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UI(ユーザーインターフェース)とは?種類・ユーザビリティ、UXとの違い

最終更新日:(記事の情報は現在から1680日前のものです)
UI(ユーザーインターフェース)とは、人とデバイスをつなぐ役割を持つもの。現代ではコンピュータ機能と関連して使われることが多く、Webサイトのデザインや操作性などを指します。ユーザビリティ向上のためにもUIは欠かせません。UIの意味や種類、UXとの違いを解説します。

UI(ユーザーインターフェース)とは

UI(ユーザーインターフェース)について理解する前に、まずインターフェースを理解しておく必要があります。

インターフェースは日本語で接触面、中間面を意味しており、一般的にはコンピューターと周辺機器との接続部分を表します。PCとプリンターをつなぐケーブルもインターフェースですし、ソフトウェアとソフトウェアをつなぐAPIもインターフェースです。

さらにインターフェースの概念は派生し、人(ユーザー)とPCの接続部分までもインターフェースと呼ぶようになりました。それがUI(ユーザーインターフェース)です。

UIは、ユーザーとデジタル機器とが上手にコミュニケーションを取ることを仲介しているとも言えるでしょう。

インターフェースの種類

インターフェースは大きく三種類に分けられます。「ハードウェアインターフェース」「ソフトウェアインターフェース」、そして「ユーザーインターフェース」です。それぞれ、違いを含めて解説します。

ハードウェアインターフェース

ハードウェアインターフェースは、PCとプリンターをつなぐケーブルなどのように、ハードウェア(機械)どうしをつなぐものを指しています。

ハードウェアインターフェースには必ずといっていいほど規格があります。多くの機器はこの規格にそって作られるので、製造メーカーが違っても同じケーブルでつないでやり取りできます。

ソフトウェアインターフェース

ソフトウェアインターフェースは、ソフトウェアどうしをつなぐもののことで、代表的なものがAPIです。

APIとは、アプリケーション・プログラミング・インタフェース(Application Programming Interface)の略で、あるソフトウェアから別のソフトウェアへ機能のやり取りをする仕様のことをいいます。

APIの定義や、連携によるさまざまなメリットについては、こちらの記事で解説しています。

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ヒューマンインターフェース

ヒューマンインターフェース(マンマシンインターフェース)とは、人とデバイスの間で情報を伝達するための入出力装置のことをいいます。具体的な例としては、キーボードやディスプレイなどが挙げられます。

UIとヒューマンインターフェースの違い

UI(ユーザーインターフェース)とヒューマンインターフェースは、どちらも人とPCをつなぐものです。しかし、この2つは明確に異なる点を有しています。

UIは、そもそも機器のことを指していません。PCのディスプレイ上にデータをどう表現するかという方法がUIです。

一方、ヒューマンインターフェースは、キーボードや機器としてのディスプレイを指します。UIはヒューマンインターフェースに比べてより視覚的なもの、といえるでしょう。

UIの種類

UI(ユーザーインターフェース)にも種類があり、時代とともに変化してきました。代表的なものとして「CUI」と「GUI」の二つに分けられます。

CUIとGUIの特徴や違いについて解説します。

CUI

CUI(Character User Interface)とは、キーボード入力のみでコンピュータを操作するインターフェースです。主にプログラマーがシステム開発用のプログラムを書くためのコマンドラインなどがこれにあたります。

つまり、CUIは情報システムやWebサービスを開発する人向けにデザインされたUIです。

GUI

GUI(Graphical User Interface)とは、PCディスプレイ上のカーソルをマウスなどで動かすインターフェース

つまり、仕事やプライベートで使用している人向けにデザインされたUIともいえます。GUIの普及により、個人が簡単にコンピュータを使えるようになりました。

CUIとGUIの違い

CUIとGUIを混同してしまうこともあります。しかし、CUIのCharacterとは文字のことを意味しており、GUIのGraphicalとは画像を意味していると考えるとわかりやすいはずです。

CUI の場合は、コマンドライン(文字)さえ覚えていれば、複雑な操作や連続した処理も簡単に操作できます。しかし、使いこなすのが難しくユーザーは専門家などに限られていました。

しかしGUIだと、アイコンなどの画像も表示して操作が行えます。普段から行う、カーソルを用いてファイルを選ぶ作業などが当てはまります。これによりユーザーは、コンピュータ内の状態やさまざまな情報を視覚的に理解し、操作が行えるようになりました。

UIとユーザビリティ

UI(ユーザーインターフェース)と一緒に多く使われ、製品やソフトウェアなどの使いやすさの程度を示すユーザビリティという言葉があります。

Webサイトの場合、ユーザーはUIを通じてWebサイトを利用するので、ユーザビリティとはWebサイトのUIの使い勝手や使いやすさのことを指します。

ユーザビリティの定義や、重視することによってもたらされるメリットについてもっとよく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

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UIとUXの違い

UI(ユーザーインターフェース)とよく似た言葉に、「UX」があります。

UX(ユーザーエクスペリエンス)は商品やサービスを通して利用者が得られる体験を表しています。単に使用感や感想などの表面化したニーズに留まらず、利用者本人も気づいていないような潜在的なニーズも含まれます。

UIとUXとの違いとしては、UIが画面表示や文字入力などの目に見えるものに限られるのに対して、UXは満足感や使い心地など、サービスや機器全般に関することを指しています。

UXの具体例や重要性についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

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ユーザーインターフェースを向上させることのメリット

ユーザーインターフェースを向上させることは、ユーザーの満足度を高めることにつながります。そのため、新規ユーザーの獲得やファンの創出など、企業にとってさまざまなメリットが生まれます。

たとえば、同じ内容が書いてある2つのサイトを同時に開いたとしましょう。一方はすべて文字だらけ、もう一方は図や表を使ってわかりやすく書かれていたとしたら、ユーザーはどちらのサイトを読み進めるでしょうか?おそらく多くのユーザーが、後者を選ぶのではないでしょうか。これは会社のサイトでも、ECサイトでも同じことが言えます。

このように、ユーザーインターフェースを考えることは、顧客やファンの獲得ならず、売上にも大きな影響を及ぼします。そのため企業によっては、ABテストといって、2種類のサイトを用意し、どちらが多くのユーザーに好まれるかをテストしているところもあります。

UIは人とデバイスの窓口に

UI(ユーザーインターフェース)とは、人とデバイスをつなぐ窓口となるもの。コンピュータ機器が普及した現代では、Webサイトのデザインなどコンピュータに関連した文脈で使われます。

UIの種類は、文字入力・表示のみで操作するCUI(Character User Interface)から、グラフィカルな要素を持ちカーソル操作も可能にしたGUI(Graphical User Interface)へと変わってきました。UX(ユーザーエクスペリエンス=ユーザー体験)向上のためにも「良いUI」は欠かせません。

サイトを構築する際などには、見た目や使い勝手などのユーザビリティを重視したUIだけでなく、訪問したユーザーに満足感を与えられるかというUXもしっかりと考慮しましょう。

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