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クライアントPC管理ができるツール10選!導入メリットと選び方

最終更新日:(記事の情報は現在から100日前のものです)
クライアントPC管理におすすめのIT資産管理ツールをボクシル編集部が紹介。IT資産管理ツールを選定する際のポイントや導入するメリットを解説しています。この記事を読めばどのIT資産管理ツールを導入すればいいのか、そもそも自社はIT資産管理ツールを導入すべきかどうかがわかります。

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現代のビジネスシーンで私たちが日常的に使用するPCの多くは、クライアントPCとして機能しています。クライアントPCとは、単独で動作可能なコンピュータであり、必要に応じてサーバーに接続してデータやサービスを利用します。たとえば、社内ネットワークに接続してファイル共有やプリンターを利用する場面でも、クライアントPCがその役割を果たします。

本記事では、こうしたクライアントPCを効率的に管理するためのツールについて解説します。

クライアントPC管理における管理項目

クライアントPC管理においては、次の管理項目が重要です。これらを適切に管理することでIT資産を有効活用し、セキュリティリスクを低減します。

IT資産管理

IT資産管理とは、保有するクライアントPC、サーバー、ソフトウェアなどのIT資産を適切に管理することです。IT資産の導入から廃棄までの管理、資産の棚卸し、利用状況の把握、コスト管理などを行います。IT資産管理を適切に行うことで、不要な資産の購入を抑制し、コスト削減につなげます。

インベントリ管理

インベントリ管理では、IT資産の構成情報を詳細に管理します。具体的にはOSやCPU、メモリ、ハードディスク、インストールされているソフトウェアなどの情報の管理です。インベントリ管理を適切に行うことで、IT資産の現状を正確に把握し、障害発生時の対応やソフトウェアのアップデートを効率的に行えます。

ライセンス管理

ライセンス管理とは、ソフトウェアの利用許諾契約を管理することです。具体的には、ソフトウェアのライセンス数、利用者、インストールされているPCなどを管理します。ライセンス管理を適切に行うことで、ライセンス違反による法的なリスクを回避します。また、不要なライセンスを把握し、コスト削減につなげることも可能です。

クライアントPC管理には「IT資産管理ツール」が効果的

クライアントPC管理をする際は、「IT資産管理ツール」がおすすめです。IT資産管理ツールとは、ハードウェアやソフトウェア、サーバー、そのほか周辺機器などの「IT資産」を総合的に管理できるツールです。IT資産の中に「クライアントPC」も含まれており、安全なセキュリティのもと膨大な量のPCを一元管理できます。

また、代替案として「ライセンス管理ツール」を導入する方法もあります。ライセンス管理ツールとは、IT資産の中でも「ソフトウェアのライセンス」に特化したツールです。ソフトウェアの名称や購入日などを記録する「ライセンス台帳」や、許諾に関する内容やデータが格納されCDといった「ライセンス関連部材台帳」などの機能が搭載されています。

IT資産管理ツールを導入するメリット

IT資産管理ツールを導入するメリットとして次のものがあげられます。

  • 棚卸しにかかる工数が削減される
  • セキュリティを強化できる
  • 過剰投資を防げる
  • 紛失・盗難時のリスクが軽減される

棚卸しにかかる工数が削減される

IT資産管理ツールでは、クライアントPCをはじめソフトウェアのライセンス、バージョン、情報収集、問題検出などをワンプラットフォームで管理できます。これらの業務をすべて手作業で行うのは大変ですが、ツール導入によって膨大な工数削減が可能です。

たとえば、ソフトウェアをアップデートしたい場合も、1台のPCから対象PCに対して一括で指示を出し、実行できます。

セキュリティを強化できる

IT資産管理ツールには、PCやスマートフォンの操作を制限できる「デバイス制御」や、遠隔地の端末を操作できる「リモート操作」などの機能が搭載されています。未登録のPCが使われたり、禁止ソフトウェアにアクセスされたりした場合の検知機能が備わっているツールもあるため、セキュリティ強化が可能です。

ほかにも、OSにぜい弱性が見つかった場合の自動アップデート指示機能が備わっているツールもあります。

過剰投資を防げる

IT資産管理ツールでは、ハードウェアやソフトウェアの利用状況を一元管理できます。あらゆる情報が見える化されるため、「不必要なライセンス」や「費用対効果を得られていない機器のリースやレンタル」などを把握可能です。IT資産管理における「ムダ」が明確になることで、過剰投資を防げます。企業にとっては、コスト削減による利益最大化につながります。

紛失・盗難時のリスクが軽減される

IT資産管理ツールでは、ノートPCやスマートフォンなど、従業員による「持ち出し」の多い端末を管理できます。万が一、端末が紛失・盗難された場合は、リモートでロックをかけたり、データを消去したりといった対応が可能です。

GPS機能を活用すれば、ノートPCやスマートフォンの位置情報もすぐにわかります。IT資産管理ツールならではの便利な機能によって、端末の紛失・盗難リスクの軽減が可能です。

クライアントPC管理ができるツール10選

続いて、クライアントPC管理ができるツールを紹介します。

SKYSEA Client View

SKYSEA Client View
SKYSEA Client View
BOXIL SaaSセクション | BOXIL SaaS AWARD 2024
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  • クライアントPCからモバイル、ソフトウェアまで幅広く管理できる
  • デバイスの利用制限や異常検知などセキュリティにも強い
  • クラウド型とオンプレミス型の両方を提供している

SKYSEA Client Viewは、SKY株式会社が運営するIT資産管理ツールです。PCやUSBメモリ、SDカードといったデバイス管理をはじめ、MDM(モバイルデバイス管理)、SAM(ソフトウェア資産管理)まであらゆるIT資産を管理できます。

クライアントPC管理ツールとして活用できるほか、「セキュリティ対策」にも強いのも魅力です。デバイスの利用制限や異常の自動検知、統合的なログ管理、強固なファイアウォールなど多くのセキュリティ機能を搭載しています。各種セキュリティ製品やサービスとの連携によって、さらなる安全性の向上が可能です。

また、「使いやすさ」にもこだわっており、目的別にメニューが整理されていたり、必要な情報をすぐに検索できたりとインターフェースに優れています。ツール形態は、クラウド型とオンプレミス型から選択可能です。

MCore - 住友電工情報システム株式会社

MCore
MCore
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  • クライアントPCの監視体制やコンプライアンス関連の機能が充実
  • 数百台から1万台以上のライセンスをワンプラットフォームで管理可能
  • ヒアリングから設計、構築、運用、保守サポートまで伴走体制も整う

MCoreは、住友電工情報システム株式会社が提供するIT資産管理ツールです。ライセンス管理やインベントリ管理といったクライアントPC管理ツールとしての基本機能が揃っています。加えて、管理・監視体制、コンプライアンス違反に対する機能も強固です。外部デバイスの利用制限や使用禁止ソフトの起動制御など、社内の重要データの漏えいを防ぐための機能も充実しています。

ライセンス管理では、数百台から1万台以上のライセンスをワンプラットフォームで管理可能です。メモリの使用量や通信データ量を抑えたシステム設計なので動作負担も少なく済みます。また、ヒアリングから設計、構築、運用、保守サポートまで伴走体制も整っているため、初めてIT資産管理ツールを導入する企業におすすめです。

※出典:住友電工情報システム「IT資産管理システム MCore | 住友電工情報システム」(2024年10月15日閲覧)

System Support best1(SS1) - 株式会社ディー・オー・エス

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  • 3,900社以上、160万人の導入実績をもつIT資産管理ツール
  • ITツールに慣れていなくてもExcelのような感覚で利用できる
  • 購入機器のほかリースやレンタル機器も管理できる

System Support best1(SS1)は、株式会社ディー・オー・エスが運営するIT資産管理ツールです。「自由さ」と「使いやすさ」に強みをもち、3,900社以上、160万人のクライアント導入実績があります。IT資産の管理は「機器管理」「システム管理」「ソフトウェア管理」「契約管理」で構成され、慣れていない方でもExcelのような感覚で操作可能です。IT資産に関する情報は自動収集してくれるうえ、リースやレンタル機器も管理できます。

またオプションとして、未登録PCの管理機能やデバイス制限といったセキュリティ機能も付帯可能です。ほかにも運用効率化に関する機能や、プログラム更新、勤務時間管理といった運用支援も充実しています。

※出典:ディー・オー・エス「IT資産管理ツールSS1は、No.1! - 株式会社ディー・オー・エス」(2024年10月15日閲覧)

Jasmy Secure PC - ジャスミー株式会社

  • 「PCの管理」「データ漏えい対策」「操作ログ」の主要機能
  • 端末稼働状況や利用履歴などもダッシュボードで見える化
  • 遠隔でもリアルタイムなPC管理が可能

Jasmy Secure PCは、ジャスミー株式会社が運営するDX推進のクラウドサービスです。「PCの管理」「データ漏えい対策」「操作ログ」の主要機能をベースに、勤務実態の把握や作業工数を分析できます。PC管理では、端末のスペックやバッテリーレポートを確認可能です。ほかにもユーザーの端末稼働状況や利用履歴などもダッシュボード上にて見える化できます。

また同サービスでは、遠隔でもリアルタイムなPC管理が可能です。ブロックチェーン技術とベンダーの高度なデバイス管理ノウハウによって、業務に必要ない機能を制御したり、就業時間中にのみ必要機能を使えたりといったコントロールができます。

SaiLis - 株式会社グローバル・アドバンス

  • ファイルや操作履歴、PCごとのログイン許可などを一元管理
  • クライアントPCのほかモバイル端末にも対応している
  • 入退室管理システムやセキュリティシステムなどと連携可能

SaiLisは、株式会社グローバル・アドバンスが提供するPCのログイン管理システムです。PCごとにログイン許可を管理し、ファイルの起動や操作履歴も一元管理できます。クライアントPCのほか、スマートフォンやタブレットなどモバイル端末も管理可能です。従業員によるノートPCの持ち出しや社用携帯の状況や履歴を確認できるため、情報漏えいを未然に防げます。IT資産管理ツールや入退室管理システム、ネットワークセキュリティシステムといった外部サービスとの連携も可能です。

AssetView - 株式会社ハンモック

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  • ハードウェアからアプリケーション、ドキュメントまで幅広いインベントリ情報を見える化
  • サービス連携によってクライアントPC情報の自動取り込みができる
  • 資産の社内移動や貸し出し、ワークフロー管理も可能

AssetViewは、企業のIT資産を統合的に管理できるツールです。クライアントPC管理では、ハードウェアをはじめアプリケーション、ドキュメントといったインベントリ情報を可視化できます。「ハードウェア台帳」「ソフトウェア台帳」「ライセンス台帳」「ライセンス関連部材台帳」の4つの台帳をベースに一元管理が可能です。

資産管理サービス「Assetment Neo」と連携させれば、クライアントPC情報の自動取り込みができ、棚卸しのさらなる効率化を図れます。資産の社内移動や貸し出し、ワークフローの管理も可能です。

MaLionCloud - 株式会社インターコム

  • クライアントPCの情報漏えい対策に特化したIT資産管理ツール
  • 外部MDMサービスとの連携によってインベントリ情報も集約できる
  • 使い方や機能、障害時発生時の専用ダイヤルなどサポート体制も充実

MaLionCloudは、スタートアップから大手まで幅広い企業が導入しているIT資産管理ツールです。クライアントPCの情報漏えい対策に特化しており、端末の導入から廃棄までの資産管理、ログ管理、テレワーク管理などを行えます。

MDMサービス「BizMobile Go!」と連携させれば、スマートフォンやタブレットのインベントリ情報も集約可能です。また、ツールの使い方や機能、障害発生時の専用ダイヤルをはじめリモート支援、FAQなどサポート体制も充実しています。

ジョーシス - ジョーシス株式会社

ジョーシス
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  • ITデバイスとSaaSアカウントを統合的に管理できるサービス
  • クライアントPCやモバイル端末を従業員ごとに一覧表示できる
  • アカウントの管理代行やキッティングサービスも提供している

ジョーシスは、クライアントPCを含む「ITデバイス」と「SaaSアカウント」を統合的な管理できるクラウドサービスです。PCやモバイル端末、USBメモリなどさまざまなITデバイスを、従業員ごとに一覧で見える化できます。利用期限の設定によって端末の交換や購入漏れの防止も可能です。

アプリケーションの管理にも強く、シャドーIT(社内で把握しきれていないアプリケーションを自動検知する機能)や、退職者アカウントのアラート通知といった機能も備わっています。アカウントの管理代行やキッティング(初期設定やインストールの代行)サービスも依頼可能です。

LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版

LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版
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BOXIL SaaS AWARD 	Winter 2024 Good Service
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  • クライアントPCを含むさまざまな端末とアプリケーションをクラウドで一元管理
  • ログ管理によって細かな利用状況もレポーティングできる
  • 使い方の動画コンテンツ導入支援、リー元での代理ログインなどサポートも充実

LANSCOPE エンドポイントマネージャーは、エムオーテックス株式会社が提供するIT資産管理ツールです。クライアントPCやスマートフォンなどの端末とアプリケーションをクラウドで一元管理できます。情報は「端末ごと」「アプリケーションごと」に表示され、ログ管理によって細かな利用状況もレポーティング可能です。

取得したログは最大5年間保存できるため、過去のデータをもとに企業の経営改善に役立てられます。サポート体制も充実しており、使い方の動画コンテンツや導入支援、リモートによる代理ログインサポートなど多種多様です。

※出典:エムオーテックス「市場シェアNo.1※1 PC・スマホをクラウドで一元管理」(2024年10月15日閲覧)

Snipe-IT

  • クライアントPCからオフィス用品、ライセンスなどを統合管理できる
  • テキストだけでなく「画像」でも情報を記録できる
  • 消耗品の管理にも強く、一定数を下回るとアラート通知される

Snipe-ITは、クライアントPCからオフィス用品、ソフトウェアのライセンス管理などを統合管理できるオープンソース型のIT資産管理ツールです。「購入日」や「金額」をはじめ「減価償却」「設置場所」など、IT資産の付随情報を細かく記録できます。

Snipe-ITでは、テキストだけでなく「画像」でも情報を記録可能です。資産やユーザー、場所をイメージさせる写真をアップロードすることで、テキストでの判別が難しいものの画像判別ができます。ほかにも、大量購入が必要な消耗品も管理でき、一定の数量を下回った場合にアラートが通知される登録も可能です。

IT資産管理ツールの選び方

IT資産管理ツールを選ぶ際は、次のポイントを意識しましょう。

  • クラウド型とオンプレミス型のどちらか
  • どのようなデバイスを管理できるのか
  • IT資産管理に必要な機能が揃っているか
  • ツールに拡張性があるか
  • インターフェースに優れているか
  • サポート体制は充実しているか
  • 自社にとって費用対効果があるか
  • ベンダーの実績や評判はどうか

クラウド型とオンプレミス型のどちらか

IT資産管理ツールの形態は、大きく「クラウド型」と「オンプレミス型」に分類されます。簡単にいえば、クラウド型はインターネットで利用する形態、オンプレミス型は自社で利用環境を構築する形態です。それぞれの特徴をまとめたので、次の表をご覧ください。

導入形態 概要 特徴
クラウド型 インターネット経由でツールにログインして利用する形態 ・初期費用が低く、月額制の場合が多いためキャッシュフローを調整しやすい
・ベンダーがメンテナンスやセキュリティ対策を行ってくれる
・インターネット環境があれば場所を問わずに使える
・クラウドにデータが保存されるためをバックアップしやすい
オンプレミス型 サーバーやネットワークなど、システムの利用環境を自社で構築する形態 ・カスタマイズ性が高く、大規模な処理にも適している
・クラウド型と比べて強固なセキュリティ対策を施しやすい
・自社でメンテナンスを行う必要があり、導入や保守に専門意識が求められる

システムによっては、クラウド型とオンプレミス型から好きな方を選べるものや、両者の長所を合わせた「ハイブリッド型」のシステムもあります。ハイブリッド型では、さらに柔軟性の高い運用が可能です。

どのようなデバイスを管理できるのか

IT資産管理ツールを選ぶ際は、スマートフォンやタブレットなど、クライアントPC以外のデバイスを管理できるかも確認しましょう。HDDやUSBメモリ、OA機器などを管理できるツールもあります。

また、WindowsやMac、LinuxといったPCのOS、それからiOSやAndroidといったスマートフォンのOSなど、OSの利用環境も確認しましょう。どのようなデバイスや機器を管理したいのか明確にし、それに適したツールを選ぶことが大切です。

IT資産管理に必要な機能が揃っているか

ひと口に「IT資産管理」といっても、ツールによって機能はさまざまです。自社にとって必要な機能が備わっているか確認しましょう。機能例として次のものがあげられます。

機能 詳細
インベントリ管理 IT資産に関するさまざまな情報を管理する機能。ハードウェアから周辺機器、ソフトウェアのライセンスなどが含まれる。これらの資産情報を自動取得したり、資産のステータスを確認できたりする。
モバイルデバイス管理(MDM) スマートフォンやタブレットといったモバイル端末を統合的に管理する機能。アプリケーションの管理や利用制限、ポリシー設定などがあげられる。
ソフトウェア資産管理(SAM) 社内で利用しているソフトウェアが適切に管理できているか確認する機能。インストール状況やライセンス、バージョンなどの管理ができる。管理のほか「制御」や「保護」に関する機能が備わっている場合もある。
ソフトウェアの一括インストール 必要なソフトウェアを一括インストールできる機能。PCやスマートフォンなどの端末ごとにソフトウェアをインストールする手間を省ける。
ログ管理 PCやスマートフォンにおけるユーザーの操作履歴を記録・管理できる機能。ファイルの操作履歴やログオン・ログオフの管理などが可能。不正対策やコンプライアンス強化に役立てられる。
未登録端末のアクセス検知 ツールに登録されていない端末からのアクセスを検知する機能。アクセスの有無だけでなくIPアドレスや接続場所、コンピュータ名を確認できるツールもある。
デバイス制御 PCやスマートフォン、USBメモリなどデバイスの利用を制御できる機能。デバイスの許可・未許可の確認や、デバイスを指定して許可を出せる。Wi-FiやBluetoothなどに対して通信制限をかけることも可能。
リモート操作 管理場所のPCから遠隔にある端末をリモート操作できる機能。1つの拠点から遠隔にある複数台に対して同時操作が可能。

ツールに拡張性があるか

IT資産管理ツールを選ぶ際は、拡張性があるかもチェックしましょう。たとえば、外部サービスとのAPI連携ができたり、大規模向けのセキュリティを後から追加できたりといった内容です。事業拡大に伴ってデバイスが増える、機能が不足するといった状況も考えられます。中長期的な成長を見込んだうえでIT資産管理ツールを選びましょう。

インターフェースに優れているか

ツール自体の「使いやすさ」も重要なポイントです。機能は充実していても、管理者や従業員が使いこなせなければツールは定着しません。アイコンやメニューが見やすく整理されている、目的のページまで少ないクリック数でたどり着けるなど、インターフェースに優れているか確認しましょう。

また、機能以上の機能があっても実際に使わなければ意味がありません。機能が多ければ操作も複雑になりやすいです。ツールをカスタマイズする場合は、まずは最小限の機能から始め、その都度機能を付け足していくのがよいでしょう。

サポート体制は充実しているか

ベンダーによるサポート体制もしっかりと確認しましょう。サポート内容の例として次のものがあげられます。

  • 電話やメール、チャットなどでの相談窓口
  • ツールの契約ユーザーを対象とするWebサイト
  • ツールの導入や運用のサポート

サポート体制があることで、ツールと使い方やトラブルが起こった際にもスムーズに解決できます。また、導入や運用の伴走サポートを活用すれば、自前で運用するよりも早くツールが定着するでしょう。

自社にとって費用対効果があるか

ツールを選ぶ際は、自社にとって本当に費用対効果があるのか慎重に検討しましょう。「機能が多いから」「料金が安いから」といった理由で選ぶと、機能をもて余したり、オプション費用がかかって結果的にコストが高くなったりします。自社が求める機能やサポートに対して料金が見合っているか、あらためて確認しましょう。

ベンダーの実績や評判はどうか

ツールの利便性だけでなく、ベンダーの実績や評判もチェックしましょう。実績や評判を調べる方法として次のものがあげられます。

  • 公式ホームページで導入企業数や導入事例を確認する
  • 導入企業が具体的にどのような成果を得られたのか確認する
  • 自社と同じ業界業種での導入実績があるか確認する
  • ユーザーレビューを確認する

実績や評判を調べることで、ベンダーが信頼できるか、安定性があるかを確認しましょう。

IT資産管理ツールでクライアントPC管理を徹底しよう

クライアントPCには多くの重要情報が入っており、企業の成長を加速させたり、コンプライアンスを守ったりするためにも、PCの適切な管理が必要といえます。

クライアントPCの適切かつ効率的な管理を実現するためには、「IT資産管理ツール」がおすすめです。IT資産をプラットフォーム上で棚卸しできるほか、ライセンス管理やセキュリティ対策もできます。選び方を参考に自社に合ったツールを選び、適切にクライアントPCを管理しましょう。

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