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スマホで使える会計アプリを比較|iPhone、Android対応のソフト

最終更新日:(記事の情報は現在から284日前のものです)
スマートフォンで使える会計ソフトには、自動で仕訳ができたり確定申告ができたりと便利な機能が多く搭載されています。本記事では、会計ソフトの選び方やおすすめの会計ソフトを紹介します。会計ソフトの導入に迷っている方は参考にしてください。

会計ソフトとは

会計ソフトとは、法人や個人事業主の会計業務を効率的に行うためのソフトウェアです。主な機能は次のようなものがあります。

  • 売上や仕入、経費などの入力や管理
  • 貸借対照表や損益計算書といった財務諸表の作成
  • 消費税や法人税の計算
  • 顧客と取引先の管理
  • データのバックアップ

会計ソフトを利用することで、手作業によるミスを防ぎ仕訳や決算書類にかかる工数を削減できます。これまでの会計ソフトはインストール型が主流でしたが、近年はクラウド型も浸透しつつあります。

「スマホで会計ソフトを使う」の意味

会計ソフトはパソコン操作が一般的ですが、スマートフォンで使うことも可能です。「スマホで会計ソフトを使う」の意味について詳しくお伝えします。

サービス契約でスマホ利用できる会計ソフトがある

会計ソフトの中には、基本的にはパソコン利用だが、契約することでスマホ利用もできる、といったソフトがあります。

クラウド型の会計ソフトに多く見られ、スマホでブラウザから利用できたり、専用アプリから利用できたりします。会計ソフトと契約していれば、スマートフォンを含む他デバイスも無料で利用できるケースが多いです(デバイス制限をかけている場合も)。

ブラウザ版とアプリ版を使えることが多い

会計ソフト側は、スマホユーザーに対して「ブラウザ版」や「アプリ版」を提供しています。ブラウザ版とは、GoogleやYahoo!といったブラウザから会計ソフトにログインして利用する方法です。アプリ版とは、会計ソフトの専用アプリをインストールし、ログイン後利用できる方法です。

最初に設定したIDとパスワードはブラウザとアプリにも紐づけられるため、突発的なスマホ利用でもシームレスに使えます。

「スマートフォンのみ」の会計ソフトもある

一方で、「スマートフォンのみ対応」とする会計ソフトもあります。パソコン利用を前提としたソフトと比べて機能数は少ないですが、特定の機能に特化しているケースが多いです。

たとえば、「帳簿入力」に特化しているソフト、「会社員の副業会計」に特化したソフトなど。月額費用が無料だったり、月〇〇件の仕訳登録まで無料だったりと、コスト面でのメリットがあります。

スマートフォン対応の会計ソフトの選び方

スマートフォン対応の会計ソフトを選ぶ際は、次のポイントを意識しましょう。

  • 対応OSを確認する(iOSかAndroidか)
  • 操作性や視認性に優れているか
  • 機能制限の内容
  • 申告書類に対応しているか
  • 銀行口座や他システムとのデータ連携
  • 電子帳簿保存法とインボイス制度への対応

対応OSを確認する(iOSかAndroidか)

スマートフォン利用を検討している場合、まずは対応OSを確認しましょう。スマートフォンのOSは、iPhoneやiPadなどApple製品の「iOS」と、Googleデバイスの「Android」の2種類です。多くの会計ソフトはiOSとAndroidの両方に対応していますが、なかには片方しか対応していないソフトもあります。「複数のスマートフォンから使いたい」といった場合、必ず対応OSを確認しましょう。

操作性や視認性に優れているか

パソコン利用を前提とする会計ソフトが多いため、スマートフォン利用したときの使いやすさ、見やすさも確認しましょう。

たとえば、スマホ画面でも勘定項目の選択やチェックがしやすいか、トップページのメニューが見やすく設計されているか、など。操作性や視認性が低いと入力ミスが起こりやすくなるため、必ず確認しておきましょう。

機能制限の内容

スマートフォンで使える会計ソフトには、機能制限がかかっている場合が多いです。パソコン利用だと詳細入力やグラフ閲覧ができるがスマホでは不可、といった場合も。また「無料プラン」を選択した場合、ほとんどの場合、機能に制限がかかります。

  • 仕訳登録できる数の制限
  • 取引データ閲覧期間の制限
  • 利用できるデバイス数の制限
  • 各種書類のエクスポート制限

パソコン利用かつ有料プランを契約していれば機能の幅も広いですが、「スマホ利用」「無料」だと制限がかかる場合がほとんどです。どのような機能があるのか、無料プランではどこまでの範囲を使えるのか、あらためて確認しましょう。

申告書類に対応しているか

確定申告や決算の効率化を目的に会計ソフトを利用する方も多いでしょう。その際、申告書類に対応しているかは重要なポイントです。申告書類は「個人事業主」と「法人」で異なります。

【個人事業主の場合】
- 確定申告書
- 収支内訳書
- 青色申告決算書
- 青色申告承認申請書
- 貸借対照表(バランスシート)
※白色申告と青色申告で必要書類は異なる

【法人の場合】
- 総勘定元帳
- 決算報告書
- 法人事情概況説明書
- 領収書つづり
- 各種税金の申告書(法人税・消費税・地方法人税など)
- 税務代理権限証書

個人事業主は「青色申告」と「白色申告」の2つがあります。白色申告の場合、「確定申告書B」と「収支内訳書」のみの提出で済むため、会計ソフトのスマホ機能でも対応可能です。法人になると申告書類は増え、申告も複雑になるので、スマホでの無料範囲では限界があるでしょう。

銀行口座や他システムとのデータ連携

銀行口座や他システムとデータ連携ができるかも、会計ソフトを選ぶうえで重要です。銀行口座との連携機能があれば、銀行での入金や引き落とし履歴をソフトの入力に自動反映できます。クレジットカードと連携できる会計ソフトもあり、カードの明細から経費を自動仕訳し、そのまま帳票へ反映してくれます。

他にもECプラットフォームやPOSレジなど外部システムとの連携機能はさまざまです。手動で入力したり仕訳したりする手間が省けます。

電子帳簿保存法とインボイス制度への対応

電子帳簿保存法やインボイス制度への対応も重要です。国の制度であるゆえ会計ソフト側も対応を進めていますが、対応状況はソフトによって異なります。
電子帳簿保存法への対応状況は、JIIMAによる電子帳簿ソフト法的要件認証製品一覧から認証がなされている商品についてはチェックできます。

また今後の法改正への対応力も見られるとなおよいです。過去のリリースをチェックし各種法制度へどのくらいの速度で対応したのか、そもそも対応しているのかを確認します。

スマートフォンとパソコンで使えるおすすめの会計ソフト4選

パソコン利用をメインとしていながら、スマートフォンにも対応している会計ソフトを紹介します。対応OSや料金の比較表を用いながら解説しているので、スマートフォンとパソコンの両方での利用を考えている方はご参考ください。

サービス名 freee会計 マネーフォワード クラウド会計 弥生会計 オンライン HANJO 会計
iOS(iPhone)対応
Android対応
無料トライアル
法人向けの月額プラン 1,980円(税抜)〜 3,980円(税抜)〜 2,316円(税抜)〜 0円〜

※年額プランを月あたりで割って計算し記載

上記で紹介した会計ソフトをはじめ、多くの会計ソフトの料金や機能は下記ボタンで入手できるサービス資料に掲載があります。会計ソフトの比較にかかる工数を削減できるので、システム選定をしている方であればおすすめです。

freee会計 - フリー株式会社

freee会計
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BOXIL SaaSセクション | BOXIL SaaS AWARD 2024
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提供企業様でご不明点がある方はこちら

  • 個人から法人まで事業規模別にプランが用意されている
  • 通帳やクレジットカード明細からデータを自動転記できる
  • 個人向けではアプリで簡単に確定申告書を作成可能

freee会計は、個人事業主から中小企業、大企業までさまざまな企業規模に対応しているクラウド型の会計ソフトです。「個人向け」「20名以下の法人向け」「21名以上の法人向け」など規模別にプランを用意しており、それぞれパソコンとスマートフォンの両方で利用できます。

銀行口座やクレジットカードとの連携、入金・支払い管理レポート、仕訳帳のエクスポートなど機能はさまざまです。通帳やクレジットカード明細からソフトへの転記が自動で行えるため、工数やヒューマンエラー削減につながります。

決算書の作成も、ボタンを押すだけで簡単にできます。「個人向け」と「20名以下の法人向け」では無料プランを用意しており、「個人向け」ではアプリで簡単に確定申告書を作成できます。

マネーフォワード クラウド会計 - 株式会社マネーフォワード

マネーフォワード クラウド会計
マネーフォワード クラウド会計
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  • 2,000以上のサービスと連携できる
  • 青色申告や経費精算など目的別にアプリが用意されている
  • 銀行やクレジットカード以外に電子マネー、POSレジとも連携可能

マネーフォワード クラウド会計は、2,000以上のサービスと連携ができる会計ソフトです。クラウド型のソフトで、ブラウザとアプリともに利用可能。アプリでは個人事業主の青色申告向けアプリや法人の経費精算アプリなどが用意されています。

銀行やクレジットカードをはじめ電子マネー、POSレジとも連携可能。各サービスでの取引明細が自動取得されるうえ、一度登録した仕訳内容はAIが記憶するため、入力や仕訳にかかる工数を大幅に削減できます。

インボイス制度にも対応しており、適格請求書発行事業者かどうかを簡単にチェックでき、取引日に応じて仕入税額控除の金額も自動で反映されます。キャッシュフローや収益に関するレポートの自動作成機能も搭載しているため、日々の経営状況の可視化に役立ちます。

※出典:株式会社マネーフォワード「マネーフォワード クラウド会計 公式サイト」(2024年6月16日閲覧)

弥生会計 オンライン - 弥生株式会社

弥生会計 オンライン
弥生会計 オンライン
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  • 個人事業主と法人それぞれに合わせたプランを用意
  • 「使いやすさ」と「見やすさ」に特化している
  • トライアル期間では1年間無料ですべての機能を利用できる

弥生会計 オンラインは、「経理をもっとかんたんに。」をコンセプトとしたクラウド型の会計ソフトです。インボイス制度や電子帳簿保存法に対応しており、「個人事業主向け」「法人向け」それぞれに合わせたプラン用意。ユーザーはブラウザ利用とアプリの両方を使えます。

コンセプトのとおり、「使いやすさ」と「見やすさ」に特化しているのが特徴です。簿記の知識がなくても、日付や金額を打ち込むだけで簡単に決算書を作成できます。ソフトの操作方法や仕訳・経理業務についての疑問を答えてくれるサポートも用意されているので、初めての方でも安心です。トライアル期間として、すべての機能を1年間無料で利用できるのも弥生会計オンラインの魅力といえます。

HANJO 会計

  • 飲食店に特化したクラウド型の会計ソフト
  • レシートの写真を撮るだけで自動で仕訳してくれる
  • アプリ上でカシオレジ連携、日報入力なども行える

HANJO 会計は、株式会社CXDネクストが運営する「飲食店」に特化したクラウド型の会計ソフトです。中小規模の飲食店の業務効率化を支える機能が豊富に揃っています。代表機能は、レシート撮影による自動仕訳です。スマートフォンでレシートの写真を撮るだけで自動で仕訳をしてくれます。

銀行口座やクレジットカードとも連携でき、申告書や帳票の作成から印刷までを完結できます。ブラウザ利用はもちろんスマートフォン用のアプリも提供。アプリではレシートの読み取りや取引入力、カシオレジ連携、日報入力などを行えます。

スマートフォンのみで使えるおすすめの会計ソフト5選

続いて、スマートフォンのみで使えるおすすめの会計ソフトを紹介します。

サービス名 Taxnote CalQ Share スマホ会計FinFin Kaikei 快速仕訳
iOS(iPhone)対応
Android対応
月額費用 0円〜 0円 0円〜 年額2,800円〜 0円
有料プランの無料トライアル 60日間

Taxnote

  • 仕訳登録と帳票出力ができる個人事業主向けの確定申告アプリ
  • 毎月15件までの仕訳登録なら永年無料で利用できる
  • 入力データから損益表や科目別れポートも作成可能

Taxnoteは、freee株式会社が運営する会計アプリです。「個人事業主のための確定申告アプリ」として提供されており、青色申告と白色申告の両方に対応しています。主な機能は仕訳登録と帳票出力です。仕訳登録は毎月15件までであれば永年無料で使えます。

入力したデータから損益表や科目別レポートも作成可能です。経費の入力業務が効率化されるうえ、事業のキャッシュフローを見える化できます。なおアプリはiOSとAndroidの両方に対応しています。

CalQ Share

  • 会社員の副業に特化した会計アプリ
  • 確定申告に必要な機能は無料で利用できる
  • アプリに用意されたマンガで確定申告の知識を学べる

CalQ Shareは、会社員の副業に特化した会計アプリです。iOSとAndroidの両方に対応しており、さまざまな機能を無料で使えます。主な機能は、必要経費の入力と確定申告書の作成です。仕訳や入力の工数を大幅に削減できるオプションサービスも用意しています。

アプリ内に確定申告の初歩的な知識を学べるマンガを用意。アプリの使い方がわからない場合は問い合わせフォームから気軽に質問できるため、副業を始めたばかりの方でも安心です。

スマホ会計FinFin

  • 全国の約99%の金融機関と連携している
  • 売上や科目ごとの金額などデータをグラフで把握できる
  • 無料プランで利用できる機能の幅が広い

スマホ会計FinFinは、スマートフォンで確定申告を完結できる会計アプリです。全国の約99%の金融機関と連携しており、銀行やクレジットカード連携、スマホカメラによる領収書の撮影によって仕訳業務を大幅に効率化できます。

青色申告・白色申告の両方に対応しており、ナビにしたがって会計を処理することで確定申告書を作成できます。日別や月別の売上、経費に占める科目別ごとの金額などもグラフで把握可能です。

無料プランでも、領収書の撮影枚数が20枚まで、明細取得が2週間に1度まで、など制限はありますが多くの機能を利用できます。月額650円/年払い5,600円(税込)の有料プランになると、撮影枚数が無制限になったり、e-taxでの申請ができたりします。

※出典:会計バンク「スマホ会計FinFi 公式サイト」(2024年6月16日閲覧)

Kaikei

  • 個人事業主やフリーランス向けに開発された会計アプリ
  • アプリ上で簡単に帳簿付ができる
  • Face IDやTouch IDなどセキュリティ対策も可能

Kaikeiは、株式会社コモレビが運営する会計アプリです。個人事業主やフリーランス向けに開発されており、金額を入力して勘定項目を選ぶだけで、アプリから簡単に帳簿付けができます。入力データをもとにグラフやレポートも閲覧可能です。

データはCSV形式でダウンロードでき、確定申告書をそのままプリンターで印刷できます。アプリはiOSとAndroidの両方に対応。Face IDやTouch IDなどセキュリティ対策も可能です。

快速仕訳

  • Androidに対応した複式簿記形式の会計アプリ
  • ユーザー登録不要で利用を始められる
  • 無料プランでは月間20件までの仕訳登録が可能

快速仕訳は、複式簿記の形式でデータを入力できる会計アプリです。Androidのみに対応しており、アプリをインストールするだけでユーザー登録をせずに利用できます。仕訳入力では、金額を入力して勘定項目を選択するだけです。

無料プランでは月間20件までの仕訳登録ができ、仕訳帳はCSV形式で出力できます。「アプリ利用の最初の登録作業が面倒」「すぐに会計ソフトを使いたい」といった方におすすめのアプリです。

スマートフォンで使える会計ソフトのメリット

スマートフォンで使える会計ソフトの主なメリットは、次の3点です。

  • パソコン作業が難しい環境でも経理作業ができる
  • OCR機能でレシート仕訳を効率化できる
  • パソコンで作業したデータが自動同期される

パソコン作業が難しい環境でも経理作業ができる

スマートフォンに対応している会計ソフトなら、外出中や移動中などパソコン作業が難しい環境でも利用できます。パソコンに座ってまとまった作業をする時間のない方、複数の店舗や会社を経営していて移動の多い方でも、少しのすきま時間で経理作業を行えます。

OCR機能でレシート仕訳を効率化できる

スマートフォン対応している会計ソフトの多くは、カメラでレシートを撮影することで自動仕訳してくれる「OCR機能」が備わっています。手作業での入力だと手間がかかるうえ、ミスも起こりやすいです。OCR機能を使うことでスムーズかつ入力漏れのない正確な書類を作れます。

パソコンで作業したデータが自動同期される

パソコンとスマートフォンの両方に対応している会計ソフトも多く、この場合、パソコンとスマートフォンでの作業内容が互いに自動同期されます。たとえば、オフィスや自宅ではパソコンで作業し、外出先ではスマートフォンで作業をするといった使い分けが可能です。クラウド保存されるためデータ消失の心配もありません。

スマートフォン対応の会計ソフトで業務を効率化しよう

スマートフォン対応の会計ソフトは、パソコンとスマートフォンの両方に対応しているものと、スマートフォン利用に特化したものに分類できます。

スマートフォン利用できる会計ソフトには場所を問わずに使えたり、OCR機能によってレシートの入力作業を効率化できたりとメリットが多いです。まとまったパソコン作業ができない方におすすめです。選定の際は次のポイントに注意して選ぶのをおすすめします。

  • 対応OSを確認する(iOSかAndroidか)
  • 操作性や視認性に優れているか
  • 機能制限の内容
  • 申告書類に対応しているか
  • 銀行口座や他システムとのデータ連携
  • 電子帳簿保存法とインボイス制度への対応

スマートフォン利用できる会計ソフトをより深く検討したい方は、サービス資料を請求し比較するとよいでしょう。

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