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IT資産管理とは?必要性と目的・ツールの選び方

最終更新日:(記事の情報は現在から125日前のものです)
IT資産管理とは、PCやソフトウェアなどの企業のIT関連固定資産を管理することです。IT資産管理(ITAM)の必要性と目的、効率的な管理のためのツールの選び方を解説します。

パソコンやサーバー、プリンターなどの管理は、単に機器のみを会計上の固定資産として、棚卸で管理しているだけの会社も少なくないかもしれません。IT資産に含まれるものは、機器や付属品だけではなく、インストールされているソフトウェアやライセンスも重要な資産です。

IT資産管理で、それらを適切に把握して管理することは、情報漏えい防止を含むセキュリティ対策や、コンプライアンスの強化のために非常に重要なことです。

本記事では、IT資産管理の概要について説明しています。おすすめIT資産管理ツールの比較が見たい方は次の記事をご覧ください。

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IT資産管理とは

IT資産とは、企業が所有する、パソコンやスマートフォン、タブレットといった端末、サーバー・LAN構築のための機器、端末やネットワークに接続されているプリンターやスキャナーといった機器の固定資産のことです。また、IT資産には各端末にインストールされているOSや、アプリなどのソフトウェアも含まれます。

IT資産管理とは、上記のようなIT資産をハードウェア、ソフトウェア、ライセンスに分けて整理して適切に管理することです。IT資産管理およびIT資産管理システムは、「IT Asset Management:ITアセットマネジメント」の略称「ITAM」と呼ばれることもあります。

IT資産管理の必要性と目的

IT資産管理の目的は主に次の3つです。

  • IT資産の効率的な運用
  • コンプライアンスの強化
  • セキュリティ対策

それぞれ、わかりやすく説明していきます。

IT資産の効率的な運用

IT資産の状況をもれなく把握できれば、利用されていないPCやソフトウェアライセンスを再配置することで、無駄なコストを削減できます。故障しているPCや古い機器を新しいIT資産に買い替えれば、業務効率と従業員体験の両方を向上させられるでしょう。

また、IT資産管理ツールを使って、OSやソフトウェアの一斉アップデートを行えば、情報システム担当の手間を大幅に削減できます。

IT資産管理で、PCのOSやソフトウェアライセンスの状況、サポート時期やオンプレミスシステムのベンダーサポートの時期なども正確に把握が可能です。すると、IT資産運用に必要な予算立案が可能となるため、迅速なDX推進に役立てられるでしょう。

コンプライアンスの強化

IT資産管理の必要性が広く認識されたのは、コンプライアンスへの意識の高まりが背景にあります。とくに手動管理ではわかりにくいソフトウェアライセンスの情報を、IT資産管理ツールで的確に把握しようとする企業が増えているのです。

グローバルなソフトウェアベンダーなどが監査により、ライセンス違反に対して多額のペナルティを課すケースも報告されています。ソフトウェアライセンスの規約や契約内容を正しく理解しておかないと、意図せずライセンス違反を犯していることもありえます。

しかし、IT資産管理ツールで、すべてのソフトウェアライセンスの情報を可視化して一元管理することで、ライセンス違反を回避してコンプライアンスを強化可能です。

また、IT資産管理ツールでサーバーやファイルへのアクセスログをモニタリングしていれば、顧客情報や機密情報の持ち出しといった、内部による不正行為の防止や検知もできます。

セキュリティ対策

最近の相次ぐ情報漏えいや流出により、IT資産へのセキュリティ対策は企業がもっとも重要視していることです。ぜい弱性のあるOSやソフトウェアが一つでもあると、サイバー攻撃の対象となり、マルウェアやランサムウェアに感染してしまう危険性があります。

IT資産管理ツールを使えば、すべてのPCへ最新のパッチやOSアップデートをインストールして、いち早くぜい弱性を排除可能です。社員が勝手にファイル共有ソフトをインストールしたり、USBメモリを挿入してしまったりといった、情報漏えいにつながる危険な行為にも対処できます。

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IT資産管理の内容と方法

IT資産管理は、次の4つのグループに対して行います。

ハードウェアの管理

いまやほとんどの会社で社員のほぼ全員に支給されているPCですが、IT資産管理は、誰がどこでどのPCを使っているのかを一元管理するものです。

また、パソコンやサーバーだけでなく、プリンターやスキャナー、マウスなどの周辺機器や、USBといった記憶媒体の物理的な管理も含まれます。

単なる台数の管理だけではなく、各PCのハードディスク容量や、ライフサイクルを把握することで、古くなったものを適切なタイミングで買い替えられます。

ソフトウェアの管理

IT資産管理で、どのパソコンにどのようなソフトウェアがインストールされているかを管理します。

また、IT資産管理ツールを利用して、ソフトウェアの種類だけでなく、それぞれのバージョンや更新状況まで正確に一元管理します。

特にウィルス対策ソフトは、すべての端末にインストールされているかどうかだけでなく、正しく機能しているかまでのソフトウェア管理が必要です。

情報漏えいを引き起こすPCのぜい弱性対策として、OSやソフトウェアのバージョンが最新のものであるかどうかもPCごとに管理します。

ソフトウェアライセンスの管理

IT資産管理で、ソフトウェアの不正コピーが行われていないか、ライセンスを正しく取得しているかを管理します。意図的な不正コピーに限らず、気がつかずにライセンス違反をしていることもあります。

不正コピーが発覚するとベンダーから高額な違反金を請求されることもあるため、厳重なソフトウェアライセンス管理が必要です。

また、パッケージソフトウェアの場合はライセンスを証明するため、インストールに使った媒体やライセンス番号が記載された箱やシールなども、保管して管理する必要があります。

ネットワーク上の管理

IT資産管理では、社内ネットワークに接続されているパソコンに対して、不正なアクセスをチェックし、不正が検知された場合はネットワークへの接続を遮断するといった、セキュリティ上の管理も行えます。

また、ソフトウェアやアプリの更新ソフトを一台一台にインストールするのではなく、一斉にインストールすることで管理を効率化できます。

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IT資産管理ツールとは

IT資産ツールとは、社内のIT資産に関する情報を自動で収集し、資産管理台帳として一元管理が可能になるツールです。パソコン・スマートフォン・プリンタ・ルーターなどのハードウェア、OSやアプリケーションといったソフトウェアなどのIT資産を効率的に管理できます。

ハードウェアの型番・シリアル番号、ソフトウェアの製品名といった情報収集の自動化、ライセンスの契約数、更新日などを可視化できるようになるため、効率的に管理が可能です。

Excelなどの手動での登録では、IT資産は管理対象が多くなるほど管理は難しくなります。しかし、IT資産管理ツールを導入すれば容易に管理ができるため、管理対象が多く規模の大きい企業ほど導入が必須となるツールです。

IT資産管理ツールの仕組み

IT資産管理には、「エージェント型」と「エージェントレス型」があります。

エージェント型はクライアントPCへエージェント(ソフトウェア)のインストールが必要で、エージェントがインベントリ情報の収集を行います。また、自動でセキュリティパッチの適用ができるなどセキュリティ面での強化も可能です。

一方で、エージェントレス型は、クライアントPCにエージェントのインストールが不要なタイプのツールになります。インストール作業の必要がないため、導入時の負担が掛からず、短期間で導入できる点が特徴です。

ただし、エージェントレス型でもインベントリ情報を自動で収集できる製品もあります。導入の手間を削減したい場合には、インベントリ収集可能なエージェントレス型の製品を選ぶとよいでしょう。

IT資産管理ツールの選び方

ハードウェアだけでなく、各PCのソフトウェアやライセンスを含めたIT資産管理は大変手間隙かかるものです。タイムリーかつ効率的に行うためには、IT資産管理ツールの導入がおすすめです。

IT資産管理ツールには、オンプレミス版とクラウド版があるため、まずはそれぞれの特徴と選び方のポイントについて簡単に紹介します。

IT資産管理ツールの選び方

オンプレミス版IT資産管理ツール

自社のサーバーにIT資産管理用のソフトウェアをインストールするものです。サーバーを導入しなくても使えるクライアント導入型もあります。

初期費用は多少かかりますが、一般的にはクラウド版よりも機能が豊富です。またインターネット経由ではなく社内LANで管理するため、情報セキュリティを重視する会社にはおすすめです。

クラウド版IT資産管理ツール

IT資産情報をクラウド上のデータベースに送信して管理するものです。

通信が暗号化されたインターネット経由で管理するものですから、外出先のモバイル端末や、地方の支店や海外拠点も、管理用のパソコン一台で管理できます。

また、ハードディスクやサーバーのメンテナンスが不要で導入時の初期費用を節約でき、月額利用料のみの低コストで運用できます。災害などの危機管理を重視する会社や、急速なスケールが予測されるスタートアップにもおすすめです。

IT資産管理ツールの機能で選ぶ

IT資産管理ツールには単なる資産の管理だけでなく、パソコンのセキュリティ対策機能も備えた、総合PC管理システムのようなサービスも提供されています。また、パソコンのトラブルを遠隔操作でメンテナンスできる機能や、省エネ機能を備えたものもあります。

IT資産管理ツールで対応させたい業務やセキュリティ機能など、優先順位をつけて選ぶようにしましょう。


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見えない資産もIT資産管理ツールで効率よく管理しよう

IT資産管理ツールの導入にあたっては、オンプレミス型かクラウド型かも含め、IT機器の現在の規模や今後の事業計画、情報管理ポリシー、どこまで管理したいかを細かく検討しましょう。社内の担当者のスキルやサポート体制まで考慮して、最適なIT資産管理ツールを選びましょう。

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