「格安SIMでもモバイルルーターを使用できるの?」「格安SIMでモバイルルーターを使うときに注意することは?」
格安SIMでモバイルルーターを利用できれば、大手キャリアで契約するよりも料金が安くなると考える人もいるでしょう。しかし、本当に格安SIMでも利用できるのか、運用するうえでデメリットはないのか、気になるのではないでしょうか。
この記事では、格安SIMでモバイルルーターを使用する方法を徹底解説します。また、おすすめの格安SIMや注意点も紹介しているので、ぜひ購入前の参考にしてください。
目次を閉じる
- 格安SIMでモバイルルーターって利用できるの?
- そもそもモバイルルーターとは?
- ポケットWi-Fiルーターとモバイルルーターはなにが違うの?
- テザリングとモバイルルーターの違い
- 格安SIMでモバイルルーターを運用するメリット
- 外出先でもパソコンやタブレットが利用できる
- 大手キャリアに比べて月額料金が大幅に安くなる
- 契約期間の縛りがない
- 格安SIMでモバイルルーターを運用するデメリット
- 通信速度が低速・不安定なことがある
- 初期設定を自身で行う必要がある
- 格安SIMによっては動作確認が取れていないモバイルルーターもある
- 格安SIMでモバイルルーターを利用する方法
- 格安SIM契約時にモバイルルーターも一緒に購入する
- 家電量販店やネット通販でモバイルルーターを単体購入する
- 大手キャリアで購入する
- 中古のモバイルルーターをフリマなどで購入する
- モバイルルーターをセットで利用できるおすすめの格安SIM3選【料金比較】
- 楽天モバイル
- mineo(マイネオ)
- OCN モバイル ONE
- 【人気】格安SIMとのセットでの利用におすすめのSIMフリーモデルのモバイルルーター4選
- ファーウェイ「HUAWEI Mobile Wi-Fi E5785」
- NETGEAR「AirCard 797(AC797)」
- 富士ソフト「+F FS040W」
- NECプラットフォームズ「Aterm MR10LN」
- 格安SIMでモバイルルーターを契約する前に必ず確認すること
- 端末にSIMロックがかかっているか確認する
- 使用する機種の動作確認がチェック済みか確認する
- 格安SIM回線の通信対応エリアを確認する
- 格安SIMでモバイルルーターの利用がおすすめな人
- 自分の好きな端末を選びたい人
- 月々の料金をおさえて利用したい人
- 短期間の利用を考えている人
- 容量の少ないプランを探している人
- まとめ
格安SIMでモバイルルーターって利用できるの?
格安SIMをモバイルルーターを使用できれば、月々お得に利用できるのではないかと思う方も多いでしょう。
格安SIMをモバイルルーターに挿して利用することは可能です。格安SIMをスマートフォンで使用するのと同様に、SIMカードを挿入しAPN設定(インターネット接続)することで利用できます。
APN設定が完了すれば、格安SIMでルーターからWi-Fi接続が可能になります。SIMの購入で登録した情報を入力するだけなので、とくに難しい設定もありません。
また、データ通信量の多い格安SIMに契約していれば、モバイルルーターを使って自宅でもインターネット接続ができます。格安SIMによってはホーム用のモバイルルーターも販売されているので、気になる方はチェックしてみてください。
そもそもモバイルルーターとは?
そもそも、モバイルルーターとはどのようなものでしょうか。
モバイルルーターは、スマートフォン・PC・タブレット・ゲーム機の端末にインターネットを接続するためのモバイル通信端末です。サービスによっては、モバイルWi-FiルーターやポケットWi-Fiとも呼ばれています。
端末とモバイルルーターを接続することで、外でもインターネットが利用できるため、外出先でPCを使って作業したい方に向いています。
Wi-Fiの通信サービスでモバイルルーターをレンタルしている方も多いですが、大手キャリアや格安SIMで購入して利用可能です。
ポケットWi-Fiルーターとモバイルルーターはなにが違うの?
「ポケットWi-Fiルーター」と「モバイルルーター」どちらもよく聞く名前ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「ポケットWi-Fiルーター」とは、Y!mobile(旧イー・モバイル)で取り扱っていた、モバイルルーター「Pocket Wi-Fi」のことをいいます。持ち歩ける小型ルーターを指していると勘違いしている方も多いですが、厳密にはワイモバイルの製品名となります。
一方、「モバイルルーター」は「ポケットWi-Fiルーター」を含めたカテゴリー名です。モバイルルーター以外にはモバイルWi-Fiルーターとも呼ばれています。
テザリングとモバイルルーターの違い
モバイル通信契約していないPCやタブレットを使いたいときは、スマートフォンに搭載されているテザリング機能やモバイルルーターを使うことで、インターネットに接続できます。では、テザリングとモバイルルーターには、どのような違いがあるのでしょうか。
まず、簡単にテザリングについて説明します。
テザリングとは、スマートフォンのデータ容量を使用して他の端末でもインターネット接続ができるようにする機能です。スマートフォンの設定画面からインターネット共有をオンにすると、PCやタブレットでもネット接続が可能になります。
テザリングはスマートフォンに無料の機能として備わっていることが多く、「わざわざもモバイルルーターを契約しなくてもいいのでは」と疑問に思う方もいるでしょう。手軽に利用できるテザリングですが、次のようなデメリットがあります。
データ容量を消費
テザリングはスマートフォンのモバイル通信を利用してインターネットを共有しています。そのため、テザリングを使えば使うほど、スマートフォンのデータ容量が消費されます。とくに、動画の視聴やパソコンのアップデートはデータの消費も大きく、契約しているデータの上限に達してしまうことも少なくありません。また、キャリアによってはテザリングに月額料金がかかる場合もあります。
スマートフォンのバッテリーを消費
テザリングは常にインターネットに接続している状態になるため、スマートフォン自体のバッテリーを大きく消費してしまいます。Web会議や外出先で長時間利用するのには向いていません。
通話中の使用
テザリングの機能を使用している間は通話ができません。通話しながらインターネットで調べものをしたい方には使いづらいでしょう。
テザリング機能にはデメリットも多くあることがわかります。一方で、モバイルルーターを持っていれば外出先でもWi-Fiが利用可能です。テザリングよりも高速通信でバッテリーの容量も大きいので、動画視聴やWeb会議も問題なく使えます。
テザリングは、データ容量やスマートフォンのバッテリーを消費してしまうこと、通話中は使用できないことから、日常的に外出先で利用するのには向いていません。あくまでも、モバイルルーターを持っていないときに使える機能として考えておくといいでしょう。
格安SIMでモバイルルーターを運用するメリット
UQコミュニケーションズ株式会社が提供するUQ WiMAXをはじめ、モバイルルーターで使えるWi-Fiサービスは数多くありますが、格安SIMでモバイルルーターを運用すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
格安SIMでモバイルルーターを運用するメリットは次の3点です。
- 外出先でもパソコンやタブレットが利用できる
- 大手キャリアに比べて月額料金が大幅に安くなる
- 契約期間の縛りがない
それぞれのメリットをチェックしていきましょう。
外出先でもパソコンやタブレットが利用できる
モバイルルータがあれば、外出先でもパソコンやタブレットが利用できます。重さは150g前後とスマートフォンよりも小さめのサイズに作られているため、バッグに入れても負担はありません。
「外出先ではフリーWi-Fiを使っている」方も多いですが、フリーWi-Fiは暗号化されていないため個人情報が流出する危険性もあります。また、フリーWi-Fiは通信速度が遅く、Web会議や動画試聴には向いていません。一方でモバイルルーターを持っていれば、好きなところでパソコンやタブレットが利用できます。
外出先でも安心して利用したいのであれば、モバイルルーターの方がおすすめです。数年前までは地下や電車ではつながりにくいと言われていました。現在は大手キャリアの回線を使用し通信環境も安定しています。モバイルルーターがあれば通勤・通学の移動中も有意義に過ごせるでしょう。
大手キャリアに比べて月額料金が大幅に安くなる
格安SIMでモバイルルーターを運用した方が、大手キャリア(docomo・au・SoftBank)に比べて月額料金が安くなります。
こちらは、大手キャリアで無制限や大容量プランを利用した際のプラン内容です。
大手3大キャリア | 料金プラン | 月額料金(税込) |
---|---|---|
docomo | 5Gギガホプレミア | 7,315円 |
au | 使い放題MAX 5G | 7,238円 |
SoftBank | メリハリ無制限 | 7,238円 |
※料金は2021年10月時点のものです。
大手キャリアにはモバイルルーター専用プランがありません。データ量の多いプランを契約すると月に7,000円(税込)ほどの料金がかかります。
モバイルルーターの利用を考えている方は、その他にスマートフォンや自宅のWi-Fi料を支払っているケースがほとんどでしょう。通信代だけでも2万円近い料金がかかるとなると、月々の負担は大きくなります。
では、格安SIMでモバイルルーターを運用した場合を比較してみましょう。
格安SIM | 料金プラン | 月額料金(税込) |
---|---|---|
楽天モバイル | Rakuten UN-LIMITⅥ (データ無制限) | 3,278円 |
mineo | マイピタ20G(シングルタイプ) | 1,925円 |
Y!mobile | シンプルプランL(25GB) | 4,158円 |
UQ mobile | くりこしプランL(25GB) | 3,828円 |
※料金は2021年10月時点のものです。
格安SIMには、モバイルルーターでも対応する料金プランが用意されています。
楽天モバイルには「Rakuten UN-LIMITⅥ」プランしかありませんが、データ利用料ごとに料金が変わる仕組みになります。データ量の大きいプランに入る必要がないので、使い方に合わせて無駄なく利用できるでしょう。
mineoのマイピタプランには、モバイルルーターでも使用可能な「シングルプラン」が用意されています。データ量の多い20Gのプランでも1,925円(税込)、容量の少ない1GBのプランは880円(税込)と、モバイルルーターを使わない月は1,000円以下になるのも魅力です。
UQ mobileやY!mobileは、データ通信+通話プランとなりますが、どちらも4,000円程度で利用できます。
このように、大手キャリアと比較すると格安SIMの方が月額料金が安くなります。なるべく料金をおさえて利用したいのであれば、格安SIMで契約した方がお得です。
契約期間の縛りがない
モバイルルータを大手キャリアやWi-Fiサービスで契約すると、契約期間として2年から3年ほど使い続ける必要があります。
評判の良いモバイルルーターでも、利用するエリアや環境によって使い勝手は異なります。契約してすぐに解約するケースは少なくありません。
また、「モバイルルーターが本当に必要かわからない」方にとっては、契約期間の縛りがデメリットになります。
一方、格安SIMの場合は契約期間を設けていないことが多く、使わなくなったらすぐに解約できます。気になる格安SIMをいくつか試してみて、サービスや通信環境を比較できるのはメリットでしょう。
格安SIMでモバイルルーターを運用するデメリット
格安SIMでモバイルルーターを運用するとさまざまなメリットがありました。一方でどのようなデメリットがあるのでしょうか。
格安SIMでモバイルルーターを運用するデメリットは次の3点です。
- 通信速度が低速・不安定
- 初期設定を自身で行う必要がある
- 動作確認に対応しないルーターもある
それぞれのデメリットをチェックしていきましょう。
通信速度が低速・不安定なことがある
1つ目は、格安SIMの通信速度が低速・不安定なことです。
多くの格安SIMキャリアは大手キャリアから回線を借りています。一度に使える回線が限られているため、利用者の多い時間帯は通信速度が不安定です。大手キャリアから乗り換えた方は、低速だと感じてしまうでしょう。
ただし、格安SIMの中にも通信環境が安定しているサービスはあります。
楽天モバイルでは独自回線とパートナー回線を設けており、楽天エリア内であれば朝方の混雑する時間帯でも通信速度は安定しています。
また、UQ mobileはau、Y!mobileはSoftBankのサブブランドにあたり、au・SoftBankと同じ回線を使用しています。格安SIMの中でも通信速度は異なるので、料金だけでなく通信速度も確認しておきましょう。
初期設定を自身で行う必要がある
格安SIMでモバイルルーターを運用する場合は、SIMロック解除やAPN設定の初期設定を自身で行います。
手持ちのモバイルルーターがSIMフリーの場合、回線が同じ場合はSIMロック解除は必要ありませんが、異なる回線のモバイルルーターの場合はSIMロックの解除しなければ使えません。
また、格安SIMでモバイルルーターを使う前にAPN設定が必要になります。APN設定とは「Access Point Name」の略で、モバイルルーターにインターネットを接続するために必要な設定です。
SIMカードをルーターに挿入しWi-Fiに接続して設定するだけなので、比較的簡単にできますが、自身で初期設定を行うのはデメリットと言えます。
SIMフリーのモバイルルーターだとしても、SIMカードを挿入しただけではインターネットに接続されないので必ず覚えておきましょう。
格安SIMによっては動作確認が取れていないモバイルルーターもある
モバイルルーターの中にはSIMカードを挿してもインターネットに接続できない機種があります。
格安SIMはすべてのモバイルルーターに対応しているわけではなく、サービスが使用可能だと判断した「動作確認済み」の機種でなければ安定して使用できません。動作確認が取れていないモバイルルーターでも接続できるケースもありますが、契約してから使用できなくなる可能性もあるので避けることをおすすめします。
格安SIMの動作確認済み端末は、各サービスのホームページに記載されています。お手持ちのモバイルルーターや購入予定の端末を検索して、動作確認済みになっているか確認しましょう。また、対応回線やSIMカードのサイズも一緒にチェックしておきます。
格安SIMでモバイルルーターを利用する方法
格安SIMでモバイルルーターを利用するには、大きく分けて4つの方法があります。
- 格安SIMとルーターをセットで購入
- 家電量販店やネット通販で単体購入
- 大手キャリアで購入
- フリマで中古のルーターを購入
モバイルルーターの購入の仕方によって、利用する前の手続きや注意点も異なります。まずは、自分に合った利用方法を確認してみてください。
格安SIM契約時にモバイルルーターも一緒に購入する
まず1つ目は、格安SIM契約時にモバイルルーターも一緒に購入する方法です。
セット購入する場合は、格安SIM対応した機種が購入できるので回線を気にする必要がありません。また、格安SIMとモバイルルーターが一緒に送られてくるので、すぐに使い始められるのもメリットでしょう。
楽天モバイルのように「格安SIMとモバイルルーターを一緒に購入すればポイント還元・通信量無料」のキャンペーンを行っていることも多く、購入時期によっては初月の料金をおさえて利用できます。
キャンペーンの内容は格安SIMによって異なるので、家電量販店やネット通販で単体購入する場合とセット購入した場合、どちらがより安くなるのか比較してみてください。
家電量販店やネット通販でモバイルルーターを単体購入する
2つ目は、家電量販店やネット通販でモバイルルーターを単体購入する方法です。この場合は、モバイルルーターを購入してからお好きな格安SIMでSIMのみを契約します。
購入前に注意したい点は、モバイルルーターと格安SIMの対応回線を確認することです。せっかく購入しても、それぞれの回線が合っていなければ使えません。どの格安SIMにするか迷っている方は、大手キャリアすべてに対応するSIMフリー版を購入するといいでしょう。
また、家電量販店やネット通販で購入すると独自のキャンペーンを受けられるメリットがあります。
とくにオンラインショップでは、人件費や店舗費用を削減している代わりに特典をつけていることも多く、キャリアの実店舗で購入するよりも格安で手に入るのも特徴です。
ネット通販で単体購入する場合と、格安SIMでセット購入した場合のキャンペーンの違いも比較して検討するといいでしょう。
大手キャリアで購入する
3つ目は、大手キャリアで購入する方法です。
スペックの高い最新機種が欲しい方は大手キャリアでの購入がおすすめです。大手キャリアに揃う機種は通信回線も安定している端末が多く、機能面も安心して利用できます。
ただし、大手キャリアで購入したモバイルルーターと格安SIMが同じ回線であれば問題なく使用できますが、回線が異なる場合はSIMロックの解除が必要です。
ロックの解除は購入先で手続きをしなければならず、日数がかかることが多くあります。SIMロック解除に対応していない機種もあるので購入前によく確認しておきましょう。
また、大手キャリアでは限られた機種しか販売していません。自分に合ったルーターかどうか比較してから購入してください。
中古のモバイルルーターをフリマなどで購入する
4つ目は、中古のモバイルルーターをフリマで購入する方法です。
フリマには、中古のモバイルルーターが数多く出品されています。中古品を購入してしまえば、キャリアでの契約縛りを気にすることなく運用でき、新品を購入するよりも格安でモバイルルーターが手に入るでしょう。
ただし、中古のモバイルルーターには品質保証がなく、端末がどのような状態かを把握しにくいのはデメリットです。粗悪な端末を販売している人もいるのであまりおすすめできません。
どうしても中古品を購入したい場合は、個人で販売しているフリマではなく中古販売の家電ショップの方が安心です。店舗独自の保証にはなりますが、動作確認している機種もあるのでチェックしてみてください。
モバイルルーターをセットで利用できるおすすめの格安SIM3選【料金比較】
先ほども説明したとおり、モバイルルーターは家電量販店やオンラインショップ、フリマで単体購入も可能です。しかし、別々に用意すると動作確認の必要や使い始めるまでに時間がかかるります。
こちらでは、モバイルルーターとセットで利用できるおすすめの格安SIMを3つ紹介します。プランの特徴や料金も比較しているので、ぜひ参考にしてください。
楽天モバイル
格安SIM名 | 楽天モバイル |
---|---|
プラン名 | Rakuten UN-LIMIT Ⅵ |
データ容量 | 1GB・3GB・20GB・無制限 |
料金(税込) | 1GBまで0円 3GBまで1,078円 20GBまで2,178円 20GB〜無制限3,278円 |
通信速度(速度制限時) | 国内・最大1Mbps、国外・最大128Kbps |
※料金は2021年10月時点のものです。
楽天モバイルは、2019年10月より自社回線を提供し始めました。提供されているプランは「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」の1つのみですが、シンプルでわかりやすいと人気を集めています。「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」は、スマートフォンだけでなくモバイルルーターでも適用されるため、Wi-Fi目的で利用する方も多いです。
月額料金は4段階にわかれており、3GBまでなら1,078円(税込)・20GB以上なら無制限で一律3,278円(税込)になるのが特徴です。また、楽天エリアであれば4G回線・5G回線が利用でき、通信速度も安定しています。
ただし、楽天エリア外はパートナー回線を使用しており、月の通信速度が5GBまでと上限があります。超過してしまうと1Mbpsまで制限されるので注意が必要です。楽天エリアは全国に広がっていますが、自身が住んでいる地域はエリアに入っているか、あらかじめ確認しておきましょう。
<楽天モバイルでSIMカードとセット購入できるモバイルルーター>
現在、楽天モバイルでは「Raluten Wi-Fi Pocket2B」「MP02LN」「MR05LN」の3つの端末が販売されています。
項目 | Raluten Wi-Fi Pocket2B | MP02LN | MR05LN |
---|---|---|---|
端末価格 / ポイント還元実質 | 7,980円(税込) / 0円 | 13,800円(税込) / 8,800円 | 23,800円(税込) / 18,800円 |
最大通信速度 | 150Mbps(下り) | 480Mbps(下り) | 867Mbps(下り) |
同時接続可能台数 | 16台 | 10台 | 16台 |
連続使用時間 | 約16時間 | 約10時間 | 約14時間 |
※料金は2021年10月時点のものです。
中でも「Raluten Wi-Fi Pocket2B」は、本体代1円のキャンペーンが適用できるルーターで、端末価格が7,980円(税込)のところ1円で(実質無料)購入可能です。その他の2機種に適用できるキャンペーンもあるため、次で詳しく説明していきます。
モバイルルーター購入がお得になるキャンペーンを開催中!
楽天モバイルでは、モバイルルーターの購入がお得になるキャンペーン が開催されています。
<現在開催のキャンペーン>
- Rakuten UN-LIMIT Ⅵに初めての申し込みでモバイルルーターの本体代が1円
- Rakuten UN-LIMIT Ⅵの通信量3,278円(税込)が3か月無料
- Rakuten UN-LIMIT Ⅵに初めての申し込みでだれでも5,000ポイントプレゼント
楽天モバイルの通信プラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」に初めての申し込みの場合、モバイルルーター「Raluten Wi-Fi Pocket2B」が1円で購入できます。さらに、通信量3,278円(税込)が3か月無料と5,000ポイントが還元されるキャンペーンです。
また、「プランの申し込みとWi-Fi同時購入でWi-Fi本体価格1円」「だれでも5,000ポイントプレゼントキャンペーン」が適用されていれば、申し込み時の事務手数料も無料になります。
こちらのキャンペーンを適用すれば、楽天モバイルの人気端末「Raluten Wi-Fi Pocket2B」が実質0円、「MP02LN」は8,800円(税込)、「MR05LN」が18,800円(税込)で購入でき、さらに通信料が3か月無料・実務手数料も無料になるので大変お得です。
他の格安SIMでモバイルルーターを購入すると、10,000円前後の費用がかかってしまいます。一方、楽天モバイルであれば初期費用が実質0円で運用できるので、費用をかけたくない方にはおすすめの格安SIMと言えるでしょう。
mineo(マイネオ)
格安SIM名 | mineo(マイネオ) |
---|---|
プラン名 | マイピタ(デュアルタイプ・シングルタイプ) |
データ容量 | 1GB・5GB・10GB・20GB |
デュアルタイプ料金(音声通話+データ通信) | 1GB:1,298円(税込) 5GB:1,518円(税込) 10GB:1,958円(税込) 20GB:2,178円(税込) |
シングルタイプ料金(データ通信のみ) | 1GB:880円(税込) 5GB:1,265円(税込) 10GB:1,705円(税込) 20GB:1,925円(税込) |
最大通信速度(速度制限時) | 200kbps |
※料金は2021年10月時点のものです。
mineoでは、2021年2月から新しい「マイピタ」プランが登場しています。1GB・5GB・10GB・20GBと4段階のプランで、自身の使用量に合わせて選べるのが特徴です。プランには「デュアルプラン」と「シンプルプラン」の2つが用意されています。モバイルルーターでデータ通信のみを利用したい方は、「シングルプラン」を選択することで料金をおさえて利用できるでしょう。
マイネオは大手キャリアのdocomo・au・SoftBank、すべての回線に対応しています。手持ちのモバイルルーターにSIMロックがかかっていたとしても、それぞれのキャリアを選択することで解除する必要なく使えるので、SIMロック解除の手間が省けます。
また、マイネオの端末を購入すると、SIMカードが挿さった状態で届くのでネットワーク設定も不要です。
<マイネオでSIMカードとセット購入できるモバイルルーター>
現在、マイネオでは「HUAWEI Mobile Wi-Fi E5785」、「Aterm MR05LN」の2つの端末が購入できます。
端末価格は「HUAWEI Mobile Wi-Fi E5785」が10,560円(税込)、「Aterm MR05LN」が25,080円(税込)です。楽天モバイルのように割引キャンペーンはありませんが、「HUAWEI Mobile Wi-Fi E5785」が1万円台で手に入るのは魅力的でしょう。
「Aterm MR05LN」は少し値段が張りますが、最大14時間まで連続使用が可能なため、外出先で長時間使いたい方に向いています。
OCN モバイル ONE
格安SIM名 | OCN モバイル ONE |
---|---|
プラン名 | 音声対応SIMカード・データ通信専用SIMカード |
データ容量 | 500MB・1GB・3GB・6GB・10GB ※プランによって変動 |
音声対応SIMカード | 500MB:550円(税込) 1GB:770円(税込) 3GB:990円(税込) 6GB:1,320円(税込) 10GB:1,760円(税込) |
データ通信専用SIMカード | 3GB:858円(税込) 6GB:1,188円(税込) 10GB:1,628円(税込) |
最大通信速度(速度制限時) | 200kbps |
※料金は2021年10月時点のものです。
OCN モバイル ONEの料金プランは500MBが550円(税込)からと、業界最安値を誇る格安SIMです。2021年4月に料金がリニューアルされ、さらにコスパ良く使えるようになりました。
OCN モバイル ONEの「音声対応SIMカード」プランをmineoのデュアルプラン1GBと比較すると、OCN モバイル ONEの方が528円も安くなります。また、500MB・1GB・3GB・6GBと10GB以下のデータ量が細かく設定されているので、自身に合った料金を選べるのも魅力的です。
モバイルルーターとのセット購入はありませんが、格安SIMの中でも価格の安く気軽に使いやすいサービスと言えます。
ただし、通信回線はdocomoのみとなるため、SIMロックのかかった端末を持っている方はSIMロックの解除が必要となることを覚えておいてください。
<OCN モバイル ONEでSIMカードとセット購入できるモバイルルーター>
現在、OCN モバイル ONEで購入できる端末は「Air Card 797 4G LTE モバイルルーター AC797-100JPS」の1機種のみとなります。端末価格は9,980(税込)です。
「Air Card 797」はシンプルな見た目ながら、大通信速度300Mbps、連続使用11時間、同時可能台数32台とスペックの整った機種になります。1万円以下で手に入るので、モバイルルーターを試してみたい方にもおすすめです。
また、OCN モバイル ONEでモバイルルーターをセット購入すれば、エントリーパッケージも実質無料で購入できます。なるべく費用を抑えたい方は、ぜひチェックしてみてください。
【人気】格安SIMとのセットでの利用におすすめのSIMフリーモデルのモバイルルーター4選
続いて、格安SIMとのセット利用におすすめのSIMフリーモバイルルーターを紹介します。
こちらで紹介する機種は、格安SIMとセット契約ではなく単体でも購入可能な端末です。気になる機種を単体で購入し、自身に合った格安SIMを選んで利用できます。
ただし、契約する格安SIMによっては動作確認済ではない可能性があるので注意してください。
ファーウェイ「HUAWEI Mobile Wi-Fi E5785」
端末名 | HUAWEI Mobile Wi-Fi E5785 |
---|---|
端末価格 | 希望小売価格:10,978円(税込) Amazon:8,000(税込) mineo:10,560円(税込) |
最大通信速度 | 最大300Mbps |
サイズ | 幅108mm×縦62mm×厚さ17.3mm |
重さ | 127g |
同時接続可能台数 | 16台 |
連続使用時間 | 約12時間 |
※料金は2021年10月時点のものです。
「HUAWEI Mobile Wi-Fi E5785」は、最大300Mbpsで標準Wi-Fiや高速LTE Cat6に対応するモバイルルーターです。安定した通信速度でHD動画やゲームのロードでもストレスなく接続できます。
また、3,000mAhのバッテリーを搭載し約12時間の連続使用、スタンバイモードでは約700時間の待ち受け時間が可能です。重さは127gとコンパクトな見た目で、日常でも気軽に持ち運べるのも魅力です。
テザリング機能を使って16台まで同時接続できるため、オフィスやリビングでの共有も可能です。
「HUAWEI Mobile Wi-Fi E5785」の料金は8,000円〜11,000円程度と手頃な価格帯ですが、HUAWEIのモバイルルーターは大手Wi-FiサービスのWiMAXでも発売されていたことがあり、安心して利用できる端末です。
NETGEAR「AirCard 797(AC797)」
端末名 | AirCard 797(AC797) |
---|---|
端末価格 | NETGEAR Store公式:10,800円(税込) Amazon:10,081円(税込) OCN モバイル ONE:9,980円(税込) |
最大通信速度 | 最大300Mbps |
サイズ | 幅110mm×縦68mm×厚さ15.4mm |
重さ | 138g |
同時接続可能台数 | 20台 |
連続使用時間 | 約11時間 |
※料金は2021年10月時点のものです。
「NETGEAR AirCard 797(AC797)」は、NETGEARで発売されていた人気機種「AC785」の後継機として作られたモバイルルーターです。
コンパクトな本体ですが、連続使用時間11時間とパワフルなバッテリーを搭載し、最大で32台もの端末が同時接続できるのが特徴です。また、2CAの高速4GLTEと11ac Wi-Fiに対応しているといった、従来のモデルよりも向上した通信速度が魅力です。
2020年に発売された当初は2万円ほどの価格で販売されていました。しかし現在はAmazonやOCN モバイル ONEで1万円前後で購入できます。
ただし、対応するSIMカードは4G対応のdocomo系MVNOのみとなります。対応する格安SIMがわからない方は、セット購入可能なOCN モバイル ONEがおすすめです。
富士ソフト「+F FS040W」
端末名 | +F FS040W |
---|---|
端末価格 | Amazon:18,000円(税込) NTT-X Store:17,977(税込) |
最大通信速度 | モバイル最大300Mbps・ホーム最大867Mbps |
サイズ | 幅mm76×縦76mm×厚さ19.6mm |
重さ | 142g |
同時接続可能台数 | モバイル15台・ホーム32台 |
連続使用時間 | 20約時間 |
※料金は2021年10月時点のものです。
「+F FS040W」は、モバイルルーターまたはホームルーターとして使用できる端末です。外出先でも持ち運びしやすいコンパクトサイズで、正方形の形が特徴です。人気機「+F FS030W」の後継機として作られており、多くのWi-Fiサービスでセット販売・レンタルされています。
「+F FS040W」の特徴は別売のホームキットにセットすれば、自宅で使えるホームルーターとしても使用可能なことです。接続台数は最大32台とモバイルルーターの中でも最大で、スマートフォンやパソコン、家電、ゲーム機が1台で使えます。ホームキットに接続することで通信速度は867Mbpsまで向上し、2階建ての自宅でもストレスなく通信できるでしょう。
モバイルルーターとしての機能も充実しており、3,060mAhの大容量バッテリーで最大20時間使用、ルーターにスマートフォンを接続すれば、緊急の充電器としても役立ちます。「+F FS040W」はSIMロックフリーの機種なので、多くの格安SIMで使えるのも魅力です。
NECプラットフォームズ「Aterm MR10LN」
端末名 | Aterm MR10LN |
---|---|
端末価格 | Ⅱjmio:19,800円(税込) Amazon:21,780(税込) |
最大通信速度 | 最大433Mbps |
サイズ | 幅108mm×縦62mm×厚さ17.3 |
重さ | 145g |
同時接続可能台数 | 16台 |
連続使用時間 | 約21時間 |
※料金は2021年10月時点のものです。
「Aterm MR10LN」は、大容量の4000mAhバッテリー搭載で、連続使用21時間・連続待受60時間とモバイルルーターの中でもバッテリー持ちが良い機種となります。
2枚のSIMカードを同時に挿せる「デュアルSIM」に対応しているのが特徴で、プライベート用と仕事用と格安SIMサービスを分けて使えます。SIMロックフリーで、さまざまなサービスに対応しているのも魅力です。
また、Wi-Fi接続は最大433Mbpsで通信でき、最大16台まで接続可能です。安定した通信速度と長時間持つバッテリーで外出先でも使い勝手の良い機種だと言えます。
格安SIMでモバイルルーターを契約する前に必ず確認すること
モバイルルーターは、どの格安SIMでも使える訳ではありません。こちらでは、格安SIMでモバイルルーターを契約する前に必ず確認することを解説します。
格安SIMでインターネットを利用する前に、次の3つのポイントを確認しましょう。
- 端末にSIMロックがかかっているか確認
- 動作確認がチェック済みか確認
- 格安SIM回線の通信対応エリアを確認
端末にSIMロックがかかっているか確認する
まず、購入したモバイルルーターにSIMロックがかかっていないか確認します。モバイルルーターによっては、端末にSIMロックがかかっており、契約した回線では使えない場合があります。
たとえば、docomoで購入したルーターはauの回線を使用しているUQモバイルでは使用できないことです。ルーターと格安SIMの回線が違う場合は、ルーターのSIMロックを解除してから使用しなければいけません。
SIMロックの解除はルーターを購入したキャリアで簡単にできますが、SIMフリー版やマルチキャリア対応のモバイルルーターであれば、SIMロック解除の心配もありません。面倒な手続きが苦手な方はSIMフリーの端末を選びましょう。
使用する機種の動作確認がチェック済みか確認する
同じ回線の端末やSIMロックが解除されているからといって、すべての機種が使用できるわけではありません。使用する前に、機種の動作確認がチェック済みかどうかの確認も必要です。
動作確認済みとは、「利用したい格安SIMで、端末が正常に使用できることが確認されている」ことをいいます。
動作確認がチェックされていない機種でも使える場合があります。しかし、今後使えなくなる可能性もあるので、動作確認済み機種の購入がおすすめです。動作確認機種に関しては、格安SIMの公式サイトに記載されているので、事前に確認して使用したい機種が該当しているかチェックしておきましょう。
格安SIM回線の通信対応エリアを確認する
契約する格安SIMの通信エリアに、住んでいる地域が該当しているかの確認も必要です。通信速度が安定していると言われている格安SIMでも、通信対応エリア外ではスムーズに接続できない場合があるので注意しましょう。
格安SIMは基本的に、大手キャリアのdocomo・au・SoftBankの回線を借りています。
大手キャリアの対応エリアは全国に広がっていますが、格安SIMは大手キャリアに借りている回線の量が決まっており、時間帯やエリアによってはつながりにくいと感じるケースもあります。
また、独自回線を持っている楽天モバイルは、楽天回線エリアでの使用で「データ無制限」になるのが魅力ですが、エリア外はサービスが利用できないといったのデメリットもあります。
大手キャリアのエリア内にいても格安SIMによって通信速度は変わることや、利用できるサービスが限られるといったのデメリットがあるので、契約前にチェックしておきましょう。
格安SIMでモバイルルーターの利用がおすすめな人
ここまで、格安SIMとモバイルルーターの運用方法、おすすめ機種について解説してきました。結果的にどのような使い方をする方に適しているのでしょうか。
次の4つのポイントに該当する方は、大手キャリアやWi-Fiサービスよりも、格安SIMでの運用が向いています。それぞれの理由について解説します。
- 自分の好きな端末を選びたい人
- なるべく価格をおさえて利用したい人
- 短期間の利用を考えている人
- 容量の少ないプランを探している人
自分の好きな端末を選びたい人
キャリア販売のモバイルルーターの場合、使用できる機種が決まっていることが多くあります。一方で、格安SIMで利用するモバイルルーターは、格安SIMとのセット購入やルーターの単体購入、中古品の購入といったさまざまな方法が選べるため、自分の好きな端末を使いたい方に向いています。
バッテリーが多い機種、ホームルーターとしても使える機種といった、モバイルルーターの機種によっても使い勝手が変わるので、機種の自由度が高いのは大きなポイントでしょう。
月々の料金をおさえて利用したい人
月々のWi-Fiの料金をなるべく抑えたいと考えている方に、格安SIMでのモバイルルーター利用は適しています。デメリットでも説明したように、大手キャリアと比べて通信速度が遅いことはあるものの、月額1,000円程度で利用できるキャリアもあるのは魅力的です。
通信速度が安定していることよりも、安さが重視できる方であれば問題なく使用できるでしょう。
短期間の利用を考えている人
「海外出張用に契約したい」「試しに使ってみたい」といった、短期間の利用を考えている方は格安SIMでの運用が適しています。
大手キャリアでは2、3年ほどの契約期間の縛りがある場合が多く、契約期間前に解約すると違約金が発生します。一方で、格安SIMでは縛り期間がなく、いつでも好きなときに無料解約できるのが特徴です。
モバイルルーターが気になるものの、通信速度はどうなのか、本当に必要なのかと考える方は多いでしょう。格安SIMであれば、契約期間を気にする必要がなく、気軽に試せるので安心です。
容量の少ないプランを探している人
モバイルWi-Fiサービスでは、データ大容量プランや無制限プランを売りにしているキャリアが多くありますが、出張や外出時だけモバイルルーターを利用したいと考えている方は、データ通信量が少ないプランを探しているのではないでしょうか。
格安SIMには、データ通信のみのプランや少ない容量のプランが用意されているため、データ量を余らせてしまう心配もありません。プランはいつでも変更できるので、月々のデータ使用量がイメージできない方は容量の少ないプランで試してみるといいでしょう。
まとめ
この記事では、格安SIMでモバイルルーターを使用する方法を徹底解説し、おすすめの格安SIMや注意点も紹介しました。
格安SIMでモバイルルーターを運用すると、大手キャリアに比べて月額料金が安くなることや契約期間の縛りがないので、気軽に試せるメリットがあります。一方で通信速度が不安定なことや初期設定、動作確認が必要といったデメリットも確認できました。
- 格安SIMとルーターのセット購入
- 家電量販店やネット通販で単体購入
- 大手キャリアで購入
- 中古品をフリマで購入
格安SIMで利用するモバイルルーターは上記の4つの方法で購入できます。購入方法によっては、SIMロック解除や動作確認済みかのチェックが必要なので、覚えておきましょう。
今回紹介したモバイルルーターを利用できる格安SIMは、低価格で通信速度も安定しているサービスです。どの格安SIMも安心して利用できるので、自身の環境に合ったサービスを探してみてください。
<参考サイト>
楽天モバイル 公式ホームページ
UQ mobile 公式ホームページ
mineo 公式ホームページ