人事管理システムのシェア・市場規模 一番選ばれている人気サービスは総務人事奉行ｉクラウド
人事管理システムには多くの種類があり「どれを選べばいいか」迷いますよね。後から知ったサービスの方が適していることもよくあります。導入の失敗を避けるためにも、まずは各サービスの資料をBOXILでまとめて用意しましょう。
⇒【料金・機能比較表つき】人事管理システムの資料をダウンロードする（無料）
人事管理システムの種類や選び方の詳細は、人事管理システム比較・選び方まとめ記事で解説しています。人事管理システムを詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
目次を閉じる
人事管理システムのシェア率
人事管理システムの導入に携わった1,595人を対象にBOXILが独自アンケート※1を実施し、導入した人事管理システムを尋ねました。
シェアが最も多かったのは、総務人事奉行ｉクラウドで7.90%。
その後にマネーフォワード クラウド人事管理が7.27%、ジョブカン労務HRが6.33%、カオナビが5.89%、SmartHRタレントマネジメントが5.08%、freee人事労務が5.02%、タレントパレットが4.70%、ジンジャー人事労務が4.39%、HRBrainが4.01%と続きます。これら9社で全体の50.59%を占めていました。
※調査概要：インターネット調査にて人事管理システムの導入に携わった全国20〜60代の1,595人へ実施。本調査の期間は2025年7月12日～15日。本アンケート結果は小数点以下任意の桁を四捨五入しており、合計が100%にならない場合がある
口コミ・ユーザー満足度も必ずチェックしよう
人事管理システムの選定では、実際の導入企業による口コミやユーザー満足度も重要です。自社に合ったサービスかどうか、現場の意見・評判をもとに比較することが大切です。
人事管理システム シェア率TOP9の口コミ・満足度解説
シェア率の高い9サービスはなぜ選ばれているのか。BOXILに寄せられた口コミやサービスの特徴をもとに解説します。
総務人事奉行ｉクラウドは、あらゆる総務人事業務を自動化し、生産性の向上を目指す人事管理システムです。社員情報管理では50種類1,100個を超える管理項目で情報を一元管理でき、組織改編に合わせて履歴が自動で記録される組織情報管理機能も搭載。所属や単価などの情報は履歴管理でき、用意されたフォーマットやパターンを選ぶだけで労働者名簿や在職証明書、組織構成図などを自動作成できます。
人事異動や組織改編、労働契約更新などの定期的業務を自動化し、異動や昇格に伴う辞令はワンクリックで自動発行。さらに、奉行クラウドシリーズとの連携で給与業務や勤怠管理業務にも社員情報を活用できるため、総務人事業務における紙やExcel管理をなくし、業務の標準化と属人化の解消を実現します。
マネーフォワード クラウド人事管理 - 株式会社マネーフォワード
マネーフォワード クラウド人事管理は、従業員や組織の情報を一元化できる人事管理システムです。入退社や異動の手続き、組織構造の変更・管理、カスタム項目の設定などの機能を搭載しており、履歴管理や基準日の指定も可能です。入社時と在籍時の従業員情報の提出依頼・収集がWeb上で簡単にでき、収集フォームは集めたい情報に合わせてカスタマイズできます。
従業員の基本情報から企業独自の項目までまとめて管理でき、過去履歴の自動作成や未来の情報も事前に登録できるため、当日の更新作業が不要になります。さらに同社の他シリーズと連携すれば給与計算や勤怠管理、社会保険に関する情報もまとめて管理できます。
ジョブカン労務HRは、すべての従業員情報を一元管理し、労務業務を自動化・効率化するソリューションです。クラウドで従業員情報を一元管理し、社会保険・労働保険の手続きは帳票作成から提出まで対応しています。情報の入力・更新が必要な時は、ワンクリックで従業員に入力依頼を行え、従業員はスマートフォンやPCからマイページにログインして簡単に情報入力が可能です。
書類作成機能では、システム上の事業所・従業員情報が自動で反映された形で人事・労務書類を作成でき、電子契約にも対応しているため書類作成から契約締結までオンライン上で完結できます。年末調整機能も備えており、従業員からの情報収集を簡単なアンケート形式で行い、必要書類を自動作成することで管理者・従業員双方の負担を軽減します。
カオナビは、顔写真を用いて直感的に人材情報を把握できるタレントマネジメントシステムです。優秀人材の適材配置や能力・スキルなどの社員情報を、顔写真を見ながら管理できるのが特徴で、人事や現場のマネージャー、経営者と社員の個性を共有することで社内コミュニケーション活性化や離職率低下につながります。目標管理や360度評価など人事評価機能も備えており、効率的な評価運用が可能です。
基幹システム、Excel、紙などに散らばっている人材情報を一元管理でき、これらを可視化・分析して組織の人材配置、人材育成、評価を行うことで人的資本経営や人事・労務DXを推進します。多機能でありながら直感的な操作性で使いやすく、専任サポートが導入後も徹底的にフォローするため、使いこなしや定着までしっかりサポートしてくれます。
SmartHRタレントマネジメント - 株式会社SmartHR
SmartHRタレントマネジメントは、採用管理やスキル管理、育成まで管理できるタレントマネジメントシステムです。テンプレートを用いて全社・組織別の名簿を簡単に作成でき、顔写真・名前・部署・資格といった情報を名簿に加えて人材データベースとして活用可能です。
「アルバイト」「店舗別」「部署別」「資格保有者」などの細かい条件に応じた名簿を、必要な情報のみをピックアップして作成でき、作成した名簿は権限を与えた人のみが閲覧可能なため安全に共有・公開できます。さらに、組織診断機能では最短で導入したその日から実施でき、エンゲージメントサーベイ、人事評価制度の理解度チェックサーベイ、キャリアサーベイ、ハラスメントサーベイなど多数の目的別テンプレートが用意されています。
freee人事労務は、クラウド型の人事管理システムで、入退社手続きや勤怠管理、給与計算など人事労務業務を一気通貫でデジタル化できるのが強みです。
特徴的なのは、過重労働や法令違反を防ぐbotを搭載している点で、「従業員ごとの勤怠状況」と「社内規定や労働基準法・36協定」を自動で照らし合わせ、必要に応じてアラートを出します。他システムとの連携も充実しており、会計システムや勤怠システムとのAPI連携はもちろん、勤怠情報のCSV出力も可能です
タレントパレット - 株式会社プラスアルファ・コンサルティング
タレントパレットは、採用管理から最適配置、育成、評価、離職防止まで一気通貫でサポートするタレントマネジメントツールです。スキルや適性、意欲などの人材情報を集約し、異動や要員計画のシミュレーションが可能で、人材データの集約からデータを活用した科学的人事までサポートします。
リアルタイムに組織の状態をモニタリングでき、満足度調査をはじめとした各種サーベイにより組織の状態を可視化。パネルやヒートマップなど多様なアウトプットでデータを見える化し、国際基準ISO 30414に準拠した人的資本の開示にも対応しています。MBOや360度評価、OKRなど、会社ごとの評価制度に合わせて柔軟にカスタマイズ可能で、評価シートの設計や承認フローも簡単に設定でき、現場の運用負担を軽減します。
ジンジャー人事労務は、人事関連の情報を一元管理できるタレントマネジメントサービスです。人事データをリアルタイムに可視化し、入退職の推移、役職や年齢の構成比、パフォーマンスをいつでも簡単に確認できます。マスタや項目のカスタマイズが可能で、企業独自の項目を自由に追加でき、レイアウト変更も可能です。
顔写真表示による直感操作で組織改編をシミュレーションでき、過去〜未来の組織図を出力する機能も備え、戦略人事をサポートします。
雇用契約書や労働条件通知書などの入社手続き書類をペーパーレス化し、印刷や郵送、確認などにかかる工数やコストを削減。統合型データベースを採用しているため、登録された従業員情報は勤怠管理・給与計算などのジンジャーサービスに自動連携され、複数のマスタに更新をかける必要がなく、1回の更新で済む点が大きな魅力です。
HRBrainは、人事や現場が使いやすいタレントマネジメントシステムです。「人材データ管理」「配置」「人材育成」「人事評価」など多くの業務を効率化し、蓄積したデータをもとに「組織分析」が可能。活躍人材の可視化や人材抜擢など効果的な戦略人事を実現します。
モジュール式のサービス提供により、自社に必要な機能だけを選んで自由に組み合わせて導入できる柔軟性があり、人事評価、スキル管理、組織サーベイ、360度評価、労務管理など各サービスを単体利用またはフルセットで活用可能。他社の人事システムや勤怠・給与システムともシームレスにデータ連携でき、既存ツールとの併用もスムーズです。
シェア率だけでなく機能で比較しよう
人事管理システムを選ぶ際には、「基本的な人事情報管理」「評価管理」「タレントマネジメント」「労務管理連携」「セキュリティ対策」「カスタマイズ性」など、自社の人事業務の課題や組織規模に合った機能を比較することが重要です。
また、既存システムとの連携のしやすさや、操作性、データ移行のサポート体制なども重要なポイントです。無料トライアルやデモを活用して、実際の使い勝手を確認した上で、長期的に活用できるシステムを選定することをおすすめします。
