薬剤師の平均年収は?年代や都道府県別で徹底比較

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記事の情報は2021-12-06時点のものです。

薬剤師の平均年収は、年代や性別、働く地域により異なります。年代や都道府県別に薬剤師の平均年収、薬剤師が年収700万円以上を目指す働き方、薬剤師の将来性について紹介します。
薬剤師の平均年収は?年代や都道府県別で徹底比較

薬剤師は高収入で安定した職業だといわれていますが、実際の年収はどのくらいなのか?気になる人も多いのではないでしょうか。

たしかに厚生労働省の調査結果をみると、薬剤師の平均年収は一般的なサラリーマンに比べて100万円近くも高い傾向にあります。

ただ年代や性別、働く場所によって薬剤師の年収は大きく異なります。

当記事では「年代・性別・都道府県別にみた薬剤師の平均年収」や「薬剤師が年収700万円以上を目指せる働きかた」を紹介します。

薬剤師の将来性や今後のありかたについても詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

年代・男女・都道府県別にみた薬剤師の平均年収を比較してみよう

厚生労働省が発表した「平成29年賃金構造基本統計調査(注1)」によると、薬剤師の平均年収は男性で約575万円、女性で約526万円でした。

薬剤師の平均年収を年代別・都道府県別に見ると、どのくらい差があるのか、グラフや表で比較してみましょう。まずは年代別・性別です。

【年代別・性別】薬剤師の平均年収

薬剤師の年齢、性別別の平均年収

※「所定内給与額」×12か月+「年間賞与その他特別給与額」の平均値で算出しました。
※グラフを作成する際に参考にしたサイトは政府統計の総合窓口です。(注1)

性別・年代別で薬剤師の平均年収を見ると、男性薬剤師のほうが女性よりも高く、男性は40代、女性は50代後半で収入のピークを迎えることがわかりました。

また70代に入ると、男性薬剤師と女性薬剤師の年収に約200万円もの大きな差が生じています。

次に都道府県別に見た、薬剤師の平均年収をご覧ください。

【都道府県別】薬剤師の平均年収(万円)

※「きまって支給する現金給与額」×12か月+「年間賞与その他特別給与額」で算出
※グラフを作成する際に参考にしたサイトは政府統計の総合窓口です。(注2)

薬剤師が供給過多な都市部よりも、薬剤師が不足する地方のほうが高年収です。 交通の便が悪く、人の集まりにくい地方では、必要な薬剤師の数が足りていません。

人手不足が深刻化する地方の病院や薬局では、高収入の条件で薬剤師を募集しています。

結果、人材が集まりやすい都市部よりも平均年収が高くなるのです。

また薬剤師の平均年齢が高い地域や、女性よりも男性薬剤師の割合が多い地域も自然と平均年収は高くなります。

都道府県によっては薬剤師の年齢や労働時間、労働者数にかなり差があるため、薬剤師の平均年収は、あくまでも目安として捉えるようにしましょう。

薬剤師が年収700万円以上を目指せる働きかたを紹介

薬剤師として働きたい人、もしくは働いている人のなかには「高収入を目指したい」と思っている人もいるのではないでしょうか。

厚生労働省が実施した平成29年の調査によると、薬剤師全体の平均年収は500~600万円ほどです。

しかし薬剤師としての働きかたを変えるだけで、年収700万円あるいは年収1,000万円以上の収入を目指せます。

高収入が見込める薬剤師の働きかたには、おもに次の3つのパターンがあります。

それぞれの働き方でどのくらい収入を得られるのか、詳しく解説します。

企業薬剤師になれば年収1,000万円以上も夢ではない?

製薬会社や食品メーカーで働く「企業薬剤師」は、医薬品の品質管理や研究、営業など、さまざまな仕事に携われます。

とくに大手製薬会社や外資系企業の管理職に就けば、実力次第で年収1,000万円以上の収入が期待できます。

企業薬剤師になると、実際どのくらい給料がもらえるのか?大手転職サイトや薬剤師専門の転職支援サービスで求人情報を調べてみました。

■企業薬剤師の求人情報における収入目安

求人情報収入の目安
【神戸市西区】専門商社での化粧品製剤開発/若くから国内外を飛び回る仕事です【年収】600万円~900万円
【東京都港区】薬事部 マネジャー/シニアマネジャー【年収】700万円~1200万円程度
【オンコロジー・CNSプロジェクト確約】CRA(臨床開発モニター)【年収】540万円~850万円
【東京・大阪・福岡・札幌】世界最大手のCROにて、経験者CRAを募集【年収】~700万円程度(25歳~40歳)

※表を作成する際に参考にしたサイトはマイナビ薬剤師です。(注4)

製薬会社は人気が高く、ライバルの多くが優秀な理系大学出身者です。

医薬品に関する知識はもちろん、業務に関する資格を取得し、外資系企業で役立つ英語力を身に付けライバルと少しでも差をつけるための努力が必要です。

管理薬剤師(薬局やドラックストア)は収入アップが期待できる

薬局やドラッグストアで働く管理薬剤師は、局内または店舗内にある医薬品の管理だけでなく、従業員の監督業務を行います。

また薬による副作用被害の情報を入手した場合には、管理薬剤師が厚生労働省への報告も行うのです。

基本給与とは別に役職手当のつく管理薬剤師は、一般の薬剤師スタッフに比べて高収入が期待できるのです。

大手転職サイトの求人情報で調べた、管理薬剤師の収入の目安は次のとおり。

■管理薬剤師の求人情報における収入目安

求人情報収入の目安
【北海道函館市】北海道地場の安定企業/時短勤務等それぞれに合った働き方の相談が可能です!【年収】426万円~924万円(30歳モデル(全道エリア))
【愛知県名古屋市名東区】 在宅業務未経験の方も歓迎!施設への往診同行を行っている薬局です。【年収】410万円~700万円程度(24歳モデル)
【福島県会津若松市】高収入相談可/社割有り/残業少なめ/福利厚生充実/車通勤可/大手チェーン【年収】480万円~650万円程度(24歳~45歳モデル)
【神奈川県厚木市】株式会社クリエイト エス・ディーにてOTC・調剤併設店薬剤師募集!【年収】500万円~650万円

表を作成する際に参考にしたサイトはマイナビ薬剤師です。(注5)

管理薬剤師と薬局長や店長業務を兼任すれば、さらなる収入アップが見込めるでしょう。

派遣薬剤師が常勤の薬剤師スタッフよりも高年収な理由

派遣薬剤師は派遣会社と雇用契約を結び、派遣先の薬局やドラッグストアで業務を行います。

エムスリーキャリア株式会社によると一般的なパート薬剤師だと時給相場は2,000円ほどですが、派遣薬剤師は時給2,400~3,200円とかなり高額です。

しかも一般事務の派遣スタッフは交通費を支給されないことが多いですが、派遣薬剤師の場合は、ほとんどの求人が「交通費全額支給」でした。

派遣薬剤師は、おもに薬剤師が不足する薬局やドラッグストアへ配属されます。

薬剤師の足りない薬局や店舗は、高い賃金を支払ってでも薬剤師に来てほしいと考えているため、必然的に待遇が良くなるのです。

では、どのような派遣薬剤師の求人情報があるのか?実際に調べてみました。

■派遣薬剤師の求人情報における収入の目安

求人情報収入の目安
時給3,500円可|徳島県板野郡|日祝休み|複数薬剤師体制時給3,000円~3,500円
時給2,800円可|さいたま市桜区西浦和駅徒歩2分|日祝休み|総合診療科応需時給2,400円~2,800円
時給3,500円可|仙台市若林区卸町駅徒歩10分|木日祝休み|複数薬剤師体制時給3,000円~3,500円
時給3,800円可|海津市美濃松山駅徒歩4分|木日祝休み|内科・耳鼻咽喉科を応需時給3,300円~3,800円

表を作成する際に参考にしたサイトは薬キャリエージェントです。(注6)

人手不足の現場で働く派遣薬剤師には、当然いくつかのデメリットがあります。派遣薬剤師は法律により同じ職場で3年を超えては働けなかったり、収入以外の条件が良い職場がなかなか見つからないデメリットがあります。

派遣薬剤師として働く場合は、時給の額面だけでなく、このような働く環境のデメリットを理解することが大切です。

今後の薬剤師に将来性は?現場に必要とされる薬剤師になろう

現在薬剤師として働く人も、今後薬剤師を目指そうとする人も、「薬剤師の将来性」に不安を抱くことがあるのではないでしょうか。

厚生労働省の調査によると、2028年に必要とされる「薬剤師従事者」約28万人に対して、予想される薬剤師の数は約44万人です。

薬剤師の人数は全体で見ると、どんどん過剰になると予想されているのです。

薬剤師の需要と供給予測

グラフを作成する際に参考にしたサイトは厚生労働省のホームーページです。(注3)

薬剤師の過剰供給が予想される都市部では、働く場所や収入がどんどん減ってしまうかもしれません。

ただ地方の場合は、まだまだ薬剤師不足が深刻化するところも多くあります。

医療技術の高度化

また超高齢化社会になりつつある日本では、AIやロボットによる医療技術の高度化が進んでいます。

それに伴って、薬剤師の役割や業務内容は今後ますます多様化する傾向です。

今後薬剤師は介護・福祉職との連携や、各地域に基づいた患者のサポート体制を強化することが課題となります。

これから何十年先も必要とされる薬剤師になるには、他の職種との連携によるチーム医療のなかで「ご自身はどのような役割を果たすべきなのか」を常に意識することが大切なのです。

当サイトには、薬剤師の求人を探すのに便利な転職サイトを紹介している記事もあります。大手の総合型転職サイトも使って、選択肢を増やしましょう。

高年収求人が多数。薬剤師専門の転職エージェント3選

現在の職場よりも高年収を狙いたい薬剤師の方におすすめな転職エージェントを紹介します。

数ある転職エージェントから「高年収の求人が多い」「コンサルタントのサポートが手厚くミスマッチが少ない」転職エージェントのみ紹介させていただきます。

1.「薬キャリエージェント」は非公開求人情報が充実

薬キャリエージェント

薬キャリエージェントは「エムスリーキャリア株式会社」の運営する、薬剤師専門の転職エージェントです。

エムスリーキャリアは薬剤師のコンサルティング事業以外も行っており、さまざまな医療機関とつながりがあります。

「病院の口コミ」「医療業界の動向」といった求人票からでは見えない内情を徹底調査し、他の転職者より有利に活動を進められます。

また、多数の非公開求人情報・好条件求人も保有しています。

  • エムスリーグループで、薬局や病院の求人が多い
  • コンサルタントの専門性が高い
  • 高年収求人や高時給の派遣案件が多い

薬キャリエージェントをもっと詳細に知りたい方は特集記事「薬キャリエージェントの評判」をご覧ください。

高年収の求人が多数あります。公式サイトもぜひ、ご覧ください。

2.「リクナビ薬剤師」は企業薬剤師を希望する方におすすめ

リクナビ薬剤師

リクナビ薬剤師は数多く求人情報を提供していますが、登録すると全体の7割を超えると言われる「非公開求人」も紹介してもらえます。

  • 大手調剤薬局、ドラッグストアの優良求人が多い
  • 高収入求人数が多い
  • 非公開求人が業界最多

「非公開求人」は一般的に優良な求人が多いと言われています。

高年収の求人が多いと「リクナビ薬剤師の評判」は良い転職エージェントです。

他社では扱いのない優良な求人情報を見てみたいと思う方はリクナビ薬剤師に登録してみましょう。

3.「ファルマスタッフ」は高時給の派遣社員を希望する方におすすめ

ファルマスタッフ

薬剤師の人材派遣も行うファルマスタッフでは、派遣薬剤師のための「教育制度」や「福利厚生」が充実しています。

  • 派遣求人が豊富で高時給求人が多い
  • ノウハウを活かした転職サポート
  • 福利厚生や教育制度が充実している

派遣社員・パートの求人でも時給4,000円以上の案件も数多くあります。

ファルマスタッフの評判」をまとめた特集記事や公式サイトをご覧ください。

薬剤師の転職エージェントをもっと知りたい方へ

転職サイト・エージェントは数多くあり、どこの会社が良いのか?どの会社がご自身に合うのかわからないでしょう。

数ある薬剤師の転職エージェントを厳選しまとめて特集記事もございます。

【雇用形態別】【職場別】に比較もしています。ぜひ、一度ご覧ください。

【薬剤師】転職サイト・エージェントおすすめランキング【徹底比較】
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【まとめ】薬剤師の年収の差に注目して働きかたを考えてみよう

「性別・年代・都道府県別にみた薬剤師の平均年収」や「薬剤師が年収700万円以上を目指せる働きかた」「薬剤師の将来性」について紹介しました。

薬剤師の平均年収は性別や年代、働く地域によってかなりバラつきがあります。

年収700万円以上の高収入を目指す場合は、企業薬剤師や管理薬剤師、派遣薬剤師として働く方法がおすすめ。実力次第で年収1,000万円を狙えるかもしれません。

ただ勤務先や仕事内容、働く環境をきちんと把握しておかないと、収入以外の面であらゆる不満が出てくることあります。

今後の医療業界の動向も視野に入れつつ「薬剤師としてどうあるべきなのか」を考えて、自身の収入やスキルアップにつなげていきましょう。


参考: 注1)厚生労働省「政府統計の総合窓口」「資料:職種・性、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額のEXCEL」参考日:2021年11月16日 注2)厚生労働省「政府統計の総合窓口」 「資料」 1.(令和2年と同じ推計方法による集計)都道府県、職種、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計) 全国~埼玉県 2.(令和2年と同じ推計方法による集計)都道府県、職種、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計) 千葉県~愛知県 3.(令和2年と同じ推計方法による集計)都道府県、職種、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計) 三重県~山口県 4.(令和2年と同じ推計方法による集計)都道府県、職種、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計) 徳島県~沖縄県 ※調査年月2017年 「EXCEL閲覧用ファイル」参考日:2021年11月16日 注3)厚生労働省「薬剤師需給の将来動向に関する検討会」「資料:薬剤師需給に関する粗い試算について」参考日:2021年11月16日 注4.5)マイナビ薬剤時「求人検索」参考日:2021年11月17日 注6)薬キャリエージェント「求人検索」参考日:2021年11月17日