サロン向け顧客管理システムおすすめ比較!解決できる課題
CRM(顧客管理システム)には多くの種類があり「どれを選べばいいか」迷いますよね。後から知ったサービスの方が適していることもよくあります。導入の失敗を避けるためにも、まずは各サービスの資料をBOXILでまとめて用意しましょう。
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- サロン・美容室で活用できる顧客管理システム(CRM)とは
- サロン・美容室で活用できる顧客管理システム(CRM)の主な機能
- 顧客管理機能
- 予約管理機能
- メッセージ機能
- 会計・集計機能
- サロン・美容室における顧客管理上の課題
- 紙ベースの顧客管理による弊害
- データ管理の煩雑化によるスタッフの負担増
- 接客品質が向上せず、リピーターが獲得できない
- 新規顧客をなかなか増やせない
- 情報の共有がスムーズにできない
- サロン・美容室の課題を顧客管理システム(CRM)で解決できる理由
- システム化によるペーパーレスを実現
- 雑務負担を軽減
- 顧客満足度の向上やリピーターの獲得
- 強みを理解し、新規顧客を獲得しやすくなる
- 顧客の情報共有がしやすい
- サロン・美容室における顧客管理システム(CRM)の導入事例
- onkan【オンカン】
- nail&relaxation VERT
- 株式会社ファイブスター
- サロン・美容室向け顧客管理システム(CRM)の選び方
- 必要な機能がそろっているかチェックする
- 誰でも操作ができ使いやすいか
- セキュリティやサポート体制を確認する
- サロン向けのおすすめ顧客管理システム(CRM)の比較
- A'staff(エースタッフ) - 株式会社アライド・システム
- サロンアンサー - エクシードシステム株式会社
- BEAUTY POS - 株式会社クラウドビューティ
- Aiony - 株式会社アライズ
- STORES 予約
- サロンボード(SALON BOARD)- 株式会社リクルート
- LiMEsalon(ライムサロン)- LiME株式会社
- ONE MORE HAND(ワンモアハンド) - 株式会社クロスリンク
- サロン・美容室向け顧客管理システム(CRM)でペーパーレス化を実現
サロン・美容室で活用できる顧客管理システム(CRM)とは
顧客管理システム(CRM)とは、顧客のさまざまな情報を集約・蓄積し、これを使って顧客との良好な関係構築をサポートするためのシステムです。年齢や性別といった基本情報はもちろん、カウンセリングシートの内容や過去の施術履歴、顧客の好みなどを登録できます。
これらの情報を活用すれば、顧客それぞれに合った接客が可能になります。とくに、美容室やエステサロンなどは一人ひとりの顧客に応じてよりよいサービスを提供するのが、リピーター獲得のポイントです。
そのため顧客管理システムを活用して顧客情報を蓄積し、それぞれの傾向を分析しつつサービスの質を向上すれば、売上アップを実現できるでしょう。
またほかのシステムと連携できる製品も多いので、マーケティング部門の業務効率化や、客観的なデータにもとづいた営業戦略の構築が可能です。BtoBでも広く活用されているシステムですが、個人経営のサロンのように、BtoCの分野でも有効に活用できます。
サロン・美容室で活用できる顧客管理システム(CRM)の主な機能
サロン・美容室向けのCRMに搭載されている主な機能としては、次のようなものが挙げられます。
- 顧客管理機能
- 予約管理機能
- メッセージ機能
- 会計・集計機能
それぞれの機能について紹介します。なお、顧客管理システム(CRM)の機能をさらに詳しく知りたい場合は、こちらの記事を参考にしましょう。
顧客管理機能
顧客管理機能は、顧客に関するさまざまな情報を集約・蓄積し管理できる、CRMのベースとなる機能です。システムに登録できる情報としては、主に次のようなものが挙げられます。
- 氏名
- 年齢
- 性別
- 誕生日
- 住所
- 連絡先
- 趣味
- アレルギー
- 来店履歴
- 施術スタイル
- 施術者のメモ
これらの情報がすべてまとまっており、システムにアクセスすれば一目で確認できます。電子カルテとしても利用でき、過去の情報を確認することで、顧客それぞれに合った提案や助言ができるでしょう。
予約管理機能
予約管理機能は、SNSやホームページ、ホットペッパービューティーなど複数チャネルでの予約状況を集約し、リアルタイムで管理できる機能です。顧客はオンラインから簡単に予約やキャンセルができ、サロン・美容室側としてはダブルブッキングを防止できます。
またリアルタイムで予約状況を把握することにより、正確に需要が予測できるようになるため、あらかじめ人員を確保するといった対策を行い、店の利用率を最大化できるでしょう。
メッセージ機能
メッセージ機能は、顧客に対して一斉メール送信やメールの自動送信ができる機能です。キャンペーンやセールの案内メールを、メールアドレスを登録した顧客に対し一斉送信ができるため、メール送信にかかる手間を省けます。メールのほか、LINEやSMSといったチャネルとも連携可能なCRMもあり、顧客に合わせた最適な手段でメッセージ配信が行えます。
また自動送信の設定を行うことで、前日のリマインドメールや、来店後のアンケートを依頼するメールなどが自動送信できます。当日キャンセルを防止したりアンケートの回答率を高めたりできるでしょう。
CRMのなかには、誕生日のクーポンや来店頻度の高い顧客限定のクーポンなどを、個別に送信できるようなものもあり、再来店の促進や顧客満足度向上にもつながります。
会計・集計機能
会計・集計機能は、会計時のデータが自動で集計・分析でき売上や経費の管理を手軽に行える機能です。
店舗単位や顧客単位で売上の推移が確認できるのはもちろん、施術メニューや施術者ごとでも売上の確認ができます。人気の傾向や売上が伸びない原因の分析にも役立つでしょう。
CRMは外部システムとの連携も可能です。たとえばPOSシステムと連携できれば、CRMに売上情報が自動転記されるため、手入力する手間や入力ミスがなくなります。
またクレジットカード、電子マネーと連携できるようなサービスもあり、手軽にキャッシュレス決済が導入できるでしょう。
サロン・美容室における顧客管理上の課題
美容室やエステサロンなどでは紙カルテによる顧客管理や、煩雑な業務管理体制からの脱却などが、課題として挙げられます。普段の業務において、解決すべき課題は何か考えてみましょう。
紙ベースの顧客管理による弊害
一言でサロンといっても多くの種類や業態にわけられますが、個人経営のサロンを中心にいまだ紙カルテで顧客管理をしている店舗も少なくありません。
また、近年はオンラインでの予約受付に対応している美容室やエステサロンが一般的ではあるものの、情報管理がうまくできていない店舗もあります。
顧客情報がさまざまなツールやシステムに分散していて、うまく活用できていないサロンも多くあるのが実態です。
美容サロンで利用してみたい・今後も利用したいデジタルツールを使ったサービスについてのアンケート結果※をまとめたものを確認すると、男女ともにネット予約が1位で、利用したいと答えた人が過半数を超えています。
データからわかるように今やオンライン予約は一般的であり、過半数の予約がオンラインで取られていると考えられます。そんななか、紙ベースで情報管理をしていては、情報の整理が追い付かなくなっても無理はありません。
※出典:リクルート「【調査】美容サロンの“DX”。利用してみたい・今後も利用したいサービスは、男女ともに1位「ネット予約」、2位「キャッシュレス決済」 | 株式会社リクルートのプレスリリース」(2025年9月10日閲覧)
データ管理の煩雑化によるスタッフの負担増
オンラインで複数の予約方法を導入しているサロンや、紙のカルテやExcelで顧客管理をしている店舗はさまざまな管理作業が発生するため、スタッフに負担がかかっている場合もあります。
管理する顧客の人数が増えれば、管理するカルテの数や情報が膨大になるため、来店した顧客の情報を探すのに時間がかかっているサロンも珍しくありません。
また、顧客カルテの作成にムダな時間を要している店舗も多く、カルテを保管するスペースも確保する必要があります。
接客品質が向上せず、リピーターが獲得できない
美容室やエステサロンなどの売上は、基本的にリピート顧客の獲得にかかっており、顧客に何度も足を運んでもらえれば経営が安定するでしょう。
しかし顧客情報をうまく集約し、すぐに見られる状況でないと、来店のたびにカウンセリングで同じ質問をされたり、好みとはまったく異なる提案をされたりなど不快感のある接客になりかねません。
またこういった失礼がなかったとしても、顧客を深く理解できていない状況で顧客が求める提案を行うのは難しく、リピーターは獲得しにくいでしょう。
新規顧客をなかなか増やせない
売上の向上を図るには、リピーターの獲得はもちろん新規顧客の獲得も重要ですが、新規顧客をなかなか増やせないサロンも多く存在します。
近年はネット上で近隣にあるサロンの情報や口コミといった多くの情報を比較可能なため、他店舗との競争が激化しています。
美容室・ヘアサロンを知る主なきっかけについての調査をまとめたグラフ※を確認すると、過半数がヘアサロン検索や予約サイトによってサロンを認知していることがわかります。
予約サイトへの掲載はもちろん、その内容も重要ですが、多くのサロンがこれを理解し工夫を凝らしています。
そういったなかで漠然とメニューを載せたり、アピール文を掲載したりしても、類似するサロンが多くあるなかでは顧客に響きにくく、予約にはつながりにくいでしょう。
※出典:ノーマリズム「美容室・ヘアサロン選びのきっかけや決め手についてのアンケート調査。 | 株式会社ノーマリズムのプレスリリース」(2025年6月16日閲覧)
情報の共有がスムーズにできない
紙のカルテやExcelなどのアナログな方法で顧客管理をしていると、情報共有をうまくできないことも課題として挙げられます。美容師やエステティシャンは退職や顧客の希望により、担当者が変更になるケースも少なくありません。
しかし紙やExcelでカルテや顧客情報を管理していると情報が分散しやすく、紛失もしやすいことから、必要な情報をしっかり引き継げない可能性があります。結果顧客に再度質問を行ったり好みとズレた施術を行ったりすることで、顧客の不満にもつながるでしょう。
また複数店舗を経営している場合、売上情報は各店舗で集計し、それをまたまとめる必要があるため、すべての店舗の情報を集計・分析するのには手間がかかります。
加えて、月末締めで売上を集計すると、店舗の状況を把握するのにタイムラグが発生し、各店舗の問題点に気づくのが遅くなるため、対応が遅れて損害を出す危険性もあります。
サロン・美容室の課題を顧客管理システム(CRM)で解決できる理由
多くの美容室やエステサロンなどでは、顧客情報の管理や活用に関する課題を抱えていますが、顧客管理システムを使えば、情報の管理に関する課題の解決が可能です。この理由を、システムの機能や詳細とともに押さえておきましょう。
システム化によるペーパーレスを実現
顧客管理システム(CRM)の導入により、紙ベースの管理からの脱却を図れます。顧客の予約日時や施術の内容、それまで担当したスタッフに関する情報などを電子カルテ化すれば、スタッフ間の情報共有がスムーズになります。情報の追加・変更も容易になるでしょう。
またカルテの電子化を進めれば省スペース化も図れるため、店舗の空間を有効に活かせるようになります。店内のスペースが狭い美容室やエステサロンなどによっては大きなメリットといえます。
雑務負担を軽減
情報収集や管理にかかる業務をシステム化することで、雑務負担を軽減できます。顧客管理システムは情報の管理機能だけではなく、検索機能も充実しているので、必要なタイミングでスムーズに顧客情報を確認できます。
必要な情報を探し回る時間がなくなるだけではなく、カルテの整理や注文を聞く際の時間も短縮されるため、スタッフのパフォーマンスの向上にも役立つでしょう。
また前述したように顧客管理システムは予約管理にも対応している製品が多く、こういった管理システムと連携することで、データの転記といった手間も省けます。
顧客満足度の向上やリピーターの獲得
顧客情報が収集・管理・分析できる体制を構築すれば、顧客一人ひとりに合ったサービスを提供でき、顧客満足度の向上やリピーター獲得につながります。
CRMでは、通常カルテに記載する情報のほかにも、メモ機能を使って顧客との会話といったより詳細な情報まで記録可能です。
そのため次に来店した際にこの会話をもとにして、顧客の好みや悩みに合わせた提案ができるようになります。顧客としては自分を覚えてもらい、最適な提案をしてくれるため、顧客満足度の向上につながります。
またたとえば来店した際の情報をもとに、誕生日クーポンメールを配信するといった、こちらからのアプローチもできるため、再来店にもつなげやすくなるでしょう。
強みを理解し、新規顧客を獲得しやすくなる
CRMはリピーターの獲得だけでなく、新規顧客の獲得にも効果を発揮できます。CRMは蓄積した顧客情報をもとに、店全体でどういった年齢・地域に住む顧客が多いかといった、利用者層の分析が可能です。
またよく注文されるメニューや来店のきっかけ、リピート率の高い人の特徴といった詳細な情報の分析まで行えます。
こういった情報を分析することにより、店舗の強みを理解し、どういった媒体でどういったアピールを行えばいいかかがわかるでしょう。
たとえば、集客・予約サイトに掲載するメニューや紹介文を次のように変更できます。
- 顧客の年齢層が高いため、紹介文も年齢層が高い方に向けた内容に調整
- 注文率の高いメニューをおすすめとしてメニュー画面のトップに表示
- 注文されるオプションメニューを、お得なセットメニューとして追加
このほかにも顧客データをもとにして効果的なWeb広告の配信も可能です。このようにシステムを通じてサロン全体の状況も「見える化」できるので、業務プロセスの効率化や最適化にも役立つでしょう。
システムを軸として、美容室やエステサロンなどの課題分析と改善策の実行のサイクルを回せるようになります。
顧客の情報共有がしやすい
CRMを導入すると、手軽に顧客の情報共有ができるようになるため、情報の引き継ぎや複数店舗の管理が簡単になります。
これまで紹介してきたように、CRMは顧客に関連する情報をすべて集約でき、システムにアクセスすれば一目で顧客の情報が確認できます。
これにより担当者が変更になった場合でも、システムにアクセスすれば簡単に過去の施術状況や顧客のニーズなどが読み取れるため、顧客に質問をせずとも的確な施術が可能です。
またCRMの多くはインターネットを介してシステムにアクセスできるため、複数店舗を運営している場合でも、共通のCRMを利用できます。
そのため各店舗の売上情報を集計し、さらにそれをまとめて集計・分析する手間を削減し、スピーディーに売上を集計し、各店舗の情報を細かく比較・分析できるでしょう。
常にリアルタイムな情報を確認できるため、より的確かつスピーディーな経営判断を実現できます。
サロン・美容室における顧客管理システム(CRM)の導入事例
顧客管理システム(CRM)を導入している美容室や美容サロンの例を、業務改善例とともに紹介します。
onkan【オンカン】
「品よくカワイイオトナ女性」を目指すための本格的な美容室であるonkanは、CRMの導入により顧客とのコミュニケーションをより深めることに成功しました。
onkanでは、サロン全体でのデジタル化を促進し、ペーパーレス化と効率的なサロン運営を行うために、CRMの導入を決意しました。
CRMを導入したことで、これまでのように紙カルテからパソコンへ入力を行う手間がなくなり、美容師たちの作業負担が大幅に軽減。また新規顧客のためにカルテを準備・印刷するといった作業も不要になり、運営全体の効率化が進みました。
さらに、電子カルテではカメラで撮影した写真やイメージ写真まで登録できるようになったことで、カウンセリングの質が向上。顧客とのコミュニケーションをより深めて接客できるようになったそうです。
※出典:サロンアンサー「サロンアンサー導入事例:onkan【オンカン】」(2025年6月20日閲覧)
nail&relaxation VERT
ネイルとエステの完全予約制プライベートサロンnail&relaxation VERTでは、顧客管理システムの導入により、業務の効率化を実現しました。
VERTでは以前使っていたシステムが業務に合わず、レジ会計と顧客の基本情報以外の情報は、すべて手書きで残していました。
またこの情報や集計作業をExcelに転記する必要があり、非常に手間がかかっていたことから、サロン専用のCRMシステム導入を決意。電子カルテを確認し、施術履歴を確認したり、チケット枚数を確認したりしながらメニューが提案できるようになりました。
加えて、情報の分析も、今まではExcelで決まったもののみを手作業で集計していました。
しかしシステムを導入したことで、スタッフ別に役務や商品販売の実績をランキング形式で算出できるようになったとのこと。
これによりスタッフごとの得意なことが明確化され、それぞれのノウハウを店全体で共有できるようになったそうです。
※出典:A'staff「ネイル&リラクゼーション VERT様 A'staff Cloudの活用で効率化を実現!」(2025年6月20日閲覧)
株式会社ファイブスター
東北エリアで20店舗以上の美容サロンを展開するファイブスターは、まつげエクステサロンにCRMを導入したことで、業務効率の大幅な向上を実現しました。
これまでファイブスターでは、紙カルテでアナログな顧客管理を行っており、スタッフにとって大きな負担でした。
スタッフは紙のカルテを探すのに1日30分、つまり毎月15時間程度はかかっており、作業時間中は予約を停止する必要があったとのこと。この大きな機会損失を解消するため、CRMを導入しました。
導入後はカルテ探しの時間が削減でき、用紙を発注する手間もなくなったことで、施術のための時間を確保できるようになりました。
結果、以前よりも余裕をもって接客できるようになったことで、売上が向上し、スタッフへ還元する歩合の増額を実現。
そのほかにも、キーボード入力になったことで文字情報が読みやすくなり顧客情報の共有が円滑化したことや、ペーパーレス化による収納スペースの削減といった効果もあったそうです。
※出典:A'staff「株式会社ファイブスター様 月15時間の『カルテ探し』を削減!人気のアイラッシュサロンがスタッフ歩合増を実現した電子カルテのメリットとは?」(2025年6月20日閲覧)
サロン・美容室向け顧客管理システム(CRM)の選び方
顧客管理システム(CRM)は非常に多くの種類があるため、選ぶ際には次のポイントに注意しましょう。
必要な機能がそろっているかチェックする
CRMは、基本的な機能以外はシステムによって搭載されている機能が異なるため、必要な機能がそろっているか確認しましょう。まず現状サロンでどういった課題があるかを洗い出し、これを解決するにはどういった機能が必要かを考えましょう。
たとえば業務全体を効率化させたい場合は、予約管理機能がついたシステム、再来店の促進を強化したい場合はメール配信機能や、ポイントカード機能がついたシステムを選びます。
誰でも操作ができ使いやすいか
顧客管理システムは店舗にいるスタッフのほとんどが利用するシステムであるため、誰でも操作がしやすく使いやすいシステムを選びましょう。
操作画面が見にくい、どのように操作すればいいかわかりにくいシステムを導入すると、導入後スタッフが使わなくなり、費用ばかりかかるようになります。
しかしマニュアルの作成も不要なほど直感的に操作できるシステムであれば、誰でも簡単に利用でき、使い方をレクチャーする手間も省けます。
CRMには無料トライアルがついているものも多いため、実際に現場のスタッフに触ってもらい、操作性に問題がないか確認してもらいましょう。
セキュリティやサポート体制を確認する
CRMを導入する際にはセキュリティやサポート体制を確認するのも重要です。ここまで紹介してきたように、CRMには膨大な量の顧客情報が集約されています。これらの情報が外部に漏えいすると顧客からも世間からも大きく信頼を損なう危険性があります。
そのため、サイバー攻撃を防げるようアクセス制限やデータの暗号化といったセキュリティ対策が、どの程度行われているかしっかりチェックしましょう。またあわせてサポート体制を確認するのもおすすめです。
CRMに関わらず、システムを導入するとエラーが発生したり、操作方法や活用方法がわからなったりするケースが多々あります。こういったトラブルがスムーズに解決できる体制が整っているかも、確認しておくと安心です。
具体的にはメールだけでなく電話やチャットに対応しているか、サポートの受付時間と営業時間にずれがないか、画面共有をしてくれるかなどを確認しましょう。
サロン向けのおすすめ顧客管理システム(CRM)の比較
ヘアサロンやエステサロン、ネイルサロンといった美容サロンへの導入におすすめの、顧客管理システム(CRM)をいくつかまとめて紹介します。ぜひ顧客管理システムを選ぶ際の参考にしましょう。
A'staff(エースタッフ) - 株式会社アライド・システム
A'staff(エースタッフ)は、美容室・サロン向けの顧客管理&POSシステムです。
エステサロンやリラクゼーション施設、ネイルサロンなど、さまざまな店舗で利用されています。iPadによる簡単操作により、情報のシステム化とペーパーレス化を実現できます。
またオリジナルの顧客管理アプリが作成可能で、LINE連携で顧客に合ったアプローチができるのも特徴です。さらに、Web予約とともに外部集客サイトとの連携もできるので、サロン全体の業務生産性を大きく向上できるでしょう。
顧客管理のみならず、会計・集計分析といった、サロンの運営に必要な機能が網羅されているシステムです。
サロンアンサー - エクシードシステム株式会社
サロンアンサーは、理美容業界25年の実績から生まれた、美容サロン専用のPOSシステムです。顧客管理機能も充実しているのが特徴で、予約サイトを一元管理できるのに加えて、さまざまな分析機能も備えています。
シンプルな操作性とデザインが人気のシステムで、ITツールに不慣れなスタッフでも問題なく対応可できるでしょう。IT導入補助金の対象システムでもあり、補助金の活用で導入費用の負担も軽減できます。
BEAUTY POS - 株式会社クラウドビューティ
BEAUTY POSは、シンプルな操作で簡単にデータ集計ができる、サロン向けのPOSシステムです。
顧客管理や電子カルテはもちろん、売上管理・契約管理まで幅広く対応できるのが特徴で、導入時に機能のカスタマイズも可能です。スタッフの成績管理にも対応しており、サロン全体の管理システムとしても機能します。
基本機能を網羅したシステムが月額8,000円(別途初期費用30,000円/店舗)から導入できる手軽さも魅力です。必要に応じて追加できるオプション機能も充実しています。
Aiony - 株式会社アライズ
Aionyは、美容サロンに特化した電子カルテ機能により、顧客満足度とリピート率を向上できるシステムです。
電子カルテに手書きのメモや画像を残せるのが特徴で、カルテを書きやすく、内容もわかりやすいため現場に定着しやすいでしょう。
さらに、顧客フォローに活用できる機能も充実しており、独自のサロンアプリも作成可能です。収集した顧客データを活かした対策が立てられるので、集客のコアツールとして役立つでしょう。
導入の際にはベンダーから充実したサポートを受けられるほか、遠隔操作によるサポートも利用できます。
STORES 予約 - STORES 株式会社
STORES 予約は、サロンの予約から決済・顧客管理まで、幅広くカバーできるシステムとして人気があります。スタッフごとに予約の受付・管理が可能で、スマートフォンのアプリで簡単に操作できるのも魅力です。
LINEとの連携により予約の自動案内ができるほか、リマインドの設定や、予約時のアンケートなどもカスタマイズできます。予約履歴・支払い履歴・顧客情報をまとめて管理できるので、手間を大幅に削減できるでしょう。
Google カレンダーとの連携にも対応しています。
サロンボード(SALON BOARD)- 株式会社リクルート
サロンボード(SALON BOARD)は、美容院をはじめ、ネイルサロンやリラクゼーションサロンなど、さまざまな店舗の予約業務を効率化できるシステムです。
24時間対応のネット予約ができ、ホットペッパービューティーとも連携できるため、集客機会の最大化に寄与します。また顧客管理機能は電子カルテの代用として利用できます。
さらに、レジや会計機能、集計・分析機能を幅広く備えており、キャンペーンや顧客の誕生日に合わせてメッセージの送信が可能です。スマートフォンによる支払いにも対応できるので、個人経営のサロンの業務効率化や顧客満足度の向上にも役立ちます。
LiMEsalon(ライムサロン)- LiME株式会社
LiMEsalon(ライムサロン)は、美容院向けの顧客管理システム(CRM)で、豊富な機能と使いやすさが特徴です。電子カルテの管理はもちろん、予約管理から売上レポート、POSレジや会計機能も実装されています。
ほかの予約サイトとの連携も可能であり、外部サービスからの予約をシステム上に表示できます。すべての情報を顧客管理アプリで確認できるので、サロンの規模やスタッフの数に関わらず、顧客対応の質を向上できるでしょう。無料で使える機能も充実しています。
ONE MORE HAND(ワンモアハンド) - 株式会社クロスリンク
ONE MORE HAND(ワンモアハンド)は、整骨院や鍼灸院、整体院、リラクゼーションサロンなどに特化した予約管理・集客サポートシステムです。自前のサイトやLINE、SNSからの予約を一元的に管理でき、顧客データの管理やカスタマイズもしやすいのが特徴です。
売上集計や顧客データの分析にも対応しており、LINEとの連携やGoogleから口コミが獲得できる機能もあり、集客に活用できます。初期設定の無料代行をはじめ、ベンダーからのサポートも充実しています。
サロン・美容室向け顧客管理システム(CRM)でペーパーレス化を実現
顧客管理システムは、機能の中心となる顧客情報の管理のみならず、データ分析やメール配信も可能で、サロンの集客活動に利用できます。
ほかのシステムやクラウドサービスと連携できる製品も多いので、サロン全体の業務効率化と生産性の向上にも役立つでしょう。
システムを選ぶ際には、必要な機能の網羅性はもちろん、管理画面の見やすさや操作性にも注目する必要があります。
機能や使い方がわからないケースもあるので、ベンダーから丁寧なサポートを受けられるシステムがおすすめです。将来的にサロンの規模を拡大する予定ならば、機能の拡張性にも目を向けましょう。
なお各種サロンでは顧客管理システムに関連して、次のようなサービスも多く導入されています。あわせて利用を検討するとよいでしょう。顧客管理システム(CRM)と連携できるサービスも少なくありません。