看護師の平均年収は?都道府県・学歴・病床数別に比較

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記事の情報は2022-02-15時点のものです。

本記事では都道府県・年代・病床数別に看護師の給与を解説します。年収600万円を目指す働き方も紹介しているので参考にしてください。年収アップが期待できるおすすめの転職エージェントも紹介します。
看護師の平均年収は?都道府県・学歴・病床数別に比較

看護師の給料は、夜勤や残業などの手当が占める割合が大きいです。各種手当がつくため、給料は高い傾向にあります。

当記事では、看護師の年収を「性別・年代別」「都道府県別」に紹介します。また「年収600万円」や「給与アップ」を目指すためのポイントについても解説するので参考にしてください。

同じ病棟勤務であっても、病床数や運営主体によって給与は大きく変わります。

それでは、看護師の給料について詳しく見ていきましょう。

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【年代別・性別】【都道府県別】看護師の平均年収の傾向

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」をもとに、年代別・性別都道府県別の平均年収の傾向を紹介します。

まずは年代別・性別の平均年収を詳しく見ていきましょう。

【年代別・性別】看護師の平均年収

看護師の平均年収

※ 参考:e-state 政府統計の総合窓口 賃金構造基本統計調査 ※「きまって支給する現金給与額」×12か月+「年間賞与その他特別給与額」で算出しました

年収は女性よりも男性の方が高い傾向にあります。

年代別・性別に見ると20~49歳までは男女で「16~25万円」の差ですが、50~54歳になると男性のほうが「60万円以上」年収が多いです。

そして男女ともに平均年収がもっとも高いのは55~59歳、男性は「589万円」女性は「497万円」です。

また70歳以上に関しては男性看護師のデータはありませんでした。

男性・女性別の平均年収は次のとおりです。

女性の平均年収は「439万円」 男性の平均年収は「447万円」

次は都道府県別に看護師の平均年収の傾向を説明していきます。

【都道府県別】看護師の平均年収

看護師の全国平均年収は「478万円」です。

年収が高い都道府県では、500万円を超えます。年収が高い上位3つの地域を見てみましょう。

看護師の平均年収ランキング|都道府県

  • 1位:京都(541万円)
  • 2位:東京(532万円)
  • 3位:山梨(524万円)

※ 参考:e-state 政府統計の総合窓口 賃金構造基本統計調査 2017年参考 ※「きまって支給する現金給与額」×12か月+「年間賞与その他特別給与額」で算出しました

年収がもっとも高いのは京都府です。続いて東京・山梨と続きます。

このほか、栃木・千葉・神奈川・兵庫・奈良・鳥取も平均年収が500万円以上です。

九州地方には、平均年収が500万円を超えている県はありません。九州地方は全体的に平均年収が低い傾向があります。

また、同じ地方区分であっても、都道府県によって平均年収は差があります。

関東を例にして見てみると、一番平均年収が高いのは東京都で532万円、一方で最も平均年収が低い茨城県は452万円です。

2つの都道府県の平均年収の差は「74万円」もあります。

同一エリア内でも平均年収にバラつきがあるため注意が必要です。



大卒者と3年課程卒業者の給与の差

次に「大卒のほうが、専門学校を卒業した人よりも給与が高いのでは」といった疑問に答えていきます。

日本看護協会の「2018年病院看護実態調査」をもとに、大学・3年課程別に新卒看護師の給与を比較してみましょう。

新卒看護師の給与|大学・3年課程卒業者別

最終学歴平均給与
大学272,000円
3年課程264,000円

※ 参考:日本看護協会看護職の働き改革推進

給与は大学卒業者のほうが高いですが、あまり大きな差はありません。

平均給与の差は「12,000円」です。

また最終学歴によって、給与に差をつけない病院もあります。給与のなかで大部分を占める基本給は、病院や施設がそれぞれの基準を設けています。

転職する際は、学歴よりも経験年数やスキルなどを重視する病院もあります。

給料の決め方には、学歴・年齢・勤続歴に重きをおく「年功賃金」、スキルを重視する「職能給」などのパターンがあります。



看護師は「年収600万円以上」「給与アップ」を目指すことも可能

先ほども紹介したとおり、看護師の全国平均年収は「478万円」です。年収の高い地域では500万円を超えています。

「年収600万円以上を目指したい」と考える人のために、年収アップを目指す方法をまとめました。

目標方法
現在の勤務先で昇給
を目指す
・資格を取得
・管理職に昇格
転職して年収アップ
を目指す
・病床数の多い病院に転職
・設置主体が社会保険関係団体の病院に転職
・手当や福利厚生が充実している病院に転職
・昇給率が高い病院に転職
・美容クリニックに転職
・CRA(臨床開発モニター)※として働く

※治験をモニタリングする仕事です

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

勤務先で昇給を目指すなら「資格取得」「キャリアアップ」を検討

今の職場で給料アップを目指したい方は、資格取得や管理職への挑戦を検討してみましょう。

資格を取得してスキルアップして給与を上げる

専門看護師の資格を取得すると、手当がつく場合があります。

ただし、スキルアップを目的に資格取得する方が多く、資格手当があると答えた専門看護師は全体の3割程度です。

※ 参考:日本看護協会 2019 年度 専門看護師活動実態調査結果

資格を得ることで、給料が上がる病院であれば取得を検討してみましょう。専門看護師資格は、看護技術の向上にもつながる資格です。

他に、同じ病院であっても助産師資格を持っているほうが給与が高い傾向にあります。

ただし、病院によっては給料があまり変わらない場合もあるため、確認が必要です。

また、助産師資格は1年以上の専門教育を受ける必要があります。専門看護師資格も実務研修が5年以上必要なうえ、大学院卒業が必須なため、勤務先の協力が欠かせません。

管理職にキャリアアップして昇給を目指す

現在の職場で昇給を目指す場合は、管理職にキャリアアップする方法もあります。主に次のような役職があります。

  • 看護職副院長
  • 看護部長
  • 副看護部長
  • 看護師長
  • 副看護師長
  • 看護主任

最近では看護師が副院長になるケースもあるので、年収が1,000万円を超えることもあるようです。

キャリアアップの道を進むには、まずは看護主任になる必要があります。

しかし主任になるためには、10年以上の経験を求められることが多いです。

資格取得や管理職へのキャリアアップは、時間がかかるので、現在の職場にこだわらないのであれば転職するのもひとつの手です。

次は転職して年収アップを目指すポイントを紹介します。

転職して年収アップを目指す

看護師は昇給しづらい傾向にあります。そのため今の給与から大きく年収がアップする可能性はあまり高くありません。

今の給料に満足していない、昇給が見込めない場合は、転職を検討してみましょう。

年収アップを目指して転職する際は、次のポイントに注目してください。

  • 病床数が多い病院に転職
  • 社会保険関係団体が設置主体の病院に転職
  • 手当・福利厚生の充実している病院に転職
  • 美容クリニックに転職
  • CRA(臨床開発モニター)として働く

それぞれ具体的に見ていきましょう。

「病床数が多い」「設置主体が社会保険関係団体」の病院に転職

日本看護協会の「2018年 病院看護実態調査」を見てみると、給料が高い病院には次のような傾向があります。

  • 病床数が多い
  • 社会保険関係団体が設置主体

実際に「病床数別」と「設置主体別」の平均給与を見てみましょう。

「病床数別」の平均給与

「病床数別」の看護師平均給与

※ 参考:日本看護協会看護職の働き改革推進※勤続10年の看護師の平均給与額(31~32歳の非管理職)

299床以下の病院では平均給与に大きな差はありませんが、300床以下になると差がでます。

500床以上と99床以下の平均給与を比べると、差は約35,000円です。

1年間で42万円程度、平均給与が多いことがわかります。

次に設置主体別の税込給与総額を見ていきましょう。

「設置主体別」の平均給与

「設置主体別」の看護師平均給与

※ 参考:日本看護協会看護職の働き改革推進 ※勤続10年の看護師の平均給与額(31~32歳の非管理職)

設置主体別に見ると、平均給与がもっとも高いのは「社会保険関係団体」です。

「医療法人・個人」と「社会保険関係団体」の差は約34,000円となり、年間で40万円ほど高い計算となります。

年収をアップさせたい人は、「病床数が多い病院」や「社会保険関係団体が設置主体」の病院をチェックしてみましょう。

手当・福利厚生の充実している病院に転職

看護師の給与は夜勤や残業など、看護師ならではの諸手当が占める割合が大きいです。

そのため手当が充実している病院であれば、年収アップが期待できます。

また手当だけでなく、福利厚生も必ずチェックしたいポイントです。福利厚生には次の2つの種類があります。

福利厚生の種類ポイント
法定福利法律で義務付けられている
(例:雇用保険・健康保険)
法定外福利任意の福利厚生サービス
(例:家賃補助・育児支援)

転職する際は「法定外福利」に注目しましょう。

家計で大きな割合を占める住居費の補助は大切なポイントです。また、子どもがいる方は、子育て支援の有無や内容も確認しましょう。

ただし、「手当や福利厚生が充実していても、基本給が少ない」といったこともあるため、手当・福利厚生・基本給をあわせて見るようにしましょう。

手当や福利厚生など、給与の詳細を自力で調べることが難しい方は、転職エージェントの活用もおすすめです。

手当や福利厚生についての質問など、直接聞きづらいことはキャリアアドバイザーを通して質問できます。また給料交渉もキャリアアドバイザーが代行します。

後ほどおすすめの転職エージェントを紹介します。

昇給率が高い病院に転職

看護師は昇給率が低い傾向にあります。そのため勤続歴が長くても、あまり給与が上がらないケースが多いです。

給与が上がる見込みがなければ、転職を検討してみましょう。

昇給率が高ければ、現在の職場と年収が大きく変わらなくても、勤続年数に応じて年収が上がるからです。

美容クリニックで働く、または、CRA(臨床開発モニター)として働く

年収アップを目指すのであれば、美容クリニックに転職したり、臨床開発モニターとして働く方法もあります。

仕事内容を紹介します。

主な仕事内容
美容クリニック皮膚科:レーザーや注射などを行う
外科:手術の介助を行う
臨床開発モニター治験のモニタリングを行う

美容クリニックは自由診療のため、給与水準が高い傾向にあります。また来店した人に施術を勧め、契約が成立するとインセンティブ※がもらえるクリニックもあります。

インセンティブ(報奨金)とは 目標を達成したときに、給与以外に支払われる報奨金のことです。

ただクリニックによっては営業ノルマを設定している場合があります。営業をしたくない人はしっかり確認しましょう。

また臨床開発モニターは新薬の開発に携わる仕事です。新薬を待つ患者のために働くことに、やりがいを感じる人は多いです。

また病院以外の職場は看護師専門の転職エージェントだけでなく、総合型の転職エージェントにも求人が掲載されます。総合型の転職サイトやエージェントを使って、選択肢を増やすこともおすすめです。



給料アップを目指す人におすすめの転職エージェント

もし、今より自分の希望にあった転職先を見つけたいなら、転職エージェントを利用することもおすすめです。

転職エージェントは非公開求人を多く保有しているところもあり、給与の高い求人がある可能性があります。

特に看護師のステップアップが目指せるおすすめの看護師専用転職エージェント3選を紹介していきます。

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※1 参考:看護roo! 求人検索 看護の求人を探す 2021年11月26日参照

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※1 参考:看護のお仕事 求人検索 求人検索結果 2021年11月29日参照

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※ 参考:ナース人材バンク トップページ 2021年11月29日参照

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看護師としての働き方や年収などキャリアプランにあった選択を

看護師の平均年収を性別に見ると、女性は「439万円」男性は「447万円」です。

都道府県別では、全国平均が「478万円」、もっとも年収が高いのは京都府の「541万円」です。

一方、平均年収が低いのは宮崎県です。九州は全体的に年収が低い傾向にあります。

また看護師は職場によって、年収600万円以上を目指すことも可能です。

現在の職場で年収アップを目指す場合は、資格取得や管理職へのキャリアアップを検討しましょう。

ただし、資格取得・管理職への昇格には時間がかかるため、転職の検討もおすすめです。

看護師は同じ資格を持っていても、職場や働き方次第で給与が変わります。看護師としての働き方や求める年収など、キャリアプランを今一度考えてみましょう。