台風〇〇号の名前・名称はどう決まる？全140の命名規則 | 2号ヌーリ＆3号シンラコウ

台風の名前はどう決まる？

そもそも台風の名前はどのように決まるのでしょうか。最初はアメリカが英語の人名を台風の名前としてつけていました。

その後北大西洋と南シナ海で発生する台風に関する各国の政府間組織である台風委員会が組織され、平成12年から台風委員会の加盟国が提案した名前をつけるようになったのです。

環太平洋の国々が台風の名前のリストを作成

台風委員会に属している国は日本を含め14か国となっています。

これらの国々がそれぞれ台風につける名前を提案し、リストを作成します。

台風の名前の数は140個

台風委員会がそれぞれ提案する名前の数はなんと140もあります。

発生順にあらかじめ用意された140の名前を順番に名付けていき、140の台風が発生するとリストの最初に戻ります。

台風は1年に平均して25.6個発生するため、だいたい5年間で140の台風の名前をすべて使用します。同じ名前の台風を聞くことがあるのは、このためなのですね。

2020年の台風の名前は？

2020年5月に台風1号の「ヴォンフォン」が発生しました。「ヴォンフォン」はマカオの言葉で、スズメバチを意味します。これから発生する台風は、2号「ヌーリ」＆ 3号「シンラコウ」と名前がつく予定です。

2019年の台風の名前は？

2019年も8月から台風が本格的に発生しはじめています。台風の名前の一部は次のとおりです。

台風番号は登録番号のため、台風〇〇号を指すものではありません。

ユニークな台風の名前の例

台風の名前というと一見して何を指しているのかわからないものも多いですよね。以下ではそんな台風の名前の中でも特にユニークなものについて紹介します。

ソウデル

ソウデルとは台風番号79号の名前で、ミクロネシアの提案でリストに掲載された名前です。

ミクロネシアの伝説に登場する首長名に由来しており、ソウデロアと呼ばれることもあります。

コーニー

コーニーは台風番号81番の名前で、韓国の提案でリストに掲載された名前です。

コーニーとは白鳥のことで、発音は一般的ではないものの、空や天候に関連する名前が多いリストの中では特に親しみやすさを感じやすい名前です。

ヤギ

ヤギは台風番号19番の名前で、日本の発案でリストに掲載された名前です。

もともと山羊座を由来として提案された名前であり、日本人にとっては親しみやすい名前となっています。

台風の名前は各国が出し合ったリストから

台風には番号の他にユニークな名前がついています。こうした名前は台風委員会に所属する各国が提案したものであり、140の名前がリストに用意されています。

こうした名前はそれぞれの国の文化や風土を表していることもあるので、気になる名前は調べてみるのも面白いですよ。

ハリケーンにも人名が付けられており、別の命名規則によって運用されているためぜひチェックしてみてください。