スタンフォード大の人気講座「LIFE DESIGN(ライフデザイン)」に学ぶ、理想の人生を描く10のステップ

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記事の情報は2017-11-06時点のものです。

書籍『LIFE DESIGN スタンフォード式最高の人生設計』はスタンフォード大学の人気講座を紹介したものだ。 仕事にストレスを感じている多くの日本人は、本書にある5つのマインドセットや10のステップで、理想的なライフデザインを描こう。
スタンフォード大の人気講座「LIFE DESIGN(ライフデザイン)」に学ぶ、理想の人生を描く10のステップ

スタンフォード発、人生のあらゆるステージに応用できるライフデザインとは

書籍『LIFE DESIGN スタンフォード式最高の人生設計』で紹介されているプログラムは統計的に効果があると証明されている。

もちろん、ライフデザインは個人的な要素がとても強いため、後述する10段階のステップを参考にしても、いきなり答えが見つかるわけではない。しかし、各章末にある演習をおこなうことで、今の自分に必要な発見を得ることができる。

私も実際に各ステップの演習に取り組んでみたが、その効果を体感しているひとりだ。今までぼんやりとしていた仕事観と人生観が明確になり、それに当てはまらない行動を控えることができるようになったのだ。

とはいえ、ライフデザインに正解はない。仕事や人生に行き詰まりを感じていて、「何とか変えたい!」と思っている人に非常にオススメの1冊だ。

人生がうまくいく5つのマインドセット

毎日8時間働くと、私たちは1日に1/3もの時間を仕事に費やしている。仕事は喜びややりがいの源にもなるし、逆に退屈や時間の無駄にもなる。自分の好きな仕事に就けた人でも、大なり小なり何らかの不満を抱えているものだ。

そんなときに意識したいのが、本書で学ぶことができるライフデザインのマインドセットだ。本書では以下5つを指す。

(1)好奇心(興味をもつ)
(2)行動主義(やってみる)
(3)視点の転換(問題を別の視点でとらえなおす)
(4)認識(人生はプロセスだと理解する)
(5)過激なコラボレーション(助けを借りる)

「好奇心」や「認識」を意識すると、幸運に出会うのが上手になる。行き詰ったときに「視点の転換」をおこなって、本当の自分や自分自身の望みを知ることができれば、人生が変わっていく。もちろん努力は必要だが、周囲からの「助けを借り」、「人生はプロセスであると認識」することで、人生そのものを楽しめるようになるのだ。

「では、どのような人生をデザインするのが理想的なのか?それは、あなたの人間性、あなたの考え方、あなたの行動、の3つがスロットマシンのようにぴたりと揃う人生だ。」(P.40より引用)

理想のライフデザインをつくる10のステップとは

本書では、理想のライフデザインを段階的につくるために、10個のステップが紹介されている。

STEP1:現在地を知る
STEP2:人生のコンパスをつくる
STEP3:熱中できる道を探す
STEP4:行き詰まりから抜け出す
STEP5:人生プランを描く
STEP6:プロトタイプをつくる
STEP7:夢の仕事をデザインする
STEP8:幸せを選びとる
STEP9:失敗の免疫をつける
STEP10:チームをつくる

本記事では、今日からすぐ取り掛かることができるSTEP1〜2について簡単に紹介しよう。

まずは、「人生のコンパス」を手に入れる

ライフデザインで大事なのは、対処不可能な問題(自分がなりたい職業の平均給与、雇用者側の考え方など、自分では変えようのない問題)にこだわるのを避けること。

解決できない問題はいつまで経っても変わらない。その問題と向き合いうためには受け入れるしかない。つまり「現在地」を認めることからスタートするのだ。

その上で、まずは人生を「健康」「仕事」「遊び」「愛」の4つの分野に分けて、今の自分の状況を評価していく。もちろん正解はない。各分野を自動車のダッシュボードに付いているゲージのようなものとして分け、それぞれの分野のゲージが満タンなのか、半分くらいなのか、空っぽに近いのかを考えていく。現状を知ることで、現時点で何が充分なのか、何が不足しているかを確かめることができる。

現状を把握した次のステップが、目的地(理想のライフデザイン)に向かうのに必要なコンパスをつくること。

そのために必要な部品が、「仕事観」と「人生観」である。