kintone(キントーン)とは?機能・料金プラン・使い方 - サイボウズのグループウェア

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- kintone(キントーン)とは
- サイボウズ OfficeやGaroonとの違い
- kintoneの機能・できること
- 「アプリ」 業務アプリの作成
- 「スペース」 チームのコミュニケーション
- 「ピープル」 個人のコミュニケーション
- 「ポータル」 トップページの作成
- kintoneの特徴
- 独自アプリによるカスタマイズ
- Excelからの移行
- コミュニケーションのハブとなる
- kintoneの料金プラン
- kintoneの導入事例
- 京屋染物店の事例
- 西武ライオンズの事例
- 資生堂の事例
- メルカリの事例
- 産経新聞社の事例
- kintoneの登場で、業務システムを自ら作る時代へ
- グループウェアを導入する前にしっかりとした調査を
- BOXILとは
kintone(キントーン)とは
kintone(キントーン)とは、サイボウズ提供の業務アプリを構築するクラウドサービスです。アプリをマウス操作にてかんたんに作成でき、日報・案件管理・タスク管理・交通費申請といった基幹システムを導入可能。
サイボウズ OfficeやGaroonとの違い
サイボウズ OfficeやGaroonとの違いは、カスタマイズ性にあります。サイボウズOfficeとGaroonにはグループウェアとして必要な機能が標準搭載されているのに対し、kintoneはアプリを選んでカスタマイズしていく運用がメインです。ちなみに、サイボウズ Officeは100人以下の企業向け、Garoonは100人以上の企業向けのグループウェアです。
【関連記事】
・Microsoft 365とは
・Google Workspace(旧:G Suite)とは
・desknet's NEOとは
・R-GROUPとは
kintoneの機能・できること
ノンプログラミングかつマウス操作だけで業務アプリを構築可能なkintone、その基本機能の一部を紹介します。グループウェアによく搭載されている機能はこちらの記事にて解説しています。
「アプリ」 業務アプリの作成
kintoneでは「アプリ」を自作できるのが主な特徴です。顧客管理や交通費精算、日報、売上管理用のアプリをマウス操作だけで簡単に作成できます。アプリはゼロから作成する方法と無料テンプレートから作成する方法があります。また、Excelのデータを読み込んでのアプリ作成も可能です。
「スペース」 チームのコミュニケーション
kintoneにはスペースと呼ばれるコミュニケーション機能があります。スペースでは参加者を選んでチームごとにコミュニケーションを取ったり、関連しているアプリを紐付けたりできます。文書ファイルやToDoリストもまとめて管理できるので、可視化や効率化にもつながるでしょう。「ゲストスペース」では、社外の人ともコミュニケーションできる強みも。
「ピープル」 個人のコミュニケーション
kintoneのピープル機能を使えば、ユーザー間で個別に連絡を取れたり、メッセージを送受信できたりします。メールだと管理が難しい場合でも、ピープルならかんたんに管理可能。必要に応じてスペースと使い分けましょう。
「ポータル」 トップページの作成
kintoneのポータルでは、全社的に知らせておきたい情報や目標となる数値をまとめて表示します。よく使うアプリを表示することで、アプリ全体の利便性向上に期待できるでしょう。
kintoneの特徴
独自アプリによるカスタマイズ
SaaSの手軽さとオンプレミスの拡張しやすさを組み合わせたように、独自アプリを開発できるのが特徴。独自の運用に合わせたカスタマイズを求められる場合であっても、アプリの作成によって費用をかけずに最適化できます。
Excelからの移行
データベースを活用すれば、Excelをはじめとした表計算ソフトを使わずに管理が可能。Excelのバージョン管理に苦しんだり操作しづらさに葛藤したりするのを回避しましょう。
コミュニケーションのハブとなる
kintoneには「スペース」「ピープル」「ポータル」といったコミュニケーションの場が多く設けられています。グループウェアの主な目的である情報共有が促進され、多くの課題を解決できるはずです。
「kintoneと他サービスの違いを具体的に比較したい!」
「グループウェアはどこに気をつけて選べばよいのだろう?」
というあなたは、グループウェアのサービス資料で比較・検討するのがおすすめです。
グループウェアを記事にて比較したい方は次の記事をチェックしてはいかがでしょうか。

kintoneの料金プラン
kintoneの料金体系は、「ライトコース」、「スタンダードコース」にわかれており、スタンダードコースの全機能を利用できる、30日間のお試し版も用意されています。
初期費用は無料、最低5ユーザーから契約可能で、最低契約期間は1か月です。
ライトコース | スタンダードコース | |
---|---|---|
月額利用料金(税抜)/1ユーザー | 780円 | 1,500円 |
年額支払いの場合(税抜)/1ユーザー | 9,170円 | 17,640円 |
API・JavaScript・プラグイン・Webhook | × | ○ |
アプリ数 | 200個 | 1,000個 |
スペース数 | 100個 | 500個 |
ゲストスペース数 | 100個 | 500個 |
ライトコース、スタンダードコースに共通サービスは以下のとおりです。
- ディスク容量5GB×ユーザー数
- 日・中国・英の3か国語に対応
- ユーザーサポート
- 専用スマホアプリ有(iOS/Android)
- 強固なセキュリティ
- 安心の運用体制
データ暗号化、IPアドレス制限、BASIC認証、ぜい弱性対応などによる強固なセキュリティを実現しています。データセンターは日本国内にあり、毎日無停止バックアップ、冗長化しているため安心です。
kintoneの導入事例
大阪府と連携してコロナウイルス感染症対応アプリのテンプレートを配布していたkintone。実際にkintone導入している企業の事例について、いくつか紹介します。
またkintoneに限らずグループウェアを導入している企業について紹介している記事もあるので、グループウェアの導入を検討している方はこちらもあわせてご覧ください。

京屋染物店の事例

事業内容:半纏(法被)・浴衣などの祭用品、伝統芸能衣装のオリジナル製作やテキスタイルデザイン、染色、和裁・洋裁など
課題:各部署の進捗管理ができない
営業、デザイン、染色、縫製、納品の業務プロセスにおいて、アナログによる情報共有だったため正確な納期や進捗確認ができなかった。そのため、余裕を持った納期しか顧客に伝えられず、急ぎの注文にも対応できずロスにつながっていた。
効果:見える化実現で過去最大売上実現
業務進捗のステータスが完全見える化し、正確な納期を伝えられるようになった。さらにコミュニケーションが円滑化されたことで協力体制が生まれ、仕事が効率化された。結果的に納期短縮、残業縮小が実現して、過去最大売上を達成した。
西武ライオンズの事例

事業内容:プロ野球ビジネス全般(ホームゲームの興行、ドーム内での飲食・グッズ販売、テレビや雑誌などの放映権・肖像権の管理など)
課題:情報が属人化しており活用できない
顧客や案件情報などあらゆる情報が、営業マンそれぞれが作成したExcelファイル内にしか存在しなかった。うまく新担当に引き継げない、ノウハウを全社共有できないなど多くの弊害が発生していた。
効果:集約した情報により意思決定が迅速化
kintone導入で、情報を一元管理できたことから、引継ぎロス削減、さらに過去の商談履歴をノウハウとして活用できるようになった。マネジメント層における迅速な意思決定に大きく貢献し、適切な対応を指示できるようになった。
資生堂の事例

事業内容:化粧品、化粧用具、トイレタリー製品、理・美容製品、美容食品、医薬品の製造・販売
課題:Excelでの運用管理に限界
グローバルに展開する40もの研究チームが、期初にExcelで研究テーマを提出していたが、管理用シートへの統合作業に多くの時間を要していた。1年ごとのシートのためデータの継続性が無く、Excelの自由度の高さが仇となり相当な複雑さを加えていた。
効果:Excel統合作業を撲滅
インターネット環境さえあれば、いつでもどこでも研究テーマの書き込み、共有ができるため、統合作業自体が無くなり情報管理の負担が激減した。過去データの検索、参照でき、データの継続性も保持できた。
メルカリの事例

事業内容:フリマアプリ「メルカリ」サービスの運営
課題:バラバラだった各種申請手段
名刺の発注など各種の申請が、メール、Googleフォーム、Slackなどツールや申請フローがバラバラだった。複数ツールを使うことによる非効率な業務に加えて、処理の抜け漏れなど管理面での課題が浮き彫りとなった。
効果:業務効率の大幅な改善
申請方法をkintoneに統一したことで、承認プロセス状況も一元管理できるため、タスクを可視化できるようになった。一連の申請業務の効率が大幅に改善されたため、承認のプロセスのスピードアップにもつながった。
産経新聞社の事例

事業内容:産経新聞、 サンケイスポーツ、夕刊フジなど新聞媒体の発行、各種雑誌媒体の発行、WEBサイト運営
課題:情報の属人化で情報共有が進まない
顧客情報が個人レベルに留まり、商談状況管理もできていなかったため、上手く引継ぎできていなかった。こうした全社共通の情報基盤が無いため、実際に集まって会議で確認しなければならず、多くの無駄な時間を過ごしていた。
効果:一元管理された情報で業務効率化
案件管理、予実管理、名刺管理の3アプリを導入することで、提案資料や案件進捗の共有が実現した。営業が入力した案件情報を確認したうえで、会議に参加できるため、業務の効率化が図られた。「スペース」の活用でコミュニケーションもおおいに活性化した。
kintoneの登場で、業務システムを自ら作る時代へ
kintoneがもたらすメリットや機能、さらには実際の導入事例などを紹介してきました。ノンプログラミングでアプリ開発できる環境は、大小を問わず多くの企業で導入が進んでいます。
グループウェアを導入する前にしっかりとした調査を
グループウェアを導入するとさまざまなメリットがありますが、一度導入すると他のグループウェアに変更するのは難しいです。そのため、よく検討してから導入することをオススメします。
こちらの記事で紹介している観点での比較も参考にするとよいでしょう。
・グループウェア比較(建設業)
・グループウェア比較(小売業)
・グループウェア比較(製造業)
・グループウェア比較(不動産)
・グループウェア比較(銀行)
・グループウェア比較(保険)
・グループウェア比較(中小企業)
・グループウェア比較(スタートアップ)
BOXILとは
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