販売管理システムのシェア・市場規模 一番選ばれている人気サービスは楽楽販売
販売管理システムには多くの種類があり「どれを選べばいいか」迷いますよね。後から知ったサービスの方が適していることもよくあります。導入の失敗を避けるためにも、まずは各サービスの資料をBOXILでまとめて用意しましょう。
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販売管理システムのシェア率

販売管理システムの導入に携わった1,537人を対象にBOXILが独自アンケート※1を実施し、導入した販売管理システムを尋ねました。
シェアが最も多かったのは、楽楽販売で9.69%。
その後に弥生販売が9.43%、商蔵奉行クラウドが8.52%、freee販売が6.44%、クラウドERPシステム「スマイルワークス」が5.34%、PCAクラウド 商魂が4.94%と続きます。これら6社で全体の44.36%を占めていました。
※調査概要:インターネット調査にて販売管理システムの導入に携わった全国20〜60代の1,537人へ実施。本調査の期間は2025年8月6日~8日。本アンケート結果は小数点以下任意の桁を四捨五入しており、合計が100%にならない場合がある
口コミ・ユーザー満足度も必ずチェックしよう
販売管理システムの選定では、実際の導入企業による口コミやユーザー満足度も重要です。自社に合ったサービスかどうか、現場の意見・評判をもとに比較することが大切です。

販売管理システムの市場規模
BOXIL編集部が2024年2月に実施した調査をもとに、販売管理システムの市場規模を算出※1しました。2023年のSaaS型販売管理システムの市場規模は、およそ1,218.9億円だと算定できます。また、導入を検討しているユーザーの動向や導入予定時期をもとに算出すると、2024年の市場規模は1,326.1億円に到達する見込みで、2025年の市場規模は1,411億円規模に成長すると予測※できます。

※1 調査期間 2024年2月16日〜2月27日 スマートキャンプで実施した「SaaSの利用実態調査」をもとに、1社あたりの利用金額と法人数から算定
※2 同調査の導入時期と導入予定時期から算定
販売管理システム市場の成長率は?
同調査では、まだ販売管理システムを導入・利用していない生産・販売管理業務担当者に対して、導入予定も調査しました。その結果、次のような結果となりました。
| 導入予定時期 | 回答数 | 割合 |
|---|---|---|
| 時期は未定だが利用検討中 | 18 | 3.9% |
| 半年以内には利用開始予定 | 10 | 2.1% |
| 1年以内には利用開始予定 | 11 | 2.4% |
| 2年以内には利用開始予定 | 10 | 2.1% |
| 現時点では未定・利用予定はない | 418 | 89.5% |
販売管理システム市場の成長の要因としては、新型コロナウイルスの影響により対面営業が困難になったこと、オンライン商談へのシフトが進んだことが挙げられます。その結果、オンラインでの販路拡大を目指す企業が増加し、オンライン・オフライン問わず統合的に管理できるシステムが必要になりました。
そこで、受発注から在庫管理、入金管理などのバックオフィス業務をトータルで管理可能な販売管理システムへの注目が高まりました。
販売管理システム シェア率TOP6の口コミ・満足度解説
シェア率の高い6サービスはなぜ選ばれているのか。BOXILに寄せられた口コミやサービスの特徴をもとに解説します。
楽楽販売は、見積もり管理・受注管理・請求管理・発注管理など販売管理に特化したシステムです。柔軟性とカスタマイズ可能な機能が多くのビジネスユーザーに高く評価されており、マスタ設定や項目の追加が容易に行える点、GUIベースでの自動処理の構築が可能である点が好評です。
自社の業務フローに合わせて売上や原価の計算ロジックを柔軟にカスタマイズでき、複雑な金額計算の自動化により手間やミスを削減します。表示する項目や入力画面、操作メニューをノンプログラミングでカスタマイズでき、使いながら改善していけるため現場に定着しやすい点も特徴です。
弥生販売
弥生販売は、初心者でも使えるインボイス制度に対応した販売管理ソフトです。帳票発行から販売、仕入れ、在庫管理まで一つで完結し、売上管理や在庫管理、注文書の作成など販売管理に必要な作業を簡単に行えます。
販売、仕入、在庫を一元管理し、データのリアルタイム把握が可能で、請求書の発行や入金管理など経理業務を効率化し業務の自動化を実現します。有償の「あんしん保守サポート」では法令改正対応や電話サポート、消費税改正業務相談などに対応しており、3〜20台対応の「弥生販売 ネットワーク」も提供しています。
商蔵奉行クラウド
商蔵奉行クラウドは、オービックビジネスコンサルタントが提供するクラウド販売管理システムです。1つの商品コードで色・サイズ・規格など多彩な商品管理が可能で、幅広い業種・業態に対応できる柔軟性を持ちます。
改正電子帳簿保存法とインボイス制度に対応し、伝票登録を自動化することで業務効率化を図り、請求業務をペーパーレス化できます。BCP対策も万全でデータ消失のリスクを減らせるため、安心して利用できます。
freee販売は、取引先情報や案件、売上の管理、帳票作成などに対応する販売管理システムです。案件ごに受発注情報をまとめて管理でき、売上や粗利など収益を自動集計できます。流れに沿って入力するだけで1クリックで書類を作成でき、インボイス制度に対応した書類を作成できるほか、発行ステータスの管理も行えます。
案件ごとの売上や粗利を自動集計し、売上を可視化する機能があり、表示内容は見やすいようにカスタマイズも可能で、振り返りや予測などに役立ちます。業務と期日といった組み合わせでデータを絞り込め、タスク漏れを防止したり、案件と売上から粗利の実績を把握したりが可能です。
クラウドERPシステム「スマイルワークス」 - 株式会社スマイルワークス
クラウドERPシステム「スマイルワークス」は、中小企業向けに設計されたクラウドベースのERPシステムです。販売管理、会計、在庫管理などの業務効率化を実現し、操作画面のわかりやすさ、クラウド上での作業完結の利便性が特に好評を得ています。
会計・販売・給与の3つの機能が一体型ERPとして連動し、ボタン1つで会計仕訳へデータ連携できます。法制度改定に自動対応し、インボイス制度・電子帳簿保存法にも対応しており、ERP+電子インボイス+EDIの機能を保有し、機能間連携を意識せずに活用できます。
PCAクラウド 商魂 - ピー・シー・エー株式会社
PCAクラウド 商魂・商管は、中小企業向けの販売管理システムで、見積、受注、販売、売掛管理に対応しています。ICカード取引の管理や手数料の消費税計算も可能で、クレジット販売はもちろん、売上割戻のような手数料管理にも対応できます。
リマインダーやメモ機能を使って期限の決まった作業の実施漏れを防止でき、複数人でタスクを共有したりコメントでコミュニケーションしたりできます。クレジットカード、電子マネー、QRコードなど決済代行会社を通じての販売に対応し、手数料や入金日の管理ができ、オンラインモールでの売上管理へも適用可能です。
シェア率だけでなく機能で比較しよう
販売管理システムを選ぶ際には、「見積・受注・請求の管理機能」「在庫管理の精度」「インボイス制度対応」「他システムとの連携性」「カスタマイズの柔軟性」「クラウド対応」など、自社の販売業務に合った機能を比較することが重要です。
また、業界特性、企業規模、既存システムとの親和性、将来の事業拡大への対応力なども検討すべきポイントです。実際のデモや無料トライアルを活用して、現場での使い勝手や業務効率の向上度を確認してから導入を決定することをおすすめします。
