大企業向け「ERP」おすすめ9選!選定のポイントと導入のメリット

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大企業におすすめのERPをBOXIL編集部が解説。ERPを選定する際のポイントや導入するメリットを解説しています。この記事を読めばどのERPを導入するべきかどうかがわかります。

ERP(基幹システム)には多くの種類があり「どれを選べばいいか」迷いますよね。後から知ったサービスの方が適していることもよくあります。導入の失敗を避けるためにも、まずは各サービスの資料をBOXILでまとめて用意しましょう。
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大企業が抱えるデータ管理や内部統制の課題

大企業のように規模が大きくなると、管理すべき業務が増えます。とくに「データ管理」や「内部統制」に課題を感じる企業は多いのではないでしょうか。大企業が抱えやすい課題について解説します。

  • 情報が点在しており状況把握しにくい
  • 正しいデータにもとづいた分析ができない
  • 内部統制が不十分で誤りや不正が発生しやすい

情報が点在しており状況把握しにくい

企業規模が大きくなると部門や拠点の数が増えますが、部門ごとに異なるシステムを使用していると情報が分散し、全体像の把握が難しくなる「データのサイロ化」が起こります。

たとえば、営業部門の売上データと財務部門の会計データが連携していないと、経営層がリアルタイムで業績を把握できない、といったケースです。管理業務を効率化するためには、点在した情報を集約する必要があります。

正しいデータにもとづいた分析ができない

情報が分散していると拠点ごとにデータの更新状況が異なるため、統合にも時間がかかります。データが古くなりやすいため、正しいデータにもとづいた分析ができません。

また、手作業でのデータ入力によるミスが発生しやすく、分析結果の信頼性も低下します。これらは経営判断の遅れや誤った意思決定につながります。

内部統制が不十分で誤りや不正が発生しやすい

システムが部門ごとに乱立していると、アクセス権限の設定やデータの変更履歴を管理しきれず、不正や誤りが発生しやすくなります。

また、内部統制の整備が不十分な場合、法令違反のリスクが高まり、監査で指摘を受ける可能性があります。

大企業がERPを導入するメリット

大企業がERPを導入して得られるメリットは次のとおりです。

  • 情報の一元管理でデータの不整合を防ぐ
  • 最新のデータで分析できる
  • 内部統制の要件を満たせる

情報の一元管理でデータの不整合を防ぐ

ERP導入によって、会計や販売、生産、給与などさまざまな情報を一元管理できます。

たとえば、営業部門の受注データや生産部門の在庫データ、会計部門の請求データをワンプラットフォームで管理可能です。これにより部門間でのデータの重複や不整合を防げるため、常に正確な情報を共有する体制を構築できます。

最新のデータで分析できる

ERPはリアルタイムでデータが更新されるため、最新の情報をもとにした分析が可能です。売上データや在庫状況、顧客情報を都度確認すれば、迅速な経営判断へ役立てられるでしょう。

また、過去のデータと比較することで、トレンドや課題を把握し、将来の戦略立案に活用できます。

内部統制の要件を満たせる

大企業における「内部統制」の強化に役立つのもERPの大きなメリットです。アクセス権限の設定やデータ変更の履歴管理などが充実していれば、不正アクセスやデータ改ざんのリスクを低減できます。

また、業務プロセスの標準化を促進することで、人為的なミスを抑制可能です。これにより、内部統制の要件を満たしてコンプライアンスに違反するリスクを軽減します。

大企業がERPを選定する際のポイント

大企業がERPを選定する際のポイントとして次のものがあげられます。

  • 企業規模や業界に適しているか
  • クラウド型とオンプレミス型のどちらか
  • 会計と販売管理、人事労務など必要機能を網羅しているか

企業規模や業界に適しているか

大企業向けのERPは多様な機能を備えている一方で、中小企業向けのERPは機能を最小限に抑えられるため、導入しやすい傾向にあります。検討しているERPが大企業に適しているかは確認しておきましょう。

また、業界特有の商習慣や法規制に対応したERPを選べるとなおよいです。

たとえば、製造業であれば生産管理機能、小売業であれば在庫管理機能といった特化した機能を備えているとカスタマイズを抑えて導入できます。

クラウド型とオンプレミス型のどちらか

ERPには大きくクラウド型とオンプレミス型があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。

クラウド型のERPは、インターネット経由で利用するため、初期費用を抑えつつ短期間にて導入可能です。また、システムの保守運用をサービス提供会社へ任せられるため、運用の負荷を減らせます。

一方、オンプレミス型のERPは、自社でサーバーを構築しシステム運用するため、セキュリティ対策を柔軟に調整できるメリットがあります。また、ニーズに合わせて自由にカスタマイズできる点も魅力的です。

また、最近ではハイブリッド型のERPも販売されています。ハイブリッド型のERPとは、クラウド型とオンプレミス型のERPの特徴を組み合わせたシステムです。

部分的に自社サーバー(オンプレミス)でシステムを運用しつつ、他の部分はクラウドを利用することで、柔軟性とセキュリティのバランスを取れます。

たとえば、機密性の高い業務(財務や人事)はオンプレミスで管理し、他の業務(販売管理や在庫管理など)はクラウドで運用することが多いです。

会計と販売管理、人事労務など必要機能を網羅しているか

ERPは会計や販売管理、人事労務などを統合的に管理するためのシステムです。これらの必要な機能を網羅しているERPかは選定時に調べておきましょう。

たとえば、会計であれば財務会計や経費精算、販売管理であれば受注管理や在庫管理、人事労務であれば給与計算や勤怠管理などがあります。ERPにどこまでの機能を求めるか整理して、選定へ臨みましょう。

大企業におすすめのERP9選

大企業におすすめのERPを紹介します。

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※資料数は、BOXILでの掲載状況によって増減する場合があります。

  • 給与計算や勤怠管理、債務支払などのシステムを統合的に使える
  • システムは1種類から利用でき、自由にカスタマイズできる
  • SOC報告書も提出しているため監査対応も安心

マネーフォワード クラウドERPは、会計や人事労務など企業のバックオフィス業務を支援する「マネーフォワード」シリーズのERPです。

給与計算や勤怠管理、債務支払といったシステムを統合的に利用でき、必要に応じてシステムを組み合わせられます。システムは1種類から利用可能。企業規模やスケール速度に応じて調整可能です。充実したワークフローやアクセス管理、ログ管理などによって大企業の内部統制も整えられます。

SOC報告書(外部委託における内部統制の有用性や評価結果をまとめたもの)も提供しているため、監査にも安心して対応可能です。クラウド型のサービスなので最短1か月で利用を始められ、サーバーの設置費用やアップデートの手間、費用も必要ありません。

また、契約してからシステムの運用が始まるまで専任の担当者がサポート。タスクや進捗管理のノウハウを提供してくれます。導入後もチャットやメールでのサポートを受けられます。

  • 最先端のデジタル技術を用いたクラウド型のERP
  • 管理系業務から生産的業務まで幅広くカバーしている
  • 既存アプリや外部データベースとも連携できる

Oracle Fusion Cloud ERPは、アメリカに本社を構えるデータベースソフトウェア会社「Oracle(オラクル)」が提供するERPです。

財務会計をはじめ、プロジェクトポートフォリオ管理、リスク管理といった管理業務はもちろん、製造や物流といった生産的業務などまで統合的に管理できます。

いずれも最先端のデジタル技術が使われており、これらをクラウドで提供するため柔軟な運用が可能です。

現在使っているアプリや外部データベースとも連携できるうえ、AIを活用した予測や分析機能も備わっているため、顧客のニーズやインサイトを正確に把握できます。

  • 「安全性と信頼性」「使いやすさ」に強みをもつERP
  • システム連携によるスピーディーなインシデント対応
  • 項目設定やレイアウトのカスタマイズ性も高い

PROACTIVEは、SCSK株式会社が提供するクラウド型のERPです。

人事給与や経費、勤怠管理などの基幹システムで構成されており、「安全性と信頼性」「使いやすさ」が特徴です。SCSKが独自開発した運用基盤によって、安心安全な利用環境を提供しています。

法改正がされるたびにシステムが自動アップデート、定期的な機能強化が行われるため企業側の負担がほとんどありません。

ウイルス対策ソフトの「トレンドマイクロ」とAmazonのクラウドサービス「AWS」を連携させることで、インシデント発生時もスピーディーに対応してくれます。

クラウド型システムなので、ブラウザから場所や時間を問わずにいつでもアクセス可能です。ユーザーごとに項目を細かく設定できたり、画面レイアウトも自由に変更できたりと、使いやすさにもこだわっています。

契約企業専用のサポートサイトでは、疑問や質問、トラブルなどを受け付け、スピーディーに回答してくれます。

MA-EYES

株式会社ビーブレイクシステムズ
  • 「プロジェクト管理向け」では工数や見積もり、SFAなどを統合管理
  • 「広告業界向け」では発注管理や販売管理に関する細かな機能が充実
  • アクセスログ記録や連番管理など内部統制にも対応できる

MA-EYESは、株式会社ビーブレイクシステムズが運営するERPパッケージです。

同パッケージでは「プロジェクト管理向け」と「広告業界向け」の2種類が用意されています。

プロジェクト管理では、文字どおりプロジェクトを円滑に進めるための工数や見積もり管理、グループウェア、SFA(営業支援システム)、在庫管理、入金支払いなどの機能を統合的に利用できます。

広告業界向けでは、広告の入稿情報や検収情報を管理できる発注管理機能や、案件の見込み段階から見積もり作成、請求までを行える販売管理機能などを利用可能です。

また、アクセスログ記録や連番管理(さまざまなデータを紐付けて管理する方法)、入力チェック、マスタ管理など、大企業における内部統制にも対応できます。

  • システム企画から構築、コンサルティング、サポートまで対応
  • クローズに利用できる「プライベートクラウド形式」を採用
  • 複数世代バックアップやサーバーの冗長化など徹底したデータ管理

OBIC7は、給与や人事、勤怠、販売、生産、プロジェクト収支など企業のさまざまな業務を統合的に管理できるクラウドERPです。

同サービスでは、システム利用だけでなくシステム企画から構築、コンサルティング、サポートまでワンストップで任せられます。

クラウドは依頼企業だけが個別に使える「プライベートクラウド形式」を採用しているため、安全性やシステムの柔軟性も高いです。
データは自社のデータセンターにて厳重に管理。複数世代バックアップ(直近だけでなく以前のデータも保存できる体制)や、サーバーの冗長化(万が一のトラブルに備えた設備の強化)、厳重な入退室セキュリティなどを施しています。

SAP Business ByDesign

  • 合わせて39の業務を包括的に管理できるERP
  • 世界160か国、12,000人以上のユーザーが利用している
  • 必要な機能だけをピックアップして利用できる

SAP Business ByDesignは、企業における財務会計から販売管理、プロジェクト管理、製品管理など合計39の業務を包括的に管理できるERPシステムです。

SaaS型のシステムなので導入期間が短く、初期費用や運用コストも抑えられます。

世界160か国、12,000人以上のユーザーが利用しており、製造から物流、ソフトウェア、化学など業種業界もさまざまです。

海外企業の業務ノウハウが集約されており、それをテンプレートとして利用可能。必要な機能だけを選択できるため、キャッシュフローのコントロールもしやすいでしょう。

※出典:SAPジャパン「 SAP Business ByDesign | 概要 」(2025年8月12日閲覧)

GLOVIA SUMMIT

  • 5,000サイト以上が導入したグループ企業向けのERPソリューション
  • 膨大なデータの高速処理、拠点ごとに分散したデータの統合的な管理が可能
  • 実務経験を積んだシステムエンジニアが導入をサポートしてくれる

GLOVIA SUMMITは、富士通株式会社が提供するERPソリューションです。

財務会計と管理会計を一元管理できたり、拠点ごとの管理や決算の管理もシームレスに行えたりと、グループ企業向けのシステムといえます。実際にグループ企業での導入実績は5,000サイト以上と豊富です。

導入支援サポートも提供しており、大規模プロジェクトの経験や会計知識に詳しいシステムエンジニアが導入をサポートしてくれます。

膨大なデータを高速処理できたり、拠点ごとに散らばった情報を見たいときに見られたりと、大企業ならではの課題に寄り添った機能が充実しています。

※出典:富士通「 fujitsu グループ会計ソリューション:GLOVIA SUMMIT:富士通 」(2025年8月12日閲覧)

Biz∫(ビズインテグラル)

株式会社NTTデータ・ビズインテグラル
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  • RPAやOCR、AI技術も取り入れた広範囲なERP
  • 知識やノウハウに富んだ有識者を派遣しスムーズな導入を実現
  • 社内定着させるためのサービスも充実している

Biz∫(ビズインテグラル)は、株式会社NTTデータ・ビズインテグラルが運営するERPです。

同じくNTTグループが開発したオートメーションシステム「intra-mart®」をベースに、会計や販売、人事などの業務をカバーした仕様に。大企業のあらゆるバックオフィス業務を最適化するためRPAや OCR、AI技術なども取り入れています。

コンセプトは「はやく」「ながく」「確実に」の3つです。知識やノウハウに富んだ有識者を派遣することでスピーディーな導入を支援してくれます。

また、契約企業に長く使ってもらうために、法改正やOSバージョンアップへの対応や利用者コミュニティ運営なども実施。システム導入後の活用度・定着度を図れるサービスや活用支援、自動化支援など、「確実に」使い続けられる体制も整っています。

大企業向けERP「HUEシリーズ」

  • 財務会計や管理会計、固定資産、製造原価計算など多岐にわたる
  • カスタマイズ不要なうえ、全機能を標準機能として利用できる
  • 2,200社以上の大手企業が導入している

大企業向けERP「HUEシリーズ」は、株式会社ワークスアプリケーションズが運営する大手企業向けのERPソリューションです。

財務会計と管理会計を円滑にする「HUE AC」をはじめ、固定資産や棚卸を管理できる「HUE Asset」、製造原価計算を自動化できる「HUE Cost」などの機能を統合的に管理できます。

すべての機能を「標準機能」として搭載しているため、個別でのアドオンやカスタマイズが不要。幅広い業務をカバーしなければならない大企業にとって使い勝手のよいサービスといえます。

大企業の導入実績も多く、とくに製造から小売、鉄道、情報サービスなどの業界での実績が豊富です。

比較検討して自社に合ったERPを選ぼう

ERP導入によって、「情報が点在していて状況が見えない」「内部統制が不十分」といった大企業ならではの課題を解決できます。拠点や部門間の情報を一元管理し、生産性向上を図りたい大企業にとってERPは重要な役割を担ってくれます。

ERPを選定する際は、次のポイントを意識して選びましょう。

  • 企業規模や業界に適しているか
  • クラウド型とオンプレミス型のどちらか
  • 会計と販売管理、人事労務など必要機能を網羅しているか

ニーズや予算に合わせて、複数のシステムを比較検討することが大切です。

下のボタンからはBOXILが厳選したサービスの資料を無料でダウンロードできます。ぜひサービス選定の参考にしてください。

本記事で紹介しきれなかったサービスについては下の記事にて解説しています。より多くのサービスから検討したい方はあわせてチェックしましょう。

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