スマホのウイルス感染「警告画面」原因と対処法 | 本物・偽物の確認方法【Android/iPhone】

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スマートフォンを使っていて「ウイルスに感染しました。」「セキュリティ上の問題が発見されました」などの警告が出たことはありませんか。こうした警告表示は、不正アプリを導入し、被害を起こさせる詐欺の可能性があります。スマホのウイルス感染「警告画面」原因と対処法を解説します。
スマホのウイルス感染「警告画面」原因と対処法 | 本物・偽物の確認方法【Android/iPhone】

スマホが「ウイルス感染した」の偽警告による被害が増加中

スマホやパソコンを使っていて出る「ウイルスに感染しました」などの偽警告。国民生活センターの調査によると、こうした偽警告を利用した詐欺などの被害件数は、2003年には946件だったのが、2017年には3093件、さらに2018年は9月までに2135件となっています。

こうしたウイルス感染の偽警告による詐欺は、利用者に対して「対策しないととんでもないことになる」といった不安をあおるもので、警告とともに次のような操作を要求してきます。

  • 高額なサポート契約を結ばせる
  • 不正なプログラムをインストールさせる

こうした警告画面をが突然表示されると、動揺して正しい対処ができず、上記の操作を行ってしまう場合があります。しかし、こうした警告は多くの場合、偽物です。

この記事では、スマホにウイルス感染の警告が表示された際の対処や原因などを解説します。

iPhone向けにはウイルス対策アプリがない

Apple(アップル)のiPhoneは、洗練されたデザインと機能を持ち、国内外で人気が高いスマホです。

またiPhoneは、ウイルスに感染しづらいスマホといわれており、ウイルスを検知したり駆除したりするためのウイルス対策(アンチウイルス)アプリはありません。

ウイルス対策セキュリティソフトベンダーのカスペルスキーは、iOSにウイルス対策アプリがない理由を同社ブログで次のように説明しています。

  • iOSのアプリは独自のサンドボックス内で実行されており、情報を盗んだり不正アクセスしたりできないため
  • App Storeで公開されるアプリを厳重に管理しており、承認前にコードレビューが行われているため

Android向けにはウイルス対策アプリがある

一方、Android向けスマホにはウイルス対策アプリが存在します。ウイルス対策アプリを探しているAndroidユーザーは、次の記事も合わせてご覧ください。

スマホのウイルス感染「警告画面」の本物・偽物を確認するには

ウイルス感染の警告画面は、多くの場合偽物であることは否めません。しかし、すべてが偽物というわけではなく、ウイルス対策アプリが出している本物の警告というケースもあります。

表示された警告が本物か偽物かを見分けるにはどうすればよいのでしょうか、見分けるポイントはいくつかあります。

OSが出している警告かどうか

iOSにもAndroidにも、ウイルスを検知して警告を出す機能はありません。したがって、あたかもiPhoneやAndroidの標準機能が警告しているような画面はすべて偽物です。

セキュリティ対策アプリを導入しているかどうか

ウイルスバスターのようなセキュリティ対策アプリを導入していると、アプリが正しい警告を表示する場合があります。アプリを導入しているならまだしも、導入していない場合にそういった警告が出たら偽物です。

セキュリティ対策アプリが出している警告かどうか

セキュリティ対策アプリを導入している場合は、アプリが出している正しい警告かどうか確認することが必要です。

ウイルス感染警告への対処方法

もし、スマートフォンを使っていて、「ウイルスに感染しました」といったような警告が出たら、どのように対処すれば良いのでしょうか。

  • 「OK」などは決して押さずに、ブラウザを閉じる
  • ブラウザを閉じられない場合は、強制終了や強制的な電源再起動をする

警告画面中の「OK」などは決して押してはいけません。ウイルスなどの不正アプリの導入につながる危険性が非常に高いです。

人気アプリを装う不正アプリ

ウイルス感染の偽警告とは違うが、被害をもたらすものに不正アプリがあります。これには、具体的にどういった特徴や症状、被害があるのか見ていきましょう。

Androidに多い不正アプリ

「Androidには不正アプリが多い」と言われることがあります。

不正アプリとは、主にAndroidで見られるウイルス感染をもたらす不正アプリなどスマホ上にさまざまな被害をもたらすアプリのことです。

不正アプリの導入手口は非常に巧妙かつ悪質で、人気アプリや音楽再生など便利なアプリのふりをして公開されており、利用者に不信感を与えずにインストールをさせてしまうものとなっています。

不正アプリの導入によって、迷惑メールや端末の破損、お金の請求などさまざまな被害があるので、以下で解説していきます。

不正アプリがもたらす症状

スマホに不正アプリが導入されてしまうと、具体的には次のような症状が発生します。

  • カメラが急に起動する
  • 迷惑メール(スパムメール)が届く
  • 端末が発熱や破損する
  • データが消失する
  • データが暗号化されて使えなくなる

カメラが勝手に起動し、どこかへ情報を送ってしまうという恐れもあります。また、端末のOSの暴走などから発熱、破損につながるケースもあります。

また、データが暗号化されて使えなくし復旧に金銭を要求する身代金ウイルス(ランサムウェア)といった悪質なものもあります。

ウイルスの中にはボットのように、感染すると勝手に他の機器を攻撃するものもあります。こうなると、いつの間にかこちらが被害者から加害者になる恐れもあります。

不正アプリによる被害の事例

不正アプリに感染してしまうと、高額なお金が請求されたり、プライベートが公開されたりといった被害が発生します。

具体的な被害例は次のとおりです。

高額なお金が請求される

勝手に有料サービスを使われたり、膨大な通信量が発生したりして高額の請求に発展するケースがあります。

プライバシーが侵害される

個人情報や、カメラで撮影された映像などがインターネットを介して世界中に流れたり、犯罪に使われたりするケースがあります。

端末が使えなくなる

端末が遠隔でコントロールされたり、処理できなくするようにされたりして、使えなくなるケースがあります。

加害者になってしまう

ボットなどのプログラムに感染すると、他の端末を攻撃しはじめます。こうなると被害者であったのが加害者ともなってしまい、最悪訴えられるなどのケースに発展するケースもあります。

ウイルスに感染しないための対処法

ウイルス感染を防ぐには、ウイルス対策ソフトの利用や、信頼できるアプリの利用、OSのアップデートといった対策があります。これらを詳しく解説します。

ウイルス対策ソフトをダウンロードする

スマートフォンのウイルス対策として、もっとも手軽で効果が高いのがウイルス対策ソフトです。無料のものも有料のものもありますが、端末にインストールして、ウイルス感染などの被害に遭わないように対策をすることが大切です。

公式アプリストアを利用する

スマートフォンのアプリは信頼できるものばかりではありません。

iPhoneの場合、アプリはすべてアップルの公式サイトであるApp Storeで配布されていますが、Androidの場合は、公式のGoogle Play以外にもさまざまな所で配布されています。

しかし、安全性を考えれば、公式サイト以外からは入手すべきではありません。

また、インストールの際は、アプリの権限の許可設定などに気をつけるようにしましょう。誤った設定にすることで、セキュリティ上のリスクにもなります。

こまめにOSをアップデートする

PCでもそうですが、スマートフォンのOSは、アップデートプログラムによってぜい弱性などの問題が解消されていきます。こまめにアップデートを行うことで、問題が解消されてセキュリティ上のリスクが提言されます。

したがって、こまめなOSのアップデートは非常に重要です。

スマホに症状がみられても、落ち着いた行動を

突然、画面に「ウイルスに感染しました」といったようなメッセージが出ると、多くの人は慌てると思います。

多くの場合、こうした警告画面は偽物です。ひとたびOKなどのボタンを押してしまうと、不正なプログラムに感染したり、データが消失したりといったさまざまな被害に遭うことになります。

今回紹介したような被害の例、対処法を理解したうえで、万が一警告画面が出てしまった際にも落ち着いて対処を行いましょう。