医療機関向けAI-OCRおすすめ7選 機能・料金比較表と解決できる課題

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「問診票も保険証もそれぞれ手で打ち直している」「手書きカルテを読み解く作業に時間がかかる」とお悩みではありませんか。

医療機関で使えるAI-OCRのうち7製品を、料金と読み取れる書類で比較しました。書類ごとの使い方や費用の目安、電子的に保存するときの要件まで解説します。

【30秒でわかるこの記事のポイント】

・手書き対応は多くの製品にあり、差がつくのは自院の帳票を読めるかと電子カルテへの渡し方
・費用は最も安いプランで月20,000円から84,000円(税抜)。上位プランや読み取り枚数の超過分は別に加算
・データを自院の設備で管理するならDX Suite、サーバーを用意せず始めるならOPTiM 文書管理

業種を問わずAI-OCRを広く比べたい場合は、次の記事で20製品の選び方と違いを確認できます。
AI-OCRのおすすめ製品、選び方、比較表

AI-OCRには多くの種類があり「どれを選べばいいか」迷いますよね。後から知ったサービスの方が適していることもよくあります。導入の失敗を避けるためにも、まずは各サービスの資料をBOXILでまとめて用意しましょう。
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※掲載料金は税区分の記載を含め、各社公式サイトの表記に基づいています。

目次

医療機関向けAI-OCRの機能・料金比較表

この記事で紹介する7製品の料金と主な機能をまとめました。読み取ったデータをどこで管理できるか、既存のシステムへ渡せるかで違いが出ます。

タイプ 初期費用 月額(最安プラン) 強み 手書き文字の読み取り API連携
DX Suite オンプレミス対応(データを院内で管理) 0円 Lite 40,000円〜(税抜) クラウド/オンプレ両対応
DynaEye 11 オンプレミス対応(データを院内で管理) 年間ライセンスに含む Entry Lite AI-OCR 84,000円相当(税抜・初年度の月額換算) オフライン対応 要問い合わせ
SmartRead オンプレミス対応(データを院内で管理) 0円 スモール 30,000円相当(税抜・年間契約時) 外部ネットワークに接続しないオンプレミス版がある
スマートOCR オンプレミス対応(データを院内で管理) 100,000円 SDクラウドサービス 30,000円〜 4つの提供形態から選べる
OPTiM 文書管理 with AI-OCR クラウド 要問い合わせ 要問い合わせ 読み取る項目を言葉で指示して抜き出せる 要問い合わせ
LINE WORKS PaperOn クラウド 要問い合わせ ライト 30,000円(税抜・年間契約時) FAXや訂正印が入った文字にも対応
AISpect クラウド 50,000円(税抜) 標準版 20,000円〜(税抜) 項目数ではなく読み取った枚数で費用が決まる ×

●=対応/×=非対応/要問い合わせ=公表されていない項目

表の「タイプ」は、読み取りとデータの管理をどこで行うかの違いです。オンプレミスは自院のPCやサーバーに製品を入れて使う形で、設備の用意と運用を院内で担います。クラウドは提供事業者のサービス上で読み取りを行う形で、自院でサーバーを用意せずに始められます。

医療機関における書類業務の課題

医療機関の事務作業は、紙に書かれた内容を人が読み取ってシステムへ入力する場面が多く残っています。手間が生まれているのは打ち込む作業だけでなく、その前に挟まる判読、入力先の多さが挙げられます。

手書き文字を読み解くところから入力が始まる

情報をデータ化する際には、カルテや処方箋に書かれた文字を読み解く作業が入力の前工程として挟まります。書いた人と入力する人が別であるため、読めない字があれば書いた本人に確認しに行くことになります。

つまり1つの書面ごとに、読む、確認する、打ち込むという3つの作業が積み上がる状態です。判読は書き手を変えても消えない工程のため、改善すべき箇所は「読み取る」「打ち込む」の工程です。

問診票や保険証、紹介状を別々のシステムへ手で移している

患者1人が受診するだけで複数の書類が発生し、それぞれ入力先が違います。1度の入力で済む形になっていなければ、紙の枚数だけ入力の機会が増えます。

  • 問診票の内容を電子カルテへ入力する
  • 保険証の資格情報をレセプトコンピュータの頭書きへ入力する
  • 他院から届いた紹介状の内容をカルテへ入力する
  • 健診の結果票を健診システムへ入力する

電子データと紙の情報が混在するほか、システム連携ができない項目はExcelへの転記作業が発生しているケースもあるでしょう。

レセプトの締めに入力業務が集中する

診療報酬の請求業務には毎月の締めがあり、その前後に一気に作業が発生します。日々の入力が追いついていないほど、締めの時期の負荷が大きくなります。

締めの時期だけ人手を足しても、紙から書き写す作業そのものは減りません。日常的に発生する入力をどれだけ減らしておけるかが、締めの時期の余裕につながります。

医療機関向けAI-OCRの機能・メリット

AI-OCRは、紙や画像に含まれる文字を読み取ってデータに変換する技術です。医療機関では、手書きの書類をそのまま扱えることと、読み取ったデータを別のシステムへ渡せることが役に立ちます。

手書きの書類をそのまま読み取ってデータ化できる

AI-OCRは、活字だけでなく手書きの文字も読み取ってデータに変換できます。従来のOCRが苦手としてきた、書式が定まっていない書類や、書き手によって字の形が変わる書類にも対応します。

文字の傾きや歪みを自動補正して抽出できるため、複合機でスキャンするだけで入力の手間を大幅に減らせます。人が目で読んで打ち込む工程がなくなれば、打ち間違いも起こりにくくなります。

転記先が分かれていてもCSVやAPIでまとめて渡せる

読み取ったデータは、CSVでの書き出しやAPI連携で既存のシステムへ渡せます。紙ごとに入力先が分かれている状態でも、読み取りを1回にまとめて、その先を自動で振り分ける形にできます。

例えば問診票を読み取ってCSVで書き出し、電子カルテへ取り込む流れにすれば、同じ内容を見ながら打ち直す作業がなくなります。API連携に対応している製品なら、読み取りから受け渡しまでを人の操作なしでつなげられます。どの製品がどこまで対応しているかは製品ごとに違うため、選び方で確認してください。

RPAと連携して定型業務を自動化できる

AI-OCRはRPAと組み合わせやすく、読み取りから後続の処理までをひとつながりにできます。決まった手順で繰り返している作業ほど、自動化の効果が出やすくなります。

例えば医事日報の作成や勤怠報告書のチェックのように、読み取った数値をそのまま別の表へ転記していく作業が対象になります。締めの時期に集中する集計作業を日々の処理に分散できるため、月末に人手を集める運用を変えられます。

医療機関のAI-OCR活用例

対象になるのは受付で扱う紙だけではありません。経理や購買で受け取る書類、保管庫に積まれた過去の記録まで含めて、代表的な6種類の使い方を整理します。

問診票

問診票は患者本人が手書きする書類で、字の形も書き方もそろいません。チェック欄と自由記述が混ざるため、読み取りの精度を確かめておきたい書類の代表です。

書式は施設ごとに違うので、読み取る位置をあらかじめ設定する製品と、位置を指定せずに項目を抜き出す製品では、導入時の手間が変わります。問診票の様式を見直す予定があるなら、書式を変えても設定し直さずに済む形を選んでおくと後が楽になります。

健康診断の結果票

健診の結果票は1枚に多くの項目が並ぶ書類です。検査値が数字で並ぶため読み取りやすい一方、項目数が多いぶん人が打ち込むと時間がかかります。

まとめて処理する時期が決まっている書類でもあるため、読み取り枚数の上限がある製品では、繁忙期に上限を超えないかを確認しておきます。読み取った項目数ではなく枚数で費用が決まる料金体系なら、項目の多い結果票でも費用の見通しを立てやすくなります。

紹介状(診療情報提供書)

紹介状は他院から紙やFAXで届く書類です。自院で書式を決められないため、届くたびに違う体裁の紙を扱うことになります。

手書きの紹介状を読み取って電子カルテへ連携する使い方に対応する製品もあります。届いたその日に取り込む運用にすれば、紙のまま保管して後から探す手間も減らせます。ただし、受け取った紙を電子化して保存する場合は要件があるため、選び方であわせて確認してください。

保険証などの証書

保険証や各種の証書は活字で書式もそろっているため、AI-OCRとの相性がよい書類です。読み取った資格情報をそのまま受付のシステムへ渡せます。

窓口で証書を見ながら打ち込む手間をなくせます。ただし読み取りが代わるのは打ち込みの部分で、資格情報が正しいかどうかを確かめる作業は残るため、そこを前提に運用を組みます。読み取ったデータをどのシステムへ渡すかは事前に決めておき、書き出し方法が合うかを確認しておきます。

医薬品・医療材料の納品書や請求書

AI-OCRが役立つのは患者に関わる書類だけではありません。医薬品や医療材料の仕入れで受け取る納品書や請求書も、取引先ごとに様式の違う紙として届きます。

仕入れ先が多いほど様式の数も増えるため、読み取る位置をあらかじめ決めておくタイプの製品では、様式ごとに設定を用意することになります。位置を指定せずに項目を抜き出せる製品なら、届いた紙をそのまま読み取れます。読み取ったデータをどの会計システムへ渡すかは、患者の書類と同じように事前に決めておきます。

過去の紙カルテ

日々届く紙だけでなく、既に保管している過去の記録も対象になります。紙のまま置いておくと、必要な1枚を探すのに時間がかかります。

読み取ってデータにしておけば、患者名や日付から目的の記録にたどり着けるようになります。ただし、電子化したうえで元の紙を廃棄するには、製品の読み取り性能とは別に満たすべき要件があります。まとめて電子化する予定があるなら、選び方で取り上げる電子保存の要件を先に確認してください。

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医療機関向けAI-OCRにかかる費用・価格相場

この記事で紹介する7製品の場合、月20,000円から84,000円(税抜)ほどが目安になります。これは各製品で最も安いプランを並べた金額です。上位のプランを選んだり、オプションや読み取り枚数の超過分が加わったりすると、月100,000円を超えることもあります。

費用は、初期費用と月額または年額の基本料、読み取り量に応じた従量課金の組み合わせで決まります。クラウドで使う製品は、月額の基本料に読み取りの無料枠が含まれ、超えた分が加算される形が多く見られます。院内に置いて使う製品には、PC1台あたりの年間ライセンスという形をとるものもあります。

医療機関での導入においては、次の費目が基本料とは別に発生することがあります。

  • 院内にデータを置く場合のサーバーやPCの用意(ライセンスがPC1台単位の製品では、使う台数だけ費用がかかります)
  • 電子カルテやレセプトコンピュータとつなぐための連携の作り込み(API連携が提供されない製品では別の仕組みが必要になります)
  • 健診の時期など、読み取り枚数が普段より増える月の超過分

費用を抑えたい場合は、月額20,000円から使えるAISpectや、初期費用0円で始められるDX SuiteのLiteプラン、SmartReadのスモールプランが候補になります。AI-OCR全体の費用相場は、次の記事で詳しく取り上げています。

医療機関向けAI-OCRの選び方

医療機関がAI-OCRを選ぶときは、読み取り性能だけでなく、患者データをどこで管理するかと、読み取ったあとのデータの行き先まで含めて確かめます。電子的に保存する場合の要件も、製品選びと並行して押さえておく必要があります。

患者データを院内で持つかクラウドで持つかを決める

最初に決めるのは、読み取ったデータを自院の設備で管理するか、クラウドサービス上で管理するかです。違いは管理を担う場所で、自院で持つならサーバーやPCの運用を院内で受け持ち、クラウドならその役割を提供事業者が受け持ちます。

病歴は個人情報保護法で要配慮個人情報にあたるため、どちらを選ぶ場合も安全管理の体制を確かめたうえで決めます。院内にサーバーやPCを置いて管理できる体制があるなら、DX SuiteDynaEye 11SmartReadスマートOCRのようにオンプレミスを選べる製品が候補になります。

管理を担える人が限られる、あるいはまず1部署で小さく試したい場合は、OPTiM 文書管理 with AI-OCRLINE WORKS PaperOnAISpectのようなクラウド専用の製品のほうが始めやすくなります。

※出典:デジタル庁「個人情報の保護に関する法律 | e-Gov 法令検索」(2026年8月13日閲覧)

手書きの読み取り精度を自院の帳票で確かめる

手書きに対応しているかどうかは、比較の入り口にはなりません。7製品はいずれも手書きの読み取りに対応しているためです。分かれるのは、自院で実際に使っている帳票をどこまで読めるかのほうです。

読み取りの結果は、書式や記入者の書き方によって変わります。同じ様式の紙でも、記入欄からはみ出した文字や書き崩した文字が混ざれば、読み取りきれない箇所が残ります。トライアルで自院の問診票やカルテを実際に読ませて、修正がどれくらい残るかを見てから判断すると、導入後のずれが小さくなります。

SmartReadは500枚まで、スマートOCRは5日間で100枚まで無料で試せます。DynaEye 11には60日間の無償トライアルがあり、DX Suiteの1か月のトライアルプランは基本料金40,000円(税抜)からの有償です。

読み取ったデータの渡し先と連携方法を確認する

読み取って終わりでは、手入力はなくなりません。読み取ったデータを電子カルテやレセプトコンピュータへどう渡すかまで決めておくと、二重入力を残さずに済みます。

システム同士を直接つなぐならAPI連携が必要です。DX SuiteとSmartRead、スマートOCR、LINE WORKS PaperOnはAPI連携に対応しています。AISpectはAPIを提供していないため、別の方法で自動化することになります。DynaEye 11とOPTiM 文書管理 with AI-OCRは、CSVでの書き出しに対応しています。

電子保存の要件を運用とセットで押さえる

紙をスキャンして電子的に保存するなら、製品の機能とは別に、運用側の要件を確認します。診療録は医師法第24条※1で5年間の保存が定められています。これを電磁的記録で保存する場合は、厚生労働省の施行通知※2が真正性、見読性、保存性の3つを満たすことを求めています。

特に、過去に蓄積された紙をまとめて電子化して元の紙を廃棄する場合は、医療情報システムの安全管理に関するガイドライン※3が、患者への事前の院内掲示などによる周知と異議申立てへの対応、実施計画書の作成、外部監査人による事後の監査を求めています。

単に読み取り精度が高いだけで紙を処分できるわけではありません。

「真正性・見読性・保存性」の3要件は、製品の導入だけでは満たせません。運用管理規程の整備とあわせて進める必要があります。導入を検討する段階で、どの書類をいつスキャンし、元の紙をどう扱うかまで決めておくと、あとから運用を組み直さずに済みます。

※1出典:デジタル庁「医師法 | e-Gov 法令検索」(2026年8月13日閲覧)
※2出典:厚生労働省「民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する法律等の施行等について〔医療法〕」(2026年8月13日閲覧)
※3出典:厚生労働省「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第7.0版(令和8年6月)|厚生労働省」(2026年8月13日閲覧)

医療機関におすすめのAI-OCR比較4選【オンプレミス対応(データを院内で管理)】

読み取ったデータを院内のサーバーやPCで管理したい医療機関に向くのが、オンプレミスでの利用に対応した4製品です。DynaEye 11以外はクラウドとの選択もできるため、小さく始めてから運用を広げる進め方もとれます。

初期費用 月額(最安プラン) 強み
DX Suite 0円 Lite 40,000円〜(税抜) クラウド/オンプレ両対応
DynaEye 11 年間ライセンスに含む Entry Lite AI-OCR 84,000円相当(税抜・初年度の月額換算) オフライン対応
SmartRead 0円 スモール 30,000円相当(税抜・年間契約時) 外部ネットワークに接続しないオンプレミス版
スマートOCR 100,000円 SDクラウドサービス 30,000円〜 4つの提供形態から選べる

DX Suite

AI inside株式会社
2026上半期 資料請求数ランキング1位
  • 手書きの問診票やFAXで届いた書類、写真で撮影した書類まで読み取ってデータ化できる
  • Liteプランは初期費用0円、月額40,000円(税抜)から利用できる
  • 定型の帳票だけでなく、書式が定まっていない書類も読み取れる

DX Suiteは、独自に開発した大規模言語モデルを搭載したAI-OCRです。クラウドとオンプレミスの双方に対応しているため、患者データを自院の設備で管理する運用にも、まずクラウドで小さく試す運用にも合わせられます。

読み取った結果はAPI連携で基幹システムへ渡せるので、電子カルテや会計システムへ手で打ち直す作業をなくしたい医療機関におすすめです。導入前に試せる1か月のトライアルプランも提供されています。

DX Suiteのプラン・料金

プラン初期費用月額費用
Lite0円40,000円〜(税抜)
Standard200,000円(税抜)100,000円〜(税抜)
Pro200,000円(税抜)200,000円〜(税抜)

月額費用には読み取りの無料枠が含まれ、超えた分が従量課金になります。

  • インストールしたPCの中で読み取りが完結し、データを外部に送信しない
  • 手書き文字、活字、バーコードなど幅広い文字種を読み取れる
  • 年間ライセンス制で、処理するページ数に上限のないプランを選べる

DynaEye 11は、PFUが提供する据え置き型のAI-OCRです。読み取りをインストールしたPCの中だけで行い、インターネットへ送信しません。院内のネットワーク方針で外部との通信を制限している医療機関でも導入を検討できます。

罫線のない自由記述の手書きに対応するのは、名称にAI-OCRが付く2つのプランです。読み取り結果はCSVで書き出せます。

DynaEye 11のプラン・料金

プラン初年度(初期ライセンス)2年目以降(継続ライセンス)
DynaEye 11 Entry Lite AI-OCR1,008,000円(税抜)168,000円/年(税抜)
DynaEye 11 Entry AI-OCR2,016,000円(税抜)336,000円/年(税抜)

料金はPC1台あたりの年間ライセンスで、DynaEye 11 Entry Lite AI-OCRの初年度は月額換算で84,000円(税抜)です。ほかにAI-OCRを搭載しない2プランがあります。

SmartRead

株式会社Cogent Labs
2026上半期 資料請求数ランキング1位
  • 手書き文字と活字を読み取り、混ざった帳票を種類ごとに自動で仕分けできる
  • 全プランで初期費用が0円、年額36万円(税抜)から利用できる
  • 外部ネットワークに接続しないオンプレミス版を選べる

SmartReadは、クラウド版と外部ネットワークに接続せずに使えるオンプレミス版を用意したAI-OCRです。問診票や紹介状など種類の違う紙をまとめてスキャンしても、帳票の種類ごとに自動で仕分けられます。

読み取り結果はCSVやExcelで書き出せるほか、API連携で基幹システムやRPAへ渡せます。500枚までの無償トライアルがあるので、自院の帳票で読み取り具合を確かめてから決められます。

SmartReadのプラン・料金

プラン初期費用年額費用
スモール0円360,000円(税抜)
スタンダード0円960,000円(税抜)
エンタープライズ0円2,400,000円(税抜)
SmartRead On-Premises0円2,400,000円〜(税抜)

契約は1年単位で、スモールプランの年額360,000円(税抜)は月額換算で30,000円(税抜)です。年額費用の中に読み取りの無料枠があり、超えた分が項目単位の従量課金になります。

スマートOCR

  • 手書きの帳票を読み取り、CSVで書き出せる
  • クラウド、専用クラウド、プライベートクラウド、オンプレミスの4形態から選べる
  • SDクラウドサービスは初期費用100,000円、月額30,000円から利用できる

スマートOCRは、定型の帳票も、書式が定まっていない帳票も読み取れるAI-OCRです。提供形態を4つから選べるため、まず小規模なクラウド契約で始めて、扱う書類が増えたら院内のサーバーへ移すといった進め方ができます。

API連携にも対応しており、読み取ったデータを既存のシステムへ自動で渡せます。5日間・100枚のトライアルのほか、自院の帳票を送って読み取り具合を確かめる検証も依頼できます。

スマートOCRのプラン・料金

提供形態初期費用費用
SDクラウドサービス100,000円30,000円〜/月
専用クラウドサービス・プライベートクラウド・オンプレミス1,000,000円〜4,800,000円〜/年

SDクラウドサービスは3ユーザー・月300枚までが基準で、ユーザーやグループの追加、読み取り枚数の超過分は別途費用がかかります。最低利用期間はSDクラウドサービスが3か月、そのほかの形態が1年です。

医療機関におすすめのAI-OCR比較3選【クラウド型】

サーバーを自院で用意せず、契約してすぐに使い始めたい医療機関におすすめなのがクラウド型の製品です。サーバーの運用や更新は提供事業者側で行われるため、院内に専任の管理者を置かなくても始められます。

初期費用 月額(最安プラン) 強み
OPTiM 文書管理 with AI-OCR 要問い合わせ 要問い合わせ 読み取る項目を言葉で指示して抜き出せる
LINE WORKS PaperOn 要問い合わせ ライト 30,000円(税抜・年間契約時) FAXや訂正印が入った文字にも対応
AISpect 50,000円(税抜) 標準版プラン1000 20,000円〜(税抜) 項目数ではなく読み取った枚数で費用が決まる

  • 読み取る位置を指定しなくても、必要な項目を言葉で指示して抜き出せる
  • 手書きされた診療情報提供書を読み取り、電子カルテへ連携する用途に対応する
  • 料金は2プランとも問い合わせで案内される

OPTiM 文書管理 with AI-OCRは、生成AIを使って文書から項目を抜き出すクラウドサービスです。読み取る位置をあらかじめ決めておく必要がなく、書式の違う紙が混ざる医療機関の書類でも設定の手間を抑えられます。

走り書きの文字を読み取って台帳へ書き写す作業を減らす使い方や、他院から届いた紹介状を電子カルテへつなぐ使い方に向いています。読み取った内容はCSVで書き出せます。

OPTiM 文書管理 with AI-OCRのプラン・料金

プラン初期費用月額費用
LLM-OCR利用プラン要問い合わせ要問い合わせ
クラウド文書管理利用プラン要問い合わせ要問い合わせ

LLM-OCR利用プランは、年間12,000ファイルの処理が目安として示されています。

  • 手書き文字やFAX文字、訂正印や二重線が入った文字にも対応する
  • 複合機やFAXからメールで送るだけで書類を取り込める
  • ライトプランは月額30,000円(税抜・年間契約時)で、月800回まで読み取れる

LINE WORKS PaperOnは、紙のやり取りを残したまま使えるように作られたAI-OCRです。複合機やFAXから送った書類をそのまま取り込めるため、受付や医事課の手順を大きく変えずに始められます。

訂正印や二重線が入った書類も読み取り対象に含まれるので、手直しの跡が残る紙を扱う場面でも使えます。API連携とCSVの取り込み・書き出しに対応しており、読み取ったデータを既存のシステムへ渡せます。

LINE WORKS PaperOnのプラン・料金

プラン初期費用月額費用
ライト要問い合わせ30,000円(税抜・年間契約時)
スタンダード要問い合わせ50,000円(税抜・年間契約時)
アドバンスト要問い合わせ100,000円(税抜・年間契約時)

読み取り回数はライトが月800回、スタンダードが月2,000回、アドバンストが月5,000回です。有料プランの最低利用期間は12か月で、1か月の無償トライアルがあります。

AISpect

株式会社ASAHI Accounting Robot 研究所
  • 活字、手書き文字、写真の中の文字、縦書きを読み取れる
  • 1枚あたりの項目数にかかわらず、読み取った枚数で費用が決まる
  • 読み取り結果はCSV、TXT、XLSXで書き出せる

AISpectは、読み取った枚数で費用が決まる料金体系のAI-OCRです。1枚に多くの項目が並ぶ健診の結果票や検査報告書を扱う場合でも、費用の見通しを立てやすくなります。標準版は使わなかった月に基本料も利用料もかかりません。

外部システムとの連携は、フォルダを監視して読み取る仕組みや、Power Automate for desktopとの組み合わせで行います。API連携は提供されていないため、システム間を直接つなぐ形を想定している場合は進め方が変わります。

AISpectのプラン・料金

プラン初期費用基本料(月額)読み取り料金
標準版(プラン1000)50,000円(税抜)10,000円(税抜)1,000枚ごとに10,000円(税抜)
標準版(プラン1)50,000円(税抜)15,000円(税抜)1枚15円(税抜)
カスタマイズ版(プラン1000)要問い合わせ10,000円(税抜)1,000枚ごとに20,000円(税抜)
カスタマイズ版(プラン1)要問い合わせ15,000円(税抜)1枚30円(税抜)

1,000枚まで読み取る月は、基本料と合わせて20,000円(税抜)です。契約は1か月単位で、利用できる人数に制限はありません。カスタマイズ版は、使わなかった月にAIの保持費用2,000円(税抜)がかかります。

医療機関でAI-OCRを活用するポイント

AI-OCRは、読み取った後の扱いを決めておく必要があります。スムーズな運用のための3つのポイントを取り上げます。

まず1種類の書類から始める

扱う書類をいきなり広げず、1種類に絞って始めるほうが定着します。書類ごとに読み取りの設定も、読み取った後の渡し先も違うためです。

最初に選ぶなら、枚数が多くて書式がそろっている書類が向きます。保険証や健診の結果票のように活字で位置が決まっているものから始めると、読み取りの精度も確かめやすくなります。手書きが多い問診票やカルテは、1種類目で運用の型ができてから広げると混乱が起きにくくなります。

読み取った結果を誰がどこで確認するか決める

読み取った内容には修正が必要になる場合があります。確認する担当と、確認する時間帯を先に決めておきます。決めないままだと、修正が誰の作業なのか曖昧なまま残ります。

書き方のばらつきが大きい紙ほど、読み取り結果に手直しが残ります。読み取った内容をそのまま信用する運用にはせず、画面上で元の画像と見比べて直せる形にしておくと、確認の手間を抑えられます。読み取ったその場で1枚ずつ直すのではなく、確認をまとめて行う時間を別に取る形にすれば、目の前の作業に修正が割り込まずに済みます。

紙とデータを二重に持たない運用にする

読み取った後も紙をそのまま回し続けると、どちらが最新か分からなくなります。読み取ったデータと紙のどちらを本体として扱うかを決めておきます。

紙を残す場合は保管の場所と期間を決め、データ側を参照用とするのか、その逆にするのかを職員に周知します。電子的に保存したものを正式な記録として扱う場合は、選び方で取り上げた要件を満たす必要があるため、運用管理規程の整備とあわせて進めます。

医療機関向けAI-OCRに関するよくある質問(FAQ)

医療機関がAI-OCRを検討するときに出やすい疑問をまとめました。

手書きのカルテや処方箋はどのくらい読み取れますか?

7製品はいずれも手書きに対応しています。ただし読み取りやすさは製品よりも紙の側で決まる部分が大きく、罫線の有無や記入欄の作り、書き手のくせで変わります。共通の目安になる数値はないため、自院で実際に使っている紙で試すのが確実です。無償で試せるものと有償のトライアルがあり、条件は製品ごとに違います。

読み取ったあと、紙のカルテは処分してよいですか?

読み取れば処分してよい、というものではありません。診療録には保存の義務があり、電磁的記録で保存する場合は真正性、見読性、保存性の3つを満たす必要があります。根拠となる条文と通知は、選び方の「電子保存の要件を運用とセットで押さえる」で示しています。

過去に蓄積された紙をまとめて電子化して元の紙を廃棄する場合は、患者への事前の周知と異議申立てへの対応、実施計画書の作成、外部監査人による監査が求められます。運用管理規程の整備とセットで検討してください。

費用はどのくらいかかりますか?

この記事で紹介する7製品の場合、最も安いプランで月20,000円から84,000円(税抜)ほどが目安です。初期費用は0円の製品もあれば、100,000円かかる製品もあります。

上位のプランやオプションを加えた場合、読み取り量が増えて従量課金が乗った場合はこれより高くなるため、月にどれくらいの枚数を読み取るかを見積もってから比べてください。

小規模なクリニックでも導入できますか?

利用人数の下限を設けていない製品もあり、小規模でも導入できます。AISpectは契約が1か月単位で利用人数に制限がなく、使わなかった月は基本料もかかりません。スマートOCRのSDクラウドサービスは3ユーザー・月300枚までが基準です。

一方、DynaEye 11のようにPC1台あたりの年間ライセンスで初年度に100万円を超える製品もあるため、読み取る枚数と予算に合うプランがあるかを確認してください。

医療機関向けAI-OCRを比較するならBOXIL

医療機関がAI-OCRを選ぶときに押さえておきたい点は、次のとおりです。

  • 手書きの判読と、紙ごとに分かれた入力先への転記が、事務作業の負担になっている
  • 手書き対応は7製品とも備えているため、自院の帳票で読み取り具合を試して比べる
  • 患者データを自院の設備で管理するか、クラウドで管理するかを決めて候補を絞る
  • 読み取った後にどのシステムへ渡すかを決めてから、連携の方法を確認する
  • 電子的に保存して紙を廃棄する場合は、周知や実施計画書などの要件を運用側でそろえる

どのサービスを選ぶか負担に感じているのであれば、BOXILでのサービス資料請求がおすすめです。サービス各社が作成した紹介資料と合わせて機能比較表をダウンロードできるため、自院に最適な製品が見つかります。

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