Dropbox vs OneDrive vs Box | オンラインストレージの料金プラン・容量・評判を法人&個人で比較

個人・法人のオンラインストレージ活用が拡大中
オンラインストレージとは、クラウド環境に用意されたディスクスペースをユーザーに貸し出し、オンラインでのデータバックアップやファイル共有を実現するサービスです。
ハードディスクなどの物理メディアを必要とせず、大容量データを手軽にやり取りできることから個人利用を中心に普及が進み、セキュリティを強化したサービスの登場によって法人利用も拡大を続けています。
なかでも存在感を増しているのがDropbox、OneDrive、Boxの3大サービスであり、ニーズに応じた選択に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
そんな方の判断基準となるよう、3大サービスをさまざまな角度から徹底的に比較します。
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3大サービスの基本情報を比較
それでは、オンラインストレージの3大サービスであるDropbox、OneDrive、Boxは具体的にどのようなサービスを提供しているのでしょうか。それぞれの会社情報とともに紹介しましょう。

Dropbox - Dropbox Japan 株式会社
- パワフルな拡張機能
- 遠隔削除や無制限のファイル復元などのビジネスユースに対応
- 5億人以上のユーザー実績
Dropboxは、全世界で5億人以上が愛用するクラウドストレージサービスです。
Microsoft Officeとの統合や、300,000件以上のアプリなどによる拡張機能を持つBusiness版では、操作性の高い管理者権限管理とともに、ビジネスユースに最適な使い勝手と業務効率化が期待できます。
また、実績を積み重ねてきたことによる安心感も大きな要素であり、ファイル共有を行うビジネスパートナーにも不安を与えません。

利用ユーザー数:5億人以上(有料ユーザー数:1,100万人以上)
Dropbox, Inc.は、全世界で5億人以上が利用する、世界最大級のオンラインストレージサービスを提供しています。2007年に創業された同社は、近年では法人向けのサービスにも注力しており、2018年2月にIPO申請し、NASDAQ上場も果たしています。
- どこからでもアクセス可能
- 誰とでも共同作業可能
- 高度な暗号化によるセキュリティ
OneDriveは、時間と場所を問わないアクセスで、誰とでも共同作業できるオンラインストレージサービスです。
同社が提供するOffice 365とのシームレスな連携が最大の特徴であり、ビジネスを加速させる最大の武器だといえるでしょう。
もちろん、ストレージサービスのみの利用も可能です。高度な暗号化による強固なセキュリティ機能を持ち、コンプライアンス強化をはかりたい企業ニーズにピッタリです。

利用ユーザー数:2億5,000万人以上
OneDriveは、Microsoftが提供するオンラインストレージサービスです。Office 365の機能のひとつとしても提供されており、Office 365とともに利用するビジネスユーザーは、全世界で1億3,500万人が存在するともいわれています。
- 簡単操作でファイル共有
- 強固なセキュリティを実現する管理機能
- 強力なファイルコラボレーション
Boxは、ビジネス領域で世界的なシェアを誇る、容量無制限で利用可能なクラウドストレージサービスです。
グローバル展開を前提とした直感的な操作を可能とするほか、フォルダ単位でのアクセス権限設定などの強固なセキュリティで円滑なビジネス利用を実現します。シングルサインオンによる外部サービス連携機能や、100種類以上の拡張子に対応したプレビュー機能により、時間や場所を選ばないファイルへのアクセスが実現します。

利用ユーザー数:4,100万人以上、8万5,000企業以上
2005年に創業されたBoxは、当初からエンタープライズ向けのオンラインストレージサービスン注力してきた企業です。セキュリティやコラボレーションを重視したその機能は高く評価され、Fortune 500の7割近くの企業が利用するといわれています。
3大サービスの個人向けプラン・容量比較
それぞれのオンラインストレージサービスは、個人・法人に向けて適切なサービスプランを用意しています。まずは個人向けプランがどのように設定されているのか、それぞれの容量や料金を紹介しましょう。
Dropbox
プラン | 容量 | 料金/月 |
---|---|---|
Professional | 3TB | 2,000円 |
Dropbox One | 3TB | 2,900円 |
Dropboxは、月に3 回まで電子署名依頼が無料、高度な共有管理機能とファイル ロック機能、ファイルとアカウントの復元(180 日間)が利用可能。さらに、Dropbox Oneを選択すれば、回数無制限の署名と署名依頼や5 つのカスタム電子署名テンプレート、提案へのクライアントの関与状況を分析などが利用可能です。
OneDrive
プラン | 容量 | 料金/月 | Officeライセンス |
---|---|---|---|
5GBプラン | 5GB | 無料 | オンラインのみ |
50GBプラン | 50GB | 249円 | オンラインのみ |
Office 365 Solo | 1TB | 1,274円 | ○ |
OneDriveにはストレージのみの無料/有料プランのほかに、Officeライセンスとともに1TBの容量が利用できるOffice 365 Soloプランが用意されています。ストレージのみでもOfficeオンラインが利用できるため、活用の幅は広いといえるでしょう。
Box
プラン | 容量 | 料金/月 |
---|---|---|
個人ユーザー | 10GB | 無料 |
Personal Pro | 100GB | 10ドル |
Boxの個人向けプランでは、無料でも10GBの容量が確保されているのが魅力です。しかし、アップロードできるファイルは250MBに限定されています。Personal Proでも1ファイル5GBまでという制限があるため、動画などの大容量ファイルを扱う場合は注意が必要です。
3大サービスのビジネス(法人向け)プラン・容量比較
次に、近年各サービスが注力している、ビジネス用法人向けプランの容量・料金を比較してみましょう。
Dropbox
プラン | 容量 | 料金/月 |
---|---|---|
Standard | 3TB | 1,500円 |
Advanced | 必要に応じて | 2,400円 |
Enterprise | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
Dropboxでは、3TB以上というディスクスペースに加え、180日間の履歴と正確な同期による円滑な共有が可能です。また詳細な権限設定、データの遠隔削除、管理コンソールなど、セキュリティ面にも注意が払われているのが特徴だといえます。
OneDrive
プラン | 容量 | 料金/月 | Officeライセンス |
---|---|---|---|
Office 365 Business Essencials | 1TB | 540円 | x |
Office 365 Business Premium | 1TB | 1,360円 | ○ |
Office 365 Enterprise E1 | 1TB | 870円 | x |
Office 365 Enterprise E2 | 1TB(拡張可能) | 2,180円 | ○ |
Office 365 Enterprise E3 | 1TB(拡張可能) | 3,810円 | ○ |
OneDriveのビジネスプランは、Office 365と組み合わせた展開がされています。ディスク容量は1TBが基本であるものの、E2/E3では拡張も可能であり、Officeライセンスが付属するのはもちろん、標的型攻撃対策やビッグデータ解析にも対応しているなど、企業利用を意識した仕様になっています。
Box
プラン | 容量 | 料金/月 |
---|---|---|
Starter | 100GB | 5ドル |
Business | 無制限 | 15ドル |
Business Plus | 無制限 | 25ドル |
Enterprise | 無制限 | お問い合わせ |
Boxのビジネスプランは、Starterを除けばすべてのプランが容量無制限で利用できます。アップロード可能なファイルサイズには上限があるものの、基本となるStarterプランでもデータ暗号化やSSL、ユーザー管理などのセキュリティ面に気を配っているのが特徴でしょう。
3大サービスの評判(口コミ)を比較
3大サービスを利用するユーザーから、それぞれがどのような評価を受けているのか、ボクシルの口コミを参考に紹介します。

Dropboxの評判(口コミ):平均評価4.17
Dropboxでは、同期機能、マルチデバイス対応、ファイルの内容が確認できるプレビュー機能、大容量データの共有などが高い評価を得ているようです。一方、一部では同期時の時間差や安定性などを改善点として挙げる声もあります。
OneDriveの評判(口コミ):平均評価4.16
OneDriveでは、なんといってもOffice 365との親和性、簡単操作を好感する声が多く寄せられています。一方では、写真やPDFなどと比較した場合、Officeファイルのアップロードにエラーが発生しやすい点が指摘されています。
Boxの評判(口コミ):平均評価4.08
エンタープライズに注力してきたboxらしく、Business以上の容量無制限、強固なセキュリティと共有時の詳細設定を歓迎する声が多いといえるでしょう。一部では、5GBに制限されるアップロードファイルの上限撤廃を改善点に挙げる声も聞かれます。
3大サービスの料金・機能を比較
次に、3大サービスがそれぞれどのような料金・機能を持つのか、ボクシルの表をもとに比較してみましょう。
料金・機能を横並び比較
3大サービスの気になるセキュリティを比較(法人向け)
最後に、法人向けのサービスとして気になるセキュリティに関して、3大サービスそれぞれを比較しておきましょう。
共有設定 | 権限 | 2段階認証 | |
---|---|---|---|
Dropbox | ○ | ○ | ○ |
OneDrive | ○ | ○ | ○ |
Box | ○ | ○ | ○ |
いずれのサービスも共有設定と権限設定に対応しており、アクセスに2段階認証を利用するのも可能です。しかし、すべてのサービスでシングルサインオンがデフォルトとなっているため、アカウントの設定で2段階認証を有効にする必要がある点は注意が必要です。
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