無料で使えるIP-PBX&無料トライアルがあるクラウドPBX│完全無料のクラウドPBXがない理由
PBXには多くの種類があり「どれを選べばいいか」迷いますよね。後から知ったサービスの方が適していることもよくあります。導入の失敗を避けるためにも、まずは各サービスの資料をBOXILでまとめて用意しましょう。
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- PBXを無料で使う方法
- 無料で使えるIP-PBX4選
- Asterisk
- FreePBX
- FusionPBX
- 3CX
- 完全無料のクラウドPBXはない
- 費用を抑えるためのクラウドPBXの選び方
- 初期費用無料のサービスがおすすめ
- 取得番号は050が安い
- 無料トライアルで失敗を防ぐ
- 無料トライアルで限定されること
- 無料トライアルがあるクラウドPBXおすすめ6選
- クラコールPBX
- OFFICE PHONE
- トビラフォン Cloud
- Dialpad
- 03plus
- TramOneCloud
- ひかりクラウドPBX
- Arcstar Smart PBX
- 無料トライアル中にチェックすべきポイント
- 音声品質は問題ないか
- 使い勝手や操作性は問題ないか
- ベンダーサポートは十分か
- クラウドPBXの比較ならBOXIL
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PBXを無料で使う方法
PBXを無料で利用するには、主に2つの方法があります。
1つは、オープンソースのPBXを使う方法です。「Asterisk」のように無料で公開されているソフトウェアを自分でサーバーにインストールし、設定することで利用できます。ただし、構築のための専門知識が必要になり、導入や運用は自己責任となります。また、オープンソースのPBXは外国製のため、解説・技術サイトも英語で記載されていることがほとんどであることも注意が必要です。
もう1つは、無料のPBXサービスを利用する方法です。サービスによっては、「3CX」のように無料で提供している場合があります。手軽に導入できますが、機能や利用人数に制限があることが多いため、自社のニーズに合うか確認が必要です。
ただし、どちらの方法も通話料や専用機器代、サーバー費用などが別途かかるので注意しましょう。
無料で使えるIP-PBX4選
インターネット経由で動作するIP-PBXの中には、無料で利用できるサービスがあります。主な4つのサービスを紹介します。
Asterisk
Asteriskは、PBXの役割を果たすアメリカ発のオープンソースソフトウェアです。主にLinuxOS上で動作するIP-PBXで、環境構築と設定が必要なものの、PBXを無料で構築できます。内線通話や音声自動応答、ACDといったプロ仕様の機能が利用可能です。
FreePBX
FreePBXは、オープンソース「Asterisk(アスタリスク)」を簡単に操作・管理できるように開発されたウェブベースの管理ツールです。電話の内線・外線接続、留守番電話、着信ルーティングなど、ビジネスに必要なPBX機能を利用できます。
FusionPBX
FusionPBXは、オープンソースのPBXソフトウェア「FreeSWITCH」をベースに開発された、多機能な電話システム構築ツールです。内線電話の管理や留守番電話、着信転送など、企業に必要な機能はもちろん、ビデオ会議やチャット機能も搭載できます。
3CX
3CXは、WindowsやLinux、クラウド上で動作するソフトウェアベースのIP-PBXです。従来のビジネスフォンの機能に加えて、ビデオ会議やビジネスチャット、ウェブサイト訪問者とのライブチャットといった、最新のコミュニケーションツールを一つに統合している点が特徴です。ホスト型または自己管理型で、最大10ユーザーまで無料で利用できます。
完全無料のクラウドPBXはない
BOXIL編集部で調査したところ、制限なく完全無料で利用できるクラウドPBXはありませんでした。
制限なく完全無料で利用できるサービスが存在しない理由としては、クラウドPBXの提供会社が負担するコストが挙げられます。クラウドPBXの提供会社は、クラウド上にPBXを構築し、安定的に運用するためのコストが必要です。これにはサーバーシステムの構築・維持費用、ネットワーク回線の費用、運用にかかる人件費などがかかります。
こうした提供会社の運営コストを考慮すると、今後も完全無料で利用することは難しいかもしれません。
ただし、クラウドPBXは専用装置を必要としないため、従来のPBXに比べて安価に利用できます。「代表番号を安価に取得したい」「スマートフォンで代表番号の着信を受けたい・発信したい」といった場合は、クラウドPBXの利用がおすすめです。
費用を抑えるためのクラウドPBXの選び方

完全無料は難しいものの、なるべく安くクラウドPBXを使うための選び方のポイントがあります。費用を抑えるためには、次の3つのポイントに着目してサービスを選びましょう。
- 初期費用の有無
- 電話番号の種類
- 無料トライアルの有無
クラウドPBXを選ぶ際には、他にも「通話内容を可視化したいか」「営業活動を効率化したいか」「業務上でFAXを利用するか」でも比較するポイントが異なります。詳しい選び方は、クラウドPBXのおすすめ比較・選び方まとめをぜひチェックしてください。
初期費用無料のサービスがおすすめ
クラウドPBXの導入には主に初期費用と月額費用が発生するのが一般的ですが、初期費用を無料にしているサービスもあります。初期費用が無料になれば導入時の費用負担を軽減できるため、予算が少ない場合は初期費用無料のサービスは魅力的な選択肢となります。
本記事で紹介しているクラコールPBXやOFFICE PHONE、Dialpadは初期費用が無料のサービスです。
ただし、オフィス用の固定電話機を取得したい場合には、インターネット回線対応の電話機の購入あるいはレンタルが必要です。初期費用を抑えるためには、パソコンやスマートフォンでの利用を前提にしておくと、電話機のコストを削減できます。
取得番号は050が安い
クラウドPBXで取得できる番号には主に、IP電話サービスの「050番号」、03や06などの市外局番から始まる「0ABJ番号」があります。この中で安価に利用できるのが「050番号」です。
多くのクラウドPBXで、050番号は0ABJ番号に比べて取得費用や引き継ぎ時の料金が安く設定されています。ただし、品質基準が0ABJ番号よりも低く設定されており、通話品質は多少劣ります。また、110や119のような緊急電話番号やフリーダイヤルへの発信ができない点は注意が必要です。
上記のデメリットを許容できる場合は、050番号の取得がおすすめです。なお、050番号はほとんどのクラウドPBXで取得できます。
無料トライアルで失敗を防ぐ
費用を抑えるためには、無料トライアルを実施しているクラウドPBXを選択することも1つの方法です。トライアル期間中は無料で利用できることはもちろんですが、導入に失敗しにくくなることが大きなメリットです。
たとえば、初期費用や利用料金を払った後に「通話が途切れることがある」「操作しにくくて使いづらい」といったことが判明し、別のクラウドPBXを選びなおすとなった場合は再選定に費用や手間が発生します。
半年間や1年間などの契約期間を設けているサービスもあるため、すぐに解約できない場合もあります。
サービス選びに失敗するとこのように余計なコストがかかることがあるため、とくに費用を抑えたい企業は無料トライアルを活用して慎重にサービスを選択することが重要です。
クラウドPBXにかかる費用内訳や料金相場をクラウドPBXの費用まとめで詳しく解説しています。ぜひチェックしてください。
無料トライアルで限定されること
トライアル環境では利用できる機能が本契約時より限定されている場合もあるため、利用前に確認しておきましょう。主に制限される項目は次のとおりです。
| 制限項目 | 内容 |
|---|---|
| 期間 | 数日~最大1か月程度 |
| 機能 | 内線間通話のみ可能、オプション機能使用不可など |
| 通話時間 | 一度の通話で○分まで |
| ユーザー数 | 最大○人分のID付与 |
たとえば、クラコールPBXでは30日間のトライアル期間で、利用できる機能は内線間通話と通話履歴機能のみです。外線通話やオプション機能の利用には正式導入が必要になります。
このように何かしら制限されているケースが多いため、あくまで本導入するサービスの選定材料として無料トライアルを利用しましょう。
無料トライアルがあるクラウドPBXおすすめ6選
無料トライアルを利用できるクラウドPBXのサービス詳細や無料トライアルの条件を紹介します。
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※資料数は、BOXILでの掲載状況によって増減する場合があります。
| トライアル条件 | 詳細 |
|---|---|
| 期間 | 30日間 |
| 利用できる機能 | 内線間通話 通話履歴 |
| 通話時間 | 要問い合わせ |
| ユーザー数(内線数) | 要問い合わせ |
初期費用無料で利用できるクラコールPBXは、月額基本料金が最大4,900円で利用できる低価格が強みのクラウドPBXです。月額980円/ユーザーで、6人目以降は基本料が無料。契約期間の縛りがなく1名・1か月から利用できる柔軟さも特徴です。
電話番号利用料は0ABJ番号や050番号が月額100円/番号、フリーコール番号(0120/0800)が月額3,000円/番号。良番03番号は月額1,000~2,000円/番号で利用できます。別料金がかかるものの、同社が提供する「クラコールFAX」でe-FAXも利用できます。
クラコールPBXはビジネスフォンの基本機能(保留や転送、内線通話など)を備え、スマートフォン・PC・SIP電話機などさまざまな端末から固定電話番号で発着信が可能。さらに自動音声応答(IVR)や通話録音、留守番電話、着信拒否設定などの機能も利用可能です。
IT企業、飲食店、医療・介護業界などさまざまな分野の企業が導入しており、2023年には毎月平均135社が新規成約となった実績があります。
無料トライアル期間では外線通話はできず、内線間通話と通話履歴のみが利用できます。
OFFICE PHONE
| トライアル条件 | 詳細 |
|---|---|
| 期間 | 要問い合わせ |
| 利用できる機能 | 要問い合わせ |
| 通話時間 | 要問い合わせ |
| ユーザー数(内線数) | 要問い合わせ |
OFFICE PHONEは、電話番号や電話機、ネット回線まで一括提供できるオールインワン型クラウドPBXです。初期費用がキャンペーンにより無料、月額3,400円~(ライセンス料金・通話料金別)から利用できる低コストが魅力です。
外線・内線通話、保留転送、録音、通話履歴の管理に加え、着信ルール設定や時間外ガイダンス機能を搭載。スマートフォン・PCからの利用が可能で、オフィス外でも代表番号で発着信できます。クラウドFAXやIVR、音声ガイダンスのカスタマイズも対応しています。
製造業、士業、不動産など幅広い業種で利用され、OFFICE PHONEは累計10,000社以上の導入実績があります。
無料トライアルを利用できますが、トライアル期間や試せる機能などは公式HPで公開されていないので、詳細は問い合わせてみましょう。
トビラフォン Cloud - トビラシステムズ株式会社
| トライアル条件 | 詳細 |
|---|---|
| 期間 | 5日間 |
| 利用できる機能 | 内線通話/転送 通話履歴管理 メモ入力 ラベル登録 録音 状態設定 ダッシュボード |
| 通話時間 | 1通話3分まで |
| ユーザー数(内線数) | 要問い合わせ |
トビラフォン Cloudは、迷惑電話ブロック技術に強みをもち、高いセキュリティ対策と手厚いサポートを提供するクラウドPBXです。050番号1つ・内線番号2つ・同時通話2ch分、通話の録音・文字起こしの機能が使えて、月額3,300円(通話料別)、初期費用33,000円で利用できます。なお、0ABJ番号の取得やユーザーの追加には別途料金がかかります。
外線・内線通話、転送、留守電、IVR(自動音声応答)など基本的な電話機能を網羅しています。自動ラベリング機能では、音声テキスト化された通話内容を自動でタグ付け可能です。また、高度な通信暗号化機能や迷惑電話フィルタを標準搭載し、安心して利用できる点が強みです。
SalesforceやkintoneといったCRMをはじめ、Slack・Googleカレンダーなどの外部ツールと連携できる点も特徴です。税理士事務所やデザイン会社、IT企業、美容サロンなど幅広い業種の企業での導入実績があります。
無料トライアルでは外線通話やIVR、自動文字起こし、CRM連携は利用できません。しかし、「通話録音」や発着信の多い時間や担当者を見える化する「ダッシュボード」の使用感を試せます。
| トライアル条件 | 詳細 |
|---|---|
| 期間 | 30日間 |
| 利用できる機能 | 要問い合わせ |
| 通話時間 | 要問い合わせ |
| ユーザー数(内線数) | 要問い合わせ |
2016年に日本でサービス提供が開始されたDialpadは、ビジネスコミュニケーションに必要な多彩な機能を備えたクラウドPBXです。音声通話・ビデオ会議・メッセージを単一プラットフォームで利用でき、Google WorkspaceやOffice 365など外部ツールとの連携にも対応しています。
初期費用は無料で、ユーザーライセンスごとの月額料金制です。Standardプラン(月〜100名)が月1,000円/ユーザー、Proプランが1,500円/ユーザー、Enterpriseプラン(100名以上)が2,000円/ユーザー。デスクフォンや追加番号用のオプションライセンスが用意されています。
ロケーションフリーでの電話番号共有、簡単な操作性、短期間でのコールセンター立ち上げサポートなど、テレワークやリモートワークを行ううえで大きなメリットを提供しています。さらに、通話内容の文字起こしやモニタリング、通話分析機能を搭載し、電話対応業務の効率化に貢献します。
30日間の無料トライアルを利用できますが、試せる機能やユーザー数の制限などは公式HPで公開されていないので、詳細は問い合わせてみましょう。
| トライアル条件 | 詳細 |
|---|---|
| 期間 | 申し込み~25日まで(最大31日間) |
| 利用できる機能 | オプション機能以外 |
| 通話時間 | 1通話3分まで 発信50回まで |
| ユーザー数(内線数) | 要問い合わせ |
03plusはユーザー数10万人※、ユーザー継続率97%※をほこるクラウドPBXです。03plusはスマホ1台で複数人が同じ番号を共有し、同時着信に対応可能。通話録音、クラウドFAX、留守番電話、IVR、内線通話や通話保留・転送なども搭載し、オフィスでも外出先でもスムーズな電話対応を実現します。
初期費用は3,800円(年払いによる割引料金)~、月額基本料1,280円~から利用可能です。クラウドPBXでは数少ないかけ放題プランのある点も特徴で、架電回数が多い企業には追加オプションで月額1,000円/1IDの10分かけ放題プランがおすすめです。
46局の市外局番(0ABJ番号)に対応し、サービス付きシェアオフィスを利用すれば全国どこでも03番号が取得可能です。
「0円スタートプラン」を利用すれば、03plusを申し込み~25日までの最大31日間お試し利用できます。たとえば、4月1日に申し込みすれば、4月25日まで初期費用・月額利用料・通話料が無料です。ただし、利用時に初期費用+初月分月額を支払い、無料期間中に解約した場合に返金される仕組みです。
なお、留守番電話や通話録音などのオプションメニューは0円スタートプランの期間は利用できません。
※出典:グラントン「 03plus公式HPより」(2025年12月3日閲覧)
TramOneCloud - トラムシステム株式会社
| トライアル条件 | 詳細 |
|---|---|
| 期間 | 2週間 |
| 利用できる機能 | 内線通話 外線通話 その他要問い合わせ |
| 通話時間 | 要問い合わせ |
| ユーザー数(内線数) | 内線3番号 |
TramOneCloudはアプリでの発着信やIVR、全通話録音など多彩な機能を搭載するクラウドPBXです。保留や転送、代理応答などの機能も網羅しており、既存の電話番号の継続利用に対応しています。会議通話機能では、最大256人と同時通話が可能です。
コールセンター連携ができることが特徴で、オフィスのPBXとコールセンターを同一システムで一元運用できます。これにより、コールセンターからオフィスへ転送も可能です。拡張機能も豊富で、ナースコールやその他センサーからの呼び出しをスマートフォンに集約したり、AIの音声認識と連携して通話内容を自動テキスト化・要約したりできます。
料金は3つのプランが用意されており、基本利用料とユーザー従量課金がそれぞれ月間で発生します。
| Essentialプラン | Professionalプラン | Enterpriseプラン | |
|---|---|---|---|
| 基本利用料 | 5,000円/システム | 20,000円/システム | 要問い合わせ |
| ユーザー課金 | 800円/ユーザー | 1,500円/ユーザー | 2,500円/ユーザー |
Essentialプランは基本機能が中心、ProfessionalプランはIVRや全通話録音などより高度な機能が利用できます。さらに、Enterpriseプランでは音声認識連携やチャット機能、導入前PoC対応などがあります。
無料トライアルは2週間で、内線通話と外線通話が可能です。ただし、その他の機能については公式HP上で言及されていませんので、詳しくは問い合わせてみましょう。
| トライアル条件 | 詳細 |
|---|---|
| 期間 | 2週間 |
| 利用できる機能 | 内線通話 その他要問い合わせ |
| 通話時間 | 要問い合わせ |
| ユーザー数(内線数) | 30ID(スマートフォン用20ID、ソフトフォン用10ID) |
ひかりクラウドPBXは、通信品質とセキュリティに優れたクラウドPBXです。NTT東日本が提供しており、最大999IDに対応する拡張性で大規模での導入にも対応できます。
内線通話、外線転送、留守番電話、ダイヤルインなどクラウドPBXの基本機能を搭載。専用アプリによってスマートフォンを内線化し、外出先でも会社の番号で発着信が可能です。
料金は月額利用料と初期費用から構成されており、月額利用料は利用ID数に応じたプラン(例:10IDで11,000円/月、20IDで19,000円/月)です。初期費用では、別途工事費や機器購入費が必要になります。
無料トライアルでは、30IDまでを2週間利用できます。ただし、無料トライアルでは外線通話に対応していない点に注意が必要です。
Arcstar Smart PBX - NTTドコモビジネス株式会社
| トライアル条件 | 詳細 |
|---|---|
| 期間 | 10営業日 |
| 利用できる機能 | 内線通話 内線設定や転送設定などの設定変更 |
| 通話時間 | 要問い合わせ |
| ユーザー数(内線数) | 20ID |
Arcstar Smart PBXは、NTTドコモビジネスが提供するクラウドPBXサービスです。PBXやビジネスフォンのクラウド化により、設備・保守コストを削減。スマートフォンやパソコンなど多様なデバイスで、ロケーションを問わず内線電話を利用できます。
キャリアの制限なしにスマートフォンを内線端末として利用できるため、BYOD(私物端末の業務利用)導入にも対応。また、外線サービスと組み合わせることで、ビジネス専用の050番号も取得できます。転送やグループ着信などの設定変更をWeb上で簡単に行えるので、工事業者の手配が不要。保守コストも削減できます。
無料トライアルでは、20IDを10営業日利用できます。ただし、外線通話は利用できないこと、通信機器の提供は無いことに注意しましょう。
無料トライアル中にチェックすべきポイント

無料トライアル期間はあまり長くないため、本導入を前提としたポイントをチェックしましょう。特に、次の3点を確認することをおすすめします。
- 音声品質
- 操作性
- ベンダーサポート
音声品質は問題ないか
クラウドPBXはインターネット回線を利用するため、その回線状況が通話の明瞭さや安定性に影響を与えます。音声品質が低いと、聞き間違いや聞き返しが増え、コミュニケーション効率を低下させるだけでなく、顧客からの信頼を損なう恐れもあります。
そのため、無料トライアル期間中に音声品質を入念に確認しましょう。音声品質を確認する際のチェックポイントは次のとおりです。
| 音声品質のチェックポイント | 詳細 |
|---|---|
| 明瞭さ | 声がはっきり聞こえるか、こもったり反響したりしないか |
| 音の途切れ・ノイズの有無 | 通話中に音が途切れたり、ザーッというノイズが発生しないか |
| 遅延の有無 | 発言してから相手に声が届くまでに遅延が発生しないか |
上記の音声品質をテストする際には、普段利用する可能性のある環境で複数回行うことが重要です。次の点を踏まえてテストするようにしましょう。
| テスト環境 | 詳細 |
|---|---|
| 異なる場所でのテスト | オフィス内だけでなく、外出先や自宅など実際の利用環境でテストする |
| 異なる時間帯でのテスト | 利用頻度が多いいくつかの時間帯でテストする |
| 異なる端末でのテスト | スマートフォン、パソコンなど利用する可能性のある端末でテストする |
使い勝手や操作性は問題ないか
クラウドPBXでは内線通話や外線発着信、保留・転送、留守番電話、通話履歴管理などを標準利用できます。無料トライアル期間中に、これらの中から業務上必要な機能をすべて試して、使い勝手や性能に問題ないかをチェックしましょう。
また、サービスによっては通話録音や自動文字起こし、自動音声応答(IVR)、CRM連携など高度な機能を提供しています。こうした機能をトライアル期間中に試せる場合は、積極的に活用して本導入後の活用を検討してみてもよいでしょう。
ただし、高度な機能は上位プランだったり、有料オプションだったりとコストが上がる可能性があります。その機能によってどの程度業務効率化ができるか、人件費削減につながるかを試算することをおすすめします。
ベンダーサポートは十分か
無料トライアル期間中に、ベンダーのサポート体制を確認しておくことで、導入後も安心してサービスを利用できるかどうかを判断できます。
実際に問い合わせをしてみて、サポート担当者の対応スピードや質問に対して的確な回答が得られるか、問題解決に向けて親身に対応してくれるかなどを確認しましょう。
ヘルプページや操作マニュアルなどのサポート資料が充実しているかも大切です。利用者自身で問題を解決できるように情報が豊富に用意されていることは、運用上の安心感につながります。
クラウドPBXは頻繁に変えるものではないため、安心したサポートを受けられるサービスを選ぶようにしましょう。
クラウドPBXの比較ならBOXIL
クラウドPBXの導入は、オフィス環境の柔軟性を高め、コスト削減にもつながる有効な手段です。完全に無料のサービスは存在しませんが、初期費用無料のサービスを選び、050番号の利用を検討し、無料トライアルを徹底的に活用することで、費用対効果の高いクラウドPBXを導入することが可能です。
無料トライアルでは音声品質や使い勝手、ベンダーのサポート体制を確認しながら、複数のPBXサービスを比較検討することが大切です。サービス比較を負担に感じているのであれば、BOXILでのサービス資料請求がおすすめです。BOXILならサービス提供会社が作成した紹介資料をまとめて入手できます。



