メール配信システムの費用相場と料金比較・おすすめソフト
メール配信システムには多くの種類があり「どれを選べばいいか」迷いますよね。後から知ったサービスの方が適していることもよくあります。導入の失敗を避けるためにも、まずは各サービスの資料をBOXILでまとめて用意しましょう。
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- メール配信システムの費用相場
- 【調査】メール配信システム29サービスの費用・料金比較表
- 大量配信・到達率の高さに強みを持つタイプ5サービスの料金表
- メルマガの運用や分析、改善に強みを持つタイプ17サービスの料金表
- シンプルな機能性・低コストで導入できるタイプ7サービスの料金表
- メール配信システムの料金モデル
- 1. アカウント数課金
- 2. 配信件数課金(従量課金)
- 3. 固定料金制(月額定額)
- メール配信システムの費用内訳
- 初期費用
- 月額費用・年額費用
- 【注意】見落としがちな追加オプション
- 費用対効果が高いメール配信システム9選
- Marketing Cloud Account Engagement (旧 Pardot)
- 配配メール
- Cuenote FC
- WiLL Mail
- アララ メッセージ
- WEBCAS e-mail
- Synergy!
- Sansan
- Repro(リプロ)
- 費用対効果の高いメール配信システムを導入しよう
メール配信システムの費用相場
メール配信システムの費用相場は、初期費用は0円〜30万円、月額費用は480円〜18万円程度です。この目安は、主要なメール配信システム29サービスの料金を調査し、公開されている最も安い価格帯をもとに算出しています。
ただし、実際の料金は各ツールのプラン内容や提供される機能によって異なります。また、企業ごとの要望や課題によっては、別途見積もりが必要となる場合もあります。そのため、気になるサービスについては公式サイトから見積もりや相談を依頼することをおすすめします。
【調査】メール配信システム29サービスの費用・料金比較表
主要なメール配信システム29サービスの初期費用と月額費用を調査。公式サイトに記載がないサービスを除くと、次のような傾向が見られました。
- 大量配信・到達率重視型とシンプル機能型は、初期費用が0円〜3万円台、月額費用が5,000円以内のサービスが多い
- メルマガ運用・分析強化型は、初期費用が10万円〜30万円台、月額費用が10万円を超えるサービスも多い
- いずれのタイプでも配信通数・契約アカウント数・機能構成などによって料金が変動する
大量配信・到達率の高さに強みを持つタイプ5サービスの料金表
大量配信・到達率の高さに強みを持つタイプは、数十万〜数百万通といった大量メールを確実に届けたい企業向けのサービスです。専用IPや分散配信などを採用し、安定した送信性能を重視しています。
料金は、配信通数や契約サーバー数、送信ドメイン数などによって変動します。
| サービス名 | 初期費用 | 月額費用 | 補足 |
|---|---|---|---|
| WEBCAS e-mail | 30,000円~ | 10,000円~ | |
| アララ メッセージ | 要問い合わせ | 9,500円 | |
| Mail Publisher | 要問い合わせ | 要問い合わせ | |
| Customers Mail Cloud | 要問い合わせ | 要問い合わせ | |
| SendGrid | 0円 | 3,000円~ |
メルマガの運用や分析、改善に強みを持つタイプ17サービスの料金表
メルマガの運用や分析、改善に強みを持つタイプは、配信後の効果測定や顧客育成(ナーチャリング)を重視するサービスです。開封率・クリック率の分析やステップメール機能など、運用を自動化・最適化する機能が特徴です。
料金は、配信件数や利用ユーザー数、分析機能やCRM・MA機能などの有無によって変動します。
| サービス名 | 初期費用 | 月額費用 | 補足 |
|---|---|---|---|
| BALES CLOUD | 要問い合わせ | 要問い合わせ | |
| Marketing Cloud Account Engagement (旧 Pardot) | 要問い合わせ | 150,000円 | |
| WiLL Mail | 0円 | 4,000円~ | |
| 配配メール | 要問い合わせ | 要問い合わせ | |
| Cuenote FC | 30,000円~ | 5,000円~ | |
| Synergy! | 118,000円 | 20,000円~ | 配信数に応じて従量課金あり |
| Benchmark Email | 0円 | 4,700円~ | |
| ferret One for MA | 30,000円 | 80,000円~ | |
| EC Intelligence | 200,000円〜 | 100,000円〜 | |
| Knowledge Suite | 0円 | 55,000円 | |
| クライゼル | 50,000円~ | 10,000円~ | 基本料金+配信数の従量課金(税抜) |
| Zoho Campaigns | 0円 | 480円~ | |
| ワイメール | 10,000円 | 4,980円 | |
| SATORI | 300,000円 | 148,000円〜 | 年間契約の月額(税抜) |
| HubSpot(Marketing Hub) | 0円 | 2,400円/シート~ | |
| Adobe Marketo Engage | 要問い合わせ | 要問い合わせ | |
| Salesforce Marketing Cloud | 要問い合わせ | 180,000円~ | Marketing Cloud Next Growthの価格 |
シンプルな機能性・低コストで導入できるタイプ7サービスの料金表
シンプルな機能性・低コストで導入できるタイプは、初めてメール配信を行う中小企業や個人事業者向けのシステムです。基本的な配信機能やテンプレート編集を中心とし、シンプルな構成が多いのが特徴です。
料金は、登録件数や配信通数、サポートの範囲によって変わることが多く、コストを抑えて導入したい場合に適しています。
| サービス名 | 初期費用 | 月額費用 | 補足 |
|---|---|---|---|
| blastmail | 10,000円 | 4,000円 | |
| お名前.com メールマーケティング | 0円 | 790円 | |
| acmailer | 16,000円 | 0円 | 買い切り(エコノミーライセンス)。月額なし/都度支払い |
| Mailchimp | 0円 | 1,750円 | |
| オレンジメール | 12,800円 | 2,980円 | |
| AutoBiz(オートビズ) | 10,000円 | 3,200円 | |
| める配くん | 8,000円 | 2,200円 |
メール配信システムの料金モデル
メール配信システムには大きく3つの料金モデルがあり、それぞれの課金方法によってコストの変動や導入のしやすさが異なります。
1. アカウント数課金
「1アカウントあたり月額〇円」といった、ユーザー数に応じて料金が決まるモデルです。主にマーケティングオートメーション機能を持つ上位プランやBtoB向けツールに多く採用されています。
ユーザー数や利用部門が増えるほど料金も上がりますが、契約ボリュームに応じて1アカウントあたりの単価が下がる段階課金制を採用しているケースもあります。
2. 配信件数課金(従量課金)
配信通数やメール送信量に応じて料金が変動するモデルです。メールマーケティングにおいて最も一般的で、配信数の多い企業ほどコストがかかります。
月間の配信上限を超えると上位プランに自動的に切り替わる仕組みが導入されているものもあります。大量配信を行う企業では、このタイプを採用することが多いです。
3. 固定料金制(月額定額)
一定の月額料金で利用できる定額モデルで、blastmailやワイメールなど中小企業向けのツールに多く見られます。配信件数や登録数が比較的少ない企業にとってコスト管理がしやすいのが特徴です。
ただし、上位プランに移行しないとメルマガの分析機能やステップ配信などが制限される場合もあり、必要な機能をどこまで求めるかで適切な料金プランを選ぶ必要があります。
メール配信システムの費用内訳
メール配信システムの費用は、初期費用と月額費用(または年額費用)の2つが基本で、さらに必要に応じてオプション費用が発生します。
初期費用
初期費用は無料のサービスが多いものの、配信設定の代行やメールテンプレートの作成サポートを依頼すると別途費用が発生することがあります。とくに企業規模が大きく、複数ドメインで配信設定を行う場合は導入支援のコストが上乗せされる傾向にあります。
コストを抑えたい場合は、初期設定やリストインポートなどを自社で対応できるよう、担当者のスキルやリソースをあらかじめ確保することが重要です。
月額費用・年額費用
月額費用(または年額費用)は、配信件数や登録アドレス数、利用機能の範囲によって変動します。多くのサービスでは配信通数が一定数を超えると上位プランへの切り替えが必要になり、メルマガ運用支援やステップメールなどを追加すると費用が高くなる仕組みです。
また、MA機能やCRM連携などマーケティング全体を支援する拡張機能を搭載したサービスは、単体のメール配信システムよりも高額になる傾向があります。自社の配信規模や運用目的に応じて、必要な機能を見極めることが費用対効果を高めるポイントです。
【注意】見落としがちな追加オプション
メール配信システム導入時、初期費用と月額利用料だけで予算を組んでしまうと、予想外の追加コストが発生して驚くことがあります。実際に運用を始めてから「こんな費用も必要なのか」と困ることがないよう、見落としやすい追加オプションについても事前に確認しておきましょう。
| チェック項目 | 例 |
|---|---|
| 追加機能 | ステップメール、ABテスト、CRM連携、レポート分析 |
| システム連携 | 顧客データベースとの連携、MAツールやECサイトとのデータ連携 |
| サポート | 導入時の設定支援、メールデザイン作成、運用コンサルティング |
費用対効果が高いメール配信システム9選
メール配信システムのなかでも費用対効果が高いおすすめのツールを紹介します。各ツールの特徴やくわしい料金プランなどを解説しているので、メール配信システム選びの参考にしてみてください。
Marketing Cloud Account Engagement (旧 Pardot) - 株式会社セールスフォース・ジャパン
Marketing Cloud Account Engagementについて紹介します。
利用できる機能
Marketing Cloud Account Engagement(旧 Pardot)は、BtoBビジネス向けのMAツールです。
ランディングページ作成、メルマガ配信、行動データ追跡などの機能を備え、マーケティング活動の効率化と効果を高めます。また、Sales Cloudとの連携により、営業活動の効率化も支援します。
Marketing Cloud Account Engagement (旧 Pardot)の料金プラン・価格
| プラン | 初期費用 | 料金 |
|---|---|---|
| Growth | 要問い合わせ | 150,000円 |
| Plus | 要問い合わせ | 330,000円 |
| Advanced | 要問い合わせ | 528,000円 |
| Premium | 要問い合わせ | 1,800,000 |
※年間契約
配配メールについて紹介します。
利用できる機能
配配メールは、商談獲得に特化したMAツールです。
メール配信やWeb来訪検知機能、商談獲得に特化した機能、初心者でも安心して利用できるサポート体制を備えています。
配配メールの料金プラン・価格
要問い合わせ
Cuenote FCについて紹介します。
利用できる機能
Cuenote FCは、メールマーケティングに必要な機能を備えたメール配信システムです。
使いやすい管理画面と送り放題の定額制により、初心者でも安心して利用できます。
また、API連携や行動履歴分析によるターゲティング・セグメンテーション・シナリオメールの配信など、メールマーケティングの効果を最大化する機能も豊富に備えています。
Cuenote FCの料金プラン・価格
| プラン | 初期費用 | 月額料金 |
|---|---|---|
| Premiumプラン | 30,000円〜 | 5,000円〜 |
| 専用ASPプラン | 200,000円〜 | 167,500円〜 |
| オンプレミスプラン | 3,250,000円〜 | 54,000円〜(アプリケーション保守費用) |
WiLL Mailについて紹介します。
利用できる機能
WiLL Mailは、メールマーケティングを低コストで効率的に実施したい企業におすすめのメール配信システムです。
ステップメールやターゲティング配信などのメールマーケティングに必要な機能が標準搭載されています。
また、スマートフォン対応のHTMLメルマガエディタやヒートマップ型の効果測定ツールなど、メルマガ作成・配信の機能も充実しています。
WiLL Mailの料金プラン・価格
| プラン | 初期費用 | 月額料金(税抜) |
|---|---|---|
| プレミアムプラン | 0円 | 12,000円〜 |
| シンプルプラン | 0円 | 4,000円〜 |
アララ メッセージについて紹介します。
利用できる機能
アララ メッセージは、高い到達率と高速配信を実現するメール配信システムです。
HTMLメールの作成が簡単で、テンプレートも充実しているため、初心者でも安心して利用できます。
さらに、用途に合わせたメール配信APIにより、エンジニアの負担を軽減し、メール配信の効率化を実現します。
アララ メッセージの料金プラン・価格
| 月間配信数 | 月額費用 | 上限超過時 |
|---|---|---|
| 50,000通 | 9,500円 | 0.20円/通 |
| 100,000通 | 12,000円 | 0.12円/通 |
| 300,000通 | 24,000円 | 0.08円/通 |
| 500,000通 | 36,000円 | 0.08円/通 |
| 700,000通 | 45,000円 | 0.08円/通 |
| 1,000,000通 | 60,000円 | 0.08円/通 |
| 1,500,000通 | 85,000円 | 0.06円/通 |
| 2,000,000通 | 100,000円 | 0.06円/通 |
| 2,500,000通 | 110,000円 | 0.06円/通 |
WEBCAS e-mail - 株式会社WOW WORLD
WEBCAS e-mailについて紹介します。
利用できる機能
WEBCAS e-mailは、大規模なメール配信にも対応できる高性能なメール配信システムです。メールの到達率やシステム連携の柔軟性が評価されています。
複数のデータベースを活用可能で、コスト削減やニーズに合わせた配信が可能。20年以上の実績があり、大手企業や官公庁にも導入されています。※
信頼性、セキュリティ、使いやすさにも定評があります。
※出典:WOW WORLD「メール配信システムWEBCAS e-mail|大手企業・官公庁にも多数導入」(2025年11月6日閲覧)
WEBCAS e-mailの料金プラン・価格
| プラン | 初期費用 | 月額料金 |
|---|---|---|
| シンプルプラン(ASP型) | 30,000円 | 10,000円〜 |
| スタンダードプラン(ASP型) | 50,000円 | 10,000円〜 |
| スタンダードプラン(SaaS型) | 200,000円 | 100,000円〜 |
| パッケージ導入版(オンプレミス) | ライセンス費用:2,880,000円〜 | 別途相談 |
Synergy!について紹介します。
利用できる機能
Synergy!は、簡単設定でメールマーケティングの効果を効率的に最大化できるメール配信システムです。HTMLメール作成や効果測定、セグメント配信が可能となり、効率的なメールマーケティングを支援します。
顧客行動に基づいた自動メール配信も活用でき、少ない手間で顧客エンゲージメントを向上させ、費用対効果の高い運用が可能です。
基本機能に加え、用途に応じた柔軟なオプション選択も魅力です。
Synergy!の料金プラン・価格
| プラン | 初期費用 | 月額料金 |
|---|---|---|
| データベース+フォーム | 118,000円 | 20,000円〜 |
| データベース+フォーム+メール配信 | 148,000円 | 30,000円〜 |
Sansanについて紹介します。
利用できる機能
Sansanは、名刺情報や企業情報、営業履歴を一元管理し、営業活動の成果最大化とコスト削減を支援するビジネスデータベースです。
MAツールと連携することで、Sansanの持つ質の高い顧客データが各システムで活用され、顧客属性に即した効果的なマーケティングシナリオ作成を促進し、営業・マーケティング活動全体の質を高めます。
Sansanの料金プラン・価格
| プラン | 初期費用 | 月額料金 |
|---|---|---|
| Lite(名刺管理) | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| Standard(データベース) | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| Enterprise(高度なセキュリティー) | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
Repro(リプロ)について紹介します。
利用できる機能
Repro(リプロ)は、アプリマーケティング(Repro App)やWeb接客(Repro Web)のソリューションと統合されており、チャネルを横断したメッセージング戦略を実現します。
アプリやWebでのユーザー行動をリアルタイムでメール施策に反映し、かご落ちリマインドなど自動配信で売上向上に貢献可能です。
CDP/DWHと柔軟に連携し、複雑なSQL不要のフィルタ操作で、氏名やポイント情報を含む1to1のパーソナライズ配信を容易に実現します。
Repro(リプロ)の料金プラン・価格
要問い合わせ
費用対効果の高いメール配信システムを導入しよう
メール配信システムの費用は、提供形態や機能、利用者数などによって大きく変わります。
一般的には、クラウド型の場合は月額料金制、オンプレミス型やパッケージ型の場合は初期費用と年間保守費用が発生します。
費用だけでなく、機能の選定や既存システムとの連携、サポート体制の充実度にも注意が必要です。
費用対効果の高いメール配信システムを導入するためには、ニーズや予算に合わせて、複数のシステムを比較検討しましょう。

