クラウド会計ソフトの市場規模・シェアを調査してみた | 法人利用数徹底機能比較
クラウド会計ソフトとは、会計処理を補助するためのソフトをクラウド上で利用できるものです。本記事では、現在のクラウド会計ソフトの市場規模と法人利用数TOP4のサービスを紹介します。
クラウド会計ソフトとは
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- クラウド会計ソフトとは
- シェア率が拡大するクラウド会計ソフトの認知度
- なぜクラウド会計ソフトが選ばれるのか
- 個人事業主のクラウド会計ソフトの市場規模
- 2019年のクラウド会計ソフトのシェア
- 2018年のクラウド会計ソフトのシェア
- 2017年のクラウド会計ソフトのシェア
- 2016年度のクラウド会計ソフトのシェア
- 従業員300人以下の中小企業におけるクラウド会計ソフトの市場規模
- 2017年のクラウド会計ソフトのシェア
- 2016年のクラウド会計ソフトのシェア
- 会計事務所が活用するクラウド会計ソフトのシェア
- クラウド会計ソフトの市場シェアトップ3
- マネーフォワード クラウド会計Plus
- マネーフォワード クラウド会計
- Oracle NetSuite
- freee
- 弥生会計 オンライン
- クラウド会計ソフトのシェアはまだまだこれから伸びる?
- BOXILとは
シェア率が拡大するクラウド会計ソフトの認知度
現在ではクラウド会計ソフトの認知度が拡大し、利用者数も増加傾向にあります。
これまで確定申告について、インストール型の会計ソフトが一般的だったのに対し、現在では経理ソフト利用者のうち、クラウド型会計ソフト利用をしている企業のシェア率は約14.5%まで拡大しました。
なぜクラウド会計ソフトが選ばれるのか
クラウド会計ソフトが選ばれるのは、経理・会計業務にかかる人件費をはじめコスト削減につながるメリットがあるからです。コスト削減とともに面倒な手間をかけなくて済むこともあり、事業年度数が若い企業ほど導入をしている傾向にあります。
また近年リモートワークやテレワークを推進する企業が増えました。Webからアクセスできるクラウドベースの会計ソフトはこうした働き方に適しています。そうした背景も、クラウド会計ソフト導入が進んだ一つの要因といえるでしょう。
個人事業主のクラウド会計ソフトの市場規模
2016年から2017年のデータでは、各サービスのシェアがクラウド会計ソフトを導入または変更するタイミングでシェアの変動も大きくなっています。各年の個人事業主のクラウド会計ソフトの市場規模について紹介します。
2019年のクラウド会計ソフトのシェア
2019年のクラウド会計ソフトのシェアは、弥生会計オンラインが57.0%、マネーフォワード クラウド会計が21.5%、freeeが18.2%、全国商工会連合会が1.9%という割合です。
2018年3月時点と比較すると、弥生やfreeeのシェアが増加しました。
2018年のクラウド会計ソフトのシェア
2018年のクラウド会計ソフトのシェアは、弥生会計オンラインが55.4%、マネーフォワード クラウド会計が21.1%、freeeが16.5%、全国商工会連合会が3.7%という割合です。
2017年12月時点と比較すると、マネーフォワードのシェアが2ポイント減少し、それ以外の会計ソフトのシェアが上昇しました。
2017年のクラウド会計ソフトのシェア
2017年、それぞれのサービスのシェアは弥生会計オンラインが56.8%、マネーフォワード クラウド会計が19.9%、freeeが16.9%、全国商工会連合会が3.2%という割合になっています。
2016年と比較すると、freeeの利用者が5ポイント減し、その分弥生とマネーフォワードにシェアが広がりました。
2016年度のクラウド会計ソフトのシェア
2016年には、それぞれのサービスのシェアは弥生会計オンラインが52.8%、freeeが22.3%、マネーフォワード クラウド会計が17.7%、全国商工会連合会が3.3%という割合になっています。このようにクラウド会計ソフトの半分のシェアを弥生が持っていることになります。
ボクシル内で人気の会計ソフトのランキングや、各種サービスの評判・口コミはこちらからご覧になれます。
従業員300人以下の中小企業におけるクラウド会計ソフトの市場規模
従業員300人以下の中小企業におけるクラウド会計ソフトの市場規模について紹介します。
2017年のクラウド会計ソフトのシェア
2017年には、それぞれのサービスのシェアはfreeeが32.3%、弥生会計オンラインが15.4%、MFクラウドが19.2%、が13.8%、ClearWorks会計ワークスが10.0%、ハイブリッド会計 Crewが7.7%という割合になっています。
2016年のクラウド会計ソフトのシェア
2016年には、それぞれのサービスのシェアはfreeeが36.6%、弥生会計オンラインが26.7%、MFクラウドが10.7%、ClearWorks会計ワークスが6.9%、ハイブリッド会計 Crewが3.3%という割合になっています。
会計事務所が活用するクラウド会計ソフトのシェア
しかし、クラウド会計ソフトのシェアを会計事務所に限定した調査ではこの結果が変わります。
2017年6月、実務経営サービスは会計事務所を対象にしたクラウド会計ソフトに関する調査結果を発表。同調査によれば、2017年時点で会計事務所で使われているクラウド会計ソフトのシェア1位はMFクラウドで34.9%、2位はfreeeで22.7%、3位は弥生会計オンラインで11.6%となりました。
(出典:マネーフォワード社プレスリリース)
クラウド会計ソフトの市場シェアトップ3
マネーフォワード クラウド会計Plus - 株式会社マネーフォワード
マネーフォワード クラウド会計Plusは、マネーフォワード クラウド会計に3つの新機能を加えたIPO準備や上場企業向けの会計ソフトです。仕訳承認フローの導入により、すべての仕訳が承認を経て記帳されることで、決算書の正確性や信頼性を確保できます。仕訳ごとに生じる登録や申請、更新、承認の履歴をCSVやサービス内で閲覧可能。問題の早期解決や内部統制に効果的で、監査対応もスムーズに行えます。
【連携サービス】
各種銀行口座、各種クレジットカード、各種POSレジなどのビジネスアプリ
各種仕訳入力、各種会計帳簿、レポート集計、決算申告、取引明細の自動取得、勘定科目の自動提案、メール・チャットサポート、アプリ、金融機関連携自動取得、無料サポート、仕訳承認、権限設定、仕訳の更新履歴確認
初期費用 | 固定利用料 | 1ユーザーあたり | 無料プラン | 無料トライアル |
---|---|---|---|---|
0円 | 月額29,800円(税抜) | - | ○ | ○ |
マネーフォワード クラウド会計
マネーフォワード クラウド会計は、国内クラウド会計ソフトNo.1の対応数を誇り、強固なセキュリティ、万全のサポート体制で初めての方でも安心して利用できるクラウド型会計ソフトです。明細データの自動取得や仕訳の自動入力ができるので、今まで時間がかかっていた会計業務の作業時間を大幅に改善できます。インストールが不要でどのOSでも利用できるので、時間や場所を選ばず、リアルタイムにデータ共有が行えます。
【連携サービス】
各種銀行口座、各種クレジットカード、各種POSレジなどのビジネスアプリ
各種仕訳入力、各種会計帳簿、レポート集計、決算申告、取引明細の自動取得、勘定科目の自動提案、メール・チャットサポート、アプリ、金融機関連携自動取得、無料サポート
初期費用 | 固定利用料 | 1ユーザーあたり | 無料プラン | 無料トライアル |
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0円 | 月額2,980円~ | - | ○ | ○ |
Oracle NetSuite - トライフォース・グローバル・ソリューションズ株式会社
Oracle NetSuiteは、英語や中国語など20言語と外貨にも対応しクラウド会計ソフトです。リアルタイムにデータを集計し、レポートを作成することで、常に最新の経営状態を確認できます。収益認識や売掛金・買掛金勘定、受注・購買管理など自社の目的に合わせて、さまざまな機能を利用可能です。
【連携サービス】
salesforce.com、Google appsとの統合など
収益認識、請求システム、総勘定元帳、売掛金・買掛金勘定、高度な財務報告、プロジェクト会計、予算管理、多通貨・外貨、複数会社管理、受注管理、購買管理、定型レポート、会計期間管理、契約更新管理、グローバルビジネス管理 など
初期費用 | 固定利用料 | 1ユーザーあたり | 無料プラン | 無料トライアル |
---|---|---|---|---|
要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
freee
freeeは、簿記の知識がなくても、人工知能によって適切な勘定科目を自動で仕分けしてくれます。そのため、取引ごとに勘定科目がわからなくて調べるという手間を省けます。帳簿の作成以外にも、請求書作成やレポートまですべて作成できるため、大幅に時間を削減可能です。
【連携サービス】
freeeアプリストアで外部サービス連携や拡張機能のアプリをユーザー自身が選ぶことで、さらに便利に利用できます。
たとえば、コミュニケーションツール「Slack」と連携すると、会計freeeで申請した経費精算などの承認業務をSlack上でできるようになります。
各種仕訳入力、各種会計帳簿、レポート集計、決算申告、取引明細の自動取得、勘定科目の自動提案、メール・チャットサポート、アプリ、無料サポート
初期費用 | 固定利用料 | 1ユーザーあたり | 無料プラン | 無料トライアル | |
---|---|---|---|---|---|
ミニマム | 0円 | 1,980円 | - | - | ○ |
ベーシック | 0円 | 3,980円 | - | - | ○ |
やよいの青色申告 オンライン/やよいの白色申告 オンラインは、簿記や会計の知識がなくても家計簿感覚で使える個人事業主向けのクラウド会計ソフトです。日々の取引を入力していくだけで、白色申告に必要な帳簿やレポートを自動で集計し、作成してくれるので、作成や分析の手間を省けます。
【連携サービス】
Misoca・Make Leaps・Airレジ・STREAMEDなど他4サービスあり
各種仕訳入力、各種会計帳簿、レポート集計、決算申告、取引明細の自動取得、勘定科目の自動提案、メール・チャットサポート、アプリ、金融機関連携自動取得、無料サポート
初期費用 | 固定利用料 | 1ユーザーあたり | 無料プラン | 無料トライアル | |
---|---|---|---|---|---|
白色申告 | 0円 | 0円 | 0円 | ○ | - |
青色申告 | 0円 | 6,000円 | - | - | 2か月 |
クラウド会計ソフトのシェアはまだまだこれから伸びる?
以上が現在のクラウド会計ソフトの市場規模と法人利用数TOP4のサービスについてでした。
今後少子化によって人材不足が顕著になっていくことは容易に想像がつきます。
そこで、少しでも手間とコストをかけずに仕事を回していくためには、クラウド会計ソフトが必須になっていくでしょう。
クラウド会計ソフトは、デモや無料プランが充実しているものも多くあります。導入にハードルを感じているようであれば、お試しで使ってみて、業務にあったものを選ぶとよいでしょう。
利用者数からもわかるように、クラウド会計ソフトのシェアはまだまだこれから伸びる市場であるため、ぜひまだ利用していない企業は検討してみてはいかがでしょうか。
その他のクラウド会計ソフトは次の記事から。
BOXILとは
BOXIL(ボクシル)は企業のDXを支援する法人向けプラットフォームです。SaaS比較サイト「BOXIL SaaS」、ビジネスメディア「BOXIL Magazine」、YouTubeチャンネル「BOXIL CHANNEL」を通じて、ビジネスに役立つ情報を発信しています。
BOXIL会員(無料)になると次の特典が受け取れます。
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BOXIL SaaSでは、SaaSやクラウドサービスの口コミを募集しています。あなたの体験が、サービス品質向上や、これから導入検討する企業の参考情報として役立ちます。
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