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PBXの種類とそれぞれの特徴を解説!メリット・デメリットや選び方のポイント

最終更新日:(記事の情報は現在から254日前のものです)
PBXは企業内の電話システムを構築する装置です。内線通話や外線着信を効率的に行う機能が備わっており、ビジネスコミュニケーションを支えています。PBXの種類はいくつかありそれぞれ特徴やメリットデメリットが異なります。本記事では、PBXの種類や選び方のポイントを解説します。

PBXとは

PBX(Private Branch eXchange)は、企業内に電話システムを構築するための装置電話交換機のことです。外線着信や内線通話などをスムーズに行える機能を備えています。

従来の電話交換機とは異なり、高度な機能を備え、企業や組織内における電話回線の管理や外線への接続、内線通話などを一括して担います。

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PBXの仕組み

PBXは、複数の電話機を一つの電話番号で管理し、着信の際は一度PBXで受けてから、適切な接続先に転送できる装置です。電話機同士を内線でつなぐことで、社内での内線通話も可能になります。

>>スマホ内線化の仕組み | メリット・クラウドPBXでスマホの内線化

PBXの主な機能

PBXには主に次のような機能があります。

内線同士の通話

同じ電話回線を使用している社内の電話機同士を内線でつなぐことで、社内間の通話を無料で行えます。同じ電話回線であれば、複数拠点での内線通話も可能です。

外線着信の振り分け

代表電話にかかってきた電話を事前に設定したグループの電話機に振り分けたり、着信した際にはじめにガイダンスを流し、相手の操作に基づいて必要な部署への振り分けを行ったりと必要に応じた設定が可能です。

パーク保留

外線着信を保留にしたあと、別の電話機や部署につなげられる機能です。

転送

あらかじめ設定した電話番号へ転送できる機能です。細かい条件で設定できるため、外出時の携帯電話への転送はもちろん、顧客からの電話を待ち時間なく担当者につなぐことも可能です。

発着信制御

外線番号とつなげたい電話番号を紐づけ、発着信を管理できる機能です。発信する際は、電話番号や電話回線を選択でき、着信の際は、電話番号により受電する電話回線を振り分けられます。

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ビジネスフォンとの違い

PBXとビジネスフォンは、どちらも企業や組織内で利用される電話交換機ですが、いくつかの違いがあります。ビジネスフォンは単体での電話機能を提供するのに対し、PBXは複数の電話を一括管理するシステムです。

ビジネスフォンは機能がシンプルで中小規模の企業に適しています。一方、PBXは機能が豊富で大規模企業での導入にも対応しています。

それぞれの特徴は次のようにまとめられます。

PBX ビジネスフォン
・電話回線を複数まとめて管理
・豊富な機能を備えている・複数の拠点間で利用可能
・導入コストが高い
・電話回線を1つずつ管理
・機能がシンプル
・同じ拠点、フロアのみで利用可能
・導入コストが安い
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PBXの種類

PBXの種類には、古くから使われてきた「レガシーPBX」、IPネットワークを利用する「IP-PBX」、クラウドサービスとして提供される「クラウド型PBX」の3種類があります。それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なります。

  • レガシーPBX
  • IP-PBX
  • クラウドPBX

レガシーPBX

レガシーPBXはもっとも古いタイプのPBXです。企業の構内に電話線と電話機の物理的な装置の設置が必要です。従来の電話回線を使用するPBXで、安定した通信が可能ですが、柔軟性に欠ける場合があります。

着信数が多い企業や、高品質な通話対応が求められる企業におすすめです。

レガシーPBXのメリット

  • 安定性が高い
  • セキュリティ対策がしやすい

レガシーPBXのメリットは、電話回線を使用していることで、インターネットに接続できない状況や停電時にも安定した通話が可能であることが挙げられます。

また、インターネット回線には接続しないため、セキュリティ対策も行いやすく通話品質が高いこともポイントです。

レガシーPBXのデメリット

  • 初期費用が高い
  • 設定や運用を自社で行う必要がある

レガシーPBXのデメリットとしては、機器の購入や設置が必要となるため、導入時に高額な初期費用がかかることが挙げられます。また、定期的なメンテナンスや修理・買い替えも自社で行う必要があり、ランニングコストもかかります。

機器の設置場所の確保や、保守管理の配慮が必要です。

IP-PBX

IP-PBXは、インターネットプロトコルを利用したPBXで低コストで高機能な通信が特徴です。物理的な配線はなく、IPネットワーク上で音声をやりとりするVoIP(Voice over IP)を用いて、各端末にIPアドレスを割り当てて構築します。

ハードウェアとして提供されるIP-PBXと、サーバーにインストールするソフトウェアのIP-PBXがあります。費用を抑えながらアナログの電話機を利用したい企業に向いています。

IP-PBXのメリット

  • コスト効率が良い
  • 柔軟な機能拡張が可能

インターネット回線を使用するため、電話回線がなくても利用可能です。自社でシステム構築をするため、コストをできるだけ抑えながらも、拡張の柔軟性があることがメリットです。

IP-PBXのデメリット

  • ネットワーク環境に依存する
  • セキュリティ対策に注意が必要

IP-PBXのデメリットは、インターネット回線に依存しているため、回線に不具合があった際に影響を受けることや、外部からの不正アクセスや情報漏えいなどのセキュリティに関する対策を自社で徹底する必要があることです。

クラウド型PBX

クラウドPBXでは、クラウド上でPBX機器を設置し利用するタイプです。物理的な装置の設置や配線が不要なため、設備投資を抑えつつ、柔軟な拡張が可能です。

小規模事業者や、テレワークをメインとした就業形態をとっている企業に適しています。

クラウドPBXのメリット

  • 初期投資が少ない
  • 導入が簡単

クラウドPBXのメリットは、機器やソフトウェアの購入、回線の整備費用などが不要で導入コストを抑えられることや、インターネット回線を使用するため、海外拠点との内線通話も可能なことが挙げられます。

クラウドPBXのデメリット

  • インターネット環境に依存する
  • カスタマイズ性が低い

クラウドPBXのデメリットは、インターネット環境に依存するため、通話品質が回線の状況に左右されることや、すべてサービス提供会社の管理に依存するため、カスタマイズが行いにくい点などがあります。

PBXを選ぶときのポイント

PBXを選ぶ際には、次のポイントを押さえておくとスムーズです。

導入にかかる手間や期間を確認する

導入までの手間や期間を把握し、計画的に進めることが大切です。PBXの導入には一定の準備期間が必要で、特にレガシーPBXでは配線工事などの作業が伴うため、導入までに数か月を要する場合があります。

一方、クラウドPBXであれば、ソフトウェアのインストールや設定作業を行うだけで短期間の導入が可能です。IP-PBXはレガシーPBXとクラウドPBXの中間といえるでしょう。自社の体制や導入時期を考慮し、導入にかかる手間や期間を確認することが重要です。

必要な機能を確認する

必要な機能がPBXに備わっているかを確認しましょう。あらかじめ導入目的や課題の解決に必要な機能を洗い出しておくとスムーズです。PBXには基本機能のほかに、さまざまなオプション機能が用意されています。

たとえば、応対品質の録音や分析、AIを活用した自動応答、スマートフォンやタブレットへの対応など、利便性を高める機能があるため、業務内容に合わせて必要な機能を確認しておくと、より業務効率化につながります。

セキュリティや安全性を確認する

通信のセキュリティやシステムの安全性も重要な選択基準です。

IP-PBXやクラウド型PBXでは、インターネットや社外ネットワークを経由する分、セキュリティ上の脅威にさらされる恐れがあります。

不正アクセスによる通信データの漏えい対策や、サービス妨害(DoS)攻撃への対策など、社内のセキュリティポリシーに基づいた対策設けられているかを確認しましょう。

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PBXの導入でビジネスの効率化を図ろう

PBXはビジネスを効率化するための重要なツールです。短期的な費用対効果だけでなく、中長期的な視野に立ち、業務の生産性向上やIT人材の確保、働き方改革の後押しなど、幅広い観点から検討を重ねて適切なものを導入しましょう。

自社に合ったPBXを選ぶことで、コミュニケーションの質を高め、業務の効率化に貢献します。PBXは種類や機能がサービスによって異なります。それぞれ比較検討することで、最適なシステムを導入してください。

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