ5GB、公開商品数100まで、分析1,000件まで |
| 使用できる機能 | 見込み客管理、ドキュメント管理、モバイルアプリなど | コンタクト・会社・取引管理、Gmail/Outlook連携、チケット管理、ウェブチャット、ランディングページ作成、Eメールマーケティングなど | リード・取引先・取引先責任者・商談の管理、サービスケース管理、シンプルなメールマーケティング、Slack会話連携 | アンバサダーフォーム、アンケート自動集計、MA(マーケティングオートメーション)、シナリオ設定機能、売上分析、ART-API | Messenger、Email、Approval、Docs、Calendar、Base、AI言語翻訳など | 連絡先・アカウント・ディール管理、内蔵チャット・メール・通話、モバイルアプリ、メールテンプレート、フォーム作成、ワークフローなど | 取引管理、顧客管理、製品カタログ、スケジュール管理、操作履歴など |
| 有料プラン | 月額1,680円〜/ユーザー | 月額2,400円〜/シート | 月額3,000円〜/ユーザー | 月額29,480円 | 月額1,500円〜/ユーザー | 月額1,800円〜/ユーザー | 月額US$61〜/組織 |
※「ー」は要問い合わせ
オープンソース(インストール型)のCRMツール
オープンソースの無料CRMツールは、システムのソースコードが公開されており、自社のサーバーにインストールして使用します。ライセンス料自体は無料ですが、サーバーの構築や保守には一定のコストが必要です。
- メリット: ユーザー数やデータ量の制限が厳しくなく、ソースコードをカスタマイズすれば自社専用の機能を追加できる
- デメリット: サーバーの構築・保守にITの専門知識が必要
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|---|---|---|---|---|---|
| Fullfree | F-RevoCRM (オープンソース版) |
SuiteCRM | CiviCRM | Vtiger CRM | |
| 特徴 | Windows向けソフト | オープンソース・クラウド版から選択可能 | Salesforceなど主要CRMの代替として広く活用 | 非営利団体(NPO)や市民セクター向けオープンソースCRM | オープンソース・クラウド版から選択可能 |
| ユーザー数制限 | データ共有利用時は最大5台のPCまで | ー | ー | ー | ー |
| データ制限 | 1データベースあたり3,000レコードまで、共有スペースの総レコード数5,000レコードまで | ー | ー | ー | ー |
| 使用できる機能 | 顧客管理、データベース作成(カスタマイズ可能)、データ共有、CTIシステム(月100回の着信まで)、帳票・ラベル印刷(テンプレート1種)など | 顧客管理(CRM)、営業支援(SFA)、マーケティング、問合せ管理(CS/サポート)、見積管理、帳票・出力機能など | 顧客データの一元管理(360度ビュー)、営業支援(セールスオートメーション、リード変換、見積作成、商談の優先順位付け)、マーケティングなど | 連絡先管理、メンバーシップ管理、寄付ページ作成、イベント管理、メール・SMSの一括配信、詳細なレポート機能など | 連絡先管理、パイプライン管理、ヘルプデスク管理(メールのチケット変換など)、在庫管理、レポート作成、マルチチャネル通信(電話・メール・SMS)など |
| 有料プラン | 8,800円(PC1台あたりの買い切り) | 月額10,000円(Cloudプラン5名単位) | 月額 £130 | クラウドホスティング「Spark」(金額要問い合わせ) | エンタープライズ向け「VAssure」(金額要問い合わせ) |
※「ー」は要問い合わせ
無料トライアルのあるCRMツール
無料トライアルのあるCRMツールは、有料ツールを一定期間のみ無料で使えるものです。期間終了後は有料プランへ移行するか、利用停止となります。
- メリット: 有料版の機能(高度な分析、AI、外部連携など)を事前に検証できる
- デメリット: 期間が過ぎると使用できなくなるため、無料での長期運用には不向き
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|---|---|---|---|---|
| kintone | esm(eセールスマネージャー) | Microsoft Dynamics 365 | Creatio | |
| トライアル期間 | 30日間無料 | 30日間無料 | 30日間無料 | 2週間無料 |
| 特徴 | 汎用型ノーコードCRM | 国産総合型CRM/SFA | AI搭載の統合型CRM/ERP | AI搭載ノーコードCRM |
| 初期費用 | 無料 | ー | ー | ー |
| 月額費用 | 1,000円〜/名 | 3,500円〜/名 | 9,745円〜/名 | 4,500円〜/名 |
※「ー」は要問い合わせ
無料CRMツールと有料CRMツールの違い
無料で使えるCRMツールには魅力がある一方で、いくつか制約や課題も存在します。たとえば、顧客データ数や保存できる行数やユーザー数に制限があったり、サポートが限定的で自己解決が必要だったりと、事業拡大にあわせて有料プランに移行せざるを得ないケースも多くあるでしょう。
費用が発生する点について否定的に捉えられることもありますが、実際には顧客データ管理の工数削減や、同じ顧客にアプローチするといった事態を防止できる効果で十分に相殺できるケースもあります。
ユーザー数やデータ容量の違い
無料版の多くは個人事業主や数名のチームを想定しており、ユーザー数が3名程度、あるいは顧客登録数が数千件程度に制限されています。一方、有料版は従量課金制でユーザー数を柔軟に増やせ、大容量のデータ保存が可能です。
| 違い | 無料CRMツール | 有料CRMツール |
|---|---|---|
| ユーザー数 | 制限あり | 契約に応じて追加可能 |
| データ容量 | ストレージやメール送信数、顧客登録数に制限 | 大容量・拡張可能 |
事業が成長し、数万件の顧客リストや膨大な商談履歴を管理するフェーズになると、無料版の制限がボトルネックとなります。
管理コストの違い
オープンソース型であれば、サーバー維持費やセキュリティ対策にエンジニアの工数(人件費)が継続的に発生します。また、無料プランのクラウドツールはサポート体制が充実していないことも多く、トラブル時のダウンタイムが大きな損失につながりかねません。
有料ツールは保守・運用をベンダーに委ね、導入時や運用時に専任のサポートを受けることも可能です。中には1ユーザーあたり月額1,000〜2,000円で利用できるサービスもあります。数千円であれば、従業員の工数を数時間減らせれば費用対効果が十分に見込める水準です。
まずは各サービスの機能を十分に比較検討し、有料と無料のどちらが適切か判断しましょう。
有料サービスを含め、コストパフォーマンスを広く比較するには、「比較表+サービス資料セット」のダウンロードがおすすめです。下記から無料ダウンロードが可能なので、自社の要件に合致しつつコストを抑えられる製品を見つけましょう。
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無料CRMツールの選び方
ユーザー数2人以下なら「HubSpot」「Salesforce Sales Cloud」がおすすめ
無料CRMツールを選ぶ際には、まず社内で利用するユーザー数を確認しましょう。使用ユーザーが2名以下であれば「HubSpot」や「Salesforce Sales Cloud」、3名以下であれば「Zoho CRM」や「Freshsales Suite」がおすすめです。
- Zoho CRM:3ユーザーまで
- HubSpot:2ユーザーまで
- Salesforce Sales Cloud:2ユーザーまで
- Freshsales Suite:3ユーザーまで
無料のCRMツールはユーザー数に制限があるのがネックですが、上記のように少人数での利用であれば不自由なく使用可能です。
一方、4人以上での利用であれば「Bitrix24」や「Ambassador Relations Tool」のようにユーザーに制限のないサービスがおすすめです。または、オープンソースのCRMツールを利用する方法があります。
社内の管理コストやIT人材が確保できるならオープンソース
社内にIT人材が在籍しており、サーバー構築・管理が可能であれば、オープンソースのCRMツールがおすすめです。
| 特徴 | クラウド | オープンソース |
|---|---|---|
| 利用方法 | インターネットを通じてソフトを利用 | インストールしてソフトを利用 |
| カスタマイズ | 提供されている機能の範囲でしかできない | 自由にカスタマイズ可能 |
| 費用 | 無料プランの制限の範囲であれば無料 | 無料だが維持費・メンテナンス費はかかる |
| サポート | 制限付きだが受けられる | 自己責任かつサポートはなし |
クラウド版はアカウントを作成してログインすればすぐに利用できますが、ユーザー数の制限やカスタマイズ性の低さがネックです。オープンソースのCRMツールであれば社内でカスタマイズでき、ほとんどのツールではユーザー数の制限もありません。社内で管理コストが確保できるのであればオープンソースが適しています。
もし「制限なしで使用したい」「社内でのサーバー管理が難しい」といった場合は有料ツールがおすすめです。下記では料金の安いCRMツールを紹介しているのでこちらもご覧ください。
用途ごとに最適なサービスが異なる
CRMツールは、用途ごとに最適なサービスが異なります。
- 営業管理・営業支援→Zoho CRM
- メールマーケティング→HubSpot
- WebマーケティングやNPS計測→Ambassador Relations Tool
- 社内情報共有やグループウェア→Bitrix24
- 非営利団体向け→CiviCRM
もちろん、各サービスに他にも活用できる機能は搭載されていますが、強みやサービスの設計が異なります。そのため、自社でCRMをどのように使用したいのかを整理しておき、どのような機能がほしいのかを洗い出しておくことが必要です。
無料プランの多くはサポート範囲が限定的
CRMツールの無料プランでは、サポートは最低限しか受けられません。これは、CRMツールに限らず無料ツールでは一般的な制限です。サポートが必要になった場合はメールサポート、またはFAQの参照やコミュニティでの自己解決をする必要があります。
たとえば、サポート内容を明記しているCRMツールの例は下記のとおりです。
| サービス名 | 受けられるサポート |
|---|---|
| Zoho CRM | 英語でのサポートフォーム ウェビナー ユーザーコミュニティ 動画 オンラインヘルプ よくある質問 |
| Salesforce Sales Cloud | ガイド付きオンボーディング |
| HubSpot | コミュニティ 無料eラーニング FAQ |
| Ambassador Relations Tool | 要問い合わせ |
| Bitrix24 | ツールチップ FAQ 動画チュートリアル ウェビナー パートナー連携による実装依頼やサポート、トレーニング依頼 |
サポートが手厚いのはZoho CRMとBitrix24です。そのなかでも、Zoho CRMは日本語での説明動画やユーザーコミュニティでのやり取りが豊富であるため、「無料で使いたいけどサポートも手厚くしてほしい」という場合はおすすめです。
オープンソース型のCRMツールの場合、公式の仕様ドキュメント以外のサポートはありません。自己責任での開発やカスタマイズとなるため、サポートを受けたい人にとっては不向きです。
無料ツールに限らず検討したい方は、下記からダウンロードできる料金・機能比較表をご活用ください。
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無料プランのあるクラウドCRMツール7選
無料プランが用意されているクラウドCRMツールを紹介します。利用可能なユーザー数や機能に制限はありますが、難しい設定が不要で無料で使い続けられる点が大きなメリットです。
無料版では要件を満たせない場合は、費用の安い有料サービスもご検討ください。
Zoho CRM
できること
- 3ユーザーまで無料
- リード(見込み客)管理、商談管理などの営業管理機能
- ワークフロー自動化やメール連携などの業務効率化機能
できないこと
- AI関連機能
- メール共有や問い合わせ管理
Zoho CRMは世界中で広く使われている実績があり、基本的な顧客管理や営業管理だけではなく、リード獲得からナーチャリングまでのマーケティング機能も網羅しているCRMツールです。無料プランでもExcelファイルや他サービスからのデータインポートにも対応しており、SalesforceやMicrosoft Dynamics、HubSpotなどから既存顧客データを取り込めます。
有料プランでは利用ユーザー数の制限がなくなり、より高度な分析機能や自動化機能を利用可能です。たとえば、営業予測機能や複数通貨への対応、ダッシュボードの作成などの機能が解放されます。
一方で、無料版はそもそもユーザー数が限られているため、大規模チームや高度なカスタマイズが必要な場合は利用に向いていません。また、サポート体制が最低限であることにも注意が必要です。問題があった場合は、オンラインのヘルプやコミュニティによる自己解決で対応する必要があります。
そのため、Zoho CRMは「まずはコストをかけずにCRMを試したい」という小規模企業やスタートアップに向いています。わかりやすい操作性のため初めてCRMを利用する人でも使いやすく、Excel管理からステップアップしたい企業におすすめです。高度な機能が必要になった場合は有料版へ移行できるため、将来的な拡張性を見据えた導入もできるでしょう。
HubSpot
できること
- チャットボットの活用
- 顧客情報管理(コンタクト管理)やチャットボット、LP作成、チケット管理などの主要機能(制限付き)
- 1か月2,000通までのメール配信(HubSpotロゴあり)
できないこと
- カスタムレポート
- スコアリングやSalesforce連携
- 1対1のサポート
HubSpotは、無料のCRM機能をベースに営業やマーケティング、問い合わせ管理などの各種用途に合わせた機能を追加して利用するCRMツールです。無料プランでも、各用途の基本的な業務に対応した機能を搭載しているのは嬉しいポイントです。
一方で、レポートやカスタマイズ、連携、大量のメール配信などに一部制限があります。また、機能は使えるもののHubSpotのロゴが入ることや、営業パイプラインは1アカウントにつき1つまでしか作成できない制約があります。高度な自動化やリード育成のシナリオ分岐などは有料プランでないと利用できません。
機能ごとに細かな制限がかけられているため、自社要件にマッチしているかどうかをしっかり確認しましょう。顧客情報は最大1,000件までしか登録できないことから、やり取りする顧客が多い営業組織では有料版の使用がおすすめです。
そのため、ロゴが入ることを気にせず月間2,000件未満のメールマーケティングを行いたい企業や、問い合わせのチケット管理などを始めたい企業、WebページやLP作成をまずは無料で始めてみたい企業にとっておすすめです。
BOXILに寄せられた口コミでは、「無料でも十分だった」「直感的に使える」といった声があり、日本語の情報やユーザーコミュニティも充実しているため、初めてCRMツールを導入する企業にもおすすめできます。
必要に応じて段階的に有料版へ移行できる柔軟性がある反面、無料版の範囲では大規模マーケティングキャンペーンなどに限界がある点に注意が必要です。
Agentforce Sales(旧Sales Cloud)
できること
- 最大2ユーザーまで期間無制限
- 顧客、リード、取引先、商談などの基本的な管理
- シンプルなメールマーケティングやサポートケースの管理
できないこと
- 組み込みの営業フローやリードルーティング機能
- 詳細なセールスアナリティクスや高度な自動化
Salesforceが提供するパッケージ「Sales Cloud」には、期間無制限で利用できる無料プラン「Free Suite」が用意されています。世界で使用される信頼性の高いCRM基盤を手軽に導入でき、ガイド付きオンボーディングでセットアップも簡単です。
無料プランでは利用人数が最大2ユーザーに制限されるほか、高度な自動化機能や詳細な分析機能、Eコマース機能などは省かれています。しかしリードや取引先の管理、シンプルなメール配信やケース管理といった基本機能は揃っているのが魅力です。
手作業やスプレッドシートでの顧客管理から脱却し、初めて本格的なCRMを導入してみたい小規模企業やスタートアップに最適です。
Ambassador Relations Tool
できること
- 登録可能な顧客数は最大1万件
- 1回あたりのメール配信は最大1万通
- マーケティング施策に使える網羅的な機能
できないこと
- 個別カスタマイズ
- 顧客情報の自動連携
- 送信ドメイン認証はオプション
Ambassador Relations Toolは、国産のクラウド型マーケティングツールです。無料プランでも顧客管理機能に加え、他の無料CRMツールでは有料になりがちな、下記のようなマーケティング機能まで一通り利用可能です。
- Webフォーム(アンバサダーフォーム)の作成
- アンケート自動集計
- シナリオ設定によるステップメール配信
- 売上分析
- リードスコアリング
- API連携
そのため、見込み顧客獲得からリードナーチャリング、スコアリング、NPS計測までの一連のマーケティング施策をすべて無料で実施できます。
フリープランは機能面では有料版と遜色ありませんが、規模とカスタマイズ面で制限があります。たとえば、保有顧客が1万件を超えたりメール配信数が増加した場合は、クラウドプラン(月額約3万円・顧客3万件まで)など上位プランへの移行が必要です。また、既存会員システムとの自動データ同期についてもフリープランでは利用不可で、エンタープライズ向けプランでのみ可能です。
ARTは顧客基本情報や商談・来店履歴を一元管理できるため、ポップアップやメール配信による顧客エンゲージメント強化施策を行いたい企業におすすめできます。基本機能がここまで揃っている無料CRMツールは珍しく、予算が限られるなかでWeb・メールマーケティングに取り組みたい場合には非常に魅力的なサービスです。
無料版から有料版へのデータ移行もスムーズに行えるため、まずは無料で試しつつ顧客数の増加に応じてアップグレードするとよいでしょう。
Lark(ラーク)
できること
- 最大20ユーザーまで無料
- チャット、メール、カレンダー、ドキュメントなど多彩な機能
- ノーコードで独自の顧客管理データベースや業務アプリを構築
できないこと
- 21ユーザー以上での利用
- 18ヶ月より前のメッセージ履歴の閲覧
- 100GBを超えるオンラインストレージの利用
Larkは、顧客情報管理からチャット、タスク管理、ドキュメント作成、AI翻訳まで、あらゆる業務機能を1つに集約した多機能プラットフォームです。無料で提供されるプランは、クレジットカード登録不要で、小規模チームや個人に最適な設計です。
無料プランでは、最大20ユーザーまでの利用制限、メッセージ履歴の保存期間が18ヶ月まで、オンラインストレージが100GBまでといった制限はありますが、顧客管理データベースや業務アプリをノーコードで作成する機能は十分に活用できます。
ツールが分散して非効率を感じている企業や、コストを抑えつつオールインワンのコラボレーション・顧客管理環境を構築したい中小企業におすすめです。
Freshsales Suite
できること
- 顧客データや案件(ディール)の基本管理
- チャット、メール、電話などの連絡ツールを統合
- モバイルアプリを利用して外出先からも情報にアクセス
できないこと
- 複数のセールスパイプラインの作成・管理
- AIボット(Freddy)によるインサイトや予測機能
- 高度なカスタムフィールドやカスタムレポートの作成
Freshsales Suiteは、営業とマーケティングのプロセス全体をカバーするクラウド型CRM・SFAプラットフォームです。直感的なインターフェースと、チャットや電話といったオムニチャネル対応機能が統合されている点が特徴です。
無料プランでは、連絡先や案件(ディール)の管理、基本のパイプライン、モバイルアプリの利用が可能ですが、複数パイプラインの管理や高度なカスタムレポート、AIボットによる自動化機能は制限されています。
運用や設定が簡単で、導入後すぐに使用することが可能です。まずはコストをかけずに顧客・案件の基本管理を始めたい小規模チームや、使いやすさを重視する企業におすすめのサービスです。
Bitrix24
できること
- 社内掲示板やタスク管理
- パイプライン管理
- Webサイト作成機能
できないこと
- 容量が5GBまで
- 通話録音や自動メール保存
- カスタマーサポート
Bitrix24は、無料でもタスク管理や社内掲示板などのグループウェア機能、CRM・問い合わせ管理機能などが利用できるCRMツールです。そのうえ、登録できる連絡先数やユーザー数は無制限です。営業案件管理やWebフォーム作成、Webサイト作成などの機能も備えており、このツール一つでさまざまな活用が可能です。
フリープランでは、各種機能制限だけでなく、50日間ログインしないとアカウントが削除されてしまうなどの制約があります。
Bitrix24は、社内の情報共有ツールとCRMを一体化したいスタートアップや小規模企業に適しています。無料でユーザー数の制限がなく使えるため、部署横断でCRMを試験導入したいケースにも最適です。日本国内でも導入実績がありますが、本格的に営業プロセスの自動化や高度な分析を行いたい場合は、有料プランを利用しましょう。
無料で使えるオープンソース(インストール型)のCRMツール5選
無料で使用できるオープンソースのCRMを紹介します。 ユーザー数無制限で使用したい企業や、社内で構築・管理工数が確保できる企業におすすめです。
Fullfree(フルフリー) – 株式会社フリースタイル
FullfreeはWindowsアプリとして提供されている完全無料の顧客管理ソフトです。
顧客項目やテーブル構造を含め「すべて自由に」カスタマイズできることを謳っており、無料の顧客管理データベースとしてはかなり高い柔軟性を誇っています。Excelに近い操作感のインターフェースで、Excelと同じ関数を利用でき、独自の顧客データベースや会員管理システムを自由に作成可能です。
1台のPCでの利用はもちろん、クラウド経由でデータベースを複数PC間で同期・共有できるため、社内でのリアルタイムの情報共有や同時編集が可能です。しかし、データ件数や共有DBの容量などに上限があります。
無料版ではレコード件数3,000件、項目フィールド50項目、共有できる端末台数5台までといった制限があります。これらを超える大規模データを管理する場合や端末追加を利用する場合は、有料版(パッケージ版)へのアップグレードが必要です。
なお、有料版は買い切り型で税込8,800円と比較的安価に提供されており、一度購入すればアップデートも無料で行われます。
電話着信時に顧客情報をポップアップ表示するCTI連携機能や、Excelテンプレートから請求書・見積書など各種帳票や宛名ラベル(800種類以上対応)を発行する機能も搭載しています。そのため、「まずは無料で顧客管理データベースを整えたい」といった企業におすすめです。
パソコン自体は高スペックなものを用意しなくても動作する点も、規模の小さい中小企業には大きなメリットです。ただし、Windowsアプリのため、Windows以外のPCを利用している企業では利用できない点に注意しましょう。また、サポートが有料版でもメールのみ、カスタマイズ前提での利用となるため、ITに最低限詳しい人がいない場合は利用が難しいケースもあります。
F-RevoCRM(オープンソース版) – シンキングリード株式会社
F-RevoCRMは日本国内でも幅広く利用されているオープンソースのCRMです。見込み客管理から顧客管理、商談・案件管理、見積・受注管理、問い合わせ(サポート)管理まで、顧客に関するあらゆる業務プロセスを一元管理可能です。
有料のクラウド版と比べ、一部の追加機能が利用できない点には注意が必要です。たとえば、画面上からドラッグ&ドロップで新規モジュール(機能)を追加できる「モジュールビルダー」や、顧客向けのポータルサイト機能、Webフォームからリード情報を自動登録する「Web to Lead」機能はOSS版には含まれていません。
また、メール一斉配信機能は備わっていますが開封率の追跡などマーケティングオートメーション的な要素は限定的で、本格的なメールマーケティングには別途ツール連携が必要になるケースがあります。
PHP/MySQLベースで開発されておりカスタマイズしやすいため、既存ツールでは対応しきれない複雑な業務フローも構築できます。そのため自社内での機能追加をしながら使いたい中小企業におすすめです。インストールにはPHPやデータベースの知識が必要なため、社内にIT担当者がいない場合はクラウド版のほうが適しているでしょう。
\クラウド版(有料プラン)の詳細はこちら/
SuiteCRM – SalesAgility社
SuiteCRMは、SugarCRMのフォークプロジェクトとして引き継がれて開発されているオープンソースのCRMツールです。世界中で長年利用されてきた実績があり、全世界で70言語・580万ユーザー※に使われています。
基本機能として、営業支援(SFA)、マーケティングキャンペーン、カスタマーサポート管理、レポート作成など主要なCRM機能を網羅しています。また、グループウェア的な機能(カレンダーやスケジューラー、タスク管理、ナレッジシェアなど)も搭載されており、顧客対応のみならず社内コラボレーションにも活用可能です。
基本的なCRM機能は揃うものの、最新のSugarCRM社提供の有償版に比べると不足する機能もあります。たとえば、AIによる営業予測支援や高度なワークフローオートメーションなどはOSS版には含まれません。
また、有志コミュニティによる情報提供やプラグイン拡張は存在しますが、安定稼働させるには一定のITスキルが求められる点に注意が必要です。有償サポートがあるため、もしもの際は利用するとよいでしょう。
日本語のドキュメントやユーザーフォーラムも存在するため、社内にエンジニアがいれば安定運用が可能です。また、大学や公益法人などの問い合わせ管理や案件管理目的でCRMを使いたい場合にも、おすすめのサービスです。
※出典:SuiteCRM「SuiteCRM公式HP」(2026年2月27日閲覧)
CiviCRM – CiviCRM LLC
CiviCRMは非営利団体やNGO向けに特化したオープンソースのCRMツールです。寄付者や会員などの関係者情報を一元管理するための機能が揃っています。
会員管理や寄付金・募金の管理だけではなく、イベント登録管理やメールマガジン配信、ボランティア・支援者とのやり取りの記録といった、団体運営に必要な機能を網羅しています。さらに、WordPressをはじめDrupalやJoomlaといった主要なCMSと統合できるのも大きな特徴で、自団体のウェブサイト上の寄付フォーム送信や会員登録情報を自動でCiviCRMに取り込めます。
日本語化についてもコミュニティベースで進められており、最新バージョンではUIの大部分が日本語利用可能ですが、一部翻訳が行き届いていない箇所や日本特有の要件への対応は、利用者コミュニティによる対応が必要です。
前述のとおり会員管理に長けているサービスのため、一般的な商用向けのCRMツールに搭載されている営業パイプラインの視覚的な管理や高度な分析レポートなどの機能は限定的であり、顧客ではなく支援者・会員を管理したいケースにおすすめです。データベース規模やユーザー数の制限はないので、大規模団体や数百万人規模の団体での運用も可能です。
CMSとセットで導入されることの多いサービスで、CMS側の機能と組み合わせた柔軟な運用も可能です。
Vtiger CRM – Vtiger Systems, Inc.
Vtiger CRMはSugarCRMから派生したオープンソースCRMで、顧客管理や販売促進に役立つ機能に加え、近年ではAIを活用した業務自動化機能も強化されています。
営業支援やマーケティング、カスタマーサポートといった基本的な用途の機能だけではなく、在庫・購買管理やプロジェクト管理といった機能も搭載しています。日本語にも対応しており、オープンソース版としては珍しくモバイルアプリも提供されている点は大きなメリットです。
ユーザーやロール権限管理の柔軟性があったり、Webフォームからのリード自動取り込めたりと、ツール一つで顧客管理が完結できるような設計になっています。コミュニティによる多数のプラグイン/拡張も公開されており、必要に応じて機能追加も容易に可能です。
また、下記の機能はクラウド版のみに限定されています。オープンソースで同等の機能がほしい場合には、拡張モジュールを追加する必要があります。
- 売上予測の高度化や営業インサイトの分析
- 営業プロセスにおけるガイド機能(ジャーニービュー)
- チームコラボレーション機能
- メールキャンペーン管理
- ステップメール
- GoogleやOffice 365など外部サービスとの公式連携(カレンダー同期・ドライブ連携・メールサービス統合など)
- SMS送信や音声通話連携(Twilioなど)
基幹的なCRM機能と在庫管理機能を利用したい企業はオープンソースを、他サービスとの連携やマーケティング強化を重視する場合は有料のクラウド版の方が適してています。
無料トライアルのあるCRMツール4選
一定期間、無料で使用することが可能なCRMツールを紹介します。無料ツールと比較して高度な機能を利用でき、本格導入前の要件確認に適しています。
kintone
kintoneは、サイボウズが提供するノーコード・ローコードの業務改善プラットフォームです。プログラミングの知識がなくても、自社の業務に合わせたCRM(顧客管理)やSFA、日報などのアプリを簡単に作成・連携できる汎用性の高さが最大の特徴です。
kintoneには期間無制限で利用できる「無料プラン」は存在せず、代わりに「30日間の無料トライアル」が提供されています。無料トライアル中は、ユーザー数無制限でAPIやプラグインを含むスタンダードコースの全機能を試せますが、期間終了後も使い続けるには有料契約が必須となります。
自社独自の業務フローにぴったりフィットするシステムを低コストで構築したい中小企業から大企業まで幅広くおすすめです。
esm(eセールスマネージャー)
eセールスマネージャーは、日本の営業スタイルに合わせた使いやすさと、一度の入力で関連データがすべて自動更新されるシングルインプット設計が特徴の国産CRM/SFAです。導入前から定着まで専任チームが伴走支援する手厚いサポートが高く評価されています。
本システムには期間無制限の無料プランはありませんが、「30日間の無料トライアル」が用意されています。トライアル中は製品版と同様の機能を試すことができますが、期間終了後も利用するには有料契約が必要です。
現場の入力負荷を軽減しつつ、営業プロセスの可視化とマネジメント強化を実現したい企業におすすめのシステムです。
Microsoft Dynamics 365
Microsoft Dynamics 365は、CRMとERPの機能を単一のプラットフォームに統合したAI搭載型のビジネスアプリケーションです。顧客データとバックオフィス業務をシームレスに連携し、CopilotなどのAI機能により高度な予測や自動化を実現できる点が大きな強みです。
本サービスには期間無制限で使える無料プランはありませんが、30日間の無料試用版が提供されています。無料試用版では実際の環境でAI機能やデータの一元管理を体験できますが、期間終了後はユーザーごとの有料ライセンス契約が必要となります。
Microsoft 365等の既存ツールと強力に連携し、部署間のデータサイロを解消して全社的な業務最適化を目指す中堅・大企業に最適です。
Creatio
Creatioは、ノーコード開発プラットフォームに生成AIとAIエージェントを組み込んだCRM/SFAシステムです。営業、マーケティング、カスタマーサービスなどの業務プロセスを、プログラミング知識なしで自由かつ迅速に自動化・最適化できるのが最大の特徴です。
本サービスには永続的な無料プランは用意されていませんが、実際の機能を試せる2週間の無償トライアルが提供されています。無料トライアル後は、ユーザー数や要件に応じた有料プランへの移行が必須となります。
柔軟なカスタマイズ性を活かし、現場主導で独自のワークフローを構築し、AIによる抜本的な業務効率化を目指す企業に非常におすすめのツールです。
無料のCRMツールに関してよくある質問
最後に、CRMツールを無料で利用するにあたってよくある質問を取り上げます。
CRMツールとは何ですか?
CRM(Customer Relationship Management)とは「顧客関係管理」の略称で、CRMツールは顧客とのやり取りや商談履歴をデータベース化して管理・共有するツールを指します。従来のExcel管理では難しかった「誰が・いつ・どの顧客に・どのような提案をしたか」という情報を組織全体でリアルタイムに可視化できるのが最大の特徴です。
これにより、営業の属人化を防ぎ、適切なタイミングでのフォローアップが可能になるため、顧客満足度の向上や成約率の改善に大きく寄与します。
無料の顧客管理ソフトでおすすめのものは?
初めてCRMを導入する小規模チームには、「Zoho CRM」や「HubSpot」がおすすめです。操作性がよく機能が充実しており、有料プランへの移行もスムーズです。一方、より多くの人数を抱える場合はプロジェクト管理機能なども備えた「Bitrix24」が候補に挙がります。
また、国内ツールでExcelのような操作感を重視したい場合は、インストール型の「Fullfree」も有効な選択肢となります。
無料CRMはセキュリティ面で問題ありませんか?
大手ベンダーが提供するクラウド型CRMの場合、無料プランであっても有料版と同等の強固なセキュリティ基盤(通信の暗号化や国際的なISMS認証など)の上で運用されているため、基本的には安全です。
ただし、オープンソース型(インストール型)を利用する場合は、サーバーの脆弱性対策やバックアップ、アクセス制限の設定をすべて自社の責任で行う必要があります。管理が不十分だと情報漏洩のリスクが高まるため、自社のITリテラシーに応じたツール選定が不可欠です。
無料の顧客管理テンプレート
システムを導入せずに顧客管理したい場合は、顧客管理用のExcelテンプレートを利用するのがおすすめです。BOXILでは無料で利用できるテンプレートをダウンロードできます。
無料CRMツールの比較ならBOXIL
コストをなるべくかけず顧客管理を効率化したい企業においては、次の3サービスがおすすめです。
BOXILでは、上記のCRMツールのサービス資料をマイページにて閲覧・ダウンロードできます。ダウンロードした資料はURLにて共有可能です。また、マイページにてカスタマイズできる比較表にて、料金や機能軸にてサービスを見比べられれば稟議にも役立つでしょう。 ぜひご活用ください。
\ 稟議や社内提案にも使える!/
















