厚生年金基金と厚生年金の違いとは|実質廃止の理由も徹底解説

日本の年金制度には国民年金・厚生年金・企業年金の3つの制度があります。 今まで年金制度の3階部分として私たちの老後を支えるはずだった企業年金の一つ「厚生年金基金」は、平成26年4月より新設はできなくなり、平成31年までに今ある厚生年金基金も解散される予定です。 厚生年金基金の廃止までの経緯と、それに代わる年金制度「確定拠出年金」について解説します。 また厚生年金基金は「厚生年金」と名前が似ているので混同されることがありますが、まったくの別物です。この厚生年金との違いも含めて説明します。

厚生年金基金が実質廃止の理由

2013年6月、代行割れの厚生年金基金の早期解散および他の企業年金へ移行を促すことを柱とする厚生年金保険法の改正法案が成立しました。これにより、代行割れの基金は早期解散・他制度への移行が促進されたのです。

なぜこのような事態に陥ってしまったのでしょうか?

代行割れ基金が続出してしまった

バブル崩壊前までは順調だった基金の運用も、バブル崩壊以降に運用損失が拡大し運用最大の目的である利回りが得られない事態が発生しました。さらには、保有する資産額が国の厚生年金基金の代行部分を給付するために最低限必要な額を下回る「代行割れ基金」が続出してしまいました。

平成24年には、年金運用が失敗しているにも関わらず虚偽の報告書を顧客や繰り返していたことが明るみいなったAIJ投資顧問事件で、厚生年金基金の代行割れが社会問題となりました。

厚生年金基金の新規設立ができなくなった

平成26年4月1日以降、公的年金制度の健全性と信頼性の確保のために厚生年金保険法の一部が改正されました。(平成25年法律第63号)

これにより厚生年金基金の新規設立はできなくなりました。また代行割れ基金の早期解散や確定拠出年金などへの移行を進めました。

厚生年金基金を正しく理解する

年金は私たちの老後の生活を支えてくれる大切なお金です。しかし受給額は人それぞれ、それまでの加入年金や納付額によって異なります。老後にお金に困らないように、自分がどの年金に加入しているのか、どれだけ納付しているのか把握する必要があります。

転職が珍しくない現在では、厚生年金や企業年金を会社任せにしてはいられません。厚生年金と厚生年金基金のように年金には似たような用語があるので、それぞれの違いをしっかり理解して、必要に応じて年金に加入する必要があります。

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