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Oracle Eloqua(オラクルエロクア)とは?MAツールの特徴・価格を解説

最終更新日:(記事の情報は現在から139日前のものです)
Oracle Eloquaはクラウド型MAツールの一種で、直感的なUIと柔軟なカスタマイズ性を両立させた高機能型のツールです。セキュリティ面も万全で、NECやダイキン、リコーなど日本を代表する企業が使用しています。マーケティングの際に大規模な顧客情報、商材などを扱う企業は導入を検討してみてください。

Oracle Eloquaとは

Oracle Eloqua(オラクルエロクア)はデータベースソフトウェアで高いシェアを誇るOracleが提供しているMAツールです。MAツールとはマーケティングの自動化を促進するためのツールで、MAツールを導入するとユーザーとのコミュニケーション履歴を元に、システムが自動的に各ユーザーをスコアリング、リードナーチャリングのステップで見込み顧客管理をしてくれます。

Oracle EloquaはMAツールの中でもクラウド型のため、導入がスムーズでメール、Webサイト、SNSなどを多角的に連携できます。また、直感的に使用できるUIの使いやすさを維持しながら、各社の業務に合わせてカスタマイズできる柔軟性も両立しています。

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Oracle Eloquaの特徴・強み

Oracle Eloquaの強みは顧客情報を一元管理できる点、直感的なUI、柔軟なカスタマイズが可能なことの3点にあります。それぞれの特徴について詳しく解説します。

顧客情報の一元管理

個人情報と紐づく付加情報をほぼ無制限で追加・管理できるので、さまざまな顧客情報を扱う企業でも使用できます。また、MAツールにとって重要なスコアリング機能も、属性/行動の2軸に、時間軸による制御を加えた正確スコアリングモデルの適用、また複数のスコアリングモデルの併用などが可能で細かく設定できます。

さらに、CRM/SFAシステムとも連携可能なため、マーケティング、セールス部署間の顧客情報の共有もスムーズに行えます。セキュリティも堅牢なので顧客情報というセンシティブな情報を扱う際も安心です。

直感的なUI

直感的なUIなので、専門的な知識がなくてもキャンペーン、クリエイティブの設計が可能です。

複雑な条件分岐を伴うマーケティングのシナリオでもドラッグ&ドロップで直感的に使用でき、顧客のオンラインでの行動はシステムが自動的に取得追跡してくれるので、柔軟できめ細かいキャンペーンが設計できます。

また、クリエイティブについても直感的なUIで、HTMLの専門知識がなくても自由なレイアウトでレシポンシブなリッチコンテンツが作成可能です。

柔軟なカスタマイズが可能

各社の業務に合わせて柔軟なカスタマイズが可能です。

たとえば、営業との連携強化機能として、顧客一人ひとりの全データを可視化するダッシュボード(Eloquaプロファイラ)と通知機能により、営業がリードを適切に、かつタイムリーにフォローできます。

さらに拡張性も高く、マーケットプレイスでアプリをダウンロードすることで、さまざまなオラクル製品、外部ツールとの連携が可能です。

もちろん、権限設定&セキュリティ対策も万全で顧客データや作成コンテンツなど、部署や役職に応じて細かく柔軟な権限の設定が可能です。

導入すべき会社

「コンタクト数や顧客情報が多い」、「取り扱い商材が多い」、「セキュリティの要件が高い」の3種類の条件のいずれかを満たす企業はOracle Eloquaの導入の検討をおすすめします。

コンタクト数(メールの配信先)、扱う顧客情報が多い会社

Eloquaはクラウド型システムとして堅牢なデータベースが用意されており大量のメールを配信してもパフォーマンスが落ちません。

さらにキャンペーン設計の際も、かなりきめ細かくセグメントやキャンペーンが作成できるため、顧客を絞り込んだマーケティングが可能です。

また、顧客プロファイル情報に加えて、1対多の付加情報(カスタムオブジェクト)を無制限に付与できるので、1件あたりの顧客情報が多い場合でも安心です。

扱っている商材が多い会社

きめ細かいキャンペーン設計が可能なのはもちろん、製品やサービスカテゴリなどによって複数のスコアリングモデル軸を設計可能です。よって、扱っている商材が多い企業でも、各商材に合わせて柔軟にマーケティングの自動化ができます。

セキュリティ要件が高い

クラウド型システムとして強固なセキュリティが確保されているのはもちろんのこと、コンタクトレコードレベルで参照権限/アクセス制御がこまかく設定できる、多段階承認フロー設定などが可能なので、社内の情報管理にも十分な機能が揃っています。

料金プラン

料金はイニシャル200万円から、月額費用20万円からとなります。詳細な金額は各企業が実現したいこと(コンタクト保有数、カスタマイズ機能など)によって異なるのでお問い合わせください。ベースとなるプランは、Basic、Standard、Enterpriseの3種類です。

Basicプラン

小規模利用のためのプランで、利用可能なスコアリングは1つのみです。またカスタムレポートやイベントマネジメントは利用不可なので機能的には制限されています。

Standardプラン

標準的なプランで、Eloquaの全機能が利用可能となります。また、スコアリングは複数保持可能となります。

Enterpriseプラン

50万コンタクトからの大規模なユーザー用のプランです。Eloquaの機能はすべて使用できて、スコアリングが複数保持可能なのはもちろんのこと、レポート閲覧者数、CRM連結数などが膨大になったとしても対応可能です。グローバル企業や大企業での全社導入の際に検討すべきプランです。

導入方法

Eloquaの環境手配からGo-live readinessワークショップという運用直前の研修を行うまで平均2か月程度の期間が必要となります。また、導入に際してユーザー情報提供や対象コンタクト・リストの選定・提供などいくつかの作業が必要になります。

導入の流れ

導入までには次のとおりのステップが必要です。

  1. Eloqua環境手配
  2. キックオフミーティングでWSアジェンダを合意
  3. 初期設定用コンテンツのご提出
  4. 設定ワークショップ、データに関するワークショップを実施
  5. スコアリングモデル・シナリオコンテンツの提出
  6. キャンペーンテスト、IPウォーミング
  7. Go-live readinessワークショップ
  8. 運用開始

これらすべてのステップを実施しても平均約2か月程度で導入可能です。(顧客数などによってIPウォームアップ期間などに変動がある場合があります)

導入に際して必要な業務

導入企業側で次の業務が必要となります。

  • ユーザー情報提供
  • Eメール送信設定項目提供
  • 管理メニュー設定項目提供
  • データベース情報提供
  • ランディング・ページ、連携登録フォーム提供
  • ナーチャリング・プログラム・シナリオ・コンテンツの提出
  • 対象コンタクト・リストの選定・提供

導入企業・事例

NEC、リコー、NTTコミュニケーションズ、東京商工リサーチ、日立化成、三井住友ファイナンス&リース、ダイキン工業、ルネサステクノロジー、3M、日本能率協会、浜松ホトニクス、AGCなど日本を代表する企業がOracle Eloquaを活用してマーケティング活動を効率化しています。その中でも4社の事例を紹介します。

NEC

NECは一顧客に対して異なる複数のスコアリングをクロスで行える機能に魅力を感じて、Eloquaを導入しました。結果としてPDCAのリードタイムは1/2に、CTRは約7倍に改善しました。

三井住友ファイナンスリース

三井住友ファイナンスリースでは、以前よりMAツールを使用していましたが、より大規模なデータの取り扱い、効率的なマーケティングのためにOracle Eloquaを導入しました。導入後、メール配信後のフォローアップサイクルタイムが75%削減、休眠代理店の再活性化+35%という結果を残しています。

ダイキン

ダイキンでは顧客のWeb上の行動履歴を把握し、生産性の高い営業活動を支援する目的でOracle Eloqua を導入しました。2017年1年間の成果だけでグローバルで40万人の新規コンタクト獲得、1000人のエンゲージ、190件の案件化に成功しています。

日立化成

デマンドセンターを立ち上げる際にOracle Eloquaを導入しました。導入から6か月間でウェブからの問い合わせが6倍に増加、ウェブアクセス数も15倍以上に増加、案件受注期間の短縮化にも成功しました。

Eloquaでマーケティングを自動化

Oracle Eloquaを導入することによって、各顧客の状況に合わせたOne to Oneマーケティングが可能となります。Oracle EloquaはMAツールの中でも大規模な顧客情報の取り扱いに優れたツールで、柔軟にキャンペーンやクリエイティブの設計ができます。セキュリティが堅牢、細かい権限設定も行えるので情報管理の視点からも安心です。

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