タブレットPOSレジ導入のメリットとデメリット!比較ポイント・シェア上位サービス

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BOXIL Magazine編集部

POSシステムのサービス一覧

iPadなどを活用したタブレットPOSレジが、飲食店や小売店を中心に、急速に普及しています。豊富な機能で業務を効率化し、コスト削減も実現するそのメリットとデメリットを探り、大きなシェアを持っているユビレジ、スマレジの比較から導入のポイントまで解説します。

3大タブレットPOSレジのシェア

タブレットPOSレジサービスを提供している企業は数多く存在しますが、なかでも人気が高く、大きなシェアを誇っているのが「 Airレジ(エアレジ) 」「 ユビレジ 」「 高機能クラウドPOSレジ「スマレジ」 」の3社です。

それぞれのサービスの導入実績は、次のとおりです。

  • エアレジ:約904,000店舗※1
  • ユビレジ:約41,000アカウント※2
  • スマレジ:約50,000店舗※3

エアレジが圧倒的なシェアを誇っているのがわかりますが、すべてのプランが無料であることで、急速に導入実績を伸ばしてきているようです。

反面、スマレジは基本プランこそ無料ですが、機能を拡張した有償プランでシェアを伸ばしており、そういった意味では非常に健闘しているといえるのではないでしょうか。

上記3サービスの比較は次の記事でも紹介しています。機能詳細や体験できるショールームの情報などをまとめているので、導入をお考えの方はぜひご覧ください。

※出典1:エアレジ「 導入実績|エアレジ 」(2025年9月25日閲覧)

※出典2:ユビレジ「 クラウドPOSレジ ユビレジ | カンタン操作で高性能iPad用POSレジアプリ 」(2025年10月23日閲覧)

※出典3:スマレジ「 導入実績|スマレジ 」(2025年9月25日閲覧)

エアレジが使われている業界・業種

エアレジは、特に飲食店や小売店、美容室、旅館など幅広い業界で活用されています。

初期費用や月額料金がかからず、iPadやiPhoneにアプリをインストールするだけで利用を始められるため、コストを抑えたい店舗に選ばれているのが特徴です。

予約・受付管理機能や売上分析機能が充実しており、日々の売上を自動で集計できるほか、顧客の来店予定を把握しやすくします。
これにより、飲食店ではスムーズに予約対応でき、美容室や小売店でも効率的な運営につながります。

キャッシュレス決済にも対応しているため、会計処理のスピードアップと顧客満足度の向上にも貢献できるでしょう。

ユビレジが使われている業界・業種

ユビレジは、飲食店をはじめ、小売店、医療機関、教育機関など多様な業界で活用されています。

なかでも、オーダーエントリーシステムや多店舗管理といった機能が特徴です。ハンディ端末で注文をリアルタイムにキッチンへ伝えられる機能は、飲食店での注文ミスを防ぎ、業務効率を大幅に向上させるでしょう。
また、複数店舗の売上や在庫を一元管理できる多店舗管理機能は、チェーン展開する店舗にとって大きなメリットです。

他システムとの柔軟な連携や業種別のカスタマイズ性も評価されており、医療機関や教育機関では、業務に特化した機能が業務効率化に役立っています。

スマレジが使われている業界・業種

スマレジは、飲食店や小売店、医療機関、美容室、イベント会場など幅広い業界で導入されています。

スマレジの強みは、オーダーエントリー機能や顧客管理機能、自動釣銭機との連携、多店舗対応機能などです。注文をリアルタイムでキッチンへ送るオーダーエントリー機能は、配膳の効率化や注文ミスの防止に貢献します。
顧客管理機能は、来店履歴や購入履歴を蓄積することでリピーター獲得やマーケティング活用を可能にします。

自動釣銭機と連携することで会計時の手間を減らし、業務効率を向上させられる点も強みです。複数店舗を運営する場合にも一元管理できるため、チェーン展開している店舗に非常に適しています。

ユビレジ×スマレジ比較

無料プランも用意されつつ、充実の有償プランでシェアを伸ばしている「ユビレジ」「スマレジ」ですが、2社のサービスを紹介するとともに、どのような違いがあるのか比較してみます。

今回紹介する2サービスや、今回紹介しきれなかったサービスのさらなる詳細はこちらからご覧になれます。ぜひ資料をチェックしてみてください。

ユビレジ は、タブレットを活用した オーダーエントリーシステム です。

パイオニア的存在でもあり、オーダー管理やデータ蓄積をクラウド環境で実施しながら、さまざまな管理・分析を可能にしています。

タブレットPOSレジやスマートフォン端末にアプリをインストール、必要に応じてアプリを組み合わせることも可能なため、より専門性の高いPOSレジも費用を抑えて構築できます。

売上管理のほかにも時間帯、客層などの分析も可能です。店舗運営の戦略が立てやすくなるほか、商品管理や 在庫管理 もできるため、飲食店以外の小売店にも最適です。

料金
プレミアム6,900円(税抜)〜/月
飲食店向けハンディ8,400円(税抜)〜/月
飲食店向けQRオーダー&決済15,000円(税抜)〜/月
小売店向け11,400円(税抜)〜/月
カスタマイズ要お見積

高機能クラウドPOSレジ「スマレジ」 は、iPhone・iPadなどを活用した高機能POSレジであり、Waiterオーダーエントリーシステムと連携し、完璧な飲食店運営が可能です。

単体での運用も可能なため、あらゆる業種で使える柔軟性を持ちながら、商品管理、売上管理、在庫管理、顧客管理、売上分析など、圧倒的な高機能を搭載しています。
すべてがクラウド環境で管理されるため、煩わしい設定やメンテナンスも必要ありません。

もちろん、クラウド環境を活かして、外部からのデータアクセスも可能です。時間と場所を問わないデータ確認が可能になるほか、複数店舗の管理にも対応しています。

料金
スタンダード0円
プレミアム5,500円/月
プレミアムプラス8,800円/月
フードビジネス12,100円/月
リテールビジネス15,400円/月

対応周辺機器

両社がオプションで用意しているのは、主に次の周辺機器になります。

ユビレジスマレジ
iPadプリンタ内蔵キャッシュドロワ
レシートプリンタレジセット
キッチンプリンタレシートプリンター
ドロワカスタマーディスプレイ
ドロワ・プリンタ一体型キャッシュドロワ
カスタマーディスプレイレジバーコードリーダー・スキャナー
バーコードリーダーRFIDリーダー/ライター
自動釣銭機CAT/CCT端末
ロール紙タブレットスタンド

連携可能なシステム

両社が外部連携可能な他社製システムには、次のようなものがあります。

ユビレジスマレジ
会計システム freee会計 弥生会計 Next マネーフォワード クラウド会計 ・TKC「FXシリーズ」 freee会計 弥生会計 Next マネーフォワード クラウド会計
予約管理システムトレタトレタ
決済サービス Square ・Colney・楽天ペイ・食べログPay・GMOスマート支払いColney/楽天ペイ/スマレジペイメント/ペイメントマイスター
ポイントサービス楽天ポイント
飲食店向けサービスぴかいちナビ・Fooding Journalぴかいちナビ・FOODIT21

サポート体制

両社ともサポート体制は、メールもしくは電話での対応ですが、対応時間が若干異なります。

  • ユビレジ:10:00〜22:00
  • スマレジ:9:00〜22:00

ほかの項目比較でも若干の際はありますが、いずれにしても、両社とも豊富な機能を持ち、オプションは連携も十分で、サポートも比較的手厚いことがわかります。

あとは、各々のスタイルや事情にあわせ、細かい部分で検討すると良いでしょう。

タブレットPOSレジは従来と何が違うのか

飲食店やブティックなどを中心に、タブレットを活用したレジスター、タブレットPOSレジの導入が進んでいます。

従来であれば、小規模店舗には単体のレジスター、中規模の店舗や大型のチェーン店などでは POSレジ が使用されていました。店舗の規模を問わずに、タブレットPOSレジの存在感は増していく一方です。

理由はどこにあるのか、また、従来のレジスターやPOSレジと、タブレットPOSレジはどこが違うのでしょうか。

POSレジとは

POSとは、Point Of Salesの略称であり、日本語で販売時点情報管理を意味します。

名称のとおり、商品などを「販売」した「時点」での情報を管理し、何がいつ売れたのかをデータとして蓄積、リアルタイムに集計・分析できるようにしたものです。

POSレジは、これに会計機能を搭載した端末(レジスター)がシステムとして組み込まれていることが特徴です。タブレットPOSレジも同様の機能を持っています。

次の記事では、POSレジについてよりくわしく解説しています。

POSレジとレジスター

それでは、POSレジとレジスターの違いはどこにあるのでしょうか。

レジスターは会計機能と売上集計機能は持っていますが、上述した「POSの機能」を持っておらず、細かい販売分析や在庫管理は難しくなります。

また、 在庫管理システム と連動しているPOSレジでは、バーコードをリーダーで読み込むことによって会計できます。しかし、レジスターでは金額などを手打ちしなければならず、会計時の運用も大きく異なるのが特徴です。

タブレットPOSレジとは

これに対して、タブレットPOSレジは従来のPOSレジと同様の機能を持っていることは解説しました。しかし、両者の違いは端末だけではありません。

従来のPOSレジでは、レジスター端末や管理システム、データベースを含むほぼすべてが、専用システムとしてローカル環境に設置されることがほとんどでした。

これに対してタブレットPOSレジでは、タブレットに専用アプリこそインストールしますが、ほとんどのサービスで「システム」「データベース」は クラウド 環境で提供されています。そのため、専用システムを構築する必要がありません

タブレットPOSレジ×POSレジ×レジスター比較表

ここまでで、POSレジを含む従来型のレジスターと、タブレットPOSレジの違いがおわかりいただけたと思います。次の表は、項目ごとにそれぞれのレジを比較したものです。

機能タブレットPOSレジPOSレジレジスター
会計・売上計算・集計
商品登録
売上分析x
複数店舗管理x
拡張性x
ネットワーク必須必須不要
導入日数当日〜数日数か月当日
初期導入費用数万円〜数十万〜数百万数万円〜

タブレットPOSレジを導入するメリット

従来のPOSレジとは異なる特徴を持つタブレットPOSレジですが、特徴によってどのようなメリットが得られるのでしょうか。

手軽に導入できる

従来のPOSレジの場合、上述のように専用システムが必要なため、初期導入費用は規模によって数百万円におよぶこともあります。一方レジスターは費用を抑えた導入が可能ですが、POS機能は持っていません。

タブレットPOSレジの場合、Wi-Fi環境とiPadなどのタブレット端末が基本といえます。必要に応じてキャッシュドロワーなどを用意するだけです。

また、基本システムはすでにできあがっています。そのため、店舗運営に必要なデータさえ入力すれば当日からでも運用が可能になる、圧倒的な手軽さがあります。

売上管理・分析機能がついている

すでに解説したように、タブレットPOSレジには売上管理・豊富な分析といった、POSならではの機能を持っており、リアルタイムに確認できます。

また、クラウド環境でのサービス提供を活かし、インターネットに接続さえできれば、外出中でも売上状況をリアルタイムに確認可能です。 CRM と連動した分析によって、効果的な施策を打ち出せます。

操作性の良さ

専用機であるがゆえ、レジスターの操作にはそれなりの慣れが必要です。しかしスマートデバイスが普及している現代では、タブレットPOSレジの使い方は簡単なものだといえるでしょう。

従業員の入れ替わりが激しい店舗などでも、教育に多くの時間を必要としません。

スタイリッシュなデザイン

大型になりがちで動かせないレジスターと違い、タブレットPOSレジの場合、スタイリッシュで小さいタブレットをどこにでも持ち運べます。

インテリアを含め、店内デザインに力を入れているショップなどに最適といえるでしょう。イメージ作りにも大きな効果があります。

タブレットPOSレジにはデメリットも?

メリットばかりが目立つタブレットPOSレジですが、デメリットになるような部分はあるのでしょうか。強いて挙げれば、次のようなことは考えられます。

ネットワーク環境が必須

POSレジの導入を躊躇するような店舗規模、業種のケースでは、ネットワーク環境が整備されていない可能性があります。

タブレットPOSレジでは、上述のようにネットワーク環境が必須です。ネットワーク環境が整っていない場合は新たにWi-Fi環境を店内に構築する必要があります。

通常、ベンダー側でのサポートは実施していません。

しかし、インターネットに快適につながりさえすれば、複雑なネットワークを組む必要もないでしょう。そのため、大きな問題にはならないかもしれません。

アプリケーションの相性問題

iPadなどの世代によっては、POSレジアプリとの相性問題が発生する可能性があります。
また、最新機種であったとしてもOSのアップデートが頻繁に実施されており、突然使えなくなることも否定できません。

しかし、こちらも近年のアプリアップデートの頻度などから考えると、さほど心配することもなさそうです。

サポート面の不安

専門のベンダーが数百万円かけて導入するPOSレジでは、手厚いサポート体制が構築されていることが多いようです。

無料から使えることもあるタブレット POSシステム では、基本的にそうしたバックアップは望めないでしょう。

しかし実際の操作が簡単なことから、サポートが必要になることはさほど多くないと思われます。

タブレットPOSレジの比較ポイント

タブレットPOSレジにはデメリットもありますが、それを上回るメリットがあることがおわかりいただけたでしょう。

しかし、今やタブレットPOSレジサービスを提供している企業は非常に多く、どのサービスを選んだらいいのか、迷うところかもしれません。

選ぶ際のヒントとして、タブレットPOSレジの導入を比較検討する際のポイントを紹介します。

対応周辺機器と連携

タブレットPOSレジは飲食店だけでなく、規模を問わず小売店などにも導入されていますが、職種や店舗によって必要となる周辺機器が変わってきます。

たとえば、クレジットカードや電子マネー決済が必要であれば、ICカードリーダーが必要になりますし、飲食店などではレジ以外にもタブレット端末を連携させる必要があるでしょう。

こうした周辺機器とスムーズに連携できるかオプションとして用意されているのかなどは、ひとつのポイントといえるでしょう。

他システムとの連携

店舗によっては会計・集計の結果を、専用の 会計システム に連携させたいかもしれませんし、予約管理システムと連携させたいかもしれません。

タブレットPOSシステムとは別の、こうした外部システムとどの程度まで連携が可能なのか、これによって使い勝手も変化してきます。

初期費用・運用コスト

タブレットPOSレジそのものの初期導入費用は、必要ないケースがほとんどです。

しかし、Wi-Fi環境やタブレット本体、必要な周辺機器は自社で用意する必要があり、これらが実質的な導入費用になるといえます。

また、毎月の運用費用もユーザー数などによって異なる場合があり、機能に差がなければ、長期的なコストも含めて考える必要があるでしょう。

サポート体制の充実

すでに解説したように、コストを抑えた運用を実現するタブレットPOSレジでは、24時間体制などの手厚いサポートは期待できないケースが多くなります。

しかし、一部にはそうしたオプションを用意しているベンダーも存在するので、どうしてもサポートが不安である場合は探してみるのがいいでしょう。

タブレットPOSレジで店舗経営合理化

初期費用の観点からPOSレジを導入できなかった企業や店舗では、細かい部分までの商品管理や販売分析が手薄になりがちです。
これを人力で実行する場合には、膨大なリソースを投入せざるを得ませんでした。

しかし、初期費用もそれほど必要とせず、月額料金も低く抑えられたタブレットPOSレジを導入すれば、コスト削減しながら十分な売上管理と分析が可能です。
これまでは考えられなかった施策を実行できるでしょう。

小さなデメリットもないではありませんが、一刻も早くタブレットPOSレジを導入し、経営合理化と利益の拡大を目指した方が、結果的には得策なのではないでしょうか。

今回紹介したエアレジ・スマレジ・ユビレジ以外のPOSレジは次の記事で紹介しています。あわせてご覧ください。

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