飲食店におすすめの会計ソフト10選 - 機能・料金比較
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- 飲食店向けの会計ソフトとは
- 飲食店向け会計ソフトの選び方
- 飲食業に適した機能が備わっているか
- インターフェースに優れているか
- 個人・法人のどちら向けか
- ソフトの導入形式を確認する
- 費用対効果があるか
- 飲食店向け会計ソフトの機能・料金比較表
- 飲食店向け会計ソフト10選
- freee会計
- マネーフォワード クラウド会計
- 弥生会計 オンライン
- HANJO 会計
- 円簿会計
- みんなの青色申告
- わくわく財務会計
- フリーウェイ経理Lite
- PCAクラウド 会計
- 勘定奉行クラウド
- 飲食店が会計ソフトを導入するメリット
- 店長や担当者の負担が減る
- 経営を見える化できる
- 顧客満足度アップを図れる
- 飲食店に適した会計ソフトを導入しよう
- BOXILとは
飲食店向けの会計ソフトとは
会計ソフトとは、企業や個人、店舗の会計処理を効率化できるシステムのことです。多くの業界で会計ソフトが導入されている中でも、飲食店は会計業務が複雑だといわれています。単なる収入や支出の管理だけでなく仕入や在庫、レジ管理など会計に関するタスクが多いです。調理や接客、宣伝などコア業務と並行して会計業務を行うのは大きな負担となります。
会計ソフトの導入を喫緊の課題とする飲食店は多いでしょう。最近では飲食店向けの会計ソフトも登場しており、導入によって売上や在庫、仕入管理などを効率化できます。
飲食店向け会計ソフトの選び方
飲食店が会計ソフトを選ぶ際は次のポイントを意識しましょう。
- 飲食業に適した機能が備わっているか
- インターフェースに優れているか
- 個人・法人のどちら向けか
- ソフトの導入形式を確認する
- 費用対効果があるか
飲食業に適した機能が備わっているか
飲食店では、高頻度で仕入があったり、在庫管理が必要だったりと細かい会計管理が求められます。食材を扱うためロス(廃棄)を最小化するための繊細な管理も必要です。社員やアルバイトの勤怠管理ができると、なおよいでしょう。飲食の会計ソフトにあると便利な機能として次のものがあげられます。
- 売上管理:毎日の売上やPOSレジ連携などができる機能
- 在庫管理:在庫の過不足や賞味期限などをリアルタイムで把握できる機能
- 従業員管理:シフトや給与の計算ができる機能
インターフェースに優れているか
飲食の会計ソフトを選ぶ際は、インターフェースに優れているかも重要です。インターフェースとは、システムの「使いやすさ」や「見やすさ」を指します。具体的には次のような点を意識しましょう。
- トップページを起点に各メニューにすぐアクセスできる
- 目的のページまで少ないクリック数でたどり着ける
- 簡単なクリックやキーボード操作で数値を入力できる
- 困ったときにガイドを見ながら勘定科目を選べる
- レポーティング機能によって経営状況を見える化できるなど
状況によっては、責任者だけでなく、売上や在庫の記録などで従業員も会計ソフトを使う場合もあるでしょう。誰でも簡単に使える会計ソフトを選ぶことが大切です。
個人・法人のどちら向けか
ひと口に「飲食業」といっても、個人経営の飲食店から、多店舗展開している飲食店までさまざまです。個人と法人は会計処理の方法も異なるため、会計ソフトがどちら向けなのかチェックしておきましょう。
たとえば確定申告を行う場合、個人なら「青色申告」または「白色申告」を選択し、税務署に申告するだけで済みます。一方の法人は、税務署だけでなく各都道府県の税事務所や自治体など、税の申告先や書類の提出先やさまざまです。
会計ソフト選びにおいて「個人向けor法人向け」は大切なポイントなので、公式ページや直接の問い合わせなどで確認しておきましょう。
ソフトの導入形式を確認する
飲食店が会計ソフトを導入する際は、ソフトの導入形式も確認しましょう。形式は「クラウド型」「インストール型」「オンプレミス型」の3つに分類されます。それぞれのメリットやデメリットは次のとおりです。
導入形式 | 詳細 |
---|---|
クラウド型 | インターネット経由で会計業務を行える形式。サーバーの構築や設置、システムの運用保守はすべてベンダーが行うため利用者側の負担が少ない。インターネット接続があれば場所を問わず利用できる。ただしカスタマイズ性が低く、ベンダーの方向性に左右されやすい |
インストール型 | パソコンにCDドライブをインストールすることで会計業務を行える形式。買い切り型なので購入以降の月額費用がかからない。ただし複数端末で使いたい場合は、端末ごとの購入が必要なケースが多い。ディスクがなくダウンロード形式のソフトもある |
オンプレミス型 | 自社でサーバーや通信回線を用意して会計業務を行う形式。自前でシステムの保守運用を行うためカスタマイズ性が高くセキュリティも強固。ただしシステムの構築や運用にスキルが必要であり導入にも時間がかかる |
費用対効果があるか
無料の会計ソフトもありますが多くの場合、初期費用や月額費用といったコストがかかります。機能は多ければよいわけではなく、自社にとって必要な機能が揃っていて、かつ使いやすければ十分といえます。予算に対してパフォーマンスを発揮できる会計ソフトかどうかチェックしましょう。
飲食店向け会計ソフトの機能・料金比較表
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また、一覧で料金・機能を比較したい方にはBOXILが作成した比較表がおすすめです。各社サービスを一覧で比較したい方は、下のリンクよりダウンロードしてください。
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※ダウンロード可能な資料数は、BOXILでの掲載状況によって増減する場合があります。
飲食店向け会計ソフト10選
続いて、飲食店向けの会計ソフトを紹介します。
- 手入力だけでなく紙のレシート撮影でデータ反映可能
- 仕入や在庫管理の多い飲食店におすすめ
- インボイス制度や電子帳簿保存法にも標準対応
freee会計は、人事労務や販売管理、経費精算など企業や個人における管理業務を統合できる「freee」のサービスのひとつです。銀行やクレジットカードから取引明細を自動取得し、データはシステム上でいつでも確認できます。手入力だけでなく、紙のレシートを撮影してのデータ反映も可能。これまで時間のかかっていた入力作業の工数が大幅に削減できるため、仕入の多い飲食店にはおすすめといえます。
在庫の棚卸処理も可能です。在庫を登録した後、期末に残った棚卸資産金額を控除したうえで売上原価を計算できます。インボイス制度や電子帳簿保存法にも対応しているため、税務処理や監査にも常時備えられます。別途「freee 人事労務」を利用すれば、従業員のシフトや勤怠管理、雇用契約、就業規則の管理なども可能です。
マネーフォワード クラウド会計 - 株式会社マネーフォワード
- 初期費用ゼロで始められるクラウド型の会計ソフト
- POSレジ連携によって飲食店の売上データも簡単に取得できる
- 顧問税理士も「パートナー」としてログイン可能
マネーフォワード クラウド会計は、初期費用ゼロで始められるクラウド型の会計ソフトです。個人経営の飲食店から多店舗展開している企業まで、規模に関係なく多くの実績をもちます。銀行やクレジットカードをはじめ電子マネー、POSレジなどさまざまな取引データをプラットフォーム上に集約可能です。POSレジ連携では日々の売上データを自動取得し、レポーティングや決算書作成をサポートしてくれます。
また、マネーフォワードでは顧問税理士とも連携可能です。税理士側が「パートナー」としてログインすれば、クラウド上で会計の内容を簡単に共有できます。別途「マネーフォワード クラウド勤怠」を利用すれば、従業員のシフト作成や細かな勤怠管理が可能です。
- 簿記の知識がなくてもすぐに使い始められる
- 専門スタッフが使い方や仕訳方法を教えてくれる
- 契約後1年間は有料機能をすべて無料で使える
弥生会計 オンラインは、「経理をもっとかんたんに。」をコンセプトとしたクラウド型の会計ソフトです。飲食店の導入事例も多く、インボイス制度と電子帳簿保存法に標準対応しています。同ソフトの魅力は、簿記の知識がなくてもすぐに使い始められること。銀行やクレジットカードによる取引データの自動取得をはじめAIの仕訳入力支援、集計表や決算書の簡単作成など、簡単で便利な機能が充実しています。
ソフトの使い方や決算時期の仕訳方法など疑問や悩みのある際は、専門スタッフが解決してくれるため安心です。また弥生会計オンラインでは契約後1年間、有料機能をすべて無料で利用できます。
HANJO 会計
- スマートフォン1台で確定申告書を作成できる
- レシートを撮影するだけで自動仕訳が可能
- 有料プランではe-Taxやマイナンバー管理も行える
HANJO会計は、飲食店の経理に特化したクラウド型の会計ソフトです。最大の特徴は、スマートフォン1台で確定申告書を作成できること。スマートフォンでレシートを撮影するだけで自動仕訳が行われ、銀行やクレジットカードでの取引も自動で取込・仕訳されます。ステップにしたがって操作するだけで、スマートフォン上で確定申告書を作成可能です。
基本無料で利用できますが、月額1,078円の有料プランだと機能が大幅にグレードアップ。有料プランではマイナンバー管理やe-Taxでの確定申告書提出、電話によるサポートなど充実しています。
円簿会計
- 機能や期間制限なしで全機能を無料で利用できる
- 税制改正に伴うバージョンアップ費用もかからない
- メールアドレスだけで使い始められる
円簿会計は、株式会社円簿インターネットサービスが運営するクラウド型の会計ソフトです。機能や期間の制限がなく、すべての機能を無料で利用できます。仕訳帳や出納帳、総勘定元帳といった帳簿から決算報告書、年次決算、年次繰越の書類も作成可能です。税制改正に伴うバージョンアップ費用も不要で、システムの運用保守もすべてベンダーが担います。
また同ソフトは個人情報を入力することなく、メールアドレスからログイン可能。データの暗号化や複数データセンターによるデータ保管などセキュリティ体制も厳重です。
みんなの青色申告
- 飲食店を含めた個人事業主向けのインストール型ソフト
- 仕訳から入力、集計など手間のかかる会計業務の効率化を図れる
- ソフト内の「ナビ」が確定申告のイロハを教えてくれる
みんなの青色申告は、ソリマチ株式会社が提供するインストール型の会計ソフトです。ソリマチはベストセラー会計ソフト「会計王」を運営する会社であり、「みんなの青色申告」も23年のロングセラーとして人気を集めています。飲食店を含めた個人事業主向けのソフトで仕訳や入力、集計など手間のかかる会計業務の大幅効率化が可能です。業種選択で飲食業を選ぶだけで、飲食業で使われる標準的な勘定科目が自動設定できるのも魅力といえます。
ソフト内には「確定申告やることナビ」が搭載されているため、経理に慣れていない方でも始めやすいでしょう。インボイス制度や電子帳簿保存法にも対応。インボイス制度における「免税等経過措置取引」の控除率も法律に準拠したものを扱っています。
わくわく財務会計
- インストール型とダウンロード型を提供
- 仕訳ヘルパーや仕訳辞書など支援機能が充実
- 経営分析や消費税関連書類も作成可能
わくわく財務会計は、株式会社コラボが販売する個人、中小企業向けの会計ソフトです。CDドライブからのインストール型またはプログラムからのダウンロード型を提供。利用にはインターネットを使うためクラウドソフトの側面も持ち合わせています。同ソフトでは簡単な操作で仕訳や集計、決算書作成が可能です。
仕訳に困った際は「仕訳ヘルパー」や「仕訳辞書」といった支援機能が業務を助けてくれます。経営分析機能や消費税に関する書類作成もでき、導入後のアフターフォローも充実しています。
フリーウェイ経理Lite
- 期間制限のない無料プランを提供している
- 決算書から貸借対照表、損益計算書などを作成可能
- 他社ソフトからの乗り換えも簡単にできる
フリーウェイ経理Liteは、株式会社フリーウェイジャパンが運営する会計ソフトです。期間制限のない無料プランを用意しており、パソコンでの仕訳データの保存、決算書作成などが利用できます。ほかにも貸借対照表や損益計画書、経営分析グラフなどさまざまな書類や表を出力可能です。
公式ページの「無料版ユーザーになる」から契約者情報を入力し、自動返信メールが届き次第、すぐに利用を始められます。弥生会計や勘定奉行など他社ソフトからの乗り換えも容易です。他社ソフトから出力したCSVファイルを、フリーウェイ経理Liteのフォーマットに修正するだけでデータを移行できます。
PCAクラウド 会計 - ピー・シー・エー株式会社
- 日々の伝票をフォーマットに記録するだけで書類を作成できる
- PDFやCSVデータから仕訳データを取り込める
- ログ管理やアクセス制御などセキュリティ体制も充実
PCAクラウド会計は、基幹業務システム「PCAクラウド」の会計版です。同ソフトでは、日常の伝票をフォーマットに記録していくだけで元帳や試算表、決算書などを作成可能。自動仕訳や承認設定、経営分析など、飲食を含む多くの事業者の会計業務を支える機能が充実しています。
仕訳は手入力のほか、請求書や領収書のPDF、Excelで作成したCSVデータなどから簡単に取り込めます。インボイス制度にもデフォルトで対応しており、適格請求書発行事業者であるか否かの一括確認・更新なら可能です。ログ管理やアクセス制御、パスワード管理といったセキュリティ体制も充実。万が一データが消失した場合のバックアップ、リカバリ機能も搭載しています。
勘定奉行クラウド - 株式会社オービックビジネスコンサルタント
- キーボード操作のみで取引データを入力できる
- データは電子帳簿保存法の要件に従って自動保存される
- 関連サービスとして飲食業向けの基幹業務ソリューションも提供
勘定奉行クラウドは、株式会社オービックビジネスコンサルタントが運営する会計ソフトです。仕訳伝票や証憑など各種取引データの入力を簡略化。キーボード操作のみで入力できるためスピーディーな入力が可能です。銀行やインターネットバンキングなど国内のほぼすべての金融機関と連携しており、入出金データは自動で出力。同ソフトで保管するあらゆるデータは電子帳簿保存法の要件に従って自動保管されます。
また、別途で飲食業向けの基幹業務ソリューションも提供。給与や仕入・買掛、売上、加盟店への請求など飲食店のあらゆる業務を勘定奉行シリーズに紐付けることで統合的な管理が可能です。
飲食店が会計ソフトを導入するメリット
飲食店が会計ソフトを導入するメリットとして次のものがあげられます。
- 店長や担当者の負担が減る
- 経営を見える化できる
- 顧客満足度アップを図れる
店長や担当者の負担が減る
飲食店向け会計ソフトの導入のよって、売上や在庫の管理がしやすくなります。これまでExcelや手書きで管理していたものを、ひとつのプラットフォーム上で一元管理できるため、店長や担当者の負担を大幅に軽減可能です。会計業務の工数を削減できれば、その分コア業務に集中できるようになります。
経営を見える化できる
飲食店向け会計ソフトには、レポーティング機能が備わっているものも多いです。たとえば、売上データを日別や月別でグラフ化できたり、キャッシュフローレポートを作れたりと細かい財務状況を把握しつつ、経営の見える化を図れます。
レポートをもとに収支報告書を作成すれば業績の推移や経営課題も把握可能です。経営者はスピーディーに課題を発見し、適切な経営戦略を立てられます。
顧客満足度アップを図れる
顧客満足度アップが期待できるのも、飲食店向け会計ソフトの大きなメリットです。たとえば、POSシステムと連携できる会計ソフトを導入すれば、注文受付やレジ作業が効率化され、従業員は「接客」「調理」などコア業務に集中できるように。加えてPOSには顧客情報も保管されており、それらをもとに顧客の行動履歴を分析し、サービス改善に役立てられます。
飲食店としてのサービス品質が向上すれば、顧客単価アップやリピーター増加といった顧客満足度の向上が期待できます。
飲食店に適した会計ソフトを導入しよう
飲食店向けの会計ソフトには、売上や在庫を細かく管理できたり、POSレジと連携できたりと多くのメリットがあります。個人向けから法人向けなど規模に応じたさまざまな会計ソフトがあるので、個人店から多店舗展開する飲食店まで、幅広い飲食企業におすすめです。選定の際は次のポイントに注意して選ぶのをおすすめします。
- 飲食業に適した機能が備わっているか
- インターフェースに優れているか
- 個人・法人のどちら向けか
- ソフトの導入形式を確認する
- 費用対効果があるか
飲食店におすすめの会計ソフトのうち最適なサービスを選ぶには、ニーズや予算に合わせて、複数のシステムを比較検討することが大切です。下のボタンからはBOXILが厳選したサービスの資料を無料でダウンロードできます。ぜひサービス選定の参考にしてください。
本記事で紹介しきれなかったサービスについては下の記事にて解説しています。より多くのサービスから検討したい方はあわせてチェックしましょう。
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