世界ウェアラブルデバイス市場規模、トップ5企業の最新動向をIDCが発表

最終更新日: 公開日:
IDC Japanは15日、2017年第3四半期の世界ウェアラブルデバイス市場規模を発表。XiaomiとFitbitが世界トップの出荷台数を記録。近年のウェアラブルデバイス市場規模と注目のトップ5企業とは。
世界ウェアラブルデバイス市場規模、トップ5企業の最新動向をIDCが発表

IDC Japanは、2017年第3四半期(7月~9月)のウェアラブルデバイスの世界出荷台数を発表した。

  • 2017年第3四半期のウェアラブルデバイス世界出荷台数は前年同期比7.3%増の2,626万台

  • XiaomiとFitbitが360万台で世界トップ。アップルは272万台で3位

  • 腕時計型はアプリのインストール可能なスマートタイプへの市場のシフトが顕著

ウェアラブルデバイス市場規模の拡大

IDCが発行する「Worldwide Quarterly Wearable Device Tracker」のデータに基づくと、2017年第3四半期の世界のウェアラブルデバイス出荷台数は、前年同期比7.3%増の2,626万台となった。

ベーシックウェアラブル(サードパーティー製アプリをインストールできないもの)が前年同期比4.4%減と前四半期からの前年割れが続く一方、Apple WatchやAndroid Wear などを搭載するスマートウェアラブルデバイスが前年同期比64.9%増と対照的な結果となった。

多機能型デバイスの台頭

IDCのウェアラブルデバイスチームのリサーチマネージャー、レイモン・リャマスによると、スマートウェアラブルデバイスとベーシックウェアラブルの異なる成長曲線は、ウェアラブル市場で現在起きている変化を明確に示しているという。

レイモンはこの変化について「Fitbit、XiaomiおよびHuaweiが投入しているベーシックウェアラブル機器はウェアラブル市場の形成に役立った。しかし、アップルやFossil、Samsungなどのスマートウォッチのような多機能型デバイスへと消費者の好みや志向が変化している。そのなかで、各ベンダーはこの市場における成長機会と消費者からの認知を獲得するため、戦略を軌道修正するための岐路に立たされている」と述べている。

デバイスの販売場所の変化

IDC Mobile Device Trackerのシニアリサーチアナリスト、ジテシュ・ウブラニによると、販売されるデバイスのタイプが変化するのに伴い、デバイスが販売される場所も変化しつつあるという。

ジテシュは「家電系のチャネルでのデバイス販売は依然として大きな役割を果たしている。しかし、MovadoやFossilなどの企業はよりファッション的色彩の濃いチャネルでの展開を図っている。他方、アップルがセルラーモデルを投入したことや、Samsungが通信事業者と長年にわたる関係を維持してきたことは、ウェアラブルデバイスの認知と売上を向上させることにも貢献している」と述べている。


人気の会員限定記事
WeWork(ウィーワーク)を徹底解説
中国「最強のユニコーン企業」10社
Uber・Airbnb流「ディスラプターの必勝法」
勝てるSaaS企業「5つの共通点」
中国・深センの人材エコシステム


ウェアラブルデバイス、世界トップ5企業の動向

XiaomiFitbitは第3四半期、ともにトップ(※1)となったが、その商品トレンドは大きく異なっているようだ。
ちなみに、3位はApple、4位はHuawei、5位はGarminとなっている。

出典 : IDC Japan プレスリリース

Xiaomi

Xiaomiは従来から発売しているフィットネスバンドや腕時計型デバイスに加えスマートシューズを投入した。
こうしたラインナップの多様化を図ることで前年同期と比較した出荷台数はわずかな減少にとどまった。
しかしながら、同社の出荷は大半が中国国内向けである状況が続いている。

Fitbit

Fitbitの出荷台数は対前年同期比で大きく減少した一方で、フィットネス市場での豊富なユーザー資産を継承すべく同社は初めてスマートウォッチ「Ionic」を投入した。
Ionicの初期段階でのレビューは期待の持てるものであるものの、同社の出荷台数は前年割れがこの4四半期継続している。

Apple

好調な出荷実績を記録しているAppleだが、これは本四半期後半に行われた新製品Apple Watch3の投入によるものだ。

Apple Watch 3の出荷量は、同社がデバイス分野での競争での優位性を維持するのにも十分なものだった。
また、セルラーモデルの投入はこの商品に対する潜在的購入者の関心を高めることが狙いで行われたものだ。

音声通話、データ通信などセルラーモデルならではの機能に対するゆっくりとした、しかし明確なアプローチは、消費者がスマートフォンなしでのユーザー体験環境に順応するための時間を与えることにもなるだろう。

Huawei

Huaweiはいくつかの新モデル(Sport Band 2 Pro、B19、B29を含む)を市場に投入したことにより前年同期比で最大の成長となり、初めてトップ5に入った。
また、同社は心拍数の測定が可能なスマートイヤフォン「Sport Pulse Earphones」を発売している。
ただし、Xiaomi同様、同社の市場の大半は中国に限られているのが現状だ。

Garmin

Garminの出荷台数は前年同期比3.3%減だったが、ベーシックウェアラブルからスマートウェアラブルへとラインナップの軸足を移行させている。
そして今でもGarminは最も多様な製品ポートフォリオを擁するベンダーのひとつ。
同社は多くのスポーツやライフスタイルに対応した製品を出しており、そのほとんどでスマートウェアラブル製品を発売している。

※1: シェアの差が1%以下の場合は、統計上同順位と見なす。