十二支の意味や由来 | 干支・十干との違い - 2020年は子(ねずみ)

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十二支(じゅうにし)は、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12種で、暦や方角などを表すのに使われてきました。身近な動物を当てはめたものが知られており、2020年(令和2年)は「子(ねずみ)」年です。近年は干支(えと)と混同されることが多いものの、十二支と干支は異なります。十二支の意味や由来、干支・十干との違いを解説します。
十二支の意味や由来 | 干支・十干との違い - 2020年は子(ねずみ)

十二支とは・由来

十二支(じゅうにし)は、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12種からなり、十干(じっかん)と組み合わせて、60種からなる「干支(えと)」として暦や時刻、方角を表すときに用いられてきました。

日本では一般的に、ねずみ、うし、とら……と12の動物を当てはめたものが知られており、年賀状のデザインや、生まれ年を表現するときなどに用います。

十二支はなぜ動物に?

十二支に動物を当てはめるのはなぜなのでしょうか。「覚えやすいように身近な動物を当てはめた」など諸説あるものの、順番はある逸話に由来するといわれています。

「神様は昔、1月1日に神様の元へどれだけ早く集まれるか動物たちにレースをさせました。レースに基づいて、十二支の種類と順番が決定された」という話が知られています。レースの内容は物語によって多少異なりますが、大まかには次のような趣旨です。

  • 一番乗りしようとしたウシの背中からネズミが素早く降りて一位を奪った
  • イヌとサルがケンカしながら順位を争った
  • ネコはネズミに騙されてレースの日程を間違えた

3つ目の物語は、「十二支にネコがいない理由」ともされています。

十二支の読み方と覚え方

十二支の各字の読み方と順番、当てはめる動物は次のとおりです。

  1. 子=ね=ネズミ
  2. 丑=うし=ウシ
  3. 寅=とら=トラ
  4. 卯=う=ウサギ
  5. 辰=たつ=リュウ(ドラゴン)
  6. 巳=み=ヘビ
  7. 午=うま=ウマ
  8. 未=ひつじ=ヒツジ
  9. 申=さる=サル
  10. 酉=とり=トリ
  11. 戌=いぬ=イヌ
  12. 亥=い=イノシシ

順番の覚え方は、「ね、うし、とら…いぬ、い」と漢字の読みを繰り返すとよいでしょう。ただし十二支の漢字は現在の各動物を表す漢字とほとんど異なりますし、読み方も亥が「イ」と読んでイノシシのことを指している、など少しずつ異なるので注意が必要です。

十二支の意味

十二支はもともと、紀元前の中国で暦などを表すために使われ始めたといわれています。十二支に動物を当てはめた結果、それぞれの字には、幸せを願うさまざまな意味がこめられています。

各字=動物について、見ていきましょう。

十二支の動物の意味

子(ね)は、十二支の一番目の動物でネズミのことを指します。ネズミは繁殖力が高く、つがいがそろえばあっという間に何十匹、何百匹にも繁殖します。よって、子宝の象徴となることも多い動物で、ネズミ=子孫繁栄の意味がこめられています。

丑(うし=牛)は昔から、食用というよりも生活のパートナーでした。重い荷物を運んだり畑を耕したりと生活の中に欠かせない動物だったのです。ウシは力強さの象徴であり、粘り強さ、誠実さを表すとされています。

寅(とら)とはトラのこと。トラは勇猛果敢な動物です。また決断力や才覚といった意味も込められています。

卯(う)はウサギ。ウサギはおとなしく、穏やかなイメージがあります。このことから安全の象徴としての意味を持っています。さらにその跳躍力から飛躍、向上という意味も持ち合わせています。

辰(たつ)は龍・ドラゴンのことを指します。十二支の中では唯一空想上の生き物ですが、東洋では龍は生活に密接なモチーフでした。中国では古代から龍は権力の象徴とされており、日本もその影響を受けています。ここから辰は権力の意味合いを持っています。

巳(み)はヘビのこと。ヘビは脱皮を繰り返して成長するため、世界で「永遠」や「生命」、また「再生」の象徴にもなっています。

午(うま)はウマ=馬を表します。ウマもウシと同様に生活に欠かせない大切なパートナーでした。ウマは健康や豊作を象徴する十二支の一つです。

未と書いてヒツジ。ヒツジは動物の中でも群れで生活することを好む生き物です。よって十二支の中でも家族安泰の象徴とされています。

申はサルを指します。サルは知能が高く、神の使いであると信じられてきました。よって、サルは賢者を象徴する動物となっています。

酉はトリ、特にニワトリのことを指します。トリは「取り込む」ことにつながります。酉の字をあてた「酉の市」という商売繁盛のためのお祭りが各地であるように、商売繁盛の象徴として扱われます。

戌(いぬ)はイヌのこと。イヌもウシやウマと並んで、古くから生活をともにしてきました。イヌは特に主人に忠実に従うことから、忠義の象徴という意味が込められています。

亥(い)とはイノシシのこと。イノシシの肉は昔から万病に効くと考えられており無病息災を象徴します。また、猪突猛進という言葉があるとおり、一途で情熱的なイメージもあわせもっています。

なお、日本では亥=イノシシですが、中国ではイノシシではなくブタを指します。

十二支と方位・時間

現代では年を表す十二支ですが、もともとは方位や時間を示すために使われていました。

昔の日本では十二時辰という十二支を使った時間表記を用いていました。基準になる時刻を正刻として、その時間の前後一時間を十二支の名前を付けて呼んでいたのです。たとえば、12時のことを「正午」といいますが、これは「午の刻」の「正刻」のこと。また11時から13時までが午の刻として扱われます。

さらに、北を「子の方角」、南を「午の方角」として、360度を12個に分けて方角を表していました。たとえば、「丑の方角」は真北にあたる子の方角から30度進んで北北東のことを指します。

十二支と干支の違い

十二支(じゅうにし)は、紀元前中国から暦や方角を表すのに用いられてきた12の漢字で、各字に12の動物を当てはめています。2020年は「ねずみ年」。近年は、これを干支(えと)ととらえることが増えましたが、十二支と干支は本来異なります。

十二支は十干(じっかん)とあわせて60の干支を構成するためです。

十干とは

十二支と干支の違いを知るためにはまず、十干について理解する必要があります。

十干は中国の五行思想から発生した考え方で、木、火、土、金、水の5つをそれぞれ兄(え)と弟(と)の2つにわけて計10の要素を作り漢字を当てています。それぞれの組み合わせは次のとおりです。

木の兄=甲/木の弟=乙
火の兄=丙/火の弟=丁
土の兄=戊/土の弟=己
金の兄=庚/金の弟=辛
水の兄=壬/水の弟=癸

十二支と干支の違い

十二支は12、十干は10にわかれています。十二支と十干を組み合わせたのが干支です。

たとえば、1年目を十干で「甲」、十二支で「子」の年とするなら、干支は「甲子(きのえね)」。2年目は十干で「乙」、十二支で「丑」、干支は「乙丑(きのとうし)」、のように進みます。十干と十二支の組み合わせは10と12の最終公倍数である60パターン存在するため、干支は60で一周します。

なお、60歳のことを還暦(かんれき)と呼びますが、これは60年で干支が1周してまた自分の生まれた干支に戻ったことを意味します。

2020年の十二支は

では、2020年の十二支は何でしょうか。年賀状の絵柄などで見かけますが、2020年の十二支は「子(ね=ねずみ)」です。十二支の1番目、最初の年でもあります。

干支では庚子(かのえ・ね)の年に相当し、60番中37番目に当たる年です。ちなみに、翌2021年は丑(うし)の年です。

十二支は生活や文化に根ざすもの

十二支(じゅうにし)は、ふるくから暦や方角などを表すために使われてきた12の漢字です。「子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)」と、身近な動物を当てはめて、年を表すのが一般的。年賀状でもおなじみです。

近年は、干支(えと)といえば十二支を指すことが増えましたが、本来は別物。十二支と、五行思想に基づく十干(じっかん)とを組み合わせた60種が干支です。2020年は、十二支だと「子=ねずみ」、干支だと「庚子(かのえ・ね)」の年です。

なお、中国では、亥=ブタ。ほかにも、チベットやタイではウサギの代わりにネコが入っていたり、モンゴルではトラではなくヒョウが入っていたりと、国や地域によって十二支の動物は異なります。

そうはいっても、十二支はアジア圏で広く使われている考え方で、各国の文化や生活習慣に関係しています。それぞれの字・動物にこめられた願いや意味を調べても、楽しいかもしれません。