SQLを活用できるBIツール6選!SQLとBIツールの違いとは?
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- SQLとは
- BIツールとは
- SQLとBIツールの違い
- データへのアプローチの違い
- 利用者のスキルレベル
- 主な機能
- 連携のしやすさ
- 活用シーン
- SQLを活用できるBIツールでできること
- 複雑なデータ抽出・加工
- カスタマイズされたデータ分析
- データソースの柔軟な連携
- パフォーマンスの最適化
- 高度な分析機能の活用
- SQLを活用できるBIツールのメリット
- データ分析の自由度向上
- パフォーマンスと効率性の向上
- データ分析スキル向上と人材育成
- SQLが活用できるBIツール6選
- Tableau
- Power BI
- MotionBoard
- Codatum
- Qlik Sense
- Metabase
- BIツールをより使いこなすために、SQLについて学ぼう
SQLとは
SQLとは、データベースを操作するための標準化されたデータベース言語です。データの検索、追加、更新、削除などが可能でリレーショナルデータベースにて広く使用されています。初心者にも比較的習得しやすく、さまざまなデータベースシステムで活用できるため、ビジネスデータ分析や意思決定に重要な役割を果たしています。
BIツールとは
BIツールは、大量のデータを分析し意思決定を支援するソフトウェアです。データソースから情報を集約し、ダッシュボードやレポートで表示します。近年は操作が簡単になり幅広い方が利用しやすくなりました。具体的な機能にデータの可視化、分析、レポーティングなどがあり、これらによって迅速で的確な意思決定を可能にします。
SQLとBIツールの違い
SQLとBIツールはどちらもデータ活用に欠かせないツールですが、その役割や特徴には明確な違いがあります。それぞれの違いを理解することで、適切なツールを選択し、効果的なデータ活用を実現できるでしょう。
SQL | BIツール | |
---|---|---|
データへのアプローチの違い | 独自の記法に則って記述 | 直感的に操作 |
利用者のスキルレベル | 一定の習熟度が必要 | データ出しにはほぼスキル不要 |
主な機能 | 集計や抽出、加工 | 可視化、分析 |
連携のしやすさ | 複雑 | わかりやすい |
活用シーン | 複雑なデータ処理 | 整形されたデータをシンプルに操作 |
データへのアプローチの違い
SQLは、データベースに対して直接的にクエリを発行することで、必要なデータを抽出・加工します。そのため、データベースの構造やSQLの構文に関する知識が必要です。その一方でBIツールは、視覚的なインターフェースを通じて、ドラッグ&ドロップをはじめとした直感的な操作でデータにアクセスし分析します。
利用者のスキルレベル
SQLは、プログラミング言語と似ているため、ある程度の技術的な知識が求められます。データベースの構造やSQLの構文を理解し、適切なクエリを作成するスキルが必要です。BIツールは、専門的な知識がなくても直感的な操作で分析できるよう設計されています。そのため、現場の担当者でも比較的簡単に利用できます。
主な機能
SQLはデータの抽出や加工、集計、更新、削除などデータベースに対するさまざまな操作を行えます。特に、複雑な条件でのデータ抽出や複数テーブルを結合した分析が得意です。その一方でBIツールは、データの可視化、分析、レポーティングに特化した機能を備えています。グラフやダッシュボードを作成し、データの傾向やパターンを視覚的に把握できます。
連携のしやすさ
SQLは、データベースとの連携が前提となります。そのため、利用するデータベースの種類やバージョンによっては、記述方法の異なる場合があります。他方BIツールは、データベースだけでなくExcelファイルやCSVファイル、クラウドサービスなどさまざまなデータソースとの連携が可能です。
活用シーン
SQLは、複雑なデータ処理やカスタマイズが必要な場合に適しています。たとえば、特定の条件を満たすデータのみを抽出したり、複数のテーブルを結合して新しい表を生成したりする際に役立ちます。その一方でBIツールが適しているのは、迅速なデータ分析や共有が必要な場合などです。たとえば、日々の売上実績をグラフで確認したり、顧客の属性ごとに分析結果を比較したりする際に役立ちます。
SQLを活用できるBIツールでできること
SQLを活用できるBIツールは、SQLの柔軟性とBIツールの操作性を組み合わせることで高度なデータ分析と活用を両立します。
複雑なデータ抽出・加工
BIツールの標準機能だけでは対応できない処理がSQLで実現します。たとえば、複数のテーブルを結合したデータ抽出や、特定の条件を満たすデータのみの抽出、集計結果に対する詳細なフィルタリングなどです。これにより、必要なデータのみをピンポイントで取得し分析に集中できます。
カスタマイズされたデータ分析
SQLを用いて、BIツールに標準搭載されていない独自の計算式や指標、あるいはビジネス要件に合わせた特定のKPIなどを柔軟に定義し、分析可能です。これによりニーズに合致した高度な分析を行えます。
データソースの柔軟な連携
SQLを介することで、BIツールが標準では対応していないデータベースやAPI経由でのデータ取得が可能になります。これにより、社内に散在する多様なデータを統合的に分析し、新たな知見を発見できます。
パフォーマンスの最適化
SQLの知識を活用することで、クエリの実行計画を確認したりインデックスの活用を検討したりなど、BIツール上でのデータ処理を最適化できます。これにより、データに対する処理速度を向上させ、快適な分析環境を実現します。
高度な分析機能の活用
一部のBIツールでは、SQLエディタが組み込まれており、RやPythonなどのプログラミング言語と連携して、機械学習や統計分析などの高度な分析を実行できます。分析結果をBIツール上で可視化することで、専門的な分析結果をビジネスの現場で活用できます。
SQLを活用できるBIツールのメリット
SQLを活用できるBIツールによって、データ分析におけるさまざまなメリットを享受できます。
データ分析の自由度向上
BIツールの標準機能では実現できない、複雑なデータ抽出や独自指標の作成を可能になることで、分析の幅が大きく広がります。これにより、ビジネス上の課題や疑問に対して、より深く、より高い精度で分析できます。
パフォーマンスと効率性の向上
SQLによるクエリ最適化や、BIツールが標準では対応していないデータソースとの連携により、分析処理の高速化やデータ活用の多様化が図れます。これにより分析にかかる手間を減らし、多くの時間を意思決定に充てられます。
データ分析スキル向上と人材育成
SQLを活用することで、データ分析担当者はデータの構造や関係性を深く理解し、高度な分析スキルを習得できます。また、SQLは汎用性の高い言語であるため、習得したスキルはほかのシステムでも応用可能です。これは組織全体におけるデータ分析能力の底上げと、データドリブンな組織文化の醸成に貢献します。
SQLが活用できるBIツール6選
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※ダウンロード可能な資料数は、BOXILでの掲載状況によって増減する場合があります。
Tableau - 株式会社セールスフォース・ジャパン(Tableau)
Tableauは、データ探索やインサイト取得、これらに基もとづくアクションを支援するBIツールです。充実した機能はもちろん、どのデバイスでも同じように表示される管理画面によってデータの活用のハードルを下げます。Tableauには次のような特徴があります。
- AIアシスタントでデータにもとづく意思決定を支援
- 「Tableau Exchange」で便利な既成のダッシュボードを入手
- 100万人以上※のコミュニティによって活用を促進
※出典:Tableau Software, LLC, a Salesforce Company「Tableau とは?」(2024年9月11日閲覧)
Power BIは、Microsoft提供の強力な分析ができるBIツールです。しきい値超過のアラートやAIを活用した機能によってデータを有効活用できます。Power BIには次のような特徴があります。
- Copilot for Power BIによって生成AIが分析をサポート
- Microsoft 365の普段使っているアプリに分析を取り込み
- 無料ではじめられるプランあり
MotionBoard - ウイングアーク1st株式会社
MotionBoardは、さまざまなデータソースと接続し分散しているデータを集計するBIツールです。リアルタイムでの接続や、チャットおよびメールでの通知によって現状をすぐに把握できます。MotionBoardには次のような特徴があります。
- チャートや分析ロジック、地図などさまざまな方法でデータを可視化
- クラウド版はで最小10ユーザーから利用可能
- オンプレミス版はサブスクリプションと買い切りを選べる
Codatum - 株式会社CODATUM
Codatumは、SQLの結果をリアルタイムに表示できるBIツールです。コードファーストな環境のため、自由度高く深い分析に役立ちます。Codatumには次のような特徴があります。
- 直接データウェアハウスに接続し正確な最新データにアクセス
- SQLからチャートの直接作成が可能
- 大規模言語モデルによるSQLの補完、修正に対応
Qlik Sense - 株式会社デジタルスフィア
Qlik Senseは、AIの活用によって現場の従業員でも発見と予測ができるBIツールです。日本語にて生成AIに投げかけて検索や分析を推進してもらえます。Qlik Senseには次のような特徴があります。
- 独自の連想分析エンジンで常に状況を認識
- AIを基盤に組み込んで役立つ発見をサポート
- Qlik AutoMLにてデータサイエンティストなしで予測分析
Metabase
Metabaseは、使いやすいUIと統合ツールによる高速分析ができるBIツールです。シングルサインオンや権限設定の機能が搭載されており、セキュアにデータを分析できます。Metabaseには次のような特徴があります。
- テラバイト規模の分析を15種以上※の視覚化タイプにて表現
- データをSQLの制約から解放し、誰もが使いやすいUIで実行
- シングルサインオンや権限付与、監査などで内部統制を支援
※出典:Metabase「Metabase 公式サイト」2024年9月11日閲覧
BIツールをより使いこなすために、SQLについて学ぼう
BIツールはデータ分析を強力にサポートしてくれますが、SQLでその能力をさらに引き出せます。SQLの知識は、複雑なデータ処理やカスタマイズ、パフォーマンス最適化など、BIツールの可能性を最大限に活用するために不可欠です。ぜひ、SQLを学び、BIツールを使いこなして、データにもとづいた意思決定を促進しましょう。