AI-OCRおすすめ比較11選!選び方やOCRとの違い【2025年】
「SaaS導入推進者が選ぶサイト第1位※」のBOXILでは、サービスや項目の追加などを自由にでき、簡単に共有できる比較表を用意しています。サービス資料とともに比較検討に活用してください。
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※ 2020年9月実施 株式会社ショッパーズアイ「SaaS比較メディアに関するイメージ調査」より
AI-OCRは紙に関する次のような課題を解決したい方におすすめのツールです。
- 発注書や見積書などの紙の書類をデジタル化し、業務プロセスを効率化したい
- 手作業でのデータ入力をなくし、業務の正確性とスピードを向上させたい
- 手書きの文字を転記してデータに起こしたい
- ペーパーレス化を図りたい、ペーパーレスの第一歩を踏み出したい
DXコンサルタントとして従事。主に業務改善、業務効率化、データ活用、クラウドサービス導入などの分野で活動。さまざまな業界の企業や専門職向けに、デジタルツールの導入支援や業務プロセスの最適化をサポート。DXの基礎から実践について、講師として研修・セミナーも担当。
総勢200名からなる部署において、RPAやAI-OCRをはじめとする業務効率化につながるツールのエンジニアリングを担当。
変化の激しいDX領域で、最新情報を入手し提供を続ける中で、現在ではエンジニアが主体で行うコンサルティングサービスを展開。
課題の抽出/整理から、最適ツールの選定、環境構築、内製化フォローまで一気通貫で対応しクライアントのDXを支援。
※AI-OCRとは、選び方の箇所のみ監修
目次を閉じる
- AI-OCRとは
- AI-OCRとOCRの違い
- AI-OCRの活用に向いている帳票・業界
- AI-OCRのシェア No.1は「スマートOCR」
- AI-OCRの選び方・比較ポイント
- 料金をシミュレーションしてみる
- 手書き・非定型・縦書きすべてに対応するならスマートOCRやDX Suiteを使おう
- 修正への対応機能やオペレーター修正対応があるとさらに精度アップ
- 認識精度・読み取り精度はどこも95%以上だが認識率アップのための機能とに注目
- 読み取りできる書類の種類をトライアルでも確認しよう
- おすすめAI-OCRの比較
- スマートOCR
- SmartRead
- DX Suite
- LINE WORKS OCR
- AISpect
- invoiceAgent
- DAiKO OCR with AI inside
- COMITX
- DynaEye
- eas
- GenOCR
- 「BOXIL SaaS AWARD Summer 2025」の受賞サービス
- AI-OCRのメリット
- 非定型の文書も読み取りができる
- 用語や文脈を考慮して読み取れる
- 手書き文字も正確に読み取り可能
- 読み取り精度が向上し続ける
- AI-OCRの注意点・デメリットと対策
- 縦書きは認識されにくい
- 100%の文字認識は難しい
- 必要な情報の抽出・活用には一手間必要
- AI-OCRで読み取りを効率化しよう

おすすめAI-OCRの資料を厳選。各サービスの料金プランや機能、特徴がまとまった資料を無料で資料請求可能です。ぜひAI-OCRを比較する際や稟議を作成する際にご利用ください。
AI-OCRとは
AI-OCRとは、文字を読み取る技術であるOCR(光学文字認識)に、AI(人工知能)を取り入れたシステムのことで、読み方は「エーアイオーシーアール」です。
画像やPDFの文字をテキストデータに変換するOCRに対し、AI-OCRは使えば使うほどAIによる学習で読み取り精度の向上や任意の箇所の読み取りなどが強化され、より使いやすいのが特徴です。
そもそもOCRとは
OCRとは、Optical Character Recognition (またはReader)の略で、日本語に直すと「光学文字認識」です。主な機能は、PNGやPNGといった画像データから文字を読み取りテキストデータへ変換できることです。
紙の請求書や発注書、契約書、申込書などをOCRにてデータ化すれば検索や管理が容易になるため、ペーパーレスに貢献してくれます。
AI-OCRとOCRの違い
AI-OCRとOCRの違いは、AIの有無による読み取り精度の差にあります。AI-OCRはデータを読み取れば読み取るほどAIが学習をし、より正確に文字を認識できるようになります。一方で、OCRは設定をしない限り初期状態から認識精度が向上しません。
また、OCRは請求書や申込書といった形が決まっている書類の、あらかじめ指定した位置の言葉しか読み取れません。しかしAI-OCRでは契約書や領収書、名刺のような形式が一定でない書類(非定型帳票)も読み取りが可能です。
AI-OCRの活用に向いている帳票・業界
請求書や申込書のような、文字を書く場所・スキャンする場所がある程度決まっている帳票を多く利用している場合は、AI-OCRを有効活用しやすいです。AI-OCRでは、これまでスキャンしたことのない帳票は、読み込む部分や出力する場所を登録する必要があります。そのため、定型帳票の場合はその手間が少なくて済みます。
また、同じ帳票を大量に処理している場合は登録の手間も少なくなるため、非定型帳票だったとしても帳票の種類が少ないのであれば同じく有効活用できるでしょう。
比較的活用しやすい業界としては、BtoB向けの小売業・卸売業といった同じ仕様の請求書や注文書が毎日大量に送られてくる企業です。もちろん、どの業界でも実績があるので、「紙の作業から脱却したい」のような漠然としたニーズでも十分に叶えられる可能性があります。
AI-OCRは、導入される業界によって主に読み取る書類や活用方法が異なります。各業界でどのような活用方法があるのかを紹介します。
業界 | 活用目的 | 役立つ機能 | サービス比較 |
---|---|---|---|
製造業 | 発注書や注文書などの読み取りとデータ化、バーコード読み取り | ・自動化されたデータ処理により、エラーを減らし効率を向上させる機能 ・現場で利用されるバーコードの迅速な読み取り対応 ・手書き帳票への対応 |
製造業界向けのAI-OCRのおすすめ比較 |
銀行業 | 口座情報の読み取り | ・銀行口座情報や契約書などの正確なデータ抽出が可能な読み取り精度 ・データ保存の厳格なセキュリティ |
金融業界・銀行向けのAI-OCRのおすすめ比較 |
医療業 | 患者情報や手書きカルテの電子化 | ・医療関連文書への読み取り対応や多言語認識 ・HIPAAコンプライアンスに準拠していること ・手書き対応 |
金融業界・銀行向けのAI-OCRのおすすめ比較 |
小売業 | POSデータ統合と顧客管理連携機能 | ・POSシステムとの連携 ・顧客購買データを簡単に分析・活用できる機能 |
- |
物流業 | サプライチェーンの効率化とデータ追跡 | ・物流プロセスにおけるデータ追跡をリアルタイムで行う機能 ・サプライチェーンの円滑な運行をサポートする連携能力 |
- |
法務 | 正確な契約書認識と検索機能 | ・契約書に含まれる重要条項の認識精度の高さ ・効率的なドキュメント管理を実現する検索機能 |
- |
AI-OCRの機能
AI-OCRの機能を一覧で紹介します。サービスによって搭載されている機能や対応範囲が異なるので、必要な機能は事前に内容を把握しておくと、サービス選定をスムーズに進められます。
機能名 | 機能詳細 |
---|---|
文字認識 | 画像やスキャンした文書内のテキストを自動的に認識し、文字データに変換します。AI-OCRの基本的な機能です。 |
テキスト抽出 | 文書内の特定の情報やキーワードを抽出し、データベースに取り込んだり、他のシステムと連携したりできます。 |
精度向上・エラーチェック自動化 | 機械学習アルゴリズムを活用して学習し、精度を向上させます。認識結果のチェックを自動で行い、データの正確さを保証する機能です。 |
データ整形 | 認識したテキストデータを整形・構造化して出力します。出力形式はサービスによって異なりますが、CSV・Excel・編集や全文検索可能なPDFなどで出力可能です。 |
バッチ処理 | 大量の文書を迅速に処理します。 |
自動分類 | 書類の内容に基づき、読み取ったデータを自動的にカテゴリ分けする機能。大量の異なる書類をスムーズに処理したい場合や複数部門で同様の書類を扱う企業で有効な機能です。 |
多言語対応 | 多言語対応しているAI-OCRもあり、外国語の読み取りが可能です。一文書内に複数言語が含まれていても識別できます。海外拠点がある、または国際的なビジネス展開を進める企業には、おすすめの機能です。 |
データセキュリティ | データの暗号化機能・アクセス制限の設定・二段階認証など、個人情報や機密情報を取り扱う場合に役立つ機能です。PマークやISMSなどを取得している企業であれば、なお安心です。 |
データ修正補完サービス(BPO) | 認識したデータを社内の人手に頼らずチェック・修正できるサービス。大量の書類データを正確に整えつつ負担を軽減できるため、テキスト化の精度を高めたい企業におすすめ。 |
外部システムと連携 | AI-OCRは、RPAを含む外部システムと連携して読み取ったデータを加工・処理できます。RPAとAI-OCRをセットで提供している企業もあります。 |

例えば、特定の書類の情報を目視確認して別のフォーマットやシステムなどに手入力で転記しているなどの業務には大変有効であり、RPAと連携させれば更に一連の業務を自動化させることも可能です。
上記の例のように「業務の起点が紙帳票」であることが、業務の手間やヒューマンエラーの原因となっていることが多くあります。起点となる業務をアプリケーション化させるなど様々な手段がありますが、紙業務の運用を変えずに、紙帳票の情報をデジタル化させるにはAI-OCRは大変有効なツールと言えます。
また、業務のデジタル化やペーパーレス化が進んでいる場合においても、過去に蓄積された書類がそのままになっているケースもあります。過去の書類をデータ化する際にもAI-OCRは活躍が期待できます。ペーパーレス化と紙業務の効率化にお悩みの際はAI-OCRの検討はいかがでしょうか。
AI-OCRのシェア No.1は「スマートOCR」
スマートキャンプで実施したアンケート※では、シェアの最も多かったAI-OCRは「スマートOCR」で21.32%、次いで「SmartRead」が18.07%、「DX Suite」が16.84%でした。
シェアの高いサービスは、読み取りの認識精度が高いうえに対応している帳票の種類が多いだけではなく、精度を向上させるための仕組みを備えている場合も多いです。決済者としては導入および運用に失敗しにくい点を評価できるため、稟議を通しやすいでしょう。
※調査概要:インターネット調査にてAI-OCRの導入に携わった全国20〜60代の男女1,588人へ実施。本調査の期間は2025年1月7日〜9日。本アンケート結果は小数点以下任意の桁を四捨五入しており、合計が100%にならない場合がある
シェア上位の導入実績社数・ユーザー数(クリックで開く)
サービス名 | 導入割合 | 導入実績 |
---|---|---|
スマートOCR | 21.32% | 1,800社※1 |
SmartRead | 18.07% | 金融・製造・保険・建設・官公庁など |
DX Suite | 16.84% | 2,300社※2 |
LINE WORKS OCR | 12.02% | 人材・製造・小売など |
invoiceAgent | 8.95% | 272社(文書を受け取っている取引先は7万社以上)※3 |
DAiKO OCR with AI inside | 8.51% | 製造・運送・漁協・医療など |
※1 出典:インフォディオ「スマートOCR」(2025年2月10日閲覧)
※2 出典:AI inside「DX Suite」(2025年2月10日閲覧)
※3 出典:ウイングアーク1st「社員インタビュー|統合報告サイト」2022年2月時点の数値(2025年2月10日閲覧)
AI-OCRの選び方・比較ポイント
AI-OCRを選定する際の重要な比較ポイントを解説します。AI-OCRを選ぶ際には、紙で行なっている業務を洗い出し、その業務をペーパーレス化できる要件を満たしたサービスを比較するのがおすすめです。まずチェックすべき比較ポイントは次のとおりです。
AI-OCRの基本機能である文字認識とデジタルデータ変換は標準対応しています。そのため、これらの基本機能以外の精度や処理速度などのポイントで比較し、必要な機能や目的を明確にして選定を進めましょう。
また、現在はインターネットを介してシステムを使うクラウド型が主流です。ただし、セキュリティ・コンプライアンスの関係で、自社サーバーにシステムを構築するオンプレミス型しか利用できない場合もあるでしょう。この場合はサービスがオンプレミスに対応しているかも重要です。
AI-OCRを選定する際に重要なポイントを解説します。
【関連記事】
オンプレミスのAI-OCRおすすめ8選!クラウドとの違いは?
料金をシミュレーションしてみる
AI-OCRの費用相場は、クラウド型の場合初期費用0円〜20万円、月額費用は0円〜20万円程度が相場です。BOXILでは、各サービスで請求書(非定型帳票)1枚を1年間処理する際の、10項目/30項目/50項目/70項目それぞれの金額の目安を独自に算出しました。具体的な料金の内訳は、BOXILに寄せられたユーザーからの口コミとともに、記事後半にて記載しています。
サービス名 | 費用内訳 | 10項目 | 30項目 | 50項目 | 70項目 |
---|---|---|---|---|---|
スマートOCR | 初期費用+月額費用 | 360,000円 | 360,000円 | 360,000円 | 360,000円 |
SmartRead | 月額費用 | 360,000円 | 360,000円 | 360,000円 | 360,000円 |
DX Suite | 月額費用+従量課金 | 360,000円 | 468,000円 | 684,000円 | 900,000円 |
LINE WORKS OCR | 月額費用 | 55,000円〜 | 55,000円〜 | 55,000円〜 | 55,000円〜 |
AISpect | 初期費用+月額基本料+従量課金 | 59,500円~ | 59,500円~ | 59,500円~ | 59,500円~ |
invoiceAgent | 月額費用 | 360,000円〜 | 360,000円〜 | 360,000円〜 | 360,000円〜 |
DAiKO OCR with AI inside | 月額費用+従量課金 | 360,000円 | 468,000円 | 684,000円 | 900,000円 |
COMITX | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
DynaEye | ライセンス費用 | 504,000円 | 504,000円 | 504,000円 | 504,000円 |
eas | 初期費用+月額費用+従量課金 | 800,000円 | 800,000円 | 800,000円 | 800,000円 |
GenOCR | 初期費用+年間費用 | 560,000円~ | 560,000円~ | 560,000円~ | 560,000円~ |
サービス名 | 費用内訳 | 10項目 | 30項目 | 50項目 | 70項目 |
---|---|---|---|---|---|
スマートOCR | 初期費用+月額費用 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
SmartRead | 月額費用 | 960,000円 | 960,000円 | 960,000円 | 960,000円 |
DX Suite | 初期費用+月額費用+従量課金※ | 504,000円(Liteプラン) | 1,224,000円(Liteプラン) | 1,400,000円(Standardプラン) | 1,640,000円(Standardプラン) |
LINE WORKS OCR | 月額費用 | 55,000円〜 | 55,000円〜 | 55,000円〜 | 55,000円〜 |
AISpect | 初期費用+月額利用料 | 60,000円~ | 60,000円~ | 60,000円~ | 60,000円~ |
invoiceAgent | 月額費用 | 360,000円〜 | 360,000円〜 | 360,000円〜 | 360,000円〜 |
DAiKO OCR with AI inside | 月額費用+従量課金 | 504,000円(プラン1) | 1,200,000円(プラン2) | 1,200,000円(プラン2) | 1,320,000(プラン2) |
COMITX | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
DynaEye | ライセンス費用 | 1,080,000円 | 1,080,000円 | 1,080,000円 | 1,080,000円 |
eas | 初期費用+月額費用+従量課金 | 800,000円 | 800,000円 | 800,000円 | 800,000円 |
GenOCR | 初期費用+年間費用 | 1,400,000円~ | 1,400,000円~ | 1,400,000円~ | 1,400,000円~ |
※10項目,30項目は初期費用なし、50項目,70項目は初期費用あり
サービス名 | 費用内訳 | 10項目 | 30項目 | 50項目 | 70項目 |
---|---|---|---|---|---|
スマートOCR | 初期費用+月額費用 | 4,680,000円〜 | 4,680,000円〜 | 4,680,000円〜 | 4,680,000円〜 |
SmartRead | 要問い合わせ | 要問い合わせ(年間240万円以上) | 要問い合わせ(年間240万円以上) | 要問い合わせ(年間240万円以上) | 要問い合わせ(年間240万円以上) |
DX Suite | 月額費用+従量課金 | 3,744,000円 | 10,944,000円 | 18,144,000円 | 25,344,000円 |
LINE WORKS OCR | 月額費用 | 55,000円〜 | 55,000円〜 | 55,000円〜 | 110,000円〜 |
AISpect | 初期費用+月額理用料 | 150,000円~ | 150,000円~ | 150,000円~ | 150,000円~ |
invoiceAgent | 月額費用 | 360,000円〜 | 360,000円〜 | 360,000円〜 | 要問い合わせ |
DAiKO OCR with AI inside | 月額費用+従量課金 | 1,680,000円 | 4,080,000円 | 6,480,000円 | 8,880,000円 |
COMITX | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
DynaEye | ライセンス費用 | 1,080,000円 | 1,080,000円 | 1,080,000円 | 1,080,000円 |
eas | 初期費用+月額費用+従量課金 | 860,000円 | 1,340,000円 | 1,820,000円 | 2,300,000円 |
GenOCR | 初期費用+年間費用 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
上記の金額の目安だけで判断すると、文字数や項目ごとではなく1枚あたりで金額が換算されるLINE WORKS OCRが最もお得、次点で同様に枚数あたりの金額で計算するAISpectがお得です。しかし、扱う帳票の種類や項目数によっては他サービスを利用する方がお得な場合があります。上記で紹介した精度や機能などの選び方、そしてBOXILの比較表を参考に数社まで絞って資料請求をして提供会社に確認するのがおすすめです。
※料金相場は本記事に掲載しているサービスの料金を参考にしています。
※目安の算出は公式サイトの最安になる組み合わせを選んでいるため、帳票の種類や項目数によっても異なります。
手書き・非定型・縦書きすべてに対応するならスマートOCRやDX Suiteを使おう
縦書き・手書き・非定型対応も確認しておきましょう。手書きや非定型対応は基本的にどのサービスも対応していますが、縦書きに対応できるサービスは少ないです。記事中で紹介するサービスの中では、「スマートOCR」「DX Suite」「LINE WORKS OCR」であれば、すべてに対応可能です。
また、活字の場合は多くのAI-OCRにて対応できますが、手書き文字だと精度の低いAI-OCRもあります。
サービス名 | 手書き対応 | 縦書き対応 | 非定型対応 |
---|---|---|---|
スマートOCR | 〇 | 〇※1 | 〇 |
SmartRead | 〇 | 情報なし | 〇 |
DX Suite | 〇 | 〇 | 〇 |
LINE WORKS OCR | 〇 | 〇 | 〇 |
AISpect | 〇 | 情報なし | 〇 |
invoiceAgent | 〇 | 情報なし | 〇 |
DAiKO OCR with AI inside | 〇 | 情報なし | 〇 |
COMITX | 〇 | 情報なし | 〇 |
DynaEye | 〇 | △※2 | 〇 |
eas | 〇 | 情報なし | 〇※3 |
GenOCR | 〇 | 情報なし | 〇 |
※1 インタビュー者様からの情報より
※2 縦に1桁づつ文字枠を並べた帳票を設計すれば読み取り可能。括弧や長音など、縦書きで向きが変わる縦書き用の文字は読み取り不可。
※3 オペレーター作業比率を上げれば可能。
修正への対応機能やオペレーター修正対応があるとさらに精度アップ
AI-OCRを導入する際には、読み取り内容を自身で修正できる機能について確認しておきましょう。どのサービスも読み取り後の手動修正には対応しており、精度向上のための修正箇所登録の方法が異なります。また、読み取った書類をオペレーターが修正してくれるBPOサービスの提供があると、自身で修正する手間がなく業務効率化につながります。
データの読み取り後、確認や修正作業までを自動化もしくはアウトソースしたい場合には、「COMITX」や「eas」などの確認修正対応型のAI-OCRが適しています。これらのサービスは、AI技術を用いた自動修正やオペレータによるチェックや補正をはさむことで、精度を限りなく100%に近付けられます。大量の書類を短時間で処理したい企業や、人的ミスを削減し業務を効率化したい企業に最適です。
とくに、処理量が多く手作業によるエラーチェックが負担となっているバックオフィス業務に便利です。
サービス名 | 読み取り後の修正機能 | オペレーター修正対応 |
---|---|---|
スマートOCR | 修正履歴の一覧表示・誤りの辞書登録 | なし |
SmartRead | 画像ファイルと読取結果を左右で並べてチェック、ドラッグ&ドロップで修正可能・確度が高いものを確認済みに変更できる「スマートベリファイ機能」あり | なし |
DX Suite | 記載なし | なし |
LINE WORKS OCR | OCR処理後にダブルチェックをして差分があったものを、権限を持つ第三者が確認・承認できるベリファイ機能あり。 | なし |
AISpect | 読み取り結果から、事前に指定した不要な文字や記号を自動的に除去する指定文字除外機能を搭載。 | なし |
invoiceAgent | 誤認識学習機能あり。 | なし |
DAiKO OCR with AI inside | 記載なし | なし |
COMITX | マスター校正やロジックチェック機能専用入力ツールを使用することで、入力速度だけでなく作業効率、精度の向上が期待できる。 | 確認・修正の工程を依頼可能。 |
DynaEye | 1ページ目のOCR完了時点から確認作業を開始可能。2つの異なるOCRエンジンを使い認識結果を自動で突合するベリファイOCRで確認作業を効率化。 | なし |
eas | 記載なし | 読み取り箇所の特性に合わせて、AI-OCRとオペレーターを自在に組み合わせて設定可能。 |
GenOCR | 記載なし | 記載なし |
認識精度・読み取り精度はどこも95%以上だが認識率アップのための機能とに注目
AI-OCRを選ぶ際に最も重要な要素である認識精度は、手書き文書のデジタル化に欠かせません。どのサービスも基本的には95%以上を謳っていますが100%正確な読み取りはできないので、読み取った結果を補正する機能や精度の向上につながる機能、読み取り後の修正がしやすい機能をもつサービスがおすすめです。
また、読み取り精度は帳票の種類やカラー・モノクロによっても異なります。
サービス名 | 読み取り精度 | 精度アップにつながる機能・技術 |
---|---|---|
スマートOCR | 99.8% | 表や枠線などを自動解析したり、台形補正や歪み補正、影・ノイズ処理機能、向き・回転処理機能などで補正したりすることで高精度な読み取りを実現。複雑な表データや複数行項目のある帳票を取り扱う人におすすめ。 |
SmartRead | 99.2% | 最先端のディープラーニング技術と文書タイプごとに学習された独自開発モデルを搭載。特許取得済みの「ユーザー定義パターン」で、ルールのある文字列をあらかじめ登録しておくことでさらに認識精度がアップ。シリアル番号のような記載ルールが決定されている帳票を読み取る場合におすすめ。 |
DX Suite | 非公表 | 生成AI技術によりレイアウトが違う書類や単語の表記ゆれに対応可能。1,000以上の必要項⽬がプリセット登録済み。「Few-shot学習」という新機能により、チェック済みの正解データの帳票を元にすることで読み取り精度の向上が可能。追加指示の設定や回転補正・OCR補正といった機能も搭載。読み取り後のチェックの工数を削減したい企業におすすめ。 |
LINE WORKS OCR | 非公表 | 横書きや縦書きはもちろん、丸く湾曲して書かれた文字や傾いた文字などを含めさまざまな悪条件下での読み取り、多言語の認識、専門用語の認識も可能。多種多様な帳票を利用する企業におすすめ |
AISpect | 99% | 任意の文字を指定の文字に置き換える機能、あらかじめ登録した商品コードをもとに読み違いを補正するユーザー辞書機能などを搭載。読み取り対象に合わせたAIのカスタマイズにも対応し、図面の読み取り精度の向上につながる。チェックも生成AIが実施してくれるので、チェック工数を削減しつつ高い精度を維持したい企業におすすめ。 |
invoiceAgent | 非公表 | OCRエンジンと読み込み画像の自動補正により認識率を向上。1つの読み取り項目に対して複数のOCRを設定し、OCR結果を比較可能。固定フォーマット・フリーフォーマットどちらの帳票も利用している企業におすすめ。 |
DAiKO OCR with AI inside | 96%以上※ | ディープラーニングや住所データベースなどを用いた補正で高い精度を実現。読み取り後は出力前に確認してその場で修正可能。修正・確認工数を減らしたい企業におすすめ。 |
COMITX | 非公表 | 帳票種類や入力項目の特性に基づいて、自動的に最適なAI-OCRエンジンを選択。マスタや校正ルール(校正回数・校正差分・正誤結果)、過去の実績に基づいて自動で補正処理を行う。業務で利用するデータや項目名のマスタがすでにある企業におすすめ。 |
DynaEye | 99.2% | 癖の強いフリーピッチ日本語手書き文字や、枠外にはみ出した記入、取り消し線や押印を含む記入など、認識が困難な文字も高精度に認識。読み取り位置を記憶させる「レイアウト学習機能」を用いることでさらに認識精度がアップ。手書きの帳票が多い企業におすすめ。 |
eas | 99.98% | 世界No.1を獲得したAI-OCRエンジンを採用。AI-OCRとクラウドオペレータの組み合わせにより、従来のAI-OCRでは不可能だったデータ化が可能。複数名のオペレータによる入力工程の作業精度は99.98%(理論値)。修正作業を外注したい企業・とにかく精度をアップさせたい企業におすすめ。 |
GenOCR | 99%以上 | 生成AIを活用した高精度OCRにより、文脈理解による誤認識を削減。事前学習不要で、手書きの文字に加え数式や図面などの読み取りに対応。手書きのシフト表のデータ化や、論述試験における不正検知と採点業務の自動化など、幅広いニーズにおすすめ。 |
とくに大手業・国際企業の場合や製造業で品番がある場合、多様なフォーマットや言語が含まれるため高精度な認識能力のあるAI-OCRが必要です。比較する際は異なる言語や特殊文字、記号の認識率もテストしましょう。
※出典:大興電子通信「DAiKO OCR with AI inside」トライアルでの数値(2025年2月7日閲覧)
読み取りできる書類の種類をトライアルでも確認しよう
読み取りできる書類・帳票の種類も重要です。基本的にはどのサービスもあらゆる定型帳票・非定型帳票に対応は可能です。実際の各帳票の読み取り精度は、各社によって異なります。そのうえ、各社の帳票のフォーマット次第でも読み取り精度は変化します。そのため、トライアルにて実際に読み込ませたい帳票の認識精度を確認することが重要です。
次の表は、各社が公式サイトや資料で「読み取りが可能」と掲出している帳票の例です。記載がないサービスでも読み取り可能な場合もありますが、得意な領域である可能性が高いため、参考にしてみてください。
サービス名 | 対応している帳票の例 |
---|---|
スマートOCR | 【定型】健康保険証・源泉徴収票 【準定型】請求書・通帳・領収書・レシート 【非定型】勤務管理表・貸借対照表・損益計算書・決算書 など |
SmartRead | 【定型】口座振替依頼書 【準定型】請求書・見積書・注文書・納品書・台帳・レシート 【非定型】契約書・レポート・図面・医療領収書・診療明細書・退院証明書・健康診断書・死亡診断書 など |
DX Suite | 【定型】住民票・自動車税納付書 【準定型】申込書・領収書・注文書・適格請求書・納品書・医療費領収書・見積書・履歴書・レシート 【非定型】アンケート・技術文書・賃貸借契約書・日報・健康保険関連の書類・健康診断書・給与支払報告書・レポート・DM・PCやディスプレイ など |
LINE WORKS OCR | 【定型】免許証・マイナンバーカード・パスポート・在留カード 【準定型】請求書・レシート・領収書・注文書・納品書・給与明細書 【非定型】提案書・アンケート・カタログ・文書/記事・仕入れ伝票・為替伝票・公共料金・年金/金融サービス・カルテ・現金出納表・商品カタログ・処方箋・健康診断書・点検表・台帳・勤怠管理表・収支計画書など |
AISpect | 【定型】免許証 【準定型】請求書・注文書・納品書・クレジットカード明細・レシート・領収書・契約書 【非定型】議事録・就業規則・ニュースレター・図面の部品表・決算書 など |
invoiceAgent | 【定型】詳細記載なし 【準定型】請求書・領収書・注文書・見積書・レシート 【非定型】営業日報 など |
DAiKO OCR with AI inside | 【定型】口座振替依頼書 【準定型】通帳・レシート 【非定型】申込書・登録書・申請書・賃貸契約申込書 など |
COMITX | 詳細記載なし |
DynaEye | 【定型】詳細記載なし 【準定型】転出証明書・請求書・口座振替依頼書・レシート 【非定型】申請書・契約書・アンケート など |
eas | 【定型】健康保険証・マイナンバーカード・免許証・車検証 【準定型】伝票・申込書・確定申告書・配送伝票・注文書・発注書・領収書・納品書・見積書・レシート 【非定型】勤怠表・申請書・調査票・記録簿・日報・名簿・アンケート・点検表・図面・私製ハガキ・レジカード・マニフェスト・不動産情報・官製ハガキ・タイムシート・貸借対照表・損益計算書・税関/貿易関係・健康診断結果・スマホ画像・名刺 など |
GenOCR | 【定型】マイナンバーカード など 【準定型】注文書・請求書・領収書 など 【非定型】図面・技術文書・医療領収書・生命保険証券・健康診断書・給与支払報告書・賃貸借契約書・論述試験の回答 など |
※帳票の分類は公式サイトで記載されているものと異なる場合がある。本記事では下記のように分類。
・定型帳票:レイアウトも記載内容も一定
・準定型:記載内容はある程度規則性があるがフォーマットが異なるもの
・非定型:記載内容もフォーマットも異なるもの

しかしながら、各企業ごとに強みや価格設定が異なるため、まずは自社でどのような書類を取り扱っていて、どのように業務を効率化させたいか整理し、トライアルと費用対効果の算出をおすすめします。
以下は整理・確認すべき項目の一例です。
【コスト算出の観点】
・書類タイプ(定型/非定型、罫線がキレイに引かれている、枠は可変なのか固定なのかなど)
・読み取る箇所(全文の読み取りが必要か、限定されているか)
・書類枚数(繁忙期時の最大、閑散期の最小、平均値)
【精度測定の観点】
・手書き文字の有無
・FAXで受信することが多いか、PDFで受信が多いか、郵送が多いか
【トライアル時の確認項目】
・読取精度
・操作感
・確認のしやすさ
AI-OCRは便利な技術ですが、自社で活用が可能か確認することが大切です。そのためには各社が提供するツールの強みや弱み、特徴を理解する必要があります。
弊社は複数ツールの代理店であるため、課題抽出からツール選定、トライアル、本導入まで一貫して実施することが可能です。ぜひご相談ください。
おすすめAI-OCRの比較
おすすめのAI-OCRを、前述の読み取り精度や処理速度などの選び方にもとづいて比較して紹介します。紹介するサービスは、スマートキャンプが実施したアンケートでシェアの高いサービスや選び方に沿って判断したサービスです。
各サービスの情報を収集している方には、各サービスで提供しているサービス資料が役立つでしょう。必要に応じて下ボタンより無料でダウンロードできます。
- 特許取得済みのデータ抽出機能で帳票の定義が不要
- 一般的なAI-OCRでも読み取りづらい縦書きに対応
- 4つの提供形態があるので導入しやすい
- OSはLinuxのみで動作可能なので、場合によっては導入環境の整備から必要
- 最安プランではカスタマイズや個別学習はできない
プラン名 | 初期費用 | 月額費用 |
---|---|---|
SDクラウドサービス | 10万円~ | 300枚〜/3万円〜 |
専用クラウドサービス | 60万円~ | 10,000枚〜/72万円〜 |
プライベートクラウド(ライセンス) | 60万円~ | 10,000枚〜/34万円〜 |
オンプレミス(ライセンス) | 100万円~ | 10,000枚〜/34万円〜 |
インフォディオが提供するスマートOCRは、スマートキャンプが実施したアンケートにおいてシェアが最も大きいサービスでした。スマートOCRの最大の強みは、AIが自動で帳票のレイアウトを解析し、入力データを99%以上の高精度でデジタル化できる点です。提供会社であるインフォディオ独自開発の「AI文字認識エンジン」や文字列を探し出す「AI文字列認識エンジン」を搭載し、ディープラーニング技術を活用することで高精度な文字認識を実現しています。
銀行振込依頼書・注文書・納品書・領収書など、定型フォーマットの書類はもちろん、契約書やアンケートなどの非定型文書の読み取りにも対応。製造業・物流業界・金融機関・小売業・医療機関など幅広い業種で活用されています。2段階認証やIPアドレス制限といったセキュリティ要件を意識した機能が搭載されていることもあり、国税庁や法務省に導入されている実績もあります。
スマートOCRの料金プランは4つあり、クラウド型とオンプミス型でそれぞれ2つずつあります。最も手軽に始められる「SDクラウドサービス」のプランは、保守費用やサーバ管理費がかからない代わりに、個別学習やカスタマイズ、カスタマイズ保守ができません。一般的な帳票書類を扱う場合は「SDクラウドサービス」のプランでも十分に対応できるので、読み取る単語の専門性が高い業界は他のプランを選択しましょう。
また、OCR結果を手作業で補正したデータをAIが学習し、利用すればするほど認識率が向上する仕組みが備わっています。手書き文字はもちろん、チェックボックスやラジオボックスなど選択式の回答も読み込める精度の高さが魅力です。そして、API連携が容易であり、RPAと組み合わせることで請求書処理や売上集計などの業務プロセス全体の自動化も可能になります。
7~800字を10~20秒で処理できるスマートOCRにより、とくに紙ベースの業務が多い企業にとっては、作業時間を大幅に削減しながらも正確なデータ入力が可能です。
SmartRead - 株式会社Cogent Labs
- 独自学習モデルにより非定型帳票に柔軟に対応できる
- 月額3万円で1,000枚の帳票が読み取り可能
- 月々の利用量の変動による超過料金がない
- オンプレミス版では表からの抽出機能や適格請求書の読み取り機能の提供なし
- トライアルの利用開始日が指定できない
プラン名 | 初期費用 | 年額費用 | 処理可能枚数 |
---|---|---|---|
スモールプラン | 無料 | 360,000円(税抜) | 1.2万枚前後 |
スタンダードプラン | 無料 | 960,000円(税抜) | 6万枚前後 |
エンタープライズプラン | 無料 | 2,400,000円(税抜) | 26万枚前後 |
オンプレミスプラン | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
Cogent Labs(コージェントラボ)が提供するSmartReadは、文書の自動仕分けから高精度な文字認識、確認修正、システム連携まで可能なAI-OCRです。SmartReadの最大の強みは、文書タイプごとに学習された独自開発モデルにより認識精度を高めていることです。
そのため、請求書・契約書・医療カルテなどのフォーマットがバラバラな書類の読み取りにも柔軟に対応できます。金融機関や製造業の品質管理部門、保険業界などの手書き帳票を扱う場面でも活躍しています。
SmartReadの料金プランは、クラウド型3つとオンプレミス型1つに分かれており、一番安い「スモールプラン」でも月額換算3万円で1,000枚程度の読み取りが可能なので、月間で取り扱う紙の書類の枚数が少なめの企業におすすめです。ただし、読み取る書類の種類や内容によっても変わるので、自社の取り扱う書類で1枚どの程度の料金になるのかは問い合わせが必要です。また、月の読み取り枚数が上限を超えても料金プラン内で調整される柔軟な形態をとっており、「繁忙期は枚数が増える」といった企業は追加料金なく利用できるためおすすめです。
SmartReadには、定形や準定形、非定型問わず必要情報を抽出して、項目間の関連性を持たせつつデータ化できる機能が搭載されています。そのため、二重線といったノイズのある手書き文字も文脈を理解しながら文字を読み取れます。複数行の文章やチェックボックス、二重線の読み飛ばしなども可能。読み取ったデータは項目ごとに色でハイライトされたり、年月日や数字のカンマ有無も自動で修正してくれる点も大きな魅力です。
そして、複数の書類を一括でスキャンした際に、AIがドキュメントの種類を自動判別する「自動仕分け機能」によって適切なフォルダに分類可能です。複数種類のタイプが混在するファイル一式からでも、細かなレイアウトの違いを認識し、適切に文書を仕分けます。
手入力78分240か所の転記作業が約8分になった事例もあり、SmartReadの高い読み取り精度と確認作業を効率化する機能により、大きな業務改善につながります。

- 1,000以上の帳票プリセットを選ぶだけなので設定いらず
- 専用環境やVPNでの設定も可能
- 範囲指定や全文指定など読み取り箇所の設定の柔軟さも高い
- トライアルでも料金がかかる
- 導入・運用支援や帳票定義設定などのオンボーディングサポートはLiteプランでは提供なし
プラン名 | 初期費用 | 月額価格(税抜) | 無料枠※ |
---|---|---|---|
DX Suite Lite | 0円 | 30,000円〜 | 18,000円分 |
DX Suite Standard | 200,000円 | 100,000円〜 | 50,000円分 |
DX Suite Pro | 200,000円 | 200,000円〜 | 200,000円分 |
AI inside社が提供するDX Suiteは、国内トップクラスの導入実績と読取精度をを誇るAI-OCRサービスです。最大の特徴は、読み取ったデータの転記作業も自動で行ってくれることです。生成AIにより読み取った項目を理解し、構造化されていないExcelファイルへの転記ができます。
請求書や図面、領収書、出荷指示書、社員名簿、アンケート用紙などといった異なるフォーマットの帳票の読み取りにも対応可能です。そのため、製造業・物流業・保険業界・官公庁など、紙の書類が多く残る業界での導入が進んでいます。
DX Suiteの料金プランは「無料枠」が設けられているのが特徴です。「文字ありは3円・文字なしは3円・全文読取は1枚10円」のように、設定された金額を消化するまでは月額固定料金のみで済む料金体系です。無料枠を超過すると、上記で記載した料金が1リクエストごとにかかるようになります。
また、歪んだ画像や回転した画像から帳票を取り込むと、自動でズレを補正できる精度の高さも魅力です。アップロードした画像を種類別に自動で仕分けするオプション機能もあるため、大幅に業務効率を向上できるでしょう。
DX Suiteでは月間で約450時間、業務全体の約70%の削減をした事例も。UiPathやWinActorなどのRPA、BoxやDropboxなどのクラウドストレージサービスとのスムーズな連携により、帳票関連業務をさらに大きく削減できます。
※無料枠を超えると従量課金
LINE WORKS OCR - LINE WORKS株式会社
- 文字だけではなく紙の状態すらも気にせず読み取れる
- 1枚ごとの課金体系なので予算が立てやすい
- 身分証明書やレシートからの複数税率の情報取得などにも幅広く対応可能
- Generalプランでは1行の途中で改行が入る書類や縦読みと横読みが混在する書類の読み取り、項目を指定しての読み取りができない
- 1枚51項目を超えると2枚換算なので項目数によっては料金が大きく変わる
プラン | 初期費用 | 月額料金(税抜) |
---|---|---|
Template(フォーマットが決まっている定型書類) | 0円〜 | 55,000円〜 |
General(フォーマットが決まっていない書類・画像) | 0円〜 | 55,000円 |
特化型(請求書) | 0円〜 | 33,000円〜 |
特化型(レシート) | 0円〜 | 33,000円〜 |
特化型(領収書) | 0円〜 | 55,000円〜 |
※1枚50項目まで。51項目以上は2枚換算。
LINE WORKS OCRは、OCRの認識精度を競う世界的なコンペティションにて、計6分野で世界No.1を獲得した読み取り精度の高さが特徴的です。縦書き以外にも、丸く湾曲して書かれた文字や傾いた文字、シワのある紙、スマートフォンで撮影した画像、汚れた紙・レシートなどでも高い精度で読み取れます。
そのため、商社や小売だけではなく運送、製造、飲食など幅広い業界で活用されています。
LINE WORKS OCRの料金プランは、50項目までであれば1枚あたりの料金で換算されるのが特徴的です。一般的なAI-OCRサービスは1項目あたりの課金体系なので、費用の見通しが立てづらいです。その点、LINE WORKS OCRは1枚ごとの課金のため、ランニングコストが明確になります。1,000枚読み取った場合の1枚単価はTemplateプランで8円、Generalプランで2円と他社サービスと比較して割安です。初期費用がないのも嬉しいポイントです。
また、表形式を表のまま読み取りできるだけではなく複数ページにわたる帳票や明細の読みとりが可能など、読み取り形式も柔軟です。それらの機能と読み取り精度の高さから、月間2万件もの処理を自動化したり毎月60時間の業務時間削減できたりするなど、業務効率化につながっています。
AISpect - 株式会社ASAHI Accounting Robot研究所
- 読み取り枚数に応じ費用が変動する料金体系で、項目数に応じた課金がない
- カスタマイズにより多様な読み取り対象に対応
- 文章で指示をだせる生成AI機能を提供
- 有償オプションが複数存在するため、コストが高くなる可能性あり
- 最安プランだとカスタマイズや生成AIの利用ができない
プラン名 | 初期費用 | 月額費用 | 従量課金 |
---|---|---|---|
標準版(プラン1000) | 50,000円 | なし | 1,000枚ごとに10,000円 |
標準版(プラン1) | 50,000円 | 5,000円 | 1枚ごとに15円 |
カスタマイズ版(プラン1000) | ~50,000円(帳票の種類ごとに課金) | なし | 1,000枚ごとに20,000円 |
カスタマイズ版(プラン1) | ~50,000円(帳票の種類ごとに課金) | 5,000円 | 1枚ごとに30円 |
生成AI版 | 50,000円 | 5,000円 | 1枚ごとに30円 |
株式会社 ASAHI Accounting Robot 研究所が提供するAISpectは、手書き文字や表形式、明細書類などの読み取りだけではなく、AIによって項目指定抽出ができるAI-OCRです。AISpectの最大の強みは、生成AIによってチェックまで自動化できる点です。
AISpectは、非定型対応の汎用OCR版・個別開発されたオリジナルAIで読み取り精度を向上できるカスタマイズ版・文章で読み取り指示をだせる生成AI版の3つのプランを提供しています。
項目数ではなく読み取り枚数に応じた料金プランで、月額利用料や基本料は読み取りを行った場合にのみ発生します。カスタマイズ版以外のプランは、利用のない月は費用が発生しないため、月ごとに読み取り枚数に幅がある、または読み取り項目が多い企業にもおすすめです。インストール台数が無制限なのも嬉しいポイントです。
表の読み取りやレイアウト識別のほか、読み取り箇所が固定化されない図面の読み取りや希望の出力レイアウトでのデータ出力、ページまたぎの読み取りなども対応可能です。他サービスではオプションになりがちな帳票の仕分けの自動化も無料で利用できます。
契約書や請求書、レシート、図面など多様なデータ読み取りに加え、データ補正や計算、チェックまで幅広いニーズに対応可能です。
invoiceAgent - ウイングアーク1st株式会社
- 文書や項目ごとにAI-OCRのエンジンを選択できるので自社帳票に運用を最適化できる
- 統計データやログをビジュアル化して表示するため導入効果がわかりやすい
- 複数の従量課金型OCRエンジンを利用するとそれぞれの分の料金がかかる
- 利用するOCRエンジンがどれかを検証する手間はかかる
プラン | 初期費用 | 月額料金(税抜) |
---|---|---|
invoiceAgent 文書管理 | 0円〜 | 30,000円〜 |
invoiceAgent AI OCR | 0円〜 | 30,000円〜 |
invoiceAgent 電子取引 | 200,000円〜 | 45,000円〜 |
invoiceAgent 電子契約 | 200,000円〜 | 45,000円〜 |
ウイングアーク1stが提供するinvoiceAgentは、帳票の受信や保管、データ化、配信などを一元管理できる電子帳票プラットフォームです。invoiceAgentのAI-OCRは、読み取る文書に合わせて5つのAI-OCRエンジンを選択利用できるほか、項目単位での切り替えも可能なのが最大の特徴です。また、事前に帳票の歪みや傾きなどを補正してから読取ができることもあり、手書きや活字などを高精度に読み取りできます。
invoiceAgentは「invoiceAgent 文書管理」「invoiceAgent AI OCR」のプランをベースで契約し、必要に応じて「電子取引」や「電子契約」のプランを追加で契約可能な料金体系です。AI-OCRのみのプランでは初期費用0円・月額3万円〜利用可能で、スモールスタートに向いています。そして、一般的なAI-OCR製品と違い、空白フィールドを読み飛ばすためコストの削減が可能です。
請求書や領収書に特化したAI-OCRもあり、主要項目の自動解析や読み取りを行なってデータ化できます。レイアウトの異なる書類を一括スキャンしても、内容を判別して自動仕分け可能。
OCR機能だけでなく、データ管理・承認フローの最適化までを一元的にサポートし、ペーパーレス化と業務の効率化を同時に実現します。そのため、電子帳簿保存法対応を含め税務調査や監査時の電子文書管理が容易になり、企業のコンプライアンス対応を強化したい企業におすすめです。
DAiKO OCR with AI inside - DAIKO XTECH株式会社
- DX Suiteを利用しているので読み取り精度が高い
- 遠隔サポートによる操作説明や訪問サポートを行ってくれる
- チェックボックス・マークシートの処理であれば追加料金が割安
- スキャナが必要なのでスマホなどで撮影した写真からの読み取りができない
- 最低利用期間が1年からなので短期利用には向いていない
プラン名 | 初期費用 | 月額費用 | 追加従量課金 |
---|---|---|---|
プラン1(小型) | 要問い合わせ | 6,000項目まで30,000円 | 1項目3円 |
プラン2(中型) | 要問い合わせ | 60,000項目まで100,000円 | 読取結果が空白のもの/チェックボックス・マークシート・押印は1項目0.5円、それ以外は1項目1円 |
プラン3(大型) | 要問い合わせ | 200,000項目まで200,000円 | 読取結果が空白のもの/チェックボックス・マークシート・押印は1項目0.1円、それ以外は1項目1円 |
DAiKO OCR with AI insideは、導入・運用のしやすさを重視したOCRソリューションです。DAiKO OCR with AI insideの最大の特徴は、同社が提供するRPAとの親和性が高く、OCRによるデータ抽出から業務システムへの自動入力までをスムーズに連携できる点です。スキャナで帳票を読み取るだけでPDFファイルをテキストデータに変換し、システムへデータを連携できます。
従来利用していたスキャナーをそのまま活用し、DX化を無理なく進めたい企業におすすめのサービスで、製造業・物流業・金融機関などを中心に導入が進んでいます。
DAiKO OCR with AI insideの料金体系は明朗で、既定の月間の読み取り項目数を超えた分は追加で料金が発生する形式です。そのため、時期によってプランの上限を超えて読み取りをすることがある場合でも柔軟に対応できます。
その名のとおりAI-OCRはAI inside社のDX Suiteを利用しており、スキャンした画像からの文字認識でも問題なく読み込めます。2行の折り返しや欄外へはみ出したテキストの補正、訂正箇所の読み飛ばし、スマホ画像の傾き補正などにも対応可能です。ドラッグ&ドロップで読み取り箇所を設定し、情報の種別を選ぶだけで読み取りが可能なため、AI-OCRを使ったことがない人でも簡単に利用できます。
COMITX - 株式会社InfoDeliver
- 帳票の種別ごとにAI-OCRエンジンが自動で選択されるので読み取りの最適化がしやすい
- オペレーターのチェックがあるため致命的な間違いを見逃しにくい
- 最終チェックの負担を減らすための仕組みが多いので確認工数を減らせる
- 稼働開始まで最短4か月はかかるためすぐにデータ化を進めたい場合には向いていない
- BPOサービスもセットなので他AI-OCRサービスの利用よりはコストがかかる
InfoDeliverが提供するCOMITXは、AI-OCRとBPOサービスを組み合わせて帳票をデータ化できるサービスです。COMITXの最大の特徴は、定型帳票・非定型帳票・手書きなどの帳票の形式に合わせてAI-OCRのエンジンが自動で選択され、オペレーターが最終チェックすることで精度を担保している点です。
そのため、COMITXは金融機関・製造業・医療機関など、大量の文書を正確にデータ化して管理・分析する業務に適しています。
仕分けの事前処理や、マスタ校正/ロジックチェックなどの補正対応も行なっており、マスタのルールに基づいてデータの補正処理も実施可能です。マスタと一致したものだけを最終チェックへ回せるため、最終チェック者の負担を大きく軽減できます。
※処理する作業項目数に応じて課金。具体的な料金は要問い合わせ。
DynaEye - 株式会社PFU
- 確認・修正が必要な箇所をアイコンで強調するので見落としにくい
- トライアルが60日間枚数無制限なので試しやすい
- 給与支払報告書に特化したAI-OCR「DynaEye 給与支払報告書OCR」も提供
- フリーピッチの手書き文字を読み取るには上位のプランを利用する必要がある
- ライセンス形式なので初年度は費用が大きくかかる
プラン名 | 初期ライセンス(税抜) | 継続ライセンスの年額費用(税抜) |
---|---|---|
DynaEye 11 Entry Lite | 504,000円 | 84,000円 |
DynaEye 11 Entry Lite AI-OCR | 1,008,000円 | 168,000円 |
DynaEye 11 Entry | 1,008,000円 | 168,000円 |
DynaEye 11 Entry AI-OCR | 2,016,000円 | 336,000円 |
PFUが提供するDynaEyeは、手書きの文字やマーク、バーコードなども認識できるオンプレミス型AI-OCRソフトです。DynaEyeの最大の強みは、流通や製造、自治体向けなどのOCR定義テンプレートをサイトからダウンロード利用でき、操作ガイドに従うだけでOCR定義を設定できる簡単な操作性です。
とくに、自治体での導入実績が豊富で、機密情報を安全に取り扱う必要のある業界で導入されています。1997年の販売開始以来、シリーズ累計7,900社以上の導入実績がある点も安心です。
DynaEyeの料金体系は、年間の処理枚数が6,000枚に決まっているLiteプランと、使い放題のプランに分かれています。その2つのプランがさらに2つに分かれており、「Entry Lite AI-OCR」プランと「Entry AI-OCR」プランでは、フリーピッチ手書き文字の認識や、確認作業を効率化するために2つのOCRエンジンの結果を比較する「ベリファイ機能」が使えるようになります。
もちろん、どのプランでも枠外のはみ出しや取り消し線のある手書き文字など、帳票記入でよくある記載ケースに対応可能です。
- オペレーターとAI-OCRの柔軟な組み合わせができるためどんな帳票にも対応しやすい
- 確認の工数を最小限に抑えられる
- コスト削減も考えて帳票レイアウトの調整も提案してくれる
- 記載なしのブランクに対する料金が少し割高
- クラウドワーカーに依頼するため機密性の高い情報を取り扱う場合は注意が必要
プラン名 | 初期費用 | 月額費用(税抜) | 月額従量課金 |
---|---|---|---|
SaaSコースプランA | 200,000円 | 50,000円~ | 1項目0.2円/1文字0.5円/1ブランク(記載項目なし)0.5円 |
SaaSコースプランB | 200,000円 | 75,000円~ | 1項目0.2円/1文字0.4円/1ブランク(記載項目なし)0.4円 |
SaaSコースプランC | 200,000円 | 150,000円~ | 1項目0.2円/1文字0.2円/1ブランク(記載項目なし)0.2円 |
※BPaaSプランとBPOプランは要問い合わせ
easは、AIとオペレーターによる修正を組み合わせて正確に情報をデータ化するAI-OCRです。うるるが運営するクラウドソーシングサイト「シュフティ」のクラウドワーカーと連携して文字の認識を行っていることが、精度を高めるための最大の強みです。AI-OCRの読み取り結果とクラウドワーカーの入力結果を照合し、マッチングしたデータのみを採用することで、高い精度を維持しています。
easは、シンプルな料金体系と低価格な初期費用・月額費用で導入が可能です。1項目あたりの料金も安いため、書類枚数はそれほど多くなく、そのうえ予算が限られていて人手も足りない中小企業やスタートアップなどに適しています。
必要な精度に応じて、「AI-OCRとオペレーターが一致」「AI-OCRとオペレーター2人が一致」「「AI-OCRで読み取り後にオペレーターがチェック」のように、OCRとオペレーターの人数の組み合わせを柔軟に変更可能です。特定の帳票に特化したAI-OCRとオペレーターの組み合わせもできます。
1分で300項目、1時間で1,000枚のペースで読み取りができるため、月末月初のや繁忙期のタイミングで大きな効果を発揮するでしょう。そのうえ、AI-OCRの読み取りコストを下げる帳票レイアウトの変更も対応してくれます。紙ベースの業務を効率化し、コストを抑えながらDXを推進したい企業に最適な選択肢です。
GenOCR - ジンベイ株式会社
- 手書きの文字や数式、図面の読み取りが可能
- 文脈認識により誤認識を削減
- 複数言語に対応
- 料金プランが年間契約プラン
プラン名 | 初期費用 | 月額費用(税抜) | 月額従量課金 |
---|---|---|---|
Starter | 200,000円 | 30,000円 | 要問い合わせ |
Standard | 200,000円 | 100,000円 | 要問い合わせ |
Enterprise | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
GenOCRは、生成AI技術を活用した高精度AI-OCRです。手書きの文字や数式、図面などを99%以上※の精度で認識できます。
文脈理解により誤認識を削減でき、複雑なレイアウトや非定型な帳票でも対応できるのが特徴です。手書きのシフト表のような図面も読み取れ、データ入力を自動化できます。
ニーズに合わせプロンプトによる設定や応用も行えるのも魅力です。複数言語への対応や、業種特有の帳票への適用など、幅広いビジネスシーンで活用可能です。手書き文字、印鑑、背景色の有無など、多様な文書形式にも柔軟に対応します。
複雑なケースに対応できるため、教育現場における論述試験の採点業務の自動化や、製造現場で書かれた検査記録のデータ化など、多様なニーズに対応できるのが強みです。
※出典:ジンベイ「ジンベイ | 生成AIエージェント」(2025年5月12日閲覧)
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「BOXIL SaaS AWARD Summer 2025」の受賞サービス
「BOXIL SaaS AWARD(ボクシル サース アワード)」は、SaaS比較サイト「BOXIL」が毎年3月4日を「SaaSの日(サースの日)」と定め、優れたSaaSを審査、選考、表彰するイベントです。
今回の「BOXIL SaaS AWARD Summer 2025」は、2024年4月1日から2025年3月31日までの1年間で新たに投稿された口コミを審査対象としており、計191サービスに、ユーザーから支持されるサービスの証としてバッジを付与しました。
【Good Service】:「BOXIL」上に投稿された口コミを対象に、各カテゴリで総得点の高いサービスに対してスマートキャンプから与えられる称号です。
使いやすさNo.1 | SmartRead |
カスタマイズ性No.1 | SmartRead |
お役立ち度No.1 | SmartRead |
サービスの安定性No.1 | SmartRead |
機能満足度No.1 | SmartRead |
【口コミ項目別No.1】:「BOXIL」上に投稿された「口コミによるサービス評価」9項目を対象に、各カテゴリ、各項目において一定の基準を満たした上で、最も高い平均点を獲得したサービスに対して、スマートキャンプから与えられる称号です。
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AI-OCRのメリット
AI-OCRのメリットを一言でまとめると、業務の効率化とデータ管理の精度向上に貢献することです。簡単に言えば、従来のOCRと比較して次のようなメリットがあります。
- 非定型の文書も読み取りができる
- 用語や文脈を考慮して読み取れる
- 手書き文字も正確に読み取り可能
- 読み取り精度が向上し続ける
これらのメリットにより、組織全体の生産性向上を目指せます。
非定型の文書も読み取りができる
AI-OCRは、領収書や申込書といった非定型の文書であっても読み取りが可能です。AI-OCRは、デフォルトで搭載されたフォーマットやAIの搭載により任意の箇所のテキストを読み取れるため、非定型の文書に対応できます。
OCRは、規則に沿った文字しか読み取れず規定範囲外の書類は精度が落ちる傾向にあるため、この点はAI-OCRの大きなメリットといえるでしょう。
また、AI-OCRはスキャンしたデータの特徴から、帳票の種類を自動で仕分けできるシステムもあります。事前に読み取る場所やデータの反映先を指定する面倒もないため、大幅に業務効率を向上できます。
用語や文脈を考慮して読み取れる
AI-OCRなら専門用語や前後の文脈を考慮した読み取りも可能です。
たとえば、従来のOCRは「力」と書かれているときに、カタカナの「カ」なのか漢字の「力」なのかを判別できません。それに対しAI-OCRは、「カレンダー」であればカタカナ、「努力」であれば漢字と前後の文脈をふまえて文字を読み取ります。そのうえ、誤って認識しても辞書登録機能が搭載されていれば、次回から同じ間違いをしないようになります。
手書き文字も正確に読み取り可能
AI-OCRは、手書き文字やFAXの文章でも高い精度で自動認識できます。手書き文字は、書く人それぞれのくせがあり、デジタルの文字と認識パターンが異なるため、通常のOCRでは基本的に読み取りができません。
しかしAI-OCRは、膨大な人数の筆跡パターンを学習できることから、手書き文字でも正確に認識可能です。また近年では、サービスが提供される前に手書きの筆跡パターンを学習し終わっているシステムも多く、手間や費用をかけずに高精度での読み取りが期待できるでしょう。
読み取り精度が向上し続ける
機械学習が搭載されているAI-OCRであれば、回数を重ねるごとに読み取り精度が改善されていく点もメリットです。頻出する言葉や特徴的な書き方に対して、AIが学習を重ねていくことで認識の精度が改善されます。
誤字やくせ字、枠からはみ出した字といった手書きのなかでもとくに認識しにくいものでも正確に認識し自動補正してくれるため、修正の手間が省けます。またチェックボックスや丸をつけて回答するような、選択式の回答にも対応可能です。
AI-OCRの注意点・デメリットと対策
AI-OCRの導入の際に考えられる主なデメリットは次のとおりです。
- 縦書きは認識されにくい
- 100%の文字認識は難しい
- 必要な情報の抽出には一手間必要
サービス導入の際の一般的なデメリットは、導入費用です。月々数万円〜数十万円程度かかることもあるため、導入効果がしっかりと出なければ費用だけがかかり続けます。
AI-OCRのその他のデメリットと、そのデメリットを解消するための主な対策をあわせて紹介します。
縦書きは認識されにくい
AI-OCRは、縦書きは認識されにくいのがデメリットです。これは世の中にあるほとんどの帳票が横書きであり、AIも横書きの文章で学習を行っているからです。
そのため、自社に縦書きの帳票がある場合は導入時に注意しましょう。ただし、AI-OCRは学習ができるため縦書き用の学習データを準備し、繰り返し縦書きの文字をテキスト化させればいずれ認識精度は向上します。
縦書きに対応できないときの対策
AI-OCRで縦書きに対応できない際は、1文字ずつ帳票の読み取り枠を作成し、1文字ずつ読み取らせる回避方法があります。また、別の対策としてはBPOサービスやオペレーターによる修正、またはサービスで用意されているチェック機能によってその場所だけ重点的にチェックするなどが考えられます。
自社で使用している書類でどれくらい縦書きがあるのかを確認し、数や文字数が多いようであればBPOとセットになっているサービスを活用しましょう。
100%の文字認識は難しい
前述したように、AI-OCRは通常のOCRと比較して高い精度で文字認識できますが、それでも100%の精度は難しいのが現状です。もちろん学習により精度は向上しますが、AIも人間のように画像の文字を誤認することもあるでしょう。
文字認識精度が低いときの対処法
AI-OCRには、AI-OCRが誤認識した文字のチェックや、修正作業が外注できるサービスも多く存在するため、より精度を高めたい場合はそのようなサービスの利用も検討してください。
また、検知精度を向上させるために間違った箇所の学習機能や単語登録機能があります。それらもうまく活用し、精度が上がってきたらアウトソース作業を減らすといった運用も検討してみてください。
必要な情報の抽出・活用には一手間必要
AI-OCRで情報の抽出し、抽出したデータの活用するためには、認識した文字をシステム連携によりつなぎ込む必要があります。
また、AI-OCRは次のようなケースでは効果を発揮しづらいです。
- 利用している帳票の種類が多く、取り扱う帳票のレイアウトがバラバラすぎる場合
- 月内で取り扱う帳票の枚数が少ない場合(目安100枚以下)
- 認識精度が100%ではないと困る場面
枚数が少ない場合はそもそも自身で転記した方がコストパフォーマンスがよく、認識精度が重要な場面では認識に間違いが起こる可能性のあるAI-OCRを活用するとかえって二度手間になってしまう可能性があります。
情報を抽出・活用しにくい場合の対策
AI-OCRでの読み取り後には、RPAと連携させることで関連業務を含めて業務効率化が可能です。RPAとは、人がパソコンで日々行う定型的な作業を自動化できる技術のことです。AI-OCRをRPAと連携させると、データ化された情報を別のシステムへ転記したり、別のファイルへ統合したりといった作業も自動化できます。
自動化させることで、一連の業務をまとめて効率化できるのはもちろん、転記の際に起こりやすいヒューマンエラーも防げるようになるでしょう。

また、取り扱う帳票のレイアウトがあまりにもバラバラすぎる場合は、帳票のフォーマットをある程度統一できるように業務フローの整備が必要です。そして、帳票に使用する文字のフォントも調整することで、AI-OCRに読み取らせやすい帳票にすると、さらに導入効果を発揮できます。必要に応じてデータ入力代行業者を使って手書き帳票をデータに起こし、過去の手書き書類を利用することでペーパーレス化を実現できるでしょう。
AI-OCRで読み取りを効率化しよう
AI-OCRはOCRにAIの技術を搭載し、精度を高めたシステムです。従来のOCRと異なり、非定型の文書を読み取ったり文脈を考慮してテキスト化したりできます。
AI-OCRの選定は、読み取りの精度はもちろん、多言語対応や外部システムとの連携などをふまえての検討が大切です。またAI-OCRは、OCR以上にコストがかかりやすいため、無料トライアルやデモを利用して使用感を事前に確かめるようにしましょう。
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