SDGsとは?17の目標・169のターゲット、前身のMDGsや日本の取り組みも紹介

公開日:

メディアで見かけることが増えたSDGsとは何かご存知ですか?世界中で貧困や飢餓、人種や性別による差別など、地球規模のさまざまな問題を解決するため、国際社会共通の目標として人類が解決して行くべき内容として国連で採択されたのがSDGsです。本記事では、SDGsの17の目標と169のターゲットを解説し、前身のMDGsや日本における政府や企業の取り組み事例も紹介します。

SDGsとは?17の目標・169のターゲット、前身のMDGsや日本の取り組みも紹介

SDGsとは

SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、2015年9月の国連サミットで採択されたアジェンダです。2015年から2030年までの長期的な視野に立って、国際社会共通の目標として取り組むべき内容が17の項目に整理されています。

SDGsの指針

SDGsの指針として挙げられるのが「誰一人取り残さない(no one will be left behind)、貧困のない持続可能な社会を、2016年〜30年で達成することを目指す」というものです。現在、抱えている貧困や飢餓などの多くの問題を解決し、持続的な安心安全社会を作り上げることを目指しています。

前身はMDGs

SDGsは、従来のMDGsという目標に代わるものとして作られました。では、MDGsとはどういったものでしょうか。

MDGsとは、2000年に国連サミットで採択された「ミレニアム開発目標(Millennium Development Goals)のことで、2015年までに到達すべき目標を、8つの項目と21のゴールとしてまとめたものです。

8つの項目は以下となります。

  • 極度の貧困と飢餓の撲滅
  • 普遍的初等教育の達成
  • ジェンダーの平等の推進と女性の地位向上
  • 乳幼児死亡率の削減
  • 妊産婦の健康の改善
  • HIV/エイズ、マラリアその他の疾病の蔓延防止
  • 環境の持続可能性の確保
  • 開発のためのグローバル・パートナーシップの推進

特に途上国における多くの問題を解決する原動力となり、2000年からの2015年までの15年間では大きな成果をあげています。一方で、MDGsの達成状況を国・地域・性別・年齢・経済状況などから分析すると、様々な格差や課題が浮き彫りになりました。

それは、"取り残された人々"の存在。SDGsでは”誰ひとり取り残さない”ことを重要な柱として据え、持続可能な社会を実現していくことを目指すとしているのです。

SDGsの目標とターゲット

持続可能な社会を実現していくために、SDGsにおいては、17の目標と169のターゲットが掲げられています。貧困をなくす、ジェンダー平等を実現する、産業と技術革新の基盤をつくる、気候変動に具体的な対策を、などの17項目について、具体的に実現すべき目標が示されているのが169のターゲットです。

SDGsの目標17

SDGsには17の項目に分けられた目標が設定されています。以下では、それぞれの目標を細かく見ていきましょう。

1. 貧困をなくそう

世界中のあらゆる場所での子供の貧困などさまざまな形態のすべての貧困をなくすこと。

2. 飢餓をゼロに

世界中のあらゆる飢餓をなくし、食料の安定供給を可能とする。さらに持続可能な農業を推進する

3. すべての人に保健と福祉を

年齢に関係なくすべての人の健康を実現すること、そして福祉を推進する

4. 質の高い教育をみんなに

すべての人に対して質の高い教育を実現する。また生涯学習の機会を提供する

5. ジェンダー平等を実現しよう

ジェンダー平等の実現と、すべての女性と女児のエンパワーメントの実現をはかる

6. 安全な水とトイレを世界中に

世界中のすべての人々に安全な水と、衛生的なトイレ環境の提供を実現する

7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに

すべての人に手ごろで信頼できて持続可能な近代的エネルギーを提供する

8. 働きがいも経済成長も

すべての人のための持続的かつ包摂的で持続可能な経済成長と、生産的な雇用とディーセントワークを実現する

9. 産業と技術革新の基盤をつくろう

強靭なインフラを整備するとともに包摂的で持続可能な産業化を推進する。また、技術革新をさらに拡大する

10.  人や国の不平等をなくそう

国家内および国家間における人や国による差別や不平等の解消を実現する

11.  住み続けられるまちづくりを

人々の住む都市や居住地をより安全かつ強靭で持続的に住めるものにする

12. つくる責任 つかう責任

消費するだけでなく、持続可能な消費と生産のバランスのとれたパターンを実現する

13. 気候変動に具体的な対策を

異常気象などの気候変動に対応するための対策を緊急に実施する

14. 海の豊かさを守ろう

海洋と海洋資源を持続可能な形で保全し、永続的に利用できるようにする

15. 陸の豊かさも守ろう

陸上生態系の持続可能な形での保護や利用、また砂漠化の防止や森林の保護などを行う。また、生物多様性の維持についても実現する

16. 平和と公正をすべての人に

平和で包摂的な社会の実現を目指すとともに、すべての人が司法へのアクセスを利用できるようにし公正さを確保する

17. パートナーシップで目標を達成しよう

持続可能な開発を行うためにグローバルパートナーシップの強化を実現する

SDGsのターゲット

大きく17項目に分けられたSDGsの目標は、それぞれ詳細なターゲットが設定されています。ターゲットは、実に169もの項目にわたる膨大なものです。

169項目にわたるSDGsのターゲットは、17項目の指針について、具体的に実現すべき目標を記載したもの。たとえば、貧困については「2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。」などのターゲットが設定されています。