360度評価・多面評価システムには多くの種類があり「どれを選べばいいか」迷いますよね。後から知ったサービスの方が適していることもよくあります。導入の失敗を避けるためにも、まずは各サービスの資料をBOXILでまとめて用意しましょう。
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英語対応の360度評価システムに向いている企業の特徴
英語対応の360度評価システムを導入する際に重要なのは、単に“英語表記ができるかどうか”ではありません。実際の運用では、評価者・被評価者・管理者がそれぞれ異なる言語環境で利用するため、翻訳の精度やUIの設計、サポート体制まで確認する必要があります。
英語対応をうたうシステムの中には、UIのみ英語対応でコメント欄が未対応で、海外拠点での利用を想定していない設計のものもあります。こうした細かな違いが、評価の公平性や運用の定着率に大きく影響することもあります。
英語対応の360度評価を効果的に運用するには、多言語環境での使いやすさと、評価データの整合性を両立できるかどうかが鍵になります。次に、実際の現場で発生しやすい課題と、英語対応が求められる理由を整理します。
海外拠点・外国人スタッフがいる組織での課題
海外支社や外国人スタッフが関わる組織では、評価の「基準」や「伝え方」が統一されない問題が起こりがちです。たとえば、日本語のまま評価フォームを配布しても、英語話者が内容を十分に理解できず、評価が形式的になってしまうケースもあります。
さらに、フィードバックのコメント内容が翻訳を通すことでニュアンスが変化し、誤解やモチベーション低下につながることもあります。こうした課題を避けるためには、多言語対応のUIと自動翻訳・多言語レポート出力に対応したシステムを選ぶことが重要です。
英語対応が重要視される理由
英語対応の360度評価システムを導入する最大の理由は、「評価の公平性と透明性」を確保するためです。多様なバックグラウンドを持つ社員が在籍する組織では、言語の違いによって評価結果が偏るリスクがあります。
英語対応で共通のコミュニケーション基盤を設けることで、評価基準が明確になり、全社員が対等に評価される環境を作れます。
また、英語によるフィードバックは、国際的な人材の育成にも役立ちます。マネージャーや同僚と英語で対話を行うことで、グローバル人材の成長を促す文化が根付きやすくなります。
結果として、組織全体のエンゲージメントと信頼性が高まり、海外展開を支える強固な人事基盤が築かれます。
【タイプ別】英語対応の360度評価システムが向いている企業
英語対応の360度評価システムは、グローバル化が進む企業や多国籍なチームを抱える組織において、公平で一貫性のある人事評価を実現するための仕組みとして注目されています。
言語の壁を取り除くことで、すべての社員が同じ基準で評価を受け、フィードバックを理解しやすい環境を整えられます。こうしたシステムの導入が特に効果的だと考えられる代表的な企業タイプを、3つの観点から紹介します。
海外支社・外国人社員が在籍する企業
海外拠点を持つ企業や外国籍社員が多い組織では、言語や文化の違いによって評価の基準が統一されにくい課題が生じやすくなります。日本語のみ対応したシステムを利用した場合、外国籍社員が評価内容を十分に理解できず、コメントの意図が伝わりにくいこともあります。
英語対応の360度評価システムを導入すれば、世界中の社員が共通言語で評価できるようになるため、フィードバックの一貫性や透明性が高まる大きなメリットがあります。
多言語レポート出力や自動翻訳機能に対応している場合、現地チームと本社の双方が同じ基準で人材育成を進められる体制も構築できます。
外資系・グローバル展開を予定している企業
外資系企業や、今後海外進出を計画している企業では、本社と各国支社の評価制度をいかに統合するかが重要なテーマとなります。評価基準が国ごとに異なる場合、同じ成果を上げた社員でも評価結果に差が出てしまうことがあります。
英語対応システムを活用すれば、世界共通の評価項目やコンピテンシーモデルを設定し、グローバル全体で統一された人事評価データを蓄積できます。
また、将来的に海外拠点やグローバル人材を増やす際にも、英語ベースのシステムを導入することで、スムーズに拡張・運用できます。
英語での人材育成・フィードバック文化を重視する企業
人事評価を“査定の手段”ではなく“成長を促す仕組み”として位置づけている企業にとっても、英語対応のシステムは有効です。英語を共通言語としてフィードバックを行うことで、国籍を問わずオープンに意見を交わす文化が育ちやすくなります。
特にグローバル企業では、英語でのコミュニケーションを前提に評価を実施することで、社員一人ひとりが成長ポイントを明確に理解でき、国際的に通用するリーダー人材の育成にもつながります。
英語による評価や対話を継続することで、社員の語学力や表現力の向上が期待できるほか、組織全体の発信力を高める効果も見込めます。
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英語・多言語対応のおすすめ360度評価システム7選
英語・多言語対応の360度評価システムを紹介します。サービスを比較する際には、社内の評価フローに沿ったものであるかを確認しましょう。
カオナビ
カオナビ は、360度評価機能を搭載したタレントマネジメントシステムです。情報がひと目でわかるシンプルな画面と、膨大なデータに基づくサポートが強みです。
人事評価や社内アンケート、人材配置、人材育成、モチベーション分析、リスキリングなどの機能を搭載しており、組織の課題や目標にあわせてカスタマイズできます。日本語や英語、中国語(簡体字・繁体字)に対応しており、グローバルな人材管理にも対応可能です。
HRBrain
HRBrain は、従業員の活躍やスキルを多方面から評価できる人事評価システムで、それぞれの強みや改善点を効率よく把握できます。360度評価に特化したシリーズ「HR Brain 360度評価」を展開しています。
評価項目や回答者を簡単に設定でき、評価結果もわかりやすく可視化されるため、フィードバックや育成計画の作成にも役立ちます。
評価項目のテンプレートや回答者の自動選択、評価結果のレーダーチャートなどの機能も搭載。
日本語、英語、中国語に対応しており、国際的な環境でも活用できるでしょう。
タレントパレット
タレントパレット は、組織の人材育成に貢献するタレントマネジメントシステムです。個人の魅力や改善点をあらゆる側面から把握し、個人と組織の発展をサポートします。
人事評価機能では、自己評価・上司評価・同僚評価・部下評価のような360度評価機能はもちろん、評価結果の分析や可視化、フィードバック、目標設定・アクションプラン作成機能などがあります。
これらの機能により、一人ひとりのスキルやパフォーマンスを客観的に評価し、個別の育成プランを策定するのに役立ちます。日本語・英語・中国語・韓国語など、21の言語に対応しており、多国籍人材が集まる企業に適しています。
SmartHRタレントマネジメント
SmartHRタレントマネジメント は、従業員の能力や行動を多角的に評価できるタレントマネジメントシステムで、誰でも使いやすい操作性と自動集計機能が魅力です。
360度評価では、評価者の選択や評価依頼の送信、評価結果の確認などの機能を搭載することで、一連の評価業務を効率化し、個人の成長を促すフィードバックも可能。
また、グラフによって一人ひとりの強みや改善点が可視化され、評価者によるコメントも確認できます。日本語や英語だけでなく、中国語(繁体字・簡体字)や韓国語、ベトナム語、ポルトガル語にも対応しています。
HR-Platform
HR-Platform は、360度評価をはじめとした人事評価の運用と活用を一貫して支援してくれる人事評価システムです。
運用実績20年※で培ったノウハウを提供しているため、初めての導入でも安心でしょう。質問項目やレポートのカスタマイズ、回答者の選定、回答状況の把握、スキルの可視化などの機能を搭載しています。
また、サポート体制も充実しており、フィードバック研修や人材育成のプランニングまで幅広く支援します。
対応言語は、日本語や英語のほか、中国語、欧州諸語、アジア諸語など全8言語です。
※出典:フォスターリンク「 HR-Platform 360度評価 」(2025年11月09日閲覧)
One人事
One人事 は、人事労務から人材マネジメントまでを完結できるタレントマネジメントシステムで、複数のシステムを使う手間を省き、データの一元管理と連携を実現します。
360度評価はもちろん、目標管理やコンピテンシー評価、スキル管理、エンゲージメント分析などの機能を搭載。これらの機能により、公平かつ正確な評価を実現し、個人の成長とモチベーション向上をサポートします。
日本語と英語など、全5言語に対応しており、グローバル企業での運用も可能です。
モチベーションクラウド
モチベーションクラウド は、企業と従業員の「相互理解・相思相愛度合い」を示すエンプロイーエンゲージメントに特化したクラウドサービスです。
心理学などに基づいた独自の組織変革技術「モチベーションエンジニアリング」と、現場経験豊富なカスタマーサクセスチームによる手厚い支援で、診断から変革まで一貫して組織改善をサポートします。
英語や中国語をはじめとした主要13か国語に対応しています。
失敗しない360度評価システムの選び方
360度評価システムを選ぶ際のポイントについて紹介します。個人や組織の成長につなげるためにも、より高い効果を発揮するシステムを選びましょう。
評価項目を柔軟にカスタムできるか
360度評価システムを選ぶ際には、社内の評価基準やフローにあわせて評価項目を自由にカスタムできるかを確認しておきましょう。
評価項目は、組織のビジョンや戦略、役割や職務、能力や行動などに応じて変える必要があります。一般的な評価項目だけでは、組織や個人のスキルやパフォーマンスを反映できない可能性があるでしょう。
また、評価項目が固定されているシステムでは、組織にとって不要な項目が含まれているケースも少なくありません。これは、評価の効果を低下させるだけでなく、回答の手間が評価者や被評価者のモチベーションや満足度に影響を与える恐れもあるでしょう。
そのため、個人のフェーズや組織の業種・特色にあわせて、柔軟に評価項目を設定できるものを選ぶのがベストです。
個人や部門ごとにデータが出せるか
360度評価システムを選ぶ際には、個人や部門ごとのデータが得られるかどうかも重要です。
360度評価システムは、社員の能力や行動を多角的に評価することで、フィードバックや組織改善に役立てられます。しかし、評価の結果を一括りにしてしまうと、個人や部門のパフォーマンスや課題が見えにくく、詳細な分析ができない恐れもあります。
そのため、個人や部門ごとにレポートできるシステムを選ぶことが大切です。
たとえば、個人の評価結果や、個人の強みや改善点に関するコメント・アドバイスなどを個別で抽出できれば、より効果的な育成方針を立てられます。
また、部門・チームの評価結果や、部門・チームの状態が詳細に把握できると、部門・チームの特性や課題に応じて適切なアクションプランも立案できるでしょう。
他システムと連携可能か
360度評価システムを選ぶ際には、すでに導入しているシステムと連携が可能かチェックしておきましょう。
360度評価は従業員のパフォーマンスや能力を多角的に評価する方法ですが、人材情報をほかの人事システムやデータベースに蓄積している場合、それらと連携することが欠かせません。
たとえば、360度評価の結果を人事評価や給与決定に反映させる場合、人事管理システムやタレントマネジメントシステムとの連携が欠かせません。
また、360度評価の結果をもとにキャリア開発や教育訓練を行う場合には、eラーニングシステムや目標管理ツールと連携できるのが理想的です。
英語対応の360度評価システムで、より公平な環境づくりを
360度評価システムは、自己評価だけでなく、上司・部下・同僚・顧客など、多様な立場の人からフィードバックを受けられる仕組みです。
360度評価システムを導入することで、個人や組織の強みや弱みを客観的に把握でき、評価されているスキルや、気づいていない改善点を知るきっかけにもなります。
360度評価システムを導入するからには、個人や組織を問わず、公平かつ正確な評価結果を導き出す必要があります。外国人従業員がいる企業であれば、彼らからのフィードバックもしっかり得られるように、英語や多言語に対応しているかどうかを確認しましょう。
360度評価システムについては、次の記事でも詳しく解説しています。
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