無料BIツール比較 | OSS(オープンソース)も紹介

BIツールのなかでも無料で始められるBIツールを厳選。有料でなくても有料と同等程度のサービスを受けられるものもあります。有料のBIツールとあわせて比較してみましょう。
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BIツールを選ぶ際のポイント
では実際に無料のBIツールを選ぶうえで、どのようなポイントに注目していけばよいでしょうか。
機能を確認する
必要な機能が揃っているか確認しましょう。基本的にBIツールには、レポーティング機能、OLAP分析機能、データマイニング機能、シュミレーション機能などが搭載されています。ほかにはダッシュボードツール、ドリルダウン、スライシングといった分析機能、モバイル対応などがあります。
自社においてどの機能が必要なのか、もし有料プランに切り替えるとすればコストはどの程度になるかなど、リサーチして適切なBIツールを見つけましょう。
無料で使える範囲を確認する
無料のBIツールは有料のものより機能が限られがちです。そのため、人数やデータの保存量に制限がかかり、うまく使えないこともあります。アカウント数やデータ制限は特に注意して、BIツールを選ぶようにしましょう。
無料のBIツール5選
Google アナリティクスやBig Queryを使っている人におすすめ…Google Data Portal
有料プランでも低価格で使いたい人におすすめ…Zoho Analytics
英語が読めて分析が得意な人におすすめ…MicroStrategy 2021
※Qlik Senseは現在無償提供を終了しています
Microsoft Power BI Desktop
Microsoftが提供する無料BIツールのMicrosoft Power BIは、Excelのように利用できる点が強みです。国内で多くの企業がMicrosoft Officeを使用しており、普段慣れ親しんだExcel同様の操作感でBIツールを利用できるMicrosoft Power BIは、どの企業にもマッチする操作画面だと言えるでしょう。
無料版・無料プランの特徴
デスクトップ版のみ無料で利用可能です。共同編集やアプリでの利用ができないのは難点ですが、レポートを作成したり、複数データを統合したりする基本機能は変わらないため、複数人で共同作業をしない場合はデスクトップ版で十分と言えるでしょう。
Google Data Portal
Google Data Portalは、Googleが提供する無料のBIツールです。データベースとしてのBigQueryはもちろん、Google アナリティクスやGoogle 広告などGoogleが提供しているサービスのデータを取り込めるため、Googleのサービスをすでに利用している方に特におすすめ。
無料版・無料プランの特徴
Google Data Portalとしての機能はすべて無料にて利用できます。Google Appsのほか機能とあわせて利用するなら、該当の機能が有料の場合にその分の費用が発生します。
Zoho Analytics - ゾーホージャパン株式会社
Zoho Analytics(ゾーホー・アナリティクス)は世界的に人気のビジネスアプリケーション企業「Zoho」が提供するBIツールです。わかりやすいレポート作成と簡単な操作性が特徴。GoodleアナリティクスやCRM、会計レポートなどのデータを組み合わせた複合レポートを簡単に作成でき、クラウドサービスのためデータはリアルタイムに更新されます。
無料版・無料プランの特徴
無料プランでは2ユーザーまでで、1万行のデータレコードの制限はありますが、無制限にレポート・ダッシュボードを作成できます。なお、無料プランの登録はクレジットカード情報は不要で簡単に行え、期間の制限なく永久無料で利用できます。
MicroStrategy 2021 - マイクロストラテジー・ジャパン株式会社
MicroStrategy 2021は、単一製品でBIの機能をすべて網羅しており、パフォーマンス・ガバナンス・セキュリティなどといった導入障壁もなく利用できます。ドラッグ&ドロップの簡単操作、かつ数クリックでほしいデータを分析、アクセスできます。
無料版・無料プランの特徴
MicroStrategy Desktop(Windows64bit版・Mac版)のセルフサービスBIは無料で利用可能です。
Qlik Sense - 株式会社デジタルスフィア
※2020年6月30日をもって無償提供は終了しました。
Qlik Senseは、QlikViewで有名なQlikが開発したBIツールです。Qlik Sense Desktopの特徴は、とにかく簡単かつ直感的な操作が可能なことです。Qlik Senseデスクトップでは、QlickViewで制限されていた別端末で作成のファイルを開けないという問題が解除されているので、無料BIツールの中でもかなり活用できるのでおすすめです。(※対応OSはWindowsの64bit版のみ)
デスクトップだけでなく、スマートフォンからの利用も意識されたマルチデバイスのUIになっており、より短時間で目的の情報へアクセスできます。クリック&タップするだけでデータが瞬時に絞り込まれ、グラフの表示範囲を選択したりスクロールして見れるので、外出先でも欲しいデータを必要なだけ閲覧可能です。
無料版・無料プランの特徴
Qlik Sense Desktopを無料で利用できます。2020年6月30日に無償提供を終了しました。現在無料で使う方法はトライアルのみです。
OSSのBIツール7選
Pentaho - 株式会社KSKアナリティクス
Pentahoは、有料版を導入している企業も多いかと思いますが、無料版もリリースされています。特にETLは、高いビジュアル性で「見やすい、わかりやすい」と評判であるとともに、操作・再現性の高さも一つの魅力です。Pentahoはオープンソース・コミュニティの中から生まれたソフトで、高額なライセンス料もかからないため、初めてBIを利用する場合はメリットが大きいでしょう。
Grafana
Grafanaは、ほかデータベースの情報をダッシュボードにて表示するBIツールです。特徴的なのは、なにかしらの状況になった際にアラートを鳴らす機能です。定点的に観測するのに加え、特定の事象が発生したときに急ぎで確認したいケースがあるなら試してみる価値があるでしょう。
Metabase
Metabaseは、ツール初心者から上級者まで幅広い人が使いやすいBIツールです。SQLと呼ばれるプログラミング言語をかかずとも簡易的にであればグラフを作成可能。一方、細かくカスタマイズしたデータをグラフ化したいのであればSQLを用いるのもよいでしょう。対応しているデータベースはやや少なめですが主なものはそろっています。
Kibana
Kibanaは、分析用のシステムに不慣れな現場の方が利用しやすいBIツールです。グラフ作成時はドラッグアンドドロップで項目を指定すれば図示できます。作成可能なグラフは棒グラフや円グラフのシンプルなものはもちろん、インフォグラフィックのようなデザインされたグラフまでさまざまです。
Redash
Redashは、SQLを書ける人が使うことを前提に作られている上級者向けのBIツールです。グラフや表を作成するにはプログラミングにてSQLを書く必要があり、万人におすすめできるサービスではありません。ただし、対応しているデータベースが多い点、シンプルなグラフを作成しやすい点などは強みといえます。
Graylog
Graylogは、無料のサービスとしての利用だけでなく、クラウドサービスとしての利用も可能なBIツールです。データ量やユーザー数に関わらず無料にて提供されています。より豊富な機能を利用したい場合、クラウドにて利用したい場合は料金を支払っても利用可能です。
Apache Superset
Apache Supersetは、オープンソースながら丁寧なドキュメントがあり開発を進めやすいBIツールです。SQLをかいて分析するほか項目を選んで分析する方法もあります。ドキュメントに加えて、公式のコミュニティもありGitHub上のオープンソースも日夜更新されているのが特徴です。
BIツールの選び方
BIツールを導入する前提として下記のような課題が挙げられるのではないでしょうか。
- KPIをどのようにみればいいのか不明
- 問題の論点がつかめない
- 意思決定が遅い
- そもそも、データを活用していない
- 欲しい情報が手に入らない
下記のクラウドBIツールの選び方ガイドでは、ツールを選ぶ際のポイントやクラウドBIツールを導入するメリットやデメリットなどといった情報を掲載しているので、ぜひご覧ください。
BIはサービスによって、機能や価格もさまざまです。目的に沿ったサービスの比較で効率的なサービス活用が可能になります。
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