「経費精算システムを導入したいけれど、まずは完全無料で使えるものを探している」という方は多いのではないでしょうか。手作業での転記や集計は手間がかかり、領収書の紛失や承認の遅れも起こりがちです。
結論として、ビジネス水準を満たしつつ「完全無料・無期限」で使い続けられるクラウド型経費精算システムは現在ほぼ存在しません。法改正(電子帳簿保存法など)への対応やセキュリティ維持にコストがかかるためです。
現実的なのは、有料版を一定期間試せる無料トライアルの活用です。ここでは無料トライアルのある製品や選び方、電子帳簿保存法・インボイス制度への対応、Excelテンプレートまで、少人数の会社の担当者に向けて整理しました。
【30秒でわかる無料の経費精算システムのポイント】
・無料で試せるのはマネーフォワード クラウド経費・楽楽精算・ジョブカン経費精算など無料トライアルのある製品
・完全無料の製品はほぼなく、無料トライアルで実務検証してから有料へ進むのが現実的
・無料トライアルでも電子帳簿保存法の電子取引データ保存は義務であり、規模を問わず対応が必要
費用以外も含めた選び方を詳しく知りたい方は、次の記事もあわせてご覧ください。
>経費精算システムの選び方とおすすめサービス比較
経費精算システムには多くの種類があり「どれを選べばいいか」迷いますよね。後から知ったサービスの方が適していることもよくあります。導入の失敗を避けるためにも、まずは各サービスの資料をBOXILでまとめて用意しましょう。
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【料金・機能比較表つき】経費精算システムの資料をダウンロードする(無料)
※掲載料金は税区分の記載を含め、各社公式サイトの表記に基づいています。
経費精算システムを無料で使う方法
経費精算システムには、期間の制限なく0円で使い続けられる無料プランを用意した製品はほとんどありません。そのため無料で使う方法は、実質的に「無料トライアル」と「フリーソフト・OSS(オープンソース)」の2つになります。
ただし、フリーソフトやOSSは運用に技術的な体制が必要で、IT専任者のいない中小企業にはおすすめしません。体制のない会社にとっては、有料版を試せる無料トライアルから始めるほうが無理がありません。
無料トライアルがある経費精算システムを利用する
多くの製品は、有料版を1か月ほど無料で試せる「無料トライアル」を用意しています。無料枠がない代わりに、この期間で実務に沿って試せるのが特徴です。
トライアルは機能制限が少なく、実際の運用に近い操作で試せるのが利点です。実際の画面の使いやすさや、自社の承認フローを再現できるかを無料でテストし、実運用に耐えうると判断してから有料契約に移行することで、導入失敗のリスクを最小限に抑えられます。次の6製品が代表的です。
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|---|---|---|---|---|---|---|
| マネーフォワード クラウド経費 | 楽楽精算 | ジョブカン経費精算 | バクラク経費精算 | invox経費精算 | ジンジャー経費 | |
| 無料の形態 | 無料トライアル | 無料トライアル | 無料トライアル | 無料トライアル | 無料トライアル | 無料トライアル |
| トライアル期間 | 1か月 | あり(期間要問い合わせ) | 30日 | あり(期間要問い合わせ) | あり(当日から) | 1か月 |
| 料金体系(最安) | 月額4,480円(税抜)〜 | 初期10万円+月額3万円(税抜)〜 | 400円/人月(税抜)+最低5,000円/月 | 要問い合わせ(資料DL) | 2,178円/月(税込)+330円/アクティブユーザー(税込) | 月額300円〜(経費単体は要問い合わせ) |
| 電子帳簿保存法対応 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
| 会計ソフト連携 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
| 領収書OCR(AI-OCR) | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
| 交通費IC読み取り | ● | ● | ● | ー | ー | ● |
| クレジットカード連携 | ● | ● | ● | ● | ー | ● |
凡例:●=対応(プランや追加オプションでの提供を含む)/×=利用できない/ー=記載なし・要問い合わせ・提供なし。標準機能かオプションかは各サービスの紹介本文で補足します。金額は各社公式の税区分表記に基づきます。トライアルは有料版の試用で、期間終了後は有料契約が必要です。
トライアル期間や料金体系は製品によって差があります。申し込む前に、期間終了後の月額料金と、最低利用料金や最低利用人数の有無をあわせて確認しておくと、想定外の費用を避けられます。
フリーソフトやOSS(オープンソース)の経費精算システムをおすすめしない理由
無料で経費精算を効率化するもう1つの手段が、フリーソフトやOSSの導入です。ライセンス費用をかけずに始められる反面、サーバーの構築・保守やセキュリティ対応、電子帳簿保存法など法令への対応を自社で担う必要があります。
これらの運用には、専任のIT担当者や技術的な体制が前提になります。IT専任者のいない中小企業には負担が大きいため、基本的にはおすすめしません。
こうした体制がない場合は、セキュリティや保守をベンダーに任せられるクラウド型の経費精算システムを、無料トライアルから試すほうが無理がありません。
なぜ紙やExcel、メール運用は限界なのか
経費精算に時間がかかるのは、担当者の能力の問題ではありません。紙やExcel、メールでの運用は、申請内容と領収書を経理が手作業で集計・転記するため、件数が増えるほどミスや遅れが起きやすいという限界があります。
申請件数が増えていくと、人が手作業で確認できる限界を超え、転記ミスや承認の滞留が発生します。領収書が紙でばらばらに保管されて紛失しやすく、承認がどこで止まっているかも見えにくくなりがちです。
無料トライアルで経費精算システムを試すと、こうした手作業の負担は次のように変わります。
| あなたの課題 | 紙・Excel・メール運用 | 経費精算システム |
|---|---|---|
| 月末の証憑回収に追われる | 紙やメールで届いた申請を手作業で回収・集計する | 申請と証憑をオンラインで一括回収し、抜け漏れを検知する |
| 二重入力の手間がかかる | 申請書と会計ソフトへ同じ内容を2回入力する | 1回の入力で会計ソフトへ連携できる |
| 領収書の不備・紛失が多い | 領収書原本が紙でばらばらに保管される | スマートフォンで撮影してクラウドに保存する |
| 承認状況が見えない | 申請書が上長の手元で止まり進捗が追えない | 承認ステータスを一覧で管理できる |
表のとおり、申請から集計、証憑の保管までがオンラインでつながることで、ミスの発見も早まります。まずは無料トライアルで、自社の運用に合うかどうかを試してみるとよいでしょう。
経費精算システムを選ぶときのポイント
無料トライアルのある経費精算システムは、次の観点で選ぶと失敗しにくくなります。まずトライアルで実務を検証できるかを確認し、そのうえで自社に必要な機能があるかを見るのが基本です。
無料トライアルで実務を検証できるか
期間の制限なく0円で使えるプランがほぼないため、まず確認したいのはトライアルで本番に近い運用を試せるかです。期間が30日〜1か月あるか、実際の申請・承認フローや会計連携まで試せるかを確認します。
トライアル中に登録したデータを本番へ引き継げるか、期間終了後に自動で有料へ切り替わるかも先に把握しておくと安心です。試す前に検証したい項目を書き出しておくと、限られた期間でも判断しやすくなります。
たとえばマネーフォワード クラウド経費は1か月のトライアルで自動課金がなく、ジョブカン経費精算は30日間を1分の登録で試せます。
電子帳簿保存法・インボイス制度に対応しているか
電子帳簿保存法では、メールやクラウドで受け取った領収書・請求書などの電子取引データを、一定の要件を満たして保存することが求められます。保存要件や検索要件に対応しているかを、トライアル中に確認しておきましょう。
さらに、インボイス制度においては、登録番号などが記載された適格請求書の保存が仕入税額控除の要件となります。受け取ったインボイスデータをシステム上で法令通りに保存・管理できるかどうかは、無料トライアル中に必ずテストしておくべき重要な確認ポイントです。
対応の確実さを重視するなら、電子帳簿保存法のJIIMA認証を取得したマネーフォワード クラウド経費などが目安になります。
会計ソフト連携・領収書OCR(AI-OCR)があるか
経費データをそのまま会計ソフトへ渡せると、月末の経理処理を効率化できます。自社が使う会計ソフトと連携できるか、仕訳データを出力できるかを確認しましょう。
領収書やレシートが多い会社では、画像から金額や日付を読み取る領収書OCR(AI-OCR)があると手入力を減らせます。OCRが標準機能かオプションか、対応するプランはどれかもあわせて確認しておくと、導入後の想定外を防げます。
会計ソフトとの連携を重視するなら、幅広い会計ソフトに対応する楽楽精算やinvox経費精算が候補になります。
交通費IC読み取り・クレジットカード連携があるか
外回りや出張が多い会社では、日々の交通費や経費の入力が負担になりがちです。交通系ICカードの読み取りやクレジットカード明細の自動取込があれば、日次入力の手間を減らせます。
これらの機能は製品によって対応状況が分かれます。乗換案内での経路検索は多くの製品にありますが、ICカードやクレジットカードの連携は差がつく部分です。実際に使う従業員の働き方に合うかを基準に選ぶと、入力精度も上がります。
たとえばマネーフォワード クラウド経費は、交通系ICカードとクレジットカードの両方に対応しています。
各社の強みと評判を凝縮し、企業規模や課題との相性をプロの視点で要約しました。
- 各サービスのおすすめポイント(機能・導入実績・サポート品質)と自社との相性
- BOXILに寄せられたリアルな口コミ(良かった点・気になった点)
- 月額・初期費用の目安を一覧で比較

\ 稟議や社内提案にも使える!/
※資料数は、BOXILでの掲載状況によって増減する場合があります。
無料トライアルと有料契約の違い
無料トライアルと有料契約は、試用できる期間と、期間終了後の扱いが大きく異なります。トライアルは有料版を一定期間だけ無料で使える仕組みで、期間が終わると有料契約に切り替わります。
製品によっては、トライアル終了後に自動で課金される場合と、あらためて申し込みが必要な場合があります。自動課金の有無や、登録したデータを本番へ引き継げるかを、申し込み時に確認しておきましょう。
「まず試す、必要なら有料で本運用する」と流れを決めておくと、無理なく移行できます。有料プランの費用相場や料金を抑えるコツは、次の記事にまとめています。
無料トライアルがある経費精算システム6選
ここからは、無料トライアル期間を利用して使い勝手を検証できる経費精算システム6選を「サポートの手厚さ」や「機能の充実度」といった観点で比較紹介します。いずれも期間無制限で0円のプランはなく、有料版を一定期間試せる形式です。料金や機能を比べて、自社に合う製品からトライアルを申し込みましょう。
マネーフォワード クラウド経費
- 領収書OCR・クレジットカード・交通系IC連携で経費入力を自動化
- 無料トライアルは1か月でクレジットカード登録不要
- 電子帳簿保存法にJIIMA認証で対応
マネーフォワード クラウド経費は、領収書のOCR読み取りやクレジットカード・交通系ICカードとの連携で、経費入力を自動化できる経費精算システムです。
スマートフォンアプリから申請と承認ができます。外出の多い社員でもスキマ時間に処理でき、承認までの時間を短縮できます。電子帳簿保存法にはJIIMA認証で対応し、freeeや弥生、奉行などの会計ソフトと連携できます。
料金は、スモールビジネスプランが月額4,480円(税抜、年払・3名まで基本料に含む)、ビジネスプランが月額6,480円(税抜、5名まで)です。
6名以上は1名あたり月額500円(税抜)が加算され、月払いは各プランに月額1,500円(税抜)が上乗せされます。まずは1か月の無料トライアルで、会計連携やアプリの使い勝手を確認してから判断できます。
| トライアル期間 | 1か月(クレジットカード登録不要・自動で有料へ移行しない) |
|---|---|
| 機能・データ制限 | トライアルは有料相当の機能を試せる。期間終了後は有料契約が必要 |
| サポート | サポートサイト・オンラインマニュアルの参照が中心 |
| その他 | 期間無制限で0円のプランはなし。スモールビジネスプランは3名まで基本料に含む |
操作は慣れるまでに時間はかかったがマニュアルも親切で動画を見れば大体わかる。
楽楽精算
- 電子帳簿保存法対応と幅広い会計ソフト連携が強み
- 無料トライアルは自動課金なし
- AI-OCR・クレジットカード・交通系IC読み取りに対応
楽楽精算は、電子帳簿保存法への対応と幅広い会計ソフト連携を備え、多くの企業に導入されている経費精算システムです。
領収書のAI-OCR読み取りや、クレジットカード・プリペイド連携、交通系ICカードの読み取りにも対応します。無料トライアルでは自動で課金されないため、初めて導入する企業にとってもハードルが低く、安心して検証できます。
料金は、初期費用100,000円(税抜)に加え、月額30,000円(税抜)からです。利用人数やオプションによって変動し、詳しい料金は資料請求で確認します。機能の幅と連携の広さを重視する会社に向いた製品です。
| トライアル期間 | あり(期間は要問い合わせ・自動課金なし) |
|---|---|
| 機能・データ制限 | トライアルの詳細な範囲は要問い合わせ。期間終了後は有料契約が必要 |
| サポート | 導入支援・問い合わせ窓口あり(詳細は資料請求) |
| その他 | 期間無制限で0円のプランはなし。初期費用と月額費用がかかる |
また、機能的には他社とあまり差がないが、比較的早くにサービス提供していたこともあり、サービスとしては安定しているほうかと思う。
ジョブカン経費精算
- 交通費明細・乗換案内連携やICカード読み取りに対応
- 無料トライアルは30日間で1分で登録できる
- 勤怠管理・ワークフローとまとめて導入しやすい
ジョブカン経費精算は、交通費明細や乗換案内の連携、ICカード読み取り、自動仕訳に対応する経費精算システムです。勤怠管理やワークフローとあわせて導入されることも多い製品です。
料金は、経費精算が1人あたり月額400円(税抜)で、最低利用料金は月額5,000円(税抜)です。初期費用とサポート費用は無料です。タイムスタンプやAI-OCRは、それぞれ1人あたり月額100円(税抜)のオプションで追加できます。
従業員が少ない会社では、最低利用料金の分だけ割高になる場合があるため、人数と費用のバランスを確認しましょう。勤怠管理やワークフローとまとめて使いたい会社は、30日間の無料トライアルで試す方法が向いています。
| トライアル期間 | 30日間(1分で登録可能) |
|---|---|
| 機能・データ制限 | トライアルは経費精算機能を試せる。期間終了後は有料契約が必要 |
| サポート | オンラインヘルプ・問い合わせ窓口あり(詳細は公式で要確認) |
| その他 | 期間無制限で0円のプランはなし。最低利用料金として月額5,000円がかかる |
バクラク経費精算
- 領収書を一括で読み取るOCRと電子帳簿保存法に対応
- クレジットカード明細連携で入力の手間を削減
- 料金は非公開で資料ダウンロード・問い合わせで確認
バクラク経費精算は、領収書を一括で読み取るOCRと電子帳簿保存法対応、会計ソフト連携を備えた経費精算システムです。
クレジットカードの明細連携にも対応し、経費の入力や確認の負担を減らせます。まとめて撮影した領収書を分割して読み取れるため、枚数が多い企業でも効率的に処理を行えます。
料金は公開ページに月額の記載がなく、資料ダウンロードや問い合わせで確認する形式です。具体的な費用と機能は、資料請求と無料トライアルで確かめるのが確実です。
| トライアル期間 | あり(期間は非公開・要問い合わせ) |
|---|---|
| 機能・データ制限 | トライアルの範囲は要問い合わせ。期間終了後は有料契約が必要 |
| サポート | 問い合わせ・導入支援あり(詳細は資料請求) |
| その他 | 期間無制限で0円のプランはなし。料金は資料ダウンロードで確認 |
閲覧者まで設定ができるので、上司や関係者に申請内容を共有するときに活用しています
invox経費精算
- 全プランでAI-OCRを使え電子取引データ保存に対応
- 領収書データ化にアクティブユーザー数×30件/月の無料枠
- 幅広い会計ソフト連携と無制限の交通ルート検索
invox経費精算は、全プランでAI-OCRを使え、電子帳簿保存法の電子取引保存にも対応する経費精算システムです。
マネーフォワードや弥生、奉行、SAPなど幅広い会計ソフトと連携でき、交通ルート検索も無制限で使えます。領収書のデータ化には、アクティブユーザー数に応じた無料枠が設けられています。
料金は、ミニマムプランが基本2,178円(税込)に1アクティブユーザーあたり330円(税込)を加えた月額です。上位のベーシックは月額9,800円(税抜)、プロフェッショナルは月額29,800円(税抜)で、初期費用は0円です。
スモールスタートで導入し、事業拡大にあわせて利用範囲を広げたい企業に適した製品です。
| トライアル期間 | あり(当日から利用可能・期間は要問い合わせ) |
|---|---|
| 機能・データ制限 | 領収書のデータ化はアクティブユーザー数×30件/月まで無料枠あり。それ以外は有料 |
| サポート | メール・チャットサポートあり |
| その他 | 期間無制限で0円のプランはなし。全プランに基本料がかかる |
ジンジャー経費
- タイムスタンプ付与とAI-OCRで電子帳簿保存法に対応
- 交通系IC読み取り・クレジットカード明細連携に対応
- 無料トライアルは1か月で自動の有料移行なし
ジンジャー経費は、タイムスタンプの付与や領収書のAI-OCR読み取りで、電子帳簿保存法に対応しながら管理工数を減らせる経費精算システムです。
交通系ICカードの読み取りやクレジットカードの明細連携に対応し、申請から承認、自動仕訳、会計ソフト向けのデータ出力までオンラインで完結できます。スマートフォンアプリからの申請・承認にも対応します。
料金は月額300円からで、利用する製品や人数によって変わります。経費単体の詳しい料金は問い合わせで確認する形式です。まずは1か月の無料トライアルで、自社の申請フローに合うかを確かめるのがおすすめです。
| トライアル期間 | 1か月(有料プランを無料で利用・自動で有料へ移行しない) |
|---|---|
| 機能・データ制限 | トライアルは有料プラン相当を試せる。期間終了後は有料契約が必要 |
| サポート | 導入支援・問い合わせ窓口あり |
| その他 | 期間無制限で0円のプランはなし。経費単体の料金は要問い合わせ |
紙で申請していた時よりも簡単に申請できるようになった。
手書きだとどうしても人の字なので読めないところもあり、支給金額が間違っていたりしたので
活字になって分かりやすくなった。
無料トライアル・低価格の経費精算システムを使う注意点
無料トライアルや低価格のプランで始める場合でも、法令上の義務は有料利用時と変わりません。導入前に、要件を満たせるかを確認しておく必要があります。
電子帳簿保存法では、メールやクラウドで授受した領収書・請求書などの電子取引データを、要件を満たして保存することが義務づけられています。法人・個人事業主とも対象で、規模を問いません。
令和5年度税制改正により設けられた猶予措置は、相当の理由がある場合に検索要件などの保存要件を緩和するものであり、電子取引データの保存義務自体が免除されるわけではありません。そのため、無料トライアルや低価格プランであっても、電子取引データの保存自体は必須となります。
また、インボイス制度では、一定の事項を記載した帳簿と適格請求書(インボイス)などの保存が仕入税額控除の要件で、インボイスには登録番号の記載が必要です。受け取ったインボイスをシステム上で保存・管理できるかを確認しましょう。
注意したいのは、無料枠や下位プランでは、保存期間・検索要件・タイムスタンプなどの機能が制限される場合がある点です。これらは電子帳簿保存法の保存要件の充足に影響します。要件を満たすプランかを事前に確認し、不足する場合は上位プランへの移行や他の手段との併用で補う必要があります。
有料プランを検討するべきケース
経費精算システムには月額数千円から利用できる製品もあります。手作業の工数を数時間減らせれば、月数千円の費用に見合う効果を得られます。
次のような場合は、無料トライアルや低価格の範囲を卒業して、上位の有料プランを検討するタイミングです。
利用人数や月間の申請件数が無料枠・下位プランの上限に達したタイミング
従業員が増えたり、申請件数や領収書の枚数が下位プランの上限に達したりすると、そのままでは業務が回らなくなります。課金単位や無料枠の上限を超えたら、上位プランへの移行を検討しましょう。
増員の予定があるなら、移行後の料金と、これまでのデータを引き継げるかを事前に確認しておくと、慌てずに済みます。
中小企業向けの製品に絞った選び方は、次の記事でも解説しています。
複雑な承認フローや会計ソフトのAPI連携など、高度な機能が必須となったタイミング
複雑な承認ルートの分岐や、交通系ICカード・クレジットカードの明細自動連携、会計ソフトとのAPI連携などは、下位プランでは利用できないことが多い機能です。
電子帳簿保存法に完全対応した証憑管理や、OCRの利用回数を増やしたいといった要望が出てきたら、上位プランやオプションの追加が選択肢になります。
データ保存やセキュリティを強化したい場合
下位プランは、データの保存期間やアクセス権限の管理に制限がある場合があります。監査対応や過去データの分析、IPアドレス制限などのセキュリティ強化が必要になったら、有料の上位プランが向いています。
とくに電子帳簿保存法の保存要件を長期にわたって満たすには、保存期間や検索性が十分なプランを選ぶ必要があります。記録をきちんと残せる環境を整えておくと安心です。
無料の経費精算テンプレート(Excel)
システムを導入せずに経費精算をしたい場合は、Excelテンプレートを利用する方法もあります。BOXILでは、無料でダウンロードできるテンプレートを用意しています。
ただし、Excelテンプレートでの運用は、転記や集計を手作業で行うため、件数が増えると負担が大きくなります。メールなどで受け取った電子取引データは、電子帳簿保存法の要件を満たして別途保存する必要がある点にも注意が必要です。
申請件数が増えてきたら、システムへの移行を検討する時期です。
無料の経費精算システムに関するよくある質問
無料プランと無料トライアルの違いは何ですか?
無料プランは人数や機能に制限がある代わりに期間の区切りなく使えるもので、無料トライアルは有料版の機能を一定期間だけ試せるものです。トライアルは期間が終わると有料契約に切り替わります。
経費精算システムでは、期間無制限で0円の無料プランを持つ製品はほとんどありません。そのため、実際には無料トライアルで試してから有料へ進む流れが現実的です。
完全無料で使い続けられる経費精算システムはありますか?
企業が実務として利用できる機能要件(電子帳簿保存法対応など)を満たしつつ、期間無制限・完全無料で使い続けられる経費精算システムは、ほぼありません。多くの製品は無料トライアルを用意し、期間終了後は有料契約に切り替わります。
費用をかけずに運用したい場合は、Excelテンプレートやフリーソフトという手段もあります。ただし手作業や保守の負担が大きいため、まずは無料トライアルでシステムを試すのが無理のない進め方です。
無料トライアル中に自動で課金されますか?
製品によって異なります。トライアル終了後に自動で有料へ移行するものと、あらためて申し込みが必要なものがあります。たとえばマネーフォワード クラウド経費は、有料プランへの自動移行は行われません。
申し込み前に、自動課金の有無やクレジットカード登録の要否を確認しておきましょう。不安な場合は、トライアル開始時に終了日をメモしておくと安心です。
無料・トライアルでも電子帳簿保存法やインボイスに対応できますか?
無料トライアルでも、対応機能を備えた製品なら電子帳簿保存法やインボイス制度に沿った保存が可能です。ただし無料枠や下位プランでは、保存期間・検索要件・タイムスタンプなどが制限される場合がある点に注意が必要です。
電子帳簿保存法の電子取引データ保存は、規模を問わず義務です。要件を満たせるプランかを事前に確認し、不足する場合は上位プランへの移行や他の手段との併用で補いましょう。
個人事業主や少人数の会社におすすめはありますか?
少人数なら、初期費用や月額を抑えやすい低価格の製品から試すのがおすすめです。経費BANKやinvox経費精算のミニマムプランなど、月額1万円以下から始められる製品があります。
ただし、1人あたり単価の製品は最低利用料金や最低利用人数で実額が変わります。自社の人数で試算し、無料トライアルで使い勝手を確かめてから契約すると、費用対効果を見極めやすくなります。
経費精算システムの比較ならBOXIL
経費精算システムには、期間無制限で0円のまま使い続けられるプランはほとんどありません。現実的なのは、無料トライアルで実務を検証し、必要に応じて有料へ移行する進め方です。
製品を選ぶ際は、トライアルで本番に近い運用を試せるか、電子帳簿保存法・インボイス制度に対応しているか、会計ソフト連携や領収書OCRがあるかを確認しましょう。無料トライアルや低価格プランでも、電子帳簿保存法の電子取引データ保存は義務である点に注意が必要です。
BOXILでは、掲載している経費精算システムのサービス資料を、マイページで閲覧したりダウンロードしたりできます。請求した資料はURLでチームメンバーや上長へ共有でき、稟議の準備にも役立ちます。
また、マイページのカスタマイズできる比較表を使えば、料金や機能を軸にサービスを見比べられます。気になる製品が見つかったら、料金や機能を比較できる資料をまとめて確認してみてください。
各社の強みと評判を凝縮し、企業規模や課題との相性をプロの視点で要約しました。
- 各サービスのおすすめポイント(機能・導入実績・サポート品質)と自社との相性
- BOXILに寄せられたリアルな口コミ(良かった点・気になった点)
- 月額・初期費用の目安を一覧で比較

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※資料数は、BOXILでの掲載状況によって増減する場合があります。






