NHKが「ブラック企業大賞」ウェブ投票賞に輝いてしまったワケ

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皆さんはNHKの受信料を払っているだろうか。はっきりいって筆者は払っていない。お金が惜しいのではなく明確な意志を持って支払いを拒絶している。訴えられて敗訴するまではこのスタンスを続けるつもりだ。そんなNHKだが、彼らのスタイルがいかに時代とズレているか見ていこう。
NHKが「ブラック企業大賞」ウェブ投票賞に輝いてしまったワケ

NHKがブラック企業大賞のウェブ投票賞を受賞

インターネットでは毎年年末、「ブラック企業大賞」が開催される。ブラック企業をあげつらうのではなく撲滅するためにその悲惨さをウェブ上で強調していくものだ。昨年は引越社グループが大賞を受賞した。

そしてインターネット世論から圧倒的なネガティブ支持を受けてウェブ投票賞を受賞したのが、我らがNHKだ。

NHKは現場の従業員への不当な仕打ちと、働かないノンワーキングリッチへの市場と乖離した給与設定、受信料徴収時の不遜さ、過労死隠し、ワンセグ携帯への受信料課金など、さまざまな課題をはらんでいる。

それがウェブを経由して一般市民に伝わった結果だろう。NHKの受信料徴収員の酷さはSNSでまたたく間に拡散し、伝播してゆく。

自社の過労死隠しの問題

長時間労働は今や日本全体の問題になりつつあるが、NHKも例外ではない。2013年に記者が心不全で死亡していた。コンプライアンス上、明らかに問題なのは、NHKがそれを隠蔽していたということだ。自社の過労死は隠しながら、大手広告代理店をはじめ他社の過労死問題は報道しつづけていた。

この問題は、遺族が労災を申請したことで明らかになった。ここからわかることは、ブラック企業に対して、声を上げていくことがいかに大切かということだ。

もちろん何かが起こる前に、心身の疲労で判断力が鈍ってしまう前にいち早く逃げ出すことが必要なのではないだろうか。

転職が容易でない時代やネガティブにとらえられる時代はもう過ぎ去った。団塊の世代の大量退職と好調な経済に支えられ、今は空前の人手不足だ。仕事を変えることがネガティブではなくなったいま、ブラック企業から人が逃げ出すことがその解決となる。

好待遇がゆえに逃げ出せない人たち

しかし、実のところNHKは一度入るとなかなか辞めることができない会社でもある。その理由は賃金が高いからだ。

基本給に加えて扶養手当や子供の加算、時間外手当など、大卒30歳で年収540万円になる。平均年収は1,126万円と試算されており、手放せない待遇だろう。年金支給額も平均29万1,180円であり、老後も悠々自適であることが保証されている。

この権利を手放したいと正職員のだれが思うだろうか。行き過ぎた権利はもはや利権へと変質し、既得権益となって格差を拡大し、公平性を失わせる。

さらには、軽い天下りのような制度も健在だ。筆者は独立行政法人に契約社員として勤務していた経験があるが、独法へはNHKから現場を引退した50代の社員が大量に送り込まれ、若手社員や非正規従業員に現場仕事を任せてのんびりネットサーフにいそしんでいる姿を常々拝見していた。

天下のNHKから独法に転籍するとなれば給与水準は落ちるだろうが、毎日何もせず定時帰りで年収1,000万円は下らないだろう。さらにタイムカード管理もなく、遅刻も自由自在である。完全なる「上がり」の状態だ。転籍や出向という形をとってはいるが、実質的な身分保障であり、利権である。

それを指摘する若手もいない。いつか自分たちも上がりになることと、そもそもそんなノンワーキングリッチはいてもいなくとも日々の業務に差し障りがないからだ。大仰にハンコを押すだけの日々。ただ、受信料と税金だけが食いつぶされていく。

これらはひとえにNHKが強固に守る終身雇用の弊害だろう。人材の流動化が進んでも、NHKだけは最後まで新卒一括採用と終身雇用という利権を死守するものと思われる。

だからこそ、どんどん時代遅れになっていくのだ。そんな人たちに、果たして未来の日本を作り上げていくような番組制作ができるものなのだろうか?