【2024年】AI-OCR比較11選!選び方やOCRとの違いを解説
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AI-OCRとは
AI-OCRとは、わかりやすくいえば文字を読み取る技術であるOCR(光学文字認識)に、AI(人工知能)を取り入れたシステムのことで、読み方は「エーアイオーシーアール」です。
画像やPDFの文字をテキストデータに変換するOCRに対し、AI-OCRはAIの学習で読み取り精度の向上や任意の箇所の読み取りなどが強化され、より使いやすいのが特徴です。
そもそもOCRとは
OCRとは、Optical Character Recognition (またはReader)の略で、日本語に直すと「光学文字認識」です。主な機能は、PNGやIMGといった画像データから文字を読み取りテキストデータへ変換できることです。
紙の請求書や発注書、契約書、申込書などをOCRにてデータ化すれば検索や管理が容易になるため、ペーパーレスに貢献してくれます。
AI-OCRとOCRの違い
AI-OCRとOCRの違いは、AIの有無による読み取り精度の差にあります。OCRは、設定をしない限り初期状態から認識精度が向上しません。
一方で、AI-OCRはデータを読み取れば読み取るほどAIが学習をし、より正確に文字を認識できるようになります。また、OCRは請求書や申込書といった形が決まっている書類の、あらかじめ指定した位置の言葉しか読み取れません。しかしAI-OCRでは契約書や、領収書、名刺のような形式が一定でない画像も読み取りが可能です。
AI-OCRのメリット
AI-OCRのメリットを一言でまとめると、業務の効率化とデータ管理の精度向上に貢献することです。具体的には次のようなメリットがあります。
- 書類のデジタル化によって、紙の書類管理の手間を削減し、業務効率を向上できる
- 手動入力を自動化することで、人為的な入力ミスを減らし、データの正確性を高められる
- 大量の書類を短時間で処理し、業務プロセスを加速できる
- デジタルデータの検索や活用を容易にし、情報のアクセス性と可用性を向上できる
- 異なるシステムとのデータ連携を促進し、業務の一貫性とスムーズな情報共有が可能になる
これらのメリットにより、組織全体の生産性向上を目指せます。
AI-OCRの具体的な導入メリット
非定型の文書も読み取りができる
AI-OCRは、領収書や申込書といった非定型の文書であっても読み取りが可能です。AI-OCRは、デフォルトで搭載されたフォーマットやAIの搭載により、任意の箇所のテキストを読み取れるため、非定型の文書に対応できます。
OCRは、規則に沿った文字しか読み取れず規定範囲外の書類は精度が落ちる傾向にあるため、この点はAI-OCRの大きなメリットといえるでしょう。またスキャンしたデータの特徴から、帳票の種類を自動で仕分けできるシステムもあります。事前に読み取る場所やデータの反映先を指定する面倒もないため、大幅に業務効率を向上できます。
用語や文脈を考慮して読み取れる
AI-OCRなら専門用語や前後の文脈を考慮した読み取りも可能です。
たとえば、従来のOCRは「力」と書かれているときに、カタカナの「カ」なのか漢字の「力」なのかを判別できません。それに対しAI-OCRは、「カレンダー」であればカタカナ、「努力」であれば漢字と前後の文脈をふまえて文字を読み取ります。
手書き文字も正確に読み取り可能
AI-OCRは、手書き文字やFAXの文章でも高い精度で自動認識できます。手書き文字は、書く人それぞれのくせがあり、デジタルの文字と認識パターンが異なるため、通常のOCRでは基本的に読み取りができません。
しかしAI-OCRは、膨大な人数の筆跡パターンを学習できることから、手書き文字でも正確に認識可能です。また近年では、サービスが提供される前に手書きの筆跡パターンを学習し終わっているシステムも多く、手間や費用をかけずに高精度での読み取りが期待できるでしょう。
読み取り精度の向上
機械学習が搭載されているAI-OCRであれば、回数を重ねるごとに読み取り精度が改善されていく点もメリットです。頻出する言葉や特徴的な書き方に対して、AIが学習を重ねていくことで認識の精度が改善されます。
誤字やくせ字、枠からはみ出した字といった、手書きのなかでもとくに認識しにくいものでも正確に認識し自動補正してくれるため、修正の手間が省けます。またチェックボックスや丸をつけて回答するような、選択式の回答にも対応可能です。
AI-OCRのタイプ
AI-OCRは、次のタイプに分類できます。
タイプ | おすすめサービス |
---|---|
高精度読み取りタイプ 正確な読み取りを重視し、高度なデータ変換を求める企業向け | ・DX Suite ・DynaEye ・SmartRead ・スマートOCR ・AIRead ・DEEP READ ・CaptureBrain ・AIスキャンロボ >高精度型のサービス紹介はこちら |
読み取り後の確認・修正まで対応したタイプ 読み取り後の内容確認や修正までを自動化し、業務効率化を図りたい企業向け | ・invoiceAgent ・AI帳票処理特化型RPA「LAQOOT」 ・eas >確認修正対応型のサービス紹介はこちら |
自社に当てはまるタイプを確認したら、比較表で要件に合うサービスを探してみましょう。
高精度読み取りタイプのAI-OCR
業務で複雑なフォーマットの書類や多言語対応が求められる場合には、正確なデータ変換を可能にする「DX Suite」や「DynaEye」などの高精度型AI-OCRがおすすめです。
これらのサービスは、高精度な文字認識能力を持ち、異なるレイアウトや記載内容の処理に優れています。法務や金融など、ミスが許されない書類を扱う企業や、精度の高いデジタルデータ変換が必要な業界に最適です。
読み取り後の確認・修正まで対応したタイプのAI-OCR
データの読み取り後、確認や修正作業までを自動化もしくはアウトソースしたい場合には、「invoiceAgent」や「eas」」などの確認修正対応型のAI-OCRが適しています。
これらのサービスは、AI技術を用いた自動修正やオペレータによるチェックや補正をはさむことで、正確なデータを提供します。大量の書類を短時間で処理したい企業や、人的ミスを削減し業務を効率化したい企業に最適です。
特に、処理量が多く手作業によるエラーチェックが負担となっているバックオフィス業務に便利です。
>読み取り後の確認・修正まで対応したタイプのサービス紹介はこちら
AI-OCRの選び方・比較ポイント
AI-OCRを選定する際の重要な比較ポイントを解説します。基本的な文字認識とデータ変換機能は多くのサービスが提供していますが、精度や追加機能、価格に応じた違いを把握することが重要です。
AI-OCRの基本機能である文字認識とデジタルデータ変換は、多くのサービスで標準対応しています。そのため、これらの基本機能以外のポイントで比較し、自社の必要な機能や目的を明確にして選定を進めましょう。
認識精度と処理速度を確認する
AI-OCRを選ぶ際にもっとも重要な要素である認識精度と処理速度について、それぞれの機能に応じた必要性と比較ポイントを次に示します。
機能 | 選定ポイント |
---|---|
認識精度 | 高精度な認識能力は、アンケート結果や手書き文書のデジタル化に欠かせません。特に大手や国際企業の場合、多様なフォーマットや言語が含まれるため、精度の高いAI-OCRが必要です。比較する際は、異なる言語や特殊文字の認識率もテストしましょう。 |
処理速度 | 処理速度は大量の文書を効率的に処理するうえで必須要素です。製品を選ぶ際には、1時間あたりに処理できる書類数や並列処理の能力を確認します。急ぎのプロジェクトを多数抱える企業や、反復業務が多い部署にとっては特に重要です。 |
業務効率の向上につながる機能の有無を確認する
AI-OCRを選定する際、高精度な読み取りのほかに、業務効率を向上させられるサービスや機能の有無は大きな決定要因となります。
自社の業務のどの部分を効率化できるかを具体的に考慮しながら選ぶ必要があります。
機能 | 詳細 | 活用ポイント |
---|---|---|
自動分類 | 書類の内容に基づき、自動的にカテゴリ分けを行う | 書類の膨大な処理において、効率的な整理を実現。特に複数部門で同様の書類を扱う企業に有効 |
自動スキャンとデータ取り込み | 書類をスキャンし、必要なデータを自動的に取り込む | デイリーベースで発生する定型業務の自動処理に適応。定型業務が多いバックオフィス業務での効率向上が期待できる |
データ修正補完サービス(BPO) | 認識したデータを人手に頼らず修正できるサービス | 大量の書類データを正確に整えつつ負担を軽減できる |
エラーチェック自動化 | 認識結果のチェックを自動で行い、データの正確さを保証する | 特に精度が求められる帳票処理や金融系文書の取り扱いに最適 |
アウトプット形式の多様性 | 認識結果をCSV、Excel、PDFなどあらゆる形式で出力可能かどうか | 既存の業務システムとの連携を円滑するほか、異なる部門間でのデータ共有が求められる場合にも重宝 |
これらの機能は、処理の効率化だけでなく、業務全体の生産性向上に貢献します。それぞれの業務プロセスにおける自動化への適用を考慮することで、選定の際、より多くの業務を効率化できるAI-OCRツールを見つけられるでしょう。
AI-OCRの機能一覧
AI-OCRにおける他の重要な機能を次にまとめます。
項目 | 内容 |
---|---|
自動分類 | 読み取ったデータを自動的にカテゴリ分けすることで、業務効率を向上します。大量の異なる書類をスムーズに処理したい場合に有効です。 |
多言語対応 | 多言語の文書を扱う場合に必須の機能です。国際的なビジネス展開を進める企業では、多言語対応のレベルが高いツールが望ましいです。 |
データセキュリティ | 読み取ったデータの保護は、特に個人情報を扱う業務において非常に重要です。データの暗号化機能やアクセス制限の設定が可能なツールを選びましょう。 |
文字認識 | 画像やスキャンした文書内のテキストを自動的に認識し、文字データに変換します。 |
テキスト抽出 | 文書内の特定の情報やキーワードを抽出し、データベースに取り込んだり、他のシステムと連携したりできます。 |
精度向上 | 機械学習アルゴリズムを活用して学習し、精度を向上させます。 |
データ整形 | 認識したテキストデータを整形・構造化して出力します。 |
バッチ処理 | 大量の文書を迅速に処理します。 |
各AI-OCRサービスの機能が具体的に自社のニーズに合っているかを確認し、選択します。これにより、業務の効率化と継続的な業務改善が期待できます。
コストと機能のバランスを見る
予算と必要な機能のバランスを考えて選ぶことが重要です。高価格なツールは高度な機能を有していますが、すべての機能が必要なわけではありません。必要な機能を確認し、価格対効果の高いサービスを選定しましょう。
AI-OCRの費用相場は、クラウド型の場合初期費用0円〜20万円、月額費用は0円〜20万円程度が相場です。
※料金相場は本記事に掲載しているサービスの料金を参考にしています。
連携サービスや仕様などを確認する
AI-OCRを導入する際、失敗しないために次の項目も確認しましょう。
確認事項 | 詳細 |
---|---|
多言語対応 | 海外に拠点がある企業やグローバル企業とやりとりする企業は、多言語対応のAI-OCRが必要です。 |
認識精度の確認 | AI-OCRの認識精度は重要な要素です。導入前に、複数のサービスや製品を評価し、文書の種類や言語に対する認識精度を確認してください。 |
手書き向きか活字向きか | 手書き文字と活字の、どちらを読み取ることに強みを発揮するのか確認し比較しましょう。活字の場合は多くのAI-OCRにて対応できますが、手書き文字だと精度の高いAI-OCRと低いAI-OCRがあります。 |
外部システムと連携 | AI-OCRがRPAを含む外部システムと連携できるのか、どのように連携するのかはあらかじめ確認しておきましょう。 |
外注ができるか | AI-OCRはテキスト化されたデータのチェック・修正も含めて依頼できるサービスもあります。テキスト化の精度や、業務効率を高めたい場合はチェックしましょう。 |
クラウドかオンプレミスか | 現在は、インターネット介してシステムを使うクラウド型が主流です。ただしセキュリティ・コンプライアンスの関係で、自社サーバーにシステムを構築する、オンプレミスしか利用できない場合もあるでしょう。この場合はサービスがオンプレミスに対応しているかも重要です。 |
業界特有のニーズに対応できるか
AI-OCRは業界ごとに求められる機能が異なるため、選定時には自社の業界に適したツールを選ぶことが重要です。各業界の特有のニーズに対応するための機能と選定ポイントを次にまとめます。
業界 | 必要な機能 | サービス選定時のポイント |
---|---|---|
製造業 | 生産管理データの自動化とバーコード読み取り | 自動化されたデータ処理により、エラーを減らし効率を向上させる機能があるか。また、現場で利用されるバーコードの迅速な読み取り対応が可能かを確認する。 |
金融業 | 精密な文字認識とセキュリティ対策 | 銀行口座情報や契約書などの正確なデータ抽出が可能であること。さらに、厳格なセキュリティ基準を満たしているかを評価する。 |
医療業 | 患者情報の保護と多言語対応 | 個人情報保護が強化されたシステムであり、医療文書の多言語認識ができるかどうかを確認する。HIPAA準拠の有無も考慮に入れる。 |
小売業 | POSデータ統合と顧客管理連携機能 | POSシステムとの連携がスムーズであること。また、顧客購買データを簡単に分析・活用できる仕組みがあるかを確認する。 |
物流業 | サプライチェーンの効率化とデータ追跡 | 物流プロセスにおけるデータ追跡をリアルタイムで行う機能があるか。サプライチェーンの円滑な運行をサポートする連携能力を持つかを評価。 |
法務業 | 正確な契約書認識と検索機能 | 契約書に含まれる重要条項の認識精度が高いことと、迅速な検索により効率的なドキュメント管理が可能かどうかを確認する。 |
各業界の特性を理解し、ニーズに最も合ったAI-OCRを選定することが、導入後の効果を最大化するために重要です。それぞれのケースに応じて、必要とされる機能がきちんと備わっているかを確認しましょう。
無料のAI-OCR | 大企業向けAI-OCR | 中小企業向けAI-OCR |
セキュリティ重視AI-OCR | オンプレミスAI-OCR | API連携AI-OCR |
英語対応AI-OCR | 中国語対応AI-OCR | 医療業界向けAI-OCR |
自治体向けAI-OCR | 銀行業界向けAI-OCR | 製造業界向けAI-OCR |
高精度読み取りタイプのおすすめAI-OCR
高精度読み取りタイプのおすすめAI-OCRを紹介します。
各サービスの情報を収集している方には、各サービスで提供しているサービス資料が役立つでしょう。必要に応じて下ボタンより無料でダウンロードできます。
- 手書きや活字、非定型帳票など、幅広い帳票をデータ化
- RPA、文書管理、経費精算システムと連携可能
- 歪んだ画像も自動で補正
DX Suiteは、帳票をデジタル化して業務効率化を目指すAI-OCRツールです。項目をクリックして囲むだけの簡単な操作で、定型帳票を読み取れます。ほかにも、請求書や図面といった異なるフォーマットの帳票の読み取りにも対応しています。
またDX Suiteは、歪んだ画像や回転した画像から帳票を取り込むと、自動でズレを補正できる精度の高さも魅力です。アップロードした画像を、種類別に自動で仕分けするオプション機能もあるため、大幅に業務効率を向上できるでしょう。
DX Suiteの価格
プラン名 | 初期費用 | 月額価格(税抜) | 無料枠※ |
---|---|---|---|
DX Suite Lite | 0円 | 30,000円〜 | 18,000円分 |
DX Suite Standard | 200,000円 | 100,000円〜 | 50,000円分 |
DX Suite Pro | 200,000円 | 200,000円〜 | 200,000円分 |
※無料枠を超えると従量課金
DynaEye - 株式会社PFU
- オンプレミスと組み込みシステムが利用できる
- くせのある手書き文字、斜めに傾いた手書き文字なども認識可能
- 自治体帳票やヒサゴ帳票に対応するOCR定義テンプレートを提供
DynaEyeは、手書きの文字やマーク、バーコードなどを認識できる、帳票読み取り専用のオンプレミス型AI-OCRソフトウェアです。オンプレミス型と、システムの機能を顧客の業務に組み込めるソフトウェアが選択できます。
また枠外のはみ出し、取り消し線のある手書き文字など、帳票記入でよくある記載ケースに対応可能です。流通や製造、自治体向けなどのOCR定義テンプレートをサイトからダウンロード利用でき、操作ガイドに従うだけでOCR定義を設定できます。
DynaEyeの価格
プラン名 | 初期ライセンス(税抜) | 継続ライセンスの年額費用(税抜) |
---|---|---|
DynaEye 11 Entry Lite AI-OCR | 1,008,000円 | 168,000円 |
DynaEye 11 Entry AI-OCR | 2,016,000円 | 336,000円 |
DynaEye 11 SDK AI-OCR | 1,080,000円 | 180,000円 |
※初期ライセンスは、1年間の使用権とサポートサービスを含むライセンス。プランは「Entry」がオンプレミス、「SDK」が組み込みソフトウェアで、ほかにそれぞれ通常のOCRが利用できるプランもあり。
SmartRead - 株式会社Cogent Labs
- 複数種類のドキュメントの仕分け、読み取り、書き出しを自動化
- 手書き、活字問わず高精度に読み取るAIアリゴリズム
- 定義した読み取り設定を再利用できるタスク管理機能
SmartReadは、文書の自動仕分けから高精度な文字認識、確認修正、システム連携まで可能なAI-OCRです。ドキュメントの種類を自動判別でき、複数種類のタイプが混在するファイル一式からでも、細かなレイアウトの違いを認識し、文書を仕分け可能です。
定形や準定形、非定型問わず、必要情報を抽出しデータ化でき、二重線といったノイズのある手書き文字も文脈を理解しながら文字を読み取れます。一度定義した読み取り設定を再利用できるので、定形業務の効率化にも役立ちます。
SmartReadの価格
プラン名 | 初期費用 | 年額費用 | 処理可能枚数 |
---|---|---|---|
スモールプラン | 無料 | 360,000円(税抜) | 1.2万枚前後 |
スタンダードプラン | 無料 | 960,000円(税抜) | 6万枚前後 |
エンタープライズプラン | 無料 | 2,400,000円(税抜) | 26万枚前後 |
オンプレミスプラン | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
- スマートフォンアプリでの撮影に連携
- 2段階認証やIPアドレス制限を設定可能
- 画像ファイルを分析して分類
スマートOCRは、スマートフォンアプリでの撮影に対応したAI-OCRです。スマートフォンで撮影した画像をアップロードすることで、自動読み取りができます。
また手書き文字はもちろん、チェックボックスやラジオボックスなど選択式の回答も読み込める精度の高さが魅力です。2段階認証やIPアドレス制限といったセキュリティ要件を意識した機能が搭載されており、国税庁や法務省に導入されている実績もあります。
スマートOCRの価格
プラン名 | 初期費用 | 月額費用 |
---|---|---|
SDクラウドサービス | 10万円~ | 3万円〜 |
専用クラウドサービス | 60万円~ | 72万円〜 |
プライベートクラウド(ライセンス) | 60万円~ | 34万円〜 |
オンプレミス(ライセンス) | 100万円~ | 34万円〜 |
AIRead
- 手書き文字と活字、定型と非定型を網羅的に読み取り
- 自治体や行政向けのLGWAN-ASP版を提供
- 英語や中国語、タイ語、ベトナム語、ロシア語に対応
AIReadは、手書き文字か活字か、定型か非定型かに関係なく文書を読み取れるAI-OCRです。読み取れる文書が多岐にわたるため、多くの書類を扱う企業において有効なサービスだといえるでしょう。クラウドとオンプレミスのほか、LGWAN-ASPを利用でき、クローズドな範囲にて情報を扱う場合におすすめです。
AIReadの価格
プラン名 | 初期費用 | 月額費用(税抜) |
---|---|---|
クラウド(SaaS)版 Sコース | 200,000円〜 | 10,000円~ |
クラウド(SaaS)版 Mコース | 200,000円〜 | 30,000円~ |
クラウド(SaaS)版 Lコース | 200,000円〜 | 50,000円~ |
オンプレミス スタンドアロン版 | 960,000円〜 | 年額192,000円~ |
オンプレミス サーバ版(サブスクリプション型) | 無料 | 年額960,000円~ |
オンプレミス サーバ版(買取型) | 3,600,000円〜 | 年額720,000円~ |
AIRead Enterprise | 4,800,000円~/1サーバー | 年額960,000円~ |
DEEP READ
- 手書き文字と活字の両方に対応
- 確信度によって読み取り精度の予測が可能
- キーボードのみでの操作に対応
DEEP READは、手書き文字と活字に対応しているAI-OCRです。各項目の読み取り精度を数値化した「確信度」を算出できる点がポイントです。確信度をふまえれば、人の目によるダブルチェックが必要か不要かの判断をつけやすくなるため、BPOに頼らず、業務の効率化を図れます。キーボードのみでの操作が可能で、スピーディーに操作したい方におすすめです。
DEEP READの価格
要問い合わせ
CaptureBrain
- 「Tegaki」との連携で手書き文書に対応
- 独自のイメージング技術で画像補正
- 辞書登録で事前の学習も可能
CaptureBrainは、キヤノンマーケティングジャパンのAI-OCRで、「Tegaki」との連携により手書きの文書でも高い認識精度を実現しています。独自のイメージング技術により、画像のゆがみ・斜行・コントラスト補正やノイズ除去を行うため、通常よりOCRの認識率を高められるのも魅力です。
CaptureBrainの価格
プラン名 | 初期費用 | 月額費用 |
---|---|---|
Small | 200,000円 | 30,000円〜 |
Medium | 200,000円 | 100,000円〜 |
Enterprise | 200,000円 | 150,000円〜 |
AIスキャンロボ
- 活字に強いAI-OCR
- 日本語だけではなく、英語や中国語、韓国語、タイ語に対応
- 複雑な表であっても適切に抽出
AIスキャンロボは、活字の帳票を読み取るのに適したAI-OCRです。帳票によくある複数行にまたがる複雑な表であっても、適切にAIが読み取りCSV形式にて出力してくれます。また、定型的な活字の書類ほか、手書きや非定型の書類にも対応可能です。対応言語も日本語をはじめ英語や中国語、韓国語、タイ語と幅広いためグローバルに展開している企業におすすめです。
AIスキャンロボの価格
要問い合わせ(無料読み取りテストを実施可能)
読み取り後の確認・修正まで対応したタイプのおすすめAI-OCR
読み取り後の確認・修正まで対応したタイプのおすすめAI-OCRを紹介します。
各サービスの情報を収集している方には、各サービスで提供しているサービス資料が役立つでしょう。必要に応じて下ボタンより無料でダウンロードできます。
invoiceAgent - ウイングアーク1st株式会社
- 項目ごとにAI-OCRエンジンを切り替え
- 事前の読み取り設定が不要の領収書、請求書に特化したOCR
- 活字や手書き文字のデータ化に対応
invoiceAgentは、帳票の受信や保管、データ化、配信などを一元管理できる電子帳票プラットフォームです。5つのAI-OCRエンジンを、読み取る文書に合わせて選択利用できるほか、フィールド単位での切り替えも可能です。
請求書や領収書に特化したAI-OCRにより、主要項目の自動解析、読み取り、データ化できます。レイアウトの異なる書類を一括スキャンしても、内容を判別して自動仕分けしてくれます。
invoiceAgentの価格
プラン | 初期費用 | 月額料金(税抜) |
---|---|---|
invoiceAgent 文書管理 | 0円〜 | 30,000円〜 |
invoiceAgent AI OCR | 0円〜 | 30,000円〜 |
invoiceAgent 電子取引 | 200,000円〜 | 45,000円〜 |
invoiceAgent 電子契約 | 200,000円〜 | 45,000円〜 |
AI帳票処理特化型RPA「LAQOOT(ラクート)」 - 株式会社ユニメディア
- 定型の帳票を読み取る
- 幅広い形式の画像をデータ化
- AI-OCRとBPOの組み合わせ
LAQOOTは、定型の帳票を読み取ることに強みを発揮するAI-OCRです。PDFやJPG、JPEGといった幅広い形式の画像がデータ化できるため、定型帳票の読み取りを大幅に効率化できるでしょう。またAI-OCRのみならず人の目によるチェックを介在させるため、AI-OCRでは実現できなかった精度の読み取りを目指せます。
LAQOOTの価格
プラン名 | 初期費用 | 月額費用 |
---|---|---|
トライアル | 無料 | 50,000円〜 |
ライト | 500,000円 | 100,000円〜 |
スタンダード | 500,000円 | 300,000円〜 |
申込書特化プラン | 無料 | 要問い合わせ |
- AI-OCRと人の手を組み合わせ、高い認識精度を誇る
- 手書き文字や二重線、塗りつぶしは人間が補完
- 人間の作業費用は正しいデータを入力した場合のみ
easは、AIと人のチカラを組み合わせて正確に情報をデータ化するAI-OCRです。うるるが運営する、クラウドソーシングサイト「シュフティ」のクラウドワーカーと連携し、文字の認識を行っているのが特徴です。AI-OCRの読み取り結果とクラウドワーカーの入力結果を照合し、マッチングしたデータのみを採用することで、高い精度を維持しています。
easの価格
プラン名 | 初期費用 | 月額費用(税抜) |
---|---|---|
要問い合わせ | 50,000円~ |
「BOXIL SaaS AWARD Winter 2024」の受賞サービス
「BOXIL SaaS AWARD(ボクシル サース アワード)」は、SaaS比較サイト「BOXIL SaaS」が毎年3月4日を「SaaSの日(サースの日)」と定め、優れたSaaSを審査、選考、表彰するイベントです。
今回の「BOXIL SaaS AWARD Winter 2024」は、2023年10月1日から2024年9月30日までの1年間で新たに投稿された口コミ約13,000件を審査対象としており、計294サービスに、ユーザーから支持されるサービスの証としてバッジを付与しました。
DX Suite | SmartRead |
【Good Service】:「BOXIL SaaS」上に投稿された口コミを対象に、各カテゴリで総得点の高いサービスに対してスマートキャンプから与えられる称号です。
サービスの安定性No.1 | SmartRead |
機能満足度No.1 | DX Suite |
カスタマイズ性No.1 | SmartRead |
お役立ち度No.1 | SmartRead |
使いやすさNo.1 | SmartRead |
【口コミ項目別No.1】:「BOXIL SaaS」上に投稿された「口コミによるサービス評価」9項目を対象に、各カテゴリ、各項目において一定の基準を満たしたうえで、最も高い平均点を獲得したサービスに対して、スマートキャンプから与えられる称号です。
>>BOXIL SaaS AWARD Winter 2024の詳細はこちら
AI-OCRの注意点
AI-OCRで考えられる主なデメリットは次のとおりです。事前に注意点を確認しておきましょう。
- 縦書きは認識されにくい
- 100%の文字認識は難しい
- 導入に費用がかかる
縦書きは認識されにくい
AI-OCRは、縦書きは画像認識されにくいのがデメリットです。これは世の中にあるほとんどの帳票が横書きであり、AIも横書きの文章で学習を行っているからです。
そのため、自社に縦書きの帳票がある場合は、導入に注意しましょう。ただしAI-OCRは学習ができるため、縦書き用の学習データを準備し、繰り返し縦書きの文字をテキスト化させればいずれ認識できるようになります。
100%の文字認識は難しい
前述したように、AI-OCRは通常のOCRと比較して高い精度で文字認識できますが、それでも100%の精度は難しいと考えられます。もちろん学習により精度は向上しますが、AIも人間のように画像の文字を誤認することもあるでしょう。
一方でAI-OCRには、AI-OCRが誤認識した文字のチェックや、修正作業が外注できるサービスも多く存在するため、より精度を高めたい場合はこういったサービスの利用も検討してください。
導入に費用がかかる
もう1つ考えられるデメリットは、導入費用です。導入費用の詳細は次の見出しでも紹介していますが、月々数万円程度かかることもあるため、導入効果がしっかりと出なければ費用だけがかかり続けます。
そのため、導入を検討する際は現状自社にどのような課題があるかを洗い出し、課題を解決するにはどういった製品・サービスがいいか検討しましょう。
AI-OCRを有効活用できるシーン・できないシーン
最後に、AI-OCRの導入を検討する際の参考になるよう、AI-OCRを有効活用できるシーンやできないシーン、おすすめの業界などについて紹介します。
有効活用できるシーン
請求書や申込書のような、文字を書く場所・スキャンする場所が決まっている定型帳票を多く利用している場合は、AI-OCRを有効活用できます。これまでスキャンしたことのない帳票は、読み込む部分や出力する場所を登録する必要があり、定型帳票の場合は、この手間が少なくて済みます。
また同じ帳票を大量に処理している場合は、登録の手間も少なくなるため、非定型帳票だったとしても、帳票の種類が少ないのであれば同じく有効活用できるでしょう。業界としては、BtoB向けの小売業・卸売業といった、同じ仕様の請求書や注文書が毎日大量に送られてくる企業がおすすめです。
有効活用できないシーン
利用している帳票の種類が多く、枚数も少ない場合はAI-OCRの活用があまりおすすめできません。手間のかかる帳票の登録作業が多くを占め、登録後の自動化処理の割合が少ないと、手作業で入力するよりもかえって手間がかかるからです。
事前に数多くの基本的な帳票の書式が登録されたシステムや、登録なしで非定型帳票の読み込みができるシステムもありますが、読み込みの精度はあまり高くありません。もしこういった場合にAI-OCRを導入したい場合は、登録作業や帳票のスキャンも含め、ワンストップでデータ化しくれるサービスをチェックするといいでしょう。
RPAと連携させるのもおすすめ
AI-OCRは、RPAと連携させることで関連業務を含めて業務効率化が可能です。RPAとは、人がパソコンで日々行う定型的な作業を自動化できる技術のことです。AI-OCRをRPAと連携させると、データ化された情報を別のシステムへ転記したり、別のファイルへ統合したりといった作業も自動化できます。
自動化させることで、一連の業務をまとめて効率化できるのはもちろん、転記の際に起こりやすいヒューマンエラーも防げるようになるでしょう。
AI-OCRで読み取りを効率化しよう
AI-OCRはOCRにAIの技術を搭載し、精度を高めたシステムです。従来のOCRと異なり、非定型の文書を読み取ったり文脈を考慮してテキスト化したりできます。
AI-OCRの選定は、読み取りの精度はもちろん、多言語対応、外部システムとの連携などをふまえての検討が大切です。またAI-OCRは、OCR以上にコストがかかりやすいため、無料トライアルやデモを利用して使用感を事前に確かめるようにしましょう。
もしサービス比較に負担を感じているのであれば、BOXILでのサービス資料請求がおすすめです。BOXILでは、サービス提供各社が作成した資料を一括で入手でき、比較検討の手間を大幅に削減できます。
1.マイページから各社の資料をまとめてチェック
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