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IP電話とは?仕組み・特徴・メリット・デメリット、固定電話との違いを解説

最終更新日時:
記事の情報は2021-08-13時点のものです。
インターネット回線の利用によって通話料の削減を実現する「IP電話」。IP電話の仕組みや種類、050電話番号と「ひかり電話」、固定電話との違いと、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。内線電話を効率化する「PBX」や「ビジネスフォン」も紹介します。

「聞いたことはあっても、詳しくは知らない…」、もしくは「利用しているけれど一体どういう仕組みなんだろう」という方のために、意外と知られていないIP電話とは何かを詳しく解説します。

IP電話の導入を検討している方向けにIP電話のサービスを比較しています。IP電話の基礎を把握したのちに、あわせてご覧ください。

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IP電話とは

IP電話とは、インターネットプロトコル(Internet Protocol)と呼ばれる技術を利用して通話を行う電話サービスのことです。わかりやすく簡単に表現するならば、インターネットを通じた電話ができるサービスを指します。

従来のアナログ回線の固定電話は、基地局を経由して音声を届けていたものの、IP電話はメールと同じように音声をデジタルデータに変換して相手に届けます。デジタルデータから音声を復元することで、固定電話と同じような通話を実現しています。

IP電話サービスは、主にインターネットへの接続を行うプロバイダによって提供されており、携帯電話や固定電話機でも利用できます。一般的な電話は音声の通話のみですが、IP電話ではテレビ電話のようなビデオ通話も可能です。近年ではプロバイダフリーやIP電話アプリといった、プロバイダにとらわれないサービスも登場しています。

IP電話には、「050番号」「0ABJ番号」など電話番号が割り当てられるものと、「LINE」「Skype」「Facebook Messenger」など通話機能のあるアプリがあります。

050 IP電話

050 IP電話は、050から始まる11桁の電話番号が付与されます。「050(IP回線)」-「通信事業者の識別番号」-「利用者番号」という構成になっています。よって、プロバイダ(通信事業者)を変更した際には、電話番号が変わります。着信番号に050が表示されている場合は、発信元がIP電話を利用しているということです。

IP電話の通話品質は、総務省によって、接続品質、総合品質、安定品質、ネットワーク品質の評価から3つのクラスに分類されています。

  • クラスA:固定電話並みの通話品質
  • クラスB:携帯電話並みの通話品質
  • クラスC:通話可能品質

050 IP電話はクラスCの通話品質、0ABJ番号IP電話はクラスAの通話品質と規定されています。

0ABJ番号IP電話

0ABJ番号とは、03や06など市外局番から始まる固定電話(加入電話)番号のことです。「0ABCDE-FGHJ」の10桁の数字からなり、「市外局番+市内局番」-「加入者番号」という構成になっています。

0ABJ番号IP電話の代表的なものには、NTT東日本、NTT西日本が提供している「ひかり電話」やその他の光回線サービスが提供している「光電話」があります。

0ABJ番号IP電話では、アナログ電話と同等の安定した通話品質と遅延が起こりにくい特性を備えています。

通話アプリ

「LINE」「Skype」「Facebook Messenger」など通話機能のあるアプリでは、VoIP(Voice over IP)技術を使ったデータ通信によって、インターネット上の仲介サーバーを通して音声通話を行います。

IP電話と固定電話の違い

IP電話と固定電話との大きな違いは、インターネット技術を利用するため、電話交換機との接続工事がない点です。またIP電話は、固定電話のような距離にともなう通話品質の劣化や通話料の変動もありません。

アナログ回線の固定電話は、電話線で電話局とつながっています。電話をかけると電話局にある交換機が中継し、相手側へと音声を届けます。

電話線と中継を行う交換機によって通話を実現させているのは、アナログ回線を利用した固定電話の仕組みです。固定電話は、電話の相手との距離が遠くなるほど通話品質が低下し、通話料金は上がっていくというコストパフォーマンスの低さがデメリットでした。

IP電話とひかり電話の違い

前述したように「ひかり電話」や「光電話」も光ファイバーを利用したIP電話の一種です。従来のIP回線基盤であったADSLが、最長で2024年3月末に終了となるため、光ファイバーを利用したIP電話が完全に主流となります。

IP電話と0ABJ番号IP電話のメリット

IP電話と0ABJ番号IP電話、それぞれのメリットを紹介します。

IP電話のメリット

IP電話のメリットは次のとおりです。

  • 電話番号が簡単に手に入る
  • 料金が安い
  • 050 IP電話の無料通話
  • 既存の固定電話との併用も可能

電話番号が簡単に手に入る

一般の固定電話では電話加入権を購入しなければならないですが、IP電話では必要ありません。050番号は無料で、0ABJ番号も安価に取得できます。

料金が安い

IP電話サービスは固定電話と比べて、基本料金や通話料金が格段に安くなります。IP電話の通話料金は、全国一律料金となっています。県外への3分間の通話料金では、IP電話が約8円に対して固定電話では約20円かかります。

IP電話で、機器をレンタルしている場合はレンタル料金が必要ではありますが、通話の有無に関わらず基本料金が必要な固定電話回線と比べ、月々の料金は安くなることが一般的です。

従来のPBXと比べると大幅にコストを抑えて導入できるので、小規模な事業所でも導入しやすいサービスといえるでしょう。

050 IP電話の無料通話

050 IP電話同士の場合、同じプロバイダや提携プロバイダ間なら通話料金がかかりません

電話代が大幅に抑えられるため、個人はもちろん企業でも多く利用されています。全国に複数の拠点を展開している企業の場合は大幅に通信費を節約できます。

既存の固定電話との併用も可能

IP電話を導入しても、既存の固定電話を解約する必要はありません。着信も発信も用途によって切り替えて使用できます。どちらか一方に限定せず、柔軟に利用できる点も大きな魅力です。

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0ABJ番号IP電話のメリット

ABJ番号IP電話のメリットは次のとおりです。

  • 通話品質が良い
  • 電話番号が変わらない
  • 緊急通報やフリーダイヤルに発信可能
  • 固定電話番号の社会的信頼性

通話品質が良い

0ABJ番号IP電話は、総務省のクラスAの固定電話並みの通話品質を達成しているため、クリアな音質で音の途切れや遅延のない通話が可能です。

電話番号が変わらない

0ABJ番号IP電話では、現在使用している固定電話番号を引き続き利用できます。他社の事業者に乗り換える場合でも、条件によっては同じ番号を引き継ぎ可能です。

緊急通報やフリーダイヤルに発信可能

0ABJ番号IP電話である「ひかり電話」は、050 IP電話と異なり、緊急通報(110・118・119など)やフリーダイヤル(0120)への発信が可能です。

固定電話番号の社会的信頼性

法人の場合には、固定電話番号である0ABJ番号が社会的信頼性が高いとみなされるため、050番号よりも好まれています。金融機関の手続きなどでも、0ABJ番号でないと申請が通らないケースもあるようです。

IP電話と0ABJ番号IP電話のデメリット

IP電話と0ABJ番号IP電話には次のようなデメリットがあります。

IP電話のデメリット

停電時には利用できない

IP電話はインターネット接続が必要な通話なので、停電が起きるとネットワークの接続に必要な機器へ電力が供給されません。そのため通話もできなくなります。

050 IP電話のデメリット

050 IP電話のデメリットは次のとおりです。

  • 電話番号が変わる
  • かけられない電話番号がある
  • 高速での移動中は通話が途切れる
  • 通信回線が切り替わると電話が切れる

電話番号が変わる

IP電話では050から始まる番号が割り当てられています。そのため、現在使用している固定電話番号はそのまま利用できません。050番号もプロバイダを乗り換えると異なった番号に変わります。

かけられない電話番号がある

050 IP電話では一部の電話番号へ電話をかけられません。緊急通報(110/118/119など)のほか、フリーダイヤル(0120)や特殊番号(0570/0990など)への発信もできない仕様になっています。

高速での移動中は通話が途切れる

050 IP電話のスマートフォンアプリでは、走行中の電車の中など、高速で移動している状態では通話の品質が悪くなります。音声が途切れることが多くなるため、高速での移動の際に使用するには不向きです。

通信回線が切り替わると電話が切れる

050 IP電話のスマートフォンアプリでは、接続している回線が切り替わると電話が切れてしまいます。

Wi-Fi接続からモバイル回線へ切り替わる際など、ネットワークが瞬間的に遮断されることが原因です。そのため室内から屋外へでるときや、複数のWi-Fiを使用している広いオフィスなどで移動しながら通話をする場合には注意が必要です。

IP電話の仕組み

IP電話の仕組み

IP電話の仕組みを簡単にまとめると、「IP電話の場合、音声はデジタル化され、ネットワークを介して相手に届く。そして相手側でアナログ音声を再現する」ということになります。

より詳しく説明すると、IP電話では音声を届ける仕組みをIPネットワーク上で実現しています。

まず、VoIPゲートウェイと呼ばれる装置が、音声をデジタル化した「音声パケット」をつくります。

次に、VoIPゲートウェイが音声パケットを通話相手へ送信。音声パケットは、インターネットを通して目的地に届けられます。

相手側のVoIPゲートウェイへ届いたら、そこで音声パケットが再構成されます。その情報が電話機へ送られ、音声として聞こえるようになります。

スマートフォン用のIP電話アプリや通話機能アプリでは、ソフトウェアでデジタル化や復号を行うため、特別な機器は必要ありません。

IP電話対応機器とは

アナログ電話機でIP電話を利用するには、専用の機器が必要です。IP電話対応の機器は「VoIPアダプタ」とも呼ばれ、いくつかの種類があります。プロバイダによって推奨機器や動作確認済みの機器が異なるため、購入する場合は必ず事前に確認をしましょう。またNTTでは機器のレンタルも行っています。

IP電話システム構築に必要な機器

IP電話システム構築には、PBXに代表される「電話交換機」と呼ばれる機器が必要です。電話交換機とは、電話回線を希望する相手の電話機に接続する機器のことです。

回線のIP化に加え、優れた電話交換機を導入することで、自社の電話業務を劇的に効率化できます。

PBXのサービスを検討している方はこちらから、各サービス資料がまとめてダウンロードいただけます。ぜひ参考にしてください。

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大企業向け電話交換機「PBX」

PBX(Private Branch eXchanger)とは、社内に設置される電話交換機のことを指します。

主な機能は次のとおりです。

  • 外線電話を定められた内線番号に転送する
  • 各電話機を外線につなぐ
  • 内線同士の通話を無料でつなぐ

音声信号をデジタル処理するデジタルPBXが主流ですが、最近ではIP化して構内通信網(LAN)と統合するIP-PBX、クラウド上で電話交換を行うクラウドPBXも登場しています。

IP-PBX

IP-PBX(Internet Protocol PBX)は、既存のLAN上で機能するPBXです。内線接続を物理的に配線するのではなく、各端末(電話機やパソコン)にIPアドレスを割り当てることで、LANケーブル上に内線のネットワークを構築します。

クラウドPBX

クラウドPBXは、構内にPBX機器を設置するのではなく、クラウド上で電話交換を行います。インターネットやVPNサービスなど、ネットワークを介したサービスなので、ネットワークにつながってさえいれば、どこでもPBX機能が使えます。

拠点となる場所にPBXを設置する必要がなく、毎月の使用料だけで済むため、IP-PBXよりも安価なコストで導入できるのが魅力です。

また、モバイル端末の内線化機能を提供しているサービスも多く、日ごろから使っている携帯電話をそのままPBXの内線電話機として利用できます。そのためリモートワークやテレワークにも適したサービスといえるでしょう。

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PBXの各サービス資料を厳選。無料でダウンロード可能です。各サービスの料金や機能、特徴などの詳細を確認できます。テレワーク・リモートワークの促進、受電業務の効率化、営業の生産性向上、固定電話の廃止など、さまざまな目的で導入されるPBXの比較にお役立てください。サービス比較はこちら

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中小企業向け「ビジネスフォン」

ビジネスフォンとは、簡単にいうとPBXの機能を内包した電話機のことです。PBX(電話交換)の役割を果たす主装置と、通話を行うための専用電話機が必要になります。

PBXと比較すると、次のような違いがあります。

  • 接続可能な電話機数が少ない
  • 内線網よりも、外部との通話に注力している
  • 遠隔の拠点間同士を内線でつなげない

このように、ビジネスフォンはPBXよりも機能が制限されます。その分コストを低く抑えられるため、大規模な電話回線を必要としない中小企業に向いているでしょう。


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IP電話本体(電話機)をお求めの方はこちら

IP電話の本体は通販サイトから購入できます。さまざまな機種があるため、必要な機能や利用シーンに応じて最適な商品を選ぶことをおすすめします。

IP電話機を取り扱っている通販サイト

Amazon
どの機種にするかすでに決まっている場合は、Amazonからすぐに購入できます。

価格.com
必要な機能やメーカーを確認しながら選びたい場合は、価格.comでじっくり検討してから購入できます。

IP電話を正しく理解し、サービス導入検討を

これまで「IP電話とは何か」わからず、導入に踏み切れなかった方。IP電話を利用しているが、PBXについては知らなかった方。電話業務を効率化し、コスト削減を実現するために、ぜひ新しいサービスの導入を検討してみてください。

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