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アンケート作り方・作成方法の手順!質問項目・回答形式の基本ポイントまとめ

最終更新日:(記事の情報は現在から462日前のものです)
アンケート作成時に覚えておきたい作り方の4つの手順を徹底解説!作成媒体・質問文・回答形式や配信時の注意点といった、各ステップで気を付けるべきポイントを丁寧に解説します。

アンケート作成の基本のやり方

アンケート作成をする際には、基本的に次のような手順で行います。

  1. 作成方法・配信ターゲット・期間を決める
  2. 質問項目・質問文を決める
  3. 選択肢や回答形式を決める
  4. 最終チェック&配信

まずはターゲットや配信媒体を選定し、それらに沿った質問→回答形式→選択肢の順で考えていきましょう。それぞれの手順でやるべきことや注意すべきポイントを解説していきます。

手順1. 作成方法・配信ターゲット・期間を決める

まずはアンケートをどの媒体で、どのターゲットに、どの期間配信するのかを決めましょう。これらの項目を決めないと、質問したい内容やほしい内容に沿った回答を得られない可能性があります。

作成方法の選定

アンケートの作成方法には、主に次の3つの方法があります。

手軽に少ない項目のアンケートを取るのであれば、ExcelやWordのテンプレートを利用してもいいですが、集計や印刷の手間を考えるとアンケートフォーム作成ツールがおすすめです。無料で利用可能なGoogleフォームもあり、集計や配布の手間もかからず、選択肢の形式も豊富です。

大規模なデータや専門的な調査が必要であり、コストをかけてでも精密なデータを楽に得たいのであれば、リサーチ会社やネットリサーチを利用するといいでしょう。

調査内容が定量調査なのか定性調査なのかにもよって、調査手法は異なります。こちらの記事を参考に、どの手法が適しているのかを確認してみてください。

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配信ターゲットの選定

アンケート作成の際には配信ターゲットを細かく設定することが重要です。配信ターゲットを絞らなければ、どの質問をするか、個人情報の入力が必要かなど細かな設定を決められず、有意義な調査にはなりません。

性別や年齢層、顧客それとも市場全体なのかといった配信ターゲットを決定しましょう。アンケートの回収をした後の分析を考えても、対象の属性の把握が重要です。

期間の選定

アンケートを作成する際には、配信する期間もしっかり決定しましょう。配信するアンケートの内容によっては、期間を区切らなければ、質問に異なる結果が出てしまう可能性もあるため期間の選定も重要です。

配信したアンケートの結果を確認して活用するステップを見込んで、配信期間を設定しましょう。

手順2. 質問項目・質問文を決める

アンケートの作成方法・配信ターゲット・期間が決まったら、質問項目や質問文を決めていきましょう。質問文は、アンケートの回答者がわかりやすい文章になるように心がける必要があります。

質問項目や質問文を決める際に注意したい4つのポイントは次のとおりです。

読み手が煩わしいと感じる質問をしない

アンケートの基本は、シンプルな質問を掲載することです。もし質問文が長いと回答者は回答をすることに煩わしさを感じてしまいます。長々と質問を記載せず、シンプルな内容に留めておきましょう。

質問の項目数は少なめにする

アンケート作成時は知りたいことが多く、質問項目が多くなる傾向にあります。しかし、つらつらと羅列された質問に回答者は嫌気が差してしまうかもしれません。

顧客満足度アンケートの回収率を高めるには的を絞った質問が効果的です。ただ単に質問を羅列するのではなく、本当に必要な項目に絞り質問数を少なくしましょう。

回答者が誤解するような質問文を書かない

アンケートの質問項目や質問文を決める際には、複数の意味に捉えられたり理解しづらくなったりしないように注意しましょう。曖昧な表現は避け、なるべく誰にでもわかる単語を利用すると回答率が上昇するでしょう。

質問文に対する注意書きが記載できるのであれば、注意書きで補足するのも一つの手段です。

1つの項目には1つの質問にする

1つの項目に2つの質問を記載してはいけません。たとえばA社が製造した、商品Bがあります。この商品を発表し、顧客へ下記のようにアンケートをとりました。


Q1.弊社のBについて性能・デザインに満足されましたか?
A.YES or NO

もし回答者の中で「YES」と答えたとしても、人によって下記のパターンが考えられます。

  • 性能は満足したがデザインは気に入らない
  • デザインは魅力的だが性能は満足できない

これでは、顧客の本当の意見をくみ取れません。顧客の本当の気持ちを正確にキャッチするために、アンケートの項目は1つの質問に絞りましょう。

回答しやすい質問の順に

回答者からよりよい結果をもらうためには、質問の順序も重要です。時系列で並べたり、同じ分類の質問は同じセクションにまとめたりと、回答者の手間がなるべく少なくなるような工夫をしましょう。

アンケートへの回答が面倒で負担になると、回答者の意見を正しく抽出できない可能性があります。

手順3. 選択肢や回答形式を決める

アンケートの質問項目を決めたら、適切な回答形式になるように選択肢を決定しましょう。代表的な回答形式は次のとおりです。

  • テキスト・自由記述:フリーテキストで自由に記載してもらう形式
  • ラジオボタン:選択形式(最適なものを選んでもらう)
  • チェックボックス:選択形式(複数も可)
  • マトリックス:表のような形式で複数質問を同じ回答の中から選んでもらう形式
  • 段階評価(スケール):「いい」「どちらかといえばいい」「どちらかといえば悪い」「悪い」のような形式
  • ランキング:対象に順位をつけてもらう形式

自由記述は基本的に使わない

自由記述形式の質問は思っている以上に回答者に負担をかけます。よって、自由記述は必要最低限にした方が懸命です。また、分析のしやすさを考えても選択式をベースにアンケートを作ったほうがよいです。

こちらでも回答が予想できない質問にのみ自由記述形式の質問を設定しましょう。

手順4. 最終チェック&配信

質問項目と回答を用意したら、最終チェックとして身近な方にアンケートのテスト回答してもらいましょう。作成している際に気付けなかった誤字脱字や文章のわかりにくさなどをチェックできます。

アンケートのチェックと修正が完了したら、回答フォームのURLやQRコード、メールマガジンでの配信を行いましょう。また、配信前に次のような項目もチェックが必要です。

個人情報入力を最小限にする

アンケートを作成する際には、個人情報を入力する欄が必要以上に設置されていないか注意しましょう。アンケート回答の際に個人情報を入力する箇所が多いと、回答する際に心理的障壁になりかねません。可能であれば無記名形式が望ましいです。

もしも個人情報の収集量が多い場合、アンケートでどのように個人情報が活用されるか、どのように取り扱われるのかを記載することで、回答者に納得のいく説明ができます。

回答者へのインセンティブ表記をする

アンケート作成の際に、インセンティブ報酬をつけて回答率向上を狙う場合があります。インセンティブをつける際にはしっかり「どの条件であれば〇〇を〇〇円分プレゼント」といったように、条件と報酬をわかりやすく記載しましょう。

回答の手間がかからないことをアピールする

アンケートの回答率を向上させるために、質問数・回答目安時間といった概要を記載し、回答の手間がかからないことをアピールしましょう。項目が多い場合、いつ終わるのかわからず途中で離脱されてしまう可能性が高まります。

依頼文をしっかり記載する

アンケートフォームだけを共有するのではなく、依頼文を丁寧に記載することで回答率が上昇します。前述のインセンティブの有無や回答にかかる時間などをなるべく簡潔に記載し、どのような目的のアンケートなのかをはっきり記載することが重要です。

GoogleフォームでWebアンケートを作成する方法

Webアンケートを作成したい場合は、Googleフォーム(Google Forms)を活用して無料で作成できます。

Googleフォームとは、Googleが提供するフォーム作成ツールです。アンケートフォームのほかにも問い合わせフォームや出欠確認など、幅広い用途で利用でき、アンケートの作成や回答、集計まで簡単に行えます。

Googleフォームでのアンケートの作り方は、次のとおりです。

フォームの作成

Googleフォームでは、「空白」のフォームでフォームを新規作成できるほか、あらかじめ用意されたテンプレートを使用できます。

ただし、Googleフォームを利用するには、Googleのアカウントが必要です。アカウントを持っていない場合には、はじめにメールアドレスとパスワードを登録し、アカウントを作成しましょう。

作成したアカウントにログインした状態で、Googleフォームのページを表示することでフォームの作成が可能になります。

質問内容や回答形式・デザインを設定する

「空白」のフォームでアンケートを作成する場合には、まずフォームのタイトルや説明文を入力し、質問と回答形式を設定、必要に応じてパーツを追加します。

回答形式には記述式のほか、ラジオボタンやチェックボックス、プルダウンなどの選択が可能なため、複数回答の質問も作成可能です。また、画像や動画の追加もできるため、たとえば動画を視聴したうえで設問へ回答をもらえます。

テンプレートを使用する場合は、「イベント参加者アンケート」「お客様アンケート」など用意されているものから選択し、項目をカスタマイズすれば用途に合ったフォームを作成可能です。

他にも、テーマ(デザイン)のカスタマイズが可能で、ヘッダー画像の設定や背景色・テキストのフォントや文字サイズなどを変更することで、見た目の印象を変えられます。

アンケートフォームの送信

設問や回答方法、デザインの設定を行い、フォームが完成したら送信します。送信する前にプレビューを確認して修正したい箇所があれば、編集も可能です。

フォームは、メールでの送信やリンクをSNSで共有するなどの方法で送信できます。フォームを送信する際には、アンケートの目的やどのような謝礼があるかなどについても記載しておくとよいでしょう。

回答結果は自動で収集され、「回答」タブから確認できるほか、回答結果をスプレッドシートに連携して反映させることも可能です。

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大規模アンケートならリサーチ会社に依頼する手段も

近年はこれまでのサービス改善といった目的に加え、アンケート結果自体に価値が生まれてきています。アンケートの結果から新サービスが生まれるケースもあり、もはやアンケート結果がコンテンツになりつつあるのです。

サービスの顧客の意見を把握するためには、アンケートの実施はまず検討すべきことでしょう。提供しているサービス改善のためのきっかけといった、アンケートによってユーザーの意見を集めることで、これまで不明確だったサービス改善点や評価されているところなどがわかります。

テンプレートやWebアンケートサービスなどを活用して、アンケートを作成し、ビジネスを加速させてください。

また、アンケート作成に人手が割けない場合や調査内容によっては、前述のようにリサーチ会社市場調査やアンケート代行会社に依頼するのも一つの手段なので、検討してみましょう。

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