【30秒でわかるこの記事のポイント】
・勤怠と工数を別々に管理すると、差分の修正と原価集計に時間がかかりやすい
・勤怠時間との差分チェックがあるか、予実管理や原価算出まで踏み込めるかで選ぶ
・標準搭載型は「楽楽勤怠」、連携型は「TeamSpirit 勤怠」がおすすめ
\ 【限定特典】Excelで編集できる比較表つき/
工数管理機能がある勤怠管理システムの比較表
工数管理に対応する勤怠管理システム7製品を、提供形態と工数関連の機能、初期費用と月額で比較しました。
| 製品名 | 工数機能の提供形態 | 案件・プロジェクト別の工数入力 | 勤怠時間との差分チェック | 予実管理 | 人件費・原価の算出 | 工数データの出力・連携 | 初期費用 | 月額(最安プラン) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 楽楽勤怠 | 標準 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | CSV | 要問い合わせ | 30,000円 |
| COMPANY勤怠管理 | 標準 | ◯ | ◯ | 要問い合わせ | ◯ | CSV | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| KING OF TIME | 標準 | ◯ | 要問い合わせ | ◯ | — | CSV・API | 0円 | 300円/人 |
| マネーフォワード クラウド勤怠Plus | 上位プラン | ◯ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | — | CSV・API | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| e-就業OasiS | オプション | ◯ | ◯ | ◯ | 要問い合わせ | CSV | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| TeamSpirit 勤怠 | 同シリーズ別製品 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | CSV・API | 要問い合わせ | 24,000円 |
| HRMOS勤怠 | 同シリーズ別製品 | ◯ | ◯ | ◯ | — | CSV | 0円 | 0円(登録人数30名以下) |
たとえば、勤怠と工数を1つの契約で完結させたいなら「楽楽勤怠」や「COMPANY勤怠管理」、原価計算まで自動化したいなら「TeamSpirit 勤怠」が候補です。乗り換えを検討している場合は、現在の勤怠データを移行したうえで工数機能を使い始められるか、移行支援の有無もあわせて確認しましょう。
勤怠管理システムの工数管理機能とは
勤怠管理システムの工数管理機能とは、出退勤の打刻と同じシステム上で、案件やプロジェクトごとの作業時間を記録し、勤怠データと突き合わせて集計・分析する機能です。
専用の工数管理ツールとの大きな違いは、打刻で確定した勤務時間を基準に工数を照合できるため、ずれが起きにくい点にあります。勤務時間の枠内に案件別の時間を配分する設計のため、月末に勤怠と工数を突き合わせる作業を減らせます。
ただし、工数機能の対応範囲は製品によって差があります。差分チェックまでの製品もあれば、予実管理や原価の算出まで踏み込む製品もあるため、自社がどこまで求めるかを先に整理することが大切です。
工数管理機能でできること
勤怠管理システムの工数管理機能で扱える内容は、次の5つに整理できます。
- 案件・プロジェクト・タスク別の作業時間の入力(日次または週次)
- 勤務時間と工数合計の差分チェック(アラート表示、または不一致のまま締めさせない制御)
- 予定工数と実績工数を比べる予実管理
- 標準単価と工数から人件費・原価を算出し、グラフで可視化
- 会計・販売管理・プロジェクト管理ツールとのCSV連携・API連携
5つすべてに対応する製品は多くありません。「差分チェックまで」の製品と「予実・原価まで」の製品に分かれると考えると、自社に必要な機能の深さを判断しやすくなります。
専用の工数管理ツールとの違い
専用の工数管理ツールやプロジェクト管理ツールは、WBSやガントチャート、タスク単位の進捗管理に強い一方、勤怠との整合は連携設定に左右されます。一方、勤怠管理システムの工数機能は、勤務時間の枠内で工数を配分する設計のため、労働時間と工数が一致した状態を保ちやすいのが特徴です。
プロジェクトの進捗管理が主目的なら専用ツール、労務と原価の整合が主目的なら勤怠管理システムの工数機能が候補になります。両方が必要な場合は、勤怠管理システムと専用ツールを連携させる構成も選択肢の1つです。
日報機能との違い
日報機能は業務内容や成果、課題を報告して共有するための機能で、工数管理機能は案件別の作業時間を記録して分析するための機能です。目的が「報告と共有」か「時間の分析」かで役割が分かれます。
作業内容の文章報告や上長のコメントまで残したい場合は、日報機能を備えた製品が候補です。日報機能がある勤怠管理システムは、以下の記事で比較しています。
※(「勤怠管理 日報」記事のURLを公開後に設定)
勤怠と工数を別々に管理する課題
勤怠はシステムで管理し、工数はExcelや別ツールで管理していると、時間の記録が2か所に分かれ、締めのたびに突き合わせが必要になりがちです。別々に管理することで起きやすい課題として、次の3点が挙げられます。
勤務時間と工数の合計が合わず月末に修正が発生する
月末にまとめて入力される工数は記憶頼みになりやすく、打刻で記録した勤務時間と合わないケースが少なくありません。休憩を引き忘れた工数や、切りのよい時間に丸めた工数が混ざると、プロジェクトマネージャーが1人ずつ確認して修正を依頼する作業が発生し、工数実績の確定が遅れます。
厚生労働省のガイドラインでは、自己申告で労働時間を把握する場合、申告と実態が合っているかを必要に応じて調べることが使用者に求められています※。勤怠と工数がずれたまま残っていると、どちらが実態なのかを後から判別できない恐れがあります。
※出典:厚生労働省「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン」(2026年9月14日閲覧)
案件別の原価と採算が翌月まで分からない
工数を月次で集計する運用では、案件ごとの原価は翌月にならないと確定しません。赤字に傾いている案件に気づくのが遅れた場合、人員の整理や見積もりの見直しが後手に回ってしまう可能性があります。
見積もり時の予定工数と実績工数を比べる仕組みがなければ、どの工程で見積もりが甘かったのかも分かりません。次の案件の見積精度が上がらないまま、同じ工程で赤字を繰り返す状態が続きがちです。
稼働報告や原価計算のためのデータ加工に時間がかかる
勤怠データと工数データを別々に出力し、突き合わせてから客先向けの稼働報告書や原価計算用のデータを作る作業は、月次の集計を担う経理・管理部門とプロジェクトマネージャーの双方に負担がかかります。客先ごとにフォーマットが異なる稼働報告書を手作業で作ると、企業や件数によっては集計後の作業に多大な時間を要するケースがあります。
転記の過程でミスが起きやすいうえ、修正のたびに勤怠とExcelの両方を直す二重管理も残る状況です。数字の信頼性が下がれば、経営会議で「この案件は本当に黒字なのか」という問いにも答えにくくなります。
工数管理に対応する勤怠管理システムの2つのタイプ
工数管理に対応する勤怠管理システムは、工数機能の提供形態で「標準搭載・オプション型」と「同シリーズ連携型」に分かれます。タイプによって費用と導入の手順が変わるため、先にどちらが自社に合うかを決めてから製品を比べましょう。
標準搭載・オプション型
勤怠の日次画面で案件を選び、そのまま工数を入力するタイプです。契約も画面も1つで完結し、勤務時間との差分チェックも同じシステム内で行えます。
提供条件は、標準機能・上位プラン・オプションの3つに分かれます。たとえば「楽楽勤怠」、「COMPANY勤怠管理」、「KING OF TIME」は標準機能として、「マネーフォワード クラウド勤怠Plus」は上位プランで、「e-就業OasiS」はオプションとして工数機能を提供しています。標準機能の製品でも、案件マスタの持ち方や差分チェックの有無は異なるため、機能の中身まで確認が必要です。
同シリーズ連携型
同じベンダーの勤怠製品と工数製品を連携させるタイプです。たとえば「TeamSpirit 勤怠」とTeamSpirit 工数、「HRMOS勤怠」とHRMOS日報の組み合わせが該当します。
工数管理が独立した製品として提供されるため、予実分析や原価管理など対応する機能の範囲で標準搭載型を上回る場合があります。一方で契約と費用は2本立てになり、設定も2つの製品で行う必要があります。すでに同シリーズの勤怠管理システムを使っている企業なら、工数製品の追加だけで済むため導入しやすい選択肢です。
工数管理に対応する勤怠管理システムの選び方
工数管理に対応する勤怠管理システムは、次の6つの観点で絞り込みましょう。
- 工数機能は標準搭載か、オプション・別製品か
- 勤怠時間と工数の差分を自動でチェックできるか
- 案件の予実管理と原価の算出に対応しているか
- 打刻画面やスマートフォンから工数を入力しやすいか
- 会計・販売管理・プロジェクト管理と連携できるか
- 稼働報告書や原価計算用データを出力できるか
工数機能は標準搭載か、オプション・別製品か
同じ「工数管理対応」でも、標準搭載、有償オプション、上位プラン、同シリーズの別製品で総額と導入手順が変わります。月額だけでなく、初期費用や最低利用条件を含めた3〜5年の総コストで比較しましょう。
たとえば「楽楽勤怠」と「COMPANY勤怠管理」は標準機能、「e-就業OasiS」はオプション、「TeamSpirit 勤怠」は工数製品を別契約で組み合わせる形です。工数機能分の費用を確認してから判断してください。
勤怠時間と工数の差分を自動でチェックできるか
打刻した勤務時間と、入力した工数の合計が一致しない場合に、システム側で検知できるかを確認しましょう。アラートを表示するだけの製品と、不一致のままでは入力を完了できない製品があり、月末の修正作業の残り方が変わります。
たとえば「e-就業OasiS」は勤務時間と作業時間の合計が一致しないとエラーになり、TeamSpirit 工数は勤務時間と工数時間を自動で一致させる仕組みです。労働時間の実態把握の観点でも、ずれを放置しない設計は有効です。
案件の予実管理と原価の算出に対応しているか
見積もり時の予定工数と実績工数を並べて比べられるか、標準単価と工数から人件費や原価を自動で算出できるかを確認しましょう。案件の進捗を管理したいなら予実管理、採算を月の途中で把握したいなら原価の算出が必要で、両方を求める場合は2つとも対応する製品を選びます。
たとえば「楽楽勤怠」は工数集計から想定人件費の算出まで標準機能で行い、TeamSpirit 工数はオプションのプロジェクト原価管理で標準単価×工数の原価を自動計算します。「COMPANY勤怠管理」は、プロジェクト工数を原価計算用のデータとして出力できます。
打刻画面やスマートフォンから工数を入力しやすいか
見積もり時の予定工数と実績工数を並べて比べられるか、標準単価と工数から人件費や原価を自動で算出できるかを確認しましょう。案件の進捗を管理したいなら予実管理、採算を月の途中で把握したいなら原価の算出が必要で、両方を求める場合は2つとも対応する製品を選びます。
客先常駐や在宅勤務の従業員が、スマートフォンや客先のPCから入力できるかも確認したい点です。前日の内容をコピーする機能や、案件を選択式にする設定があると、日々の入力の負担を抑えられます。
会計・販売管理・プロジェクト管理と連携できるか
勤怠データは給与計算ソフトへ、工数データは会計や販売管理、プロジェクト管理ツールへと、連携先が分かれます。給与計算ソフトとの連携は多くの製品が対応する一方、工数データの連携先は製品によって差が大きい点に注意が必要です。
給与計算ソフトとの連携を重視する場合は、以下の記事も参考にしてください。
CSV出力のみの製品と、APIで外部システムに連携できる製品に分かれます。たとえば「KING OF TIME」や「マネーフォワード クラウド勤怠Plus」は公開APIを備え、TeamSpirit 工数は原価管理をシリーズ内で完結する仕組みです。
稼働報告書や原価計算用データを出力できるか
SESや受託契約で客先に稼働報告を出す企業や、原価計算に工数データを使う企業は、出力形式まで確認しましょう。勤怠と工数を1つのデータとして出力できれば、締め後の突き合わせと手作業のフォーマット変換を減らせます。
たとえば「COMPANY勤怠管理」はプロジェクト工数を原価計算用データとして出力でき、「楽楽勤怠」は案件別の工数と想定人件費をあわせて集計します。客先指定のフォーマットがある場合は、CSV出力後の加工をどこまで自動化する必要があるかも見ておくと安心です。
勤怠管理システムの選び方を詳しく知りたい方は、次の記事も参考にしてください。
【工数管理機能を標準搭載・オプション提供】おすすめの勤怠管理システム5選
勤怠管理システムの中で工数を入力できる製品を紹介します。1つの契約と画面で勤怠と工数を完結させたい会社向けの選択肢です。
楽楽勤怠
- 勤怠管理と工数管理を同じシステムで扱える
- プロジェクト・タスク単位の工数集計から想定人件費の算出まで標準機能で行える
- 実労働時間と工数の差分チェックに対応する
楽楽勤怠は、ラクスが提供する勤怠管理システムです。勤怠管理と工数管理を一元化し、プロジェクト・タスク単位の工数集計から想定人件費の算出、実労働時間との差分チェックまでを標準機能で行えます。
打刻はブラウザ、ICカード、共有ブラウザ、Slack、生体認証から選べます。打刻漏れやイレギュラーな打刻があるとアラートを表示し、従業員本人に訂正申請を促す仕組みのため、管理者が一件ずつ確認する手間を減らせます。
専任担当によるサポートを約3か月間受けられ、新規導入と乗り換えのどちらでも初期設定を相談しながら進められます。給与計算ソフトとの連携実績も豊富です。
楽楽勤怠の料金プラン・価格
| 初期費用 | 月額 |
|---|---|
| 要問い合わせ | 30,000円〜 |
月額にはシステム利用料、データバックアップ、バージョンアップ、サポートの費用が含まれます。オプション費用と打刻機器の購入費は別途かかります。
COMPANY勤怠管理
- 勤務実績と工数実績を1つの画面で入力
- プロジェクト別・従業員別の工数をグラフで表示し、労働時間の超過をアラートで通知する
- プロジェクト工数を原価計算用のデータとして出力
COMPANY勤怠管理は、Works Human Intelligenceが提供する大企業向けの勤怠管理システムです。勤務実績と工数実績を1つの画面で入力でき、複数のプロジェクトを掛け持ちする従業員の工数もプロジェクトごとに管理できます。
プロジェクト別・従業員別の工数はグラフで表示され、日々の労働時間を超えないようにアラートを出す設定も可能です。プロジェクト工数は原価計算用のデータとして出力され、手当が発生する特殊勤務の入力にも同じ画面で対応します。
グループ会社ごとに制度や働き方が異なる場合でも、1つのシステムで複数の勤怠ルールを運用できる点が特徴です。人事管理や給与計算などCOMPANYシリーズとの連携も前提に設計されています。
COMPANY勤怠管理の料金プラン・価格
| 初期費用 | 月額 |
|---|---|
| 要問い合わせ | 要問い合わせ |
初期費用と月額は、利用人数と構成に応じた個別見積もりです。
KING OF TIME
- 補助項目でプロジェクト別の工数を集計できる
- 人事労務・給与計算・データ分析まで同一料金に含まれる
- ICカード・顔認証・指静脈など多彩な打刻方法を拠点ごとに使い分けられる
KING OF TIMEは、ヒューマンテクノロジーズが提供する勤怠管理システムです。工数は補助項目として入力し、プロジェクト別に集計できます。勤怠管理に加えて、人事労務や給与計算、年末調整、データ分析までが1人あたり月300円の同一料金に含まれます。
打刻方法はICカード、顔認証、指紋、指静脈、GPS打刻から選べ、工場は顔認証、事務所はICカード、外回りはGPSといった使い分けが可能です。
連携サービスが豊富で、SmartHR労務管理やfreee人事労務、マネーフォワード クラウド給与など多くの給与・労務システムとつながります。公開APIを備えているため、工数データを外部システムへ渡す構成も組めます。
KING OF TIMEの料金プラン・価格
| 初期費用 | 月額 |
|---|---|
| 0円 | 300円/人 |
ICカードリーダーや顔認証の端末を購入する場合は、別途費用がかかります。
マネーフォワード クラウド勤怠Plus
- 上位プランで工数管理に対応し、勤怠と工数を同じシステムで管理
- ICカード、顔認証、GPS、チャットツールなど多様な打刻方法に対応する
- 公開APIでマネーフォワード クラウド給与や他社の人事システムと連携できる
マネーフォワード クラウド勤怠Plusは、マネーフォワードが提供する中堅・大企業向けの勤怠管理システムです。上位プランで工数管理を利用でき、プロジェクト別の作業時間を勤怠と一緒に管理できます。作業量や進捗をグラフで可視化できる点も特徴です。
打刻はWeb・アプリ、ICカード、GPS、専用端末、顔認証、SlackやChatworkとの連携、PCログイン連動から選べます。36協定のリアルタイム監視や勤務間インターバル、変形労働時間制にも対応します。
マネーフォワード クラウド給与との連携に加え、公開APIで他社の人事・タレントマネジメントシステムとの連携も可能です。
マネーフォワード クラウド勤怠Plusの料金プラン・価格
| 初期費用 | 月額 |
|---|---|
| 要問い合わせ | 要問い合わせ |
工数管理は上位プランのみで利用できるため、見積もりの際は工数管理を含むプランを指定してください。
e-就業OasiS
- 日報と工数実績のタブを切り替えて、勤怠と同じ画面で入力できる
- 勤務時間と作業時間の合計が一致しないとエラーになり、誤入力を防げる
- 自社固有のルールに合わせたカスタマイズ開発に対応する
e-就業OasiSは、ニッポンダイナミックシステムズが提供する勤怠管理システムです。日報と工数実績のタブを切り替えて入力する方式で、勤務時間と作業時間の合計が一致しないとエラーになるため、締め後に突き合わせる作業を減らせます。
100種類以上の勤務パターンを設定でき、固定勤務・フレックス勤務・時給勤務が混在する職場にも対応します。PCログの取得や残業時間のアラート通知も備え、勤務実態の把握に役立ちます。
導入前から専属スタッフが運用の相談と初期設定を担当するため、勤怠管理システムを初めて導入する会社でも運用を定着させやすい製品です。
e-就業OasiSの料金プラン・価格
| 初期費用 | 月額 |
|---|---|
| 要問い合わせ | 要問い合わせ |
初期導入費には運用の提案、環境設定、マスターデータの登録、管理者向けの教育支援が含まれます。工数管理、英語表示、SSO連携はオプションです。
【同シリーズの工数製品と連携】おすすめの勤怠管理システム2選
同じベンダーの工数製品と組み合わせて使う製品を紹介します。予実分析や原価管理まで深く行いたい会社、すでに同シリーズの勤怠管理システムを使っている会社向けの選択肢です。
TeamSpirit 勤怠(旧 チムスピ勤怠)
- 同シリーズのTeamSpirit 工数と連携し、勤務時間と工数時間を自動で一致させられる
- オプションのプロジェクト原価管理で、標準単価と工数実績から原価を自動計算できる
- 入退館やPCログなどの客観ログと打刻の乖離を検知できる
TeamSpirit 勤怠は、チームスピリットが提供する勤怠管理システムです。同シリーズのTeamSpirit 工数と組み合わせると、勤怠データと連動して勤務時間と工数時間を自動で一致させられます。工数の入力率を上げながら勤怠との整合も保ちたい会社向けの設計です。
TeamSpirit 工数のオプション「プロジェクト原価管理」を使うと、メンバーごとの標準単価と工数実績から原価を自動で計算できます。予定工数との比較や、プロジェクト別の採算把握にも活用できます。
入退館やPCログなどの客観ログと打刻を突き合わせ、乖離があればアラートを表示します。Excelのような計算式で独自の集計ルールを設定でき、複雑な就業規則にも対応可能です。
TeamSpirit 勤怠の料金プラン・価格
| プラン | 初期費用 | 月額 |
|---|---|---|
| TeamSpirit 勤怠 | 要問い合わせ | 24,000円〜 |
| TeamSpirit 工数 | 要問い合わせ | 18,000円〜 |
月額は利用ユーザー数に応じて変わり、基本サポート費としてライセンス費用の20%が別途かかります。
HRMOS勤怠
- 同シリーズのHRMOS日報で、プロジェクト・取引先別の稼働時間を入力できる
- 勤怠データと連動し、勤務時間と稼働時間の乖離を防げる
- 登録人数30名以下なら勤怠もHRMOS日報も無料で使える
HRMOS勤怠は、ビズリーチが提供する勤怠管理システムです。同シリーズのHRMOS日報と連携すると、プロジェクトや取引先ごとに稼働時間を入力でき、勤怠データと連動して勤務時間との乖離を防げます。社員別・プロジェクト別・取引先別に集計でき、データはCSVで出力可能です。
打刻はPCとスマートフォンのほか、ICカードリーダーや共有タブレット、指静脈認証に対応します。登録人数30名以下なら勤怠管理もHRMOS日報も無料で使える点が特徴です。
HRMOS勤怠の料金プラン・価格
| プラン | 初期費用 | 月額(勤怠管理) | 月額(HRMOS日報) |
|---|---|---|---|
| 無料プラン(登録人数30名以下) | 0円 | 0円 | 0円 |
| 有料プラン(登録人数31名以上) | 0円 | 100円/人 | 50円/人 |
登録人数30名以下なら勤怠管理もHRMOS日報も無料で使えます。31名以上は勤怠管理の1人あたり月額100円に、HRMOS日報の月額50円が加わり、工数入力まで使う場合は1人あたり月額150円です。
勤怠管理システムで工数管理をする注意点
勤怠管理システムの工数機能を活用する際は、プロジェクト管理機能との差と、オプション・別製品の費用の見えにくさの2点を押さえておくと安心です。
プロジェクト管理の機能は専用ツールに劣る場合がある
勤怠管理システムの工数機能は、時間の記録と集計が中心です。WBSやガントチャート、タスク単位の進捗管理までは対応しない製品もあり、プロジェクトの進捗を管理したい場合は専用ツールの方が機能が充実している傾向にあります。
進捗管理が主目的なら、専用の工数管理ツールと勤怠管理システムを連携させる構成も検討しましょう。
案件マスタの整備と入力ルールの設計が必要
案件やタスクの粒度を決めてマスタを整備しないと、集計しても分析に使える形にはなりにくいものです。細かすぎると入力が負担になり、粗すぎると原価の内訳が見えないため、原価計算や稼働報告に必要な単位から逆算して粒度を決めましょう。
入力の頻度も日次か週次かを決め、前日コピーや選択式など負担を減らす機能の活用がおすすめです。導入時は説明会や手順書を用意し、最初の1〜2か月は入力率を見ながらルールを調整してください。
勤怠管理システムの工数管理に関するよくある質問(FAQ)
工数管理に対応する勤怠管理システムを検討する際によく挙がる質問に回答します。
勤怠管理システムと工数管理ツールはどちらを選ぶべきですか?
労務と原価の整合が目的なら勤怠管理システムの工数機能、プロジェクトの進捗管理が目的なら専用の工数管理ツールが候補になります。両方が必要な場合は、勤怠管理システムと工数管理ツールを連携させる構成も選択肢の1つです。
工数管理ツールについては以下の記事も参考にしてください。
工数管理機能が標準搭載の勤怠管理システムはありますか?
「楽楽勤怠」と「COMPANY勤怠管理」は工数管理を標準機能として備え、「KING OF TIME」は補助項目でプロジェクト別の工数を集計できます。
一方、「マネーフォワード クラウド勤怠Plus」は上位プラン、「e-就業OasiS」はオプションでの提供です。標準搭載でも対応する機能の範囲は異なるため、差分チェックや予実管理の有無まで確認してください。
勤怠と工数の時間を一致させるにはどうすればよいですか?
勤務時間と工数合計の差分をチェックする機能がある製品を選び、日次入力による運用をおすすめします。たとえば「e-就業OasiS」は不一致だとエラーになり、「TeamSpirit 勤怠」はTeamSpirit 工数との連携で勤務時間と工数時間を自動で一致させます。
月末にまとめて入力する運用のままでは、機能があってもずれが残りやすくなります。入力のタイミングと導線をセットで見直してください。
客先常駐のエンジニアも工数を入力できますか?
スマートフォンのアプリやブラウザからの入力に対応する製品なら、客先からの入力も可能です。ただし、客先のセキュリティ方針で私物端末の使用や外部サイトへの接続が制限されている場合があるため、導入前に客先のルールを確認しておくと安心です。
客先のPCが使えない場合は、スマートフォンからの入力や、週次でまとめて入力する運用を組み合わせる方法があります。
勤怠と工数の一元管理で、突き合わせと採算の遅れを減らそう
工数管理に対応する勤怠管理システムを選ぶときの要点をまとめます。
- 勤怠と工数を別々に管理すると、差分の修正と原価集計に時間がかかりやすい
- 工数機能の提供形態は「標準搭載・オプション型」と「同シリーズ連携型」に分かれ、費用と導入手順が変わる
- 勤怠時間と工数の差分チェックがある製品なら、月末の突き合わせを減らせる
- 予実管理や原価の算出まで対応する製品なら、案件の採算を月の途中で把握できる
- 案件マスタの粒度と入力ルールを先に決め、3〜5年の総額で費用を比較する
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